火災救助の技術向上へ 解体予定の建物で実践訓練 熱海市消防本部
熱海市消防本部はこのほど、同市東海岸町で解体予定の元宿泊施設を活用した火災救助訓練を行った。20~30代の若手隊員を中心に約40人が参加し、実践的な訓練を通じて知識の習得と技術の向上を図った。
建物内を捜索する訓練では、客室のドアをこじ開け、内部に進入する流れを確認した。エンジンカッターやバールを使ってドアを壊し、酸素ボンベの量を確認した後、消火ホースを手に客室内に入った。電動ドリルやハンマーを使い、客室の壁に穴を開ける訓練も体験した。
解体予定の建物を使った訓練は4年ぶり。市消防本部の担当者は「庁舎内の訓練だと慣れが出てしまう。実際の建物での実践的な訓練は、隊員にとって貴重な経験になる」と話した。