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小山バス事故1年 フェード現象防止訴え 御殿場署が啓発活動

 富士山の麓と須走口5合目を結ぶ小山町須走の県道(通称ふじあざみライン)で2022年10月に観光バスが横転し、1人が死亡、28人が重軽傷を負った事故から1年となった13日、御殿場署は再発防止に向けて急カーブの多い山道での危険を伝える啓発活動を、須走口5合目駐車場などで展開した。

啓発チラシを配布する署員や交通安全指導員=13日午前、小山町の富士山須走口5合目
啓発チラシを配布する署員や交通安全指導員=13日午前、小山町の富士山須走口5合目

 同署などによると、5合目周辺は10月中、キノコ狩りや紅葉を楽しみながらのハイキングなどを目的に観光客や団体が訪れる。署員9人と県交通安全協会御殿場地区支部の交通安全指導員2人が、カーブの手前で十分にスピードを落とすことや、下り坂でフットブレーキを多用すると効きが悪くなる「フェード現象」への注意などを促すチラシを配った。中西浩署長は「乗用車であっても速度を落とし、エンジンブレーキを活用した安全な運転を心がけてほしい」と述べた。
 神奈川県松田町から車で訪れたという佐宗久典さん(56)は「昨年の横転事故には衝撃を受けた。勾配がきつく急カーブも多いので気をつけて走るようにしたい」と気を引き締め、妻のかおりさんは「免許を取りたてで、さまざまな場所に出かける自分の子どもにも安全運転を呼びかけたい」と話した。

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