ヴァージンが初商業宇宙飛行 毎月運航へ、日本人も購入
【ワシントン共同】米宇宙企業ヴァージンギャラクティックは29日、同社として初めて地上と宇宙を往復する商業飛行に成功した。今回はパイロットのほかイタリアの軍関係者や研究者ら計6人が乗り組み、科学実験を行う1時間余りの行程。8月以降も月1回の運航を計画する。最新の料金は1人45万ドル(約6500万円)、既に日本人を含む約800人が申し込んでいるという。
同社の宇宙飛行は地球を周回するのではなく、飛行機型の宇宙船で上空まで行って降下してくるサブオービタル飛行という短時間の形式。アマゾン・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が設立した米ブルーオリジンも同様のサービスを提供しており、民間宇宙旅行に新たな選択肢が加わった。
29日朝、宇宙船は乗員のほか放射線や空気の質の測定装置などを積み、西部ニューメキシコ州の宇宙港から母船に抱えられて出発した。高度約14キロで分離すると自力で85キロまで上昇、その後、滑空して宇宙港に戻った。