テーマ : 教育・子育て

川根本町教育長人事不同意「子どもたちに申し訳ない」 町議が経緯など説明

 川根本町議会3月定例会で新教育長の人事案が不同意となった議決を巡り町民有志らは27日夜、「教育長人事について行政・議員にたずねる会」を同町山村開発センターで開催した。町民約35人が参加し、議員に説明を求めた。

新教育長の人事案が不同意になった経緯について説明する野口議員=川根本町山村開発センター
新教育長の人事案が不同意になった経緯について説明する野口議員=川根本町山村開発センター

 野口直次議員と佐々木直也議員が出席し、経緯や思いを語った。野口議員は「子どもたちや保護者の方に申し訳ない。町と議会で意見が違っても、よりよい方向に進めるよう歩み寄っていきたい」と述べた。佐々木議員は「(教育長の不在が)子どもたちに直ちに影響する心配は少ないと思うが、長期化すると町全体として教育の指針が失われる可能性がある」と危機感を示した。
 参加者からは「なぜ事前に話し合いがなかったのか」「町長の説明不足も感じる」「早急に教育長を決めてほしい」といった意見が挙がった。
 同町議会3月定例会は22日の最終本会議で、新教育長の人事案を反対多数(賛成4、反対6)で不同意とした。同町は4月、町内の小中学校を再編して9年制の義務教育学校2校を開校するが、現教育長の任期が3月に終了するため、4月以降教育長が不在となる。開校とともに新たな教育長を迎えたい町側と、これまで小中学校の再編を主導してきた現教育長の継続を望む議員側で意見が食い違った。
▶町民有志が聞き取りした「欠席議員のコメント」はこちら

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