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静岡・水見色小131年 最後の校歌 住民企画で閉校式典

 3月末で131年の歴史に幕を閉じる静岡市葵区の水見色小で23日、地域住民が企画した閉校式典が行われた。在校生4人をはじめ保護者や卒業生ら約300人が出席。全員で校歌を斉唱した後、「ありがとう水見色小」と校舎に呼びかけて別れを告げた。

校歌を斉唱する在校生や卒業生、地域住民=静岡市葵区の水見色小
校歌を斉唱する在校生や卒業生、地域住民=静岡市葵区の水見色小

 同校は4月から清沢小とともに中藁科小に統合されるため、卒業生や保護者らでつくる実行委員会が教職員と連携して閉校式典の準備を進めてきた。
 「最後の校歌斉唱」では在校生と卒業生ら地域住民が一体となり、母校での記憶を振り返りながら体育館に大きな声を響かせた。涙ぐむ住民の姿も見られた。佐藤雅一実行委員長(63)は「保護者と学校が一つになって歩んできた」とあいさつし、勝山佳紀PTA会長(51)は「人に愛され、人を集め、みんなを育ててくれた」と学校に感謝の言葉を述べた。
 在校児童4人は太鼓や笛を演奏し、「水見色小が大好きです」とメッセージを読み上げた。写真や映像によるスライドショーで学校の歴史も回顧した。昭和50年代まで使用された木造校舎や住民手作りのアイススケート場などが映し出され、出席者は学びやの思い出を懐かしんだ。
 (社会部・大橋弘典)

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