テーマ : 教育・子育て

目指せ!理想のエコ社会 SDGs、人生ゲームで知ろう 浜松開誠館中・高で研修会

 持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにした教材「Beyond SDGs人生ゲーム」の研修会が25日、浜松市中区の浜松開誠館中・高で行われた。研修を終えた生徒は、ゲームマスターとして小中学校などに出向き、同教材を活用してSDGsの認知、理解度向上に取り組む。

ゲームを体験する生徒(左)=浜松市中区の浜松開誠館中・高
ゲームを体験する生徒(左)=浜松市中区の浜松開誠館中・高


 教材開発は、文部科学省の「SDGs達成の担い手育成推進事業」に採択された金沢工業大(石川県)が取り組む事業の一環で、同大が玩具大手「タカラトミー」などと共同開発した。教材はこれまでに全国の小中学校など約300校以上に無償で配布されている。
 億万長者を目指して競い合う従来の人生ゲームとは異なり、参加者同士でカードを集めて協力し「脱炭素社会」や「循環型社会」など理想の未来を目指す。マス目には政府機関などが公表する実現性の高いデータを活用し、予想される将来の出来事を学びながら楽しめるのも特徴だ。
 浜松開誠館中・高は教材活用などで連携する学校に県内で唯一選ばれ、研修会にはSDGs部の高校生4人が参加した。部員はゲームを体験後、進行やルール説明のポイントを学んだ。喜多柚星さん(16)は「SDGsの達成には協力が必要。幅広い世代に知ってもらえるよう頑張りたい」と話した。
 同大職員の薮内一葉さん(26)は「目標の達成には多くの人を巻き込むことが重要になる。SDGsを広める活動に力を貸してほしい」と期待を込めた。
 (浜松総局・池田悠太郎)

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