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中2女子の体力最低、小5女子は横ばい 小中男子回復 23年度スポーツ庁調査

 スポーツ庁は22日、小学5年と中学2年の全員が対象の2023年度全国体力テストの結果を公表した。50メートル走や上体起こしなど実技8種目を点数化した体力合計点は、中2女子が過去最低を更新。小5女子は横ばいだった。男子は小中とも回復したが、新型コロナウイルス禍前の水準には届かなかった。

全国体力テスト合計点(平均)の推移
全国体力テスト合計点(平均)の推移

 22年度は小中の男女とも過去最低だったが、スポーツ庁担当者は「コロナ禍の収束で運動機会が増え、男子の体力改善につながった」と分析。女子については「運動の好き嫌いがはっきりと分かれる傾向にあることが影響した」とみている。
 体力合計点(80点満点)の平均値は、小5男子52・6点、小5女子54・3点、中2男子41・2点、中2女子47・1点。中2女子は22年度より0・2ポイント低下し、男子はいずれも0・3ポイント上昇した。
 種目別では、男子は小中ともに握力以外は成績が上昇。女子は下がった種目が多く、20メートルを何回走れるか測る「20メートルシャトルラン」では小中とも過去最低を記録し、中2は持久走(1000メートル)も過去最低だった。柔軟性を測る長座体前屈の記録はいずれも好成績で、中2女子が過去最高に並び、小中男子と小5女子は過去最高を更新した。
 授業以外での運動時間は、1日1時間に相当する「週420分以上」の割合が、小中の男女とも22年度より減少した。身長と体重から算出し肥満とされた割合は、小5男子13・7%、小5女子9・7%、中2男子10・5%、中2女子7・0%で、22年度より0・1~0・9ポイント減少した。

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