「開運 立春朝搾り」出荷 掛川・土井酒造場、生産量は前年比35%増
掛川市小貫の土井酒造場は4日未明、立春に合わせて搾った縁起酒「開運 立春朝搾り」を瓶詰めし、四合瓶(720ミリリットル)2700本を出荷した。飲食店需要の高まりを受けて一升瓶600本も加えた。生産量は前年比35%増という。
午前0時ごろに社員が集まり、粛々と作業を進めた。搾り上がったばかりの純米吟醸生原酒を瓶詰めしてラベルを貼り、手際よく梱包(こんぽう)した。出荷の準備が整った明け方に神事が執り行われ、おはらいを受けた酒が加盟酒販店によって各地に運ばれた。
業界団体の日本名門酒会(東京)が全国の蔵元に呼びかけて開催する行事で、同酒造場の参加は3年目。5代目蔵元の土井弥市社長(50)は「気温や原料の状態を見ながら立春に合わせて調整してきた。フレッシュで躍動感がある酒に仕上がった」と話した。