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大規模イベント時のテロ防げ 静岡県警、小山町の施設職員と合同訓練

 静岡県警警備部はこのほど、小山町の富士スピードウェイでテロをはじめとする不法事案の未然防止に向けた訓練を実施した。県警職員約30人と施設の運営会社、関連会社の約60人が参加し、対応要領の確認や相互連携の強化に努めた。

テロの未然防止に向け手荷物検査を体験する参加者ら=小山町の富士スピードウェイ
テロの未然防止に向け手荷物検査を体験する参加者ら=小山町の富士スピードウェイ

 施設側の参加者は、不審者発見の着眼点や不審物を見つけた際の対応などについて講義を受けた。SNS上で県内大型イベント会場でのテロ行為を予告する投稿があり、イベント当日の同施設で警備体制を強化する-との想定で模擬訓練も展開。バッグの中身の確認や金属探知機を用いる手荷物検査場を設け、拒否する来場者には施設側の複数人で説得と対応に当たった。不審物が見つかった場合などに備え、110番体験や来場者の混乱を最小限に抑える声かけを盛り込んだ避難誘導なども実践した。
 富士スピードウェイ総務施設警備グループの片山法規主管(44)は「増加傾向にある海外からの来場者への対応も適切に行えるようにしたい」と話した。
 訓練は、昨年8月に静岡市葵区で歩行者天国に乗用車が突っ込む殺人未遂事件が発生したことなどを受け、県警が注力している大規模イベント会場でのテロ対策強化の一環。

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