テーマ : 教育・子育て

地域活性に新発想、中高生がアイデア競う 静岡で大会、4チーム全国へ

 静岡県内の中高生が地元企業とタイアップして地域課題の解決や新たな魅力創出につながるアイデアを競う「静岡カップ」の最終選考が28日、静岡市葵区で開かれ、18校22チームが独創性豊かな案を披露した。常葉大付属常葉中「バルーン」とクラーク記念国際高静岡キャンパス「MITOM」が共にグランプリに輝き、準グランプリ2チームと一緒に全国大会に進む。
地域の魅力を創出するアイデアを披露する生徒たち=静岡市葵区
 静岡県内の学校と企業が協働して地方創生や人材育成を目指す「一般社団法人シヅクリプロジェクト」の主催。1次選考を通過した生徒たちは、発表の仕方や内容に磨きをかけ、この日に臨んだ。
 NTT西日本と組んだ静岡市立城山中「ピポン」はアドリブを交えながら、同社のAI技術を活用した「夢をかなえる旅館」を提案。VRゴーグルを着用して仮想空間上に現れた会いたい人や憧れの人と一緒に過ごせる旅館をつくり、「地元特産のウメやしらすでおもてなしをしてはどうか」とアピールした。
発表に先立ち生徒たちを激励する担当企業の人々
 会場には、各チームと活動を共にした企業の従業員らが訪れ、舞台上の生徒たちを激励した。静岡カップには静岡県内27の中学、高校から計約850チームが参加した。企業は建設や金融、小売りなどの22社が関わった。全国大会は2月25日に都内で開かれる。
 地元の自動車部品メーカーの自動変速機を使って水力発電し、富士川をライトアップする提案をした富士市立吉原第二中2年の佐野栄斗さん(14)は「地元の課題や魅力を考えるきっかけになった」と話した。西莉愛奈さん(14)は「情報の集め方や調べ方など学ぶことが多かった」とした。
 準グランプリ受賞校は次の通り。
 静岡市立城山中「3ping 5ting」、東海大付属静岡翔洋高「カタヤマンズ」

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