テーマ : 教育・子育て

静岡県職員採用 早期試験に農業土木追加 理系学生の受験増目指す

 静岡県は2024年度の職員採用試験(大卒程度)で、6月の定期試験より早い4月に実施する「早期試験」の対象職種に、新たに「農業土木」を追加する。志願者数が減少傾向にあり、理系や技術系の学生が受験しやすい環境を整えて人材確保につなげる。
 早期試験は4月に1次試験を実施し、6月に最終合格者を発表する。23年度に土木、建築、薬剤師の3職種に導入した。理系人材は民間企業との競合が特に激しいため、日程や試験内容を柔軟に設定し、受験者の負担を減らす。早期試験と定期試験の併願も可能。
 県人事委員会事務局によると、23年度に早期試験を導入した職種は申込者数が大幅に増加し、前年度に比べ受験倍率が上がった。合格者の辞退などもあり、最終的な採用数は予定数を割り込んだ職種もあったが、同事務局は早期試験に一定の効果があったとみて、近年応募が低迷する農業土木職も対象に加えて24年度も実施する。
 定期試験も試験内容を変更する。専門・技術系の全職種の1次試験は、従来は全般的な教養や知能を問う試験と各専門試験で選考していたが、24年度からは教養試験を廃止し、代わりに基礎能力試験を行う。文系的な知識を問う問題は絞り、論理的思考や理解力、判断力を尋ねる問題の比重を高める。県は例題を採用情報ホームページに掲載している。
 (政治部・青島英治)

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