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テーマ : お酒・ビール

反射炉ビヤ ケルシュビール部門で最高金賞 「伝統と革新を表現」

 伊豆の国市中の醸造所「反射炉ビヤ」が作るビール「ニューワールドケルシュ」が、本年度世界一のビールを決める大会「ワールド・ビア・アワード」のケルシュビール部門で最高金賞を受賞した。同醸造所が今年初めて生産した新作で、山田隼平醸造長(30)は「反射炉ビヤの『伝統と革新』を表現できた」と自信をのぞかせる。

醸造所「反射炉ビヤ」で生産している「ニューワールドケルシュ」を勧める山田醸造長=伊豆の国市内
醸造所「反射炉ビヤ」で生産している「ニューワールドケルシュ」を勧める山田醸造長=伊豆の国市内

 同ビールは同醸造所の季節限定ビールで、「ケルシュ」はドイツのケルン地方で伝統的に醸造されているビールのスタイルのこと。エール酵母を使いながら低温で発酵、熟成させることで、すっきりとした味わいになっている。米国の最新ホップ品種を使用していることから、華やかな印象に仕上がった。
 同大会審査員は「甘さがあり、際だったコーンのような味」「強いホップからなるグレープフルーツのような爽快感もある」と講評した。山田醸造長によると、いつも飲んでいるビールに近い味で、ビールが苦手な人でも飲みやすいという。「若い方でもビールを好きになるきっかけになると思う」と勧める。パッケージには同市の世界遺産「韮山反射炉」とホップをあしらった。
 同大会は毎年英国で開催され、15年以上続いている。本年度は50カ国以上から3200以上のビール銘柄が出品された。日本からのエントリー数は103銘柄だった。テイスト分野とデザイン分野で審査される。
 山田醸造長は「多くの人にビールのおいしさを知ってもらい、伊豆の国市観光の魅力の一つになれば」と期待を寄せた。
 ニューワールドケルシュは1本330ミリリットルで、9日から同醸造所のオンラインショップや全国の取扱店で販売予定。問い合わせは同醸造所<電055(949)1208>へ。
ビールなど楽しむイベント 9日、伊豆の国市で開催
 伊豆の名産を楽しむイベント「HANSHARO 秋のビアガーデン」(蔵屋鳴沢主催)が9日午前11時から、伊豆の国市の韮山反射炉芝生広場で開かれる。
 「ニューワールドケルシュ」の販売や県東部の飲食店の出店がある。和太鼓集団や地元関係者らのスペシャルユニットが演奏するステージもある。詳細は同イベントホームページで。

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