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小山町、森林適切管理へ調査 ヤマハ発の計測サービス利用 計画策定、整備にデータ生かす

 小山町が適切な森林管理の推進に向け、ヤマハ発動機の森林計測サービスを利用した実態調査を進めている。昨年度に続く取り組みで、2月上旬ごろまでに町内の森林約150ヘクタールを対象に調査し、得られたデジタルデータを今後の森林経営計画の策定や整備作業などに役立てていくという。

森林計測で用いられる産業用無人ヘリ=小山町
森林計測で用いられる産業用無人ヘリ=小山町


 同町の森林面積は約9千ヘクタールで、約2千ヘクタールの民有林は森林経営計画の対象となっているものの計画が立てられていない状況という。計測の対象となるのは、このうち所有者が管理を町に委託したいという希望を持っている森林。今後、町がまとめて計画を策定したり森林事業者と連携しながら整備を進めたりする上で、計測データは方針を決める基礎資料となる。
 ヤマハ発動機の産業用無人ヘリを用いた計測サービス「リント」では、レーザー照射によって木々の幹の直径や座標まで把握することができ、扱いやすいデジタルデータの取得が可能という。人力の調査に比べて効率がよく、危険性も圧倒的に低いことなどが利点。
 同町農林課の担当者は「森の状態を詳細に知ることは、土砂崩れの防止や林業振興などの面でも非常に重要」と意義を強調する。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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