テーマ : 教育・子育て

4コマ先生、児童笑顔に 黒板に毎日“連載” 磐田・豊岡南小の鈴木教諭「学校に来る楽しみの一つに」

 磐田市上神増の豊岡南小に、毎日欠かさず黒板などに4コマ漫画を描き続けている名物教員がいる。鈴木昌英教諭(50)の“連載”は2022年4月に始まり、既に400作を突破した。「学校に来る楽しみの一つに」―。そんな思いを込めた作品は駄じゃれ満載のギャグ漫画。毎朝、登校した児童たちの笑顔を咲かせている。

鈴木昌英教諭(左端)の4コマ漫画を楽しむ児童=11月上旬、磐田市上神増の豊岡南小
鈴木昌英教諭(左端)の4コマ漫画を楽しむ児童=11月上旬、磐田市上神増の豊岡南小
鈴木昌英教諭(右端)の4コマ漫画を楽しむ児童=11月上旬、磐田市上神増の豊岡南小
鈴木昌英教諭(右端)の4コマ漫画を楽しむ児童=11月上旬、磐田市上神増の豊岡南小
鈴木昌英教諭(左端)の4コマ漫画を楽しむ児童=11月上旬、磐田市上神増の豊岡南小
鈴木昌英教諭(右端)の4コマ漫画を楽しむ児童=11月上旬、磐田市上神増の豊岡南小

 漫画は、主人公の小学生らが日常生活の中などで駄じゃれを披露する。鈴木教諭は自身が受け持つクラスの教室の黒板に放課後、漫画を描くのが日課だ。本年度は全校児童を楽しませようと昇降口にも紙に印刷した作品を日替わりで掲出している。教え子の4年村上心春さん(10)は「身近なもので駄じゃれをつくっているのが面白い。漫画のおかげでクラスの雰囲気が明るい」と話す。
 「漫画を読むのも描くのも好き」という鈴木教諭は若手のころ、学級便りに漫画を載せていたが、仕事が多忙になり、20年以上にわたって作品作りから遠ざかっていた。前任校で担当した絵画・工作クラブの活動で黒板に漫画を描いて見せたのをきっかけに制作意欲がよみがえり、豊岡南小に赴任して最初の登校日に作品を披露したところ、児童に大ウケ。「毎日続ける」と約束した。
 作品は駄じゃれありき。鈴木教諭はスマホに思いついた“ネタ”をため込み、そこからストーリーを考える。児童に募った駄じゃれを基に作ったこともある。市のイメージキャラ「しっぺい」が登場し、磐田市とかけて「岩、足している」などと駄じゃれをさく裂させたことも。鈴木教諭は「アイデアは尽きることがない。子どもたちには継続する姿勢を示したい」と意欲は衰えない。
 漫画制作は鈴木教諭のライフワークになった。「定年退職まで続けたい」との目標とともに、「いつか雑誌などに掲載してもらえれば」と新たな夢も芽生えている。
 (磐田支局・八木敬介)

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