あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : お酒・ビール

米カリフォルニア州、焼酎販売へ 許可で輸出に弾み、韓国勢に並ぶ

 【ワシントン共同】米国で「Shochu(焼酎)」を手に、カンパイしよう―。米西部カリフォルニア州で、ワインやビールの販売免許だけではこれまで認められていなかった飲食店での焼酎販売が、一定条件の下で新たに許可された。韓国の蒸留酒「ソジュ」は1998年から販売が認められており、韓国勢にようやく肩を並べた形だ。

米サンフランシスコの日本料理店で、焼酎瓶を持つ男性=11月(共同)
米サンフランシスコの日本料理店で、焼酎瓶を持つ男性=11月(共同)

 日本の関係者からは「米国への輸出に弾みがつく」と歓迎の声が上がっている。日本酒に比べて知名度が劣る焼酎の消費拡大につながりそうだ。
 今年10月に、カリフォルニア州のニューサム知事がアルコール飲料規制に関する改正法に署名し、実現した。同州ではレストランなどの飲食店が酒類を販売する場合に、ビールやワイン、蒸留酒など酒類の分類に応じて異なる免許が必要で、焼酎は許可を得るハードルが高い全酒類免許が義務付けられていた。一方、ソジュはアルコール度数が24度以下であれば許可が比較的容易に得られるワイン免許での販売が認められていた。
 焼酎を輸出する日本の酒造会社はアルコール度数を24度以下に調整して、商品ラベルもあえてソジュだと記載してきた経緯がある。今後はソジュと偽らなくても、24度以下なら日本食レストランなどで焼酎として売ることができる。焼酎の名称が知られることで、全米での長期的な販売増加につながる効果も期待される。
 ニューヨーク州はカリフォルニア州に先駆け、2022年7月からビール・ワインの免許で焼酎が販売できるようになっていた。日本酒造組合中央会は当時「長年この実現を望んでいたので大変うれしい。焼酎の楽しさを知ってもらいたい」との声明を発表した。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

お酒・ビールの記事一覧

他の追っかけを読む