規格外イチゴをワインに 好評で５００本完売 磐田の農園と都内企業
磐田市駒場の観光農園「いちご空中農園いわた」で採れた冷凍イチゴを活用し、都内企業がこのほど、スパークリングワインを商品化した。５００本限定で製造し、首都圏のレストランなどで提供したところ、２０日間で完売。農園と企業をマッチングした磐田市は好評を受け、市内での販路開拓も視野に追加販売を働きかけている。
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商品名は、イタリア語で「再生」を意味する「ｒｉｎａｔｏ」（リナート）。完熟していたり、規格外だったりして市場出荷できず、加工用に冷凍保存した紅ほっぺやきらぴ香など４品種２００キロを使用した。ボトルのラベルデザインには「国内最大級の次世代型イチゴ農園でつくったイチゴです。ぜひ遊びに来てください！」などと農園のメッセージを添えた。
市職員が首都圏の企業や店舗などに地元産農産物を売り込む「地産外商事業」でマッチングが実現。市内産品を扱う青果卸「神楽坂野菜計画」（東京都）を通じ、首都圏で飲食店事業を展開するイタリアンイノベーションクッチーナ（ＩＩＣ）が冷凍イチゴを仕入れて商品化にこぎ着けた。
ワインは７２０ミリリットルで４９００円（税込み）で販売した。イチゴのさわやかな香りが楽しめ、飲みやすいと評価を得たという。市農林水産課は今後の展望について「市の施設や飲食店などで販売・提供し、市民にも飲んでもらえるようにすることで、販売拡大につなげたい」としている。
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