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中学教諭2人を免職 浜松市教委 計3人懲戒処分

 浜松市教委は28日、いずれも市立中に勤務する男性教諭3人の懲戒処分を発表した。入浴施設で男性を盗撮した20代教諭と、勤務先の生徒と不適切な行為を行った臨時的任用職員の20代教諭をそれぞれ免職、担任する男子生徒に体罰を行った30代教諭を停職1カ月とした。

男性教諭3人の懲戒処分について謝罪する宮崎正教育長(中央)ら=28日午後、浜松市役所
男性教諭3人の懲戒処分について謝罪する宮崎正教育長(中央)ら=28日午後、浜松市役所

 20代教諭は2月24日、市内入浴施設の浴場で男性客をスマートフォンで盗撮していたところを従業員に見つかり、浜松中央署の事情聴取を受けた。市教委の聴取に、2023年8月から複数の入浴施設で10回程度にわたって同様の盗撮行為を行ったことを認めた。同署が捜査中で、教諭は「男性に興味があった」と話しているという。
 生徒と不適切な行為を行っていた20代教諭は同年6~11月、教科指導を行っていた女子生徒と2人で市外に出かけたほか、校内で抱きしめたり、キスしたりする行為を複数回行った。女子生徒のインスタグラムにダイレクトメッセージを送ってやりとりが始まり「女子生徒に好意があった」と話しているという。同僚に相談して発覚した。
 30代教諭は同年9月26日、担任する生徒が学級活動に参加しなかったことに腹を立て、トイレに連れ込んで顔を複数回殴った上、頭部を壁にたたきつける暴行を加え、けがを負わせた。当初、学校側や生徒の保護者に暴行の事実を隠し「トイレに連れ込んだときに顔がぶつかった」と虚偽の報告を行っていたという。教諭は24年2月に傷害罪で罰金20万円の略式命令を受けた。
 市役所で会見した宮崎正教育長は「市民の信頼回復に向けて全力で取り組むとともに、教職員の綱紀粛正に万全を期すよう指導していきたい」と謝罪した。

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