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テーマ : お酒・ビール

ワグネルに作戦除外警告 ロシア、反乱引き金の可能性

 【キーウ共同】ロシア下院のカルタポロフ国防委員長は29日、民間軍事会社ワグネルの武装反乱前に創設者プリゴジン氏に対し、国防省と契約して部隊を軍に編入しなければ、国費支給を打ち切り、ウクライナでの軍事作戦にも参加できなくなると通知していたと語った。プリゴジン氏の部隊は受け入れを拒否したが、同氏以外の義勇兵部隊は全て正規軍人になる意思を示していたと述べた。国防省の通知がプリゴジン氏の反乱の引き金になった可能性がある。

ロシアのスロビキン航空宇宙軍総司令官=24日(ロシア国防省提供・タス=共同)
ロシアのスロビキン航空宇宙軍総司令官=24日(ロシア国防省提供・タス=共同)

 英紙フィナンシャル・タイムズは29日、ウクライナ侵攻でロシア軍の副司令官を務めるスロビキン航空宇宙軍総司令官と数日間連絡が取れず、拘束されていると報じた。刑事訴追されたか、尋問のための拘束かは不明とした。ロシアのペスコフ大統領報道官は29日、スロビキン氏の所在について「国防省に聞いてほしい」と回答を避け、肯定も否定もしなかった。
 米シンクタンクの戦争研究所は28日、ワグネルの武装反乱の結果、ロシア軍の指揮系統に影響が広がっていると分析した。プーチン政権はスロビキン氏をスケープゴートにして、反乱対応が不十分だった理由を説明し、軍指導部の見直しを正当化する可能性があると予測した。
 プリゴジン氏はウクライナでのロシアの軍事作戦が失敗していると批判し、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の更迭を求めていた。24日の反乱収束後、プーチン大統領がショイグ氏らと開いた会合の動画が公開され、留任させる意思を示唆したとの見方が出ている。
 一方、侵攻で統括司令官を務めるゲラシモフ氏は侵攻の副司令官スロビキン氏と共に公に姿を見せなくなっており、臆測が飛び交っている。戦争研究所はプーチン政権がゲラシモフ氏について、名目上の地位は維持しつつ、ウクライナの作戦で担う役割を減らしていく可能性があると分析した。

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