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テーマ : お酒・ビール

レンコンとバルサミコのきんぴら 洋風仕立て 便利な常備菜【ワインと楽しむこの一皿】

 切った断面に現れる穴に「見通しの良さ」を重ね、縁起物として親しまれるレンコン。正月料理にも使われ和食の印象が強い野菜だが、今回は洋風に。深まる秋に旬な食材が主役になる一品を食べてみたい。
レンコンとバルサミコのきんぴら
 レシピはレンコンとシメジをバルサミコ酢のソースで炒めた洋風きんぴら。バルサミコ酢の甘酸っぱさと最後に加えたバターの濃厚さが食欲をそそる。シメジはエリンギを代用してもよく、秋らしくいろいろなキノコを交ぜるのもいい。ボリュームを出したい時は牛肉や鶏肉を加えても。
 レンコンは厚めに切ると食感が楽しい。一晩おけばソースが染み込み、少し柔らかくなるので、お弁当にも最適。もちろんワインのおつまみにもなる。温かくても冷たくてもおいしい便利な常備菜だ。
 もう一皿は南フランス料理のブランダード。タラを使うのが一般的だが、今回はサバ缶で。魚をさばくのが苦手な人も手軽に楽しめる。サバ缶の汁にはうまみが詰まっているので、ペースト状にしたジャガ芋と合わせるだけで味が決まる。
 バゲットを添えたり、サラダに乗せたりして食卓を彩って。余ったらコロッケの具材にもなる。チーズをかけてグラタンのように焼くのもいい。
 (山田高久・ワイン食堂「シャンティ」店主、静岡市) レンコンとバルサミコのきんぴら レシピ  <材料=4人分>
 レンコン500グラム、シメジ1パック、砂糖40グラム、しょうゆ40グラム、バルサミコ酢40グラム、バター10グラム、ごま適量
 <作り方>
 ①レンコンは皮をむき、細いものはそのまま、太いものは縦半分に切ってから5ミリくらいにスライス。しめじは石づきを取ってばらす
 ②砂糖、しょうゆ、バルサミコ酢を合わせておく
 ③油をひいたフライパンにレンコンを入れ、強火である程度炒めたらシメジを入れてさらに炒める
 ④全体的に火が通ったら、❷を入れて炒めながら煮詰める
 ⑤水分が飛んでとろっとしてきたら、バターを入れて味を調える
 ⑥皿に盛り、お好みでごまをかけて完成
おすすめは赤  
おすすめは赤
 フランス・ラングドック地方の一本。上品な雰囲気も残しつつ、しっかりとした味わい。熟したラズベリーのような甘い香りは、甘酸っぱいバルサミコ酢の料理と好相性。濃厚なバターにもよく合う。
差が出るポイント  
差が出るポイント
 砂糖、しょうゆ、バルサミコ酢をしっかり煮詰めること。バルサミコ酢は酸味が強いが、熱を加えてとろみが出るまで煮詰めると甘みとコクが増す。
もう一皿 サバ缶とジャガ芋のブランダード  
サバ缶とじゃがいものブランダード
 <材料=4人分>
 サバ缶1缶(150グラム)、ジャガ芋450グラム(大4個)、ニンニク5片、オリーブ油大さじ3
 <作り方>
 ①ジャガ芋は皮をむき、1.5センチ厚に切る。鍋に湯を沸かし、串がすっと通るまで15~20分ゆでる
 ②ニンニクはみじん切り。別の小鍋にオリーブ油を入れ、ニンニクを弱火で炒めて香りを立たせる
 ③ニンニクが色づいたら、サバ缶を汁ごと加えて身を木べらでつぶす
 ④❶の鍋の水を捨て、再度火にかけてジャガ芋の水分を飛ばし、マッシャーや木べらでつぶす
 ⑤ジャガ芋に❸を混ぜて塩で味を調える
 ⑥器に盛り、あればパセリをかける。薄く切ったバゲットを添える

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