北朝鮮衛星発射 準備大詰めか 韓国情報機関分析
【ソウル共同】韓国の情報機関、国家情報院は1日、北朝鮮による軍事偵察衛星の3回目の打ち上げについて「エンジンと発射装置の点検など大詰めの準備に入っている」との分析を明らかにした。北朝鮮がロシアから技術的な助言を受けたとみられ「成功率が上がる可能性がある」と指摘した。
国会情報委員会で報告し、出席した議員が記者団に伝えた。北朝鮮は10月に3回目の打ち上げを行うと表明していたが、31日までに発射しなかった。
また国情院は、北朝鮮がウクライナへの侵攻を続けるロシアを支援するため、8月初めからロシアの船舶や輸送機を活用し砲弾などの兵器を10回以上搬出したと報告。供与した砲弾は100万発以上に上るとみられ、ウクライナとの戦闘で「2カ月以上使用することができる量」という。
北朝鮮北東部の羅津港からロシアの港に輸送され、列車でウクライナ近くの弾薬庫に到着した様子を確認した。ロシアの需要に合わせるため、北朝鮮内の軍需工場はフル稼働しているとも明らかにした。