テーマ : 教育・子育て

小中一貫教育で大里中グループ 課題設定力向上へ連携議論 静岡市

 静岡市が2022年度から導入した静岡型小中一貫教育の研究指定校になっている駿河区の大里中グループ(大里中、中田小、大里西小)は22日、2年間の活動を総括する発表会を開いた。小中共通で「大里型PBL(課題解決型学習)」に取り組んでいて、3校で授業を公開した。

授業を視察した後の分科会で議論する参加教員=静岡市駿河区の大里中
授業を視察した後の分科会で議論する参加教員=静岡市駿河区の大里中

 市内外から教員ら約160人が参加した。大里中2年生は本年度、「京都の魅力」を分析。この日の授業で各自の視点で考えたモデルコースを紹介し、旅行会社社員から批評を受けた。生徒は1年の時に地域と接点を持つ活動をし、3年となる来年度は社会参画を意識した「魅力あるまちづくり」をテーマとするため、2年は土台となる学習の期間と位置付けた。各小学校でも同様に9年間を見据えた授業に取り組んだ。
 大里中グループは児童生徒に身に付けたい能力を「課題設定力」とし、小中で連携して教育目標を改善したり、学年ごとに達成レベルを設けたりしてきた。分科会では視察した教員から、多様な子どもが集まる中での課題設定のポイントや、小中教員の連携のあり方などについて、さまざまな質問が投げかけられた。
 (社会部・大須賀伸江)

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