あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : お酒・ビール

焼酎の売上高、過去最低 05年以降、酒離れで苦戦

 帝国データバンク福岡支店が30日発表した全国の焼酎メーカーの2022年売上高によると、上位50社の合計は前年比7・8%減の2227億円となり、比較可能な05年以降で最低だった。若者の酒離れや低アルコール飲料の需要拡大が背景にある。売上高首位は11年連続で霧島酒造(宮崎県都城市)。
 帝国データバンクによると、フルーツの香りを加えるなど飲みやすさを重視した商品が若者や女性を中心に人気という。担当者は「新しいニーズを創出することが焼酎ブーム再燃のきっかけになる」と指摘した。
 上位50社のうち23社が減収だった一方、ランキング下位の企業を中心に、前年から倍増の23社が増収を確保した。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ販売が回復した。
 芋焼酎「黒霧島」が主力の霧島酒造の売上高は584億円。業務用が伸び悩み、前年比2・6%減った。2位は麦焼酎の「いいちこ」で知られる三和酒類(大分県宇佐市)で、会計手法の変更により41・4%減の250億円。「木挽BLUE」が人気の雲海酒造(宮崎市)は、0・5%減の142億円で3位だった。
 売上高の伸び率が最高だったのは、50位の国分酒造(鹿児島県霧島市)で24・5%増。宮崎本店(三重県四日市市)も18・2%増え、上位10社で唯一2桁伸びた。家飲み需要を捉えた紙パック製品が好調だった。
 都道府県別の売上高合計は、宮崎県が2・7%減の786億円でトップ。2位の鹿児島県は0・6%増で650億円、3位の大分県は29・1%減で418億円だった。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

お酒・ビールの記事一覧

他の追っかけを読む