墜落死プリゴジン氏、非公開葬儀 ロシア北西部、父の隣に埋葬
ウクライナ侵攻を巡って6月に反乱を起こし、今月23日の搭乗機墜落で死亡したロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の葬儀が29日、出身地のロシア北西部サンクトペテルブルク市郊外で、非公開で行われた。同氏の経営企業コンコルドが通信アプリで明らかにした。
タス通信などによると、葬儀は29日午後、市東部のポロホフスコエ墓地で、遺族や親しい友人だけが集まって営まれた。遺族の希望に従ったという。ロシアメディア「SHOT」は、プリゴジン氏の遺体は父親の墓の隣に葬られたと伝えた。プーチン大統領は参列しなかったとみられる。
プリゴジン氏はワグネルの部隊を侵攻に参加させ、ウクライナ東部ドネツク州バフムト攻略などで戦果を挙げたが、軍と対立し6月23日に反乱を起こした。ベラルーシのルカシェンコ大統領の説得で翌24日に中止した。
今月23日、モスクワからサンクトペテルブルクに向かう途中で乗っていた小型機が墜落。同乗していたワグネル幹部ウトキン氏らとともに27日に死亡が確認された。
反乱直後にプーチン大統領が「裏切り」とプリゴジン氏を非難したため、墜落への政権側の関与を疑う声が出ている。ペスコフ大統領報道官は否定している。(共同)