あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : お酒・ビール

復興と飛躍を 画家が干支ラベル 熱海・純米酒「天虹」販売

 大規模土石流に見舞われた熱海市伊豆山の復興支援を続ける同市渚町の日本画家坂本武典さん(46)が手がけた新春干支(えと)ラベルを貼った純米酒「天虹(てんこう)」の販売が29日、市内の酒店で始まった。製造元の駿河酒造場(静岡市駿河区)は売り上げの一部を伊豆山の災害支援金として市に寄付する。

坂本さんが手がけた新春干支ラベルが貼られた純米酒「天虹」=熱海市咲見町の天神酒店
坂本さんが手がけた新春干支ラベルが貼られた純米酒「天虹」=熱海市咲見町の天神酒店

 ラベルの絵は、2023年の干支、卯(う)が熱海の海を背景に元気に飛びはねる姿を描いた「波兎(なみうさぎ)熱海湾を奔(はし)る」。熱海梅園の梅や海に浮かぶ初島も描かれている。
 波兎は古くから縁起物として親しまれている図柄。「熱海が元気に飛躍することを願って描いた」と坂本さん。29日に天虹を店頭に並べた熱海市咲見町の天神酒店の鈴木映子さん(47)は「お客さまに熱海のことを思ってもらえたら。土石流を風化させたくない」と話した。
 駿河酒造場は22年にも天虹の売り上げの一部を災害義援金として同市に寄託した。坂本さんの高校時代の同級生で杜氏(とうじ)の萩原大吾専務(45)は「静岡市も9月の台風15号で被災し、災害のことを改めて考えさせられた1年だった。被災者が一日も早く穏やかに暮らせるよう願っている」と話した。
 天虹は300ミリリットル瓶が550円、720ミリリットルが1320円(いずれも税込み)。熱海市内では近江屋(中央町)、石和酒店(昭和町)、善波酒店(田原本町)でも販売している。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

お酒・ビールの記事一覧

他の追っかけを読む