10分前にエンジン出力低下 大分で不時着の海保機、現場撤去
訓練飛行していた海上保安庁のセスナ機が4月18日、大分県宇佐市の農地に不時着した事故で、不時着の約10分前にエンジンの出力が低下していたことが16日、第7管区海上保安本部(北九州)への取材で分かった。運輸安全委員会が航空事故として原因を調査している。海上保安学校(京都府舞鶴市)は、機体を農地から撤去したと発表した。
海保学校によると、不時着した単発プロペラ機セスナ172は、北九州航空基地(福岡県苅田町)の格納庫で保管する。操縦要員養成に使う同型機は、不時着機を含む全5機の運用を取りやめている。再開のめどは立っておらず、安全委の調査終了後になる見通し。
セスナ機は4月18日、北九州空港を離陸して訓練飛行中にエンジンの出力が低下。教官が操縦を研修生から交代し、緊急事態を宣言した上で不時着した。2人は約2週間のけがを負った。