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テーマ : 磐田市

トンボの楽園で3年ぶり新種「オナガアカネ」確認 磐田・桶ケ谷沼

 磐田市のNPO法人桶ケ谷沼を考える会(今村信大理事長)は28日、「トンボの楽園」として親しまれている同市岩井の桶ケ谷沼で、72種類目のトンボ「オナガアカネ」が確認されたと発表した。同沼で新種類のトンボの生息が確認されたのは2020年以来、3年ぶり。

桶ケ谷沼で確認されたトンボ「オナガアカネ」(掛沢孝彦さん撮影)
桶ケ谷沼で確認されたトンボ「オナガアカネ」(掛沢孝彦さん撮影)
72種類目のトンボ「オナガアカネ」を確認したと発表する今村理事長(右)と掛沢さん(左)=磐田市岩井
72種類目のトンボ「オナガアカネ」を確認したと発表する今村理事長(右)と掛沢さん(左)=磐田市岩井
桶ケ谷沼で確認されたトンボ「オナガアカネ」(掛沢孝彦さん撮影)
72種類目のトンボ「オナガアカネ」を確認したと発表する今村理事長(右)と掛沢さん(左)=磐田市岩井

 オナガアカネは朝鮮半島、極東ロシアなどに分布する体長約4センチの小型アカトンボ。白い顔や10節ある腹部の7節目が下方に張り出しているのが特徴。22日午後、トンボ観察が趣味の掛沢孝彦さん(69)=磐田市=が、桶ケ谷沼北部に設けられたトンボ増殖用のコンテナ近くで見つけた。
 掛沢さんによると、オナガアカネが浜松市内に飛来したという情報を友人から得た10月下旬以降、「桶ケ谷沼にも来るのでは」と週1、2回のペースで同沼に訪れて探していたという。発見当日は、50枚ほど撮影したうちの1枚に偶然写っていたといい「家に帰ってパソコンで確認した時、写真に写っているのに気がついた」と振り返った。
 国内では、秋の季節風に乗って飛来すると考えられているオナガアカネ。北方からの飛来種は日本海側で見つかることが多く、県内で確認されるのは珍しいという。今村理事長は「小さな沼で72種類目が見つかることは喜ばしく、貴重な発見。大切に守っていく」と述べた。
(磐田支局・崎山美穂)

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