テーマ : 教育・子育て

中学の部活、西伊豆町と松崎町が共同運営検討 26年度開始目標 

 西伊豆、松崎の両町は中学校部活動について、両町の生徒が参加する「合同部活動」の設置を検討していることが15日までの両町教委への取材で分かった。少子化で部活動の維持が困難になる中、「部活改革」と銘打って生徒が多様なスポーツや文化活動ができる環境整備を図る。2024年度に両町で設ける「部活改革協議会」で地域の実情に合わせた運営方法を模索し、26年度からの開始を目指す。

西伊豆、松崎両町の生徒推移
西伊豆、松崎両町の生徒推移

 複数の自治体が部活動の運営を目指す試みは、全国的にも珍しいとみられる。公立中学校の部活動の「地域移行」が進む中、指導者不足の解消や部活動の維持ができなくなる事態を避けようと、隣接する両町で連携して部活動の機会提供に取り組むことを決めた。合同部活動は、松崎町の県立松崎高の生徒と共同で行うことも視野に入れている。
 両町では少子化に伴い小中学校の再編が進んでいて、中学校は各1校。部活動は両町ともにバスケットボール、バレーボール、ソフトテニスのみで、文化部はない状況という。
 協議会は4月以降に設置し、両町の教育関係者で適切な活動時間の設定や練習場所などの詳細を話し合う。今後については、外部指導者の確保を積極的に推進するほか、教員にアンケートを行い、本人の意向に沿って起用するなどの働き方改革にもつなげる。
 (松崎支局・太田達也)

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