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テーマ : お酒・ビール

キリン、クラフトビール世界展開 台湾へ第1弾、11月末から輸出

 キリンビールが個性的な香りや味が特徴であるクラフトビールの世界展開に本格的に乗り出すことが16日、分かった。国内のビール人気が低迷する中で、新たな収益源に位置づけるクラフトビールを海外に売り込む。まずは成長市場の台湾に進出し、11月末から販売する。

キリンビールが輸出する「スプリングバレー シルクエール〈白〉」
キリンビールが輸出する「スプリングバレー シルクエール〈白〉」

 キリンのクラフトビール輸出は2021年まで数年間、オーストラリアや中国へ展開した「グランドキリン」以来の再挑戦となる。当時、輸出は少量で高単価だったため、認知度が高まらず終了した。
 キリンは21年、縮小する国内ビール市場を活性化させようと、クラフトビール「スプリングバレー」を新たな基盤ブランドの一つとして発売した。通常より高価格帯だが、販売は好調で新商品を相次ぎ発表している。
 一方、台湾のクラフトビール市場は10年で約3倍に拡大し、若年層の人気が高まっている。輸出するのは滋賀工場(滋賀県多賀町)で製造するスプリングバレーの「豊潤〈496〉」と「シルクエール〈白〉」の350ミリリットル缶で、現地の量販店に並ぶ予定だ。
 農林水産省によると、22年のビール輸出額は107億円で、世界的な人気が出ているウイスキーや、日本酒と比べると見劣りする。キリンはこれまで、全国のクラフトビール醸造会社と国内市場拡大へ協力している。海外市場での拡大にも弾みをつけて、将来は幅広い銘柄の輸出につなげたい狙いもある。

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