テーマ : 教育・子育て

トヨタ会長、児童乗せドリフト 裾野深良小、水素車をデモ走行

 トヨタ自動車は13日、自動車と環境に関する出前授業を裾野市の深良小で開いた。6年生約50人にカーボンニュートラルについて説明するとともに、ドライバーとしてレースに参戦する豊田章男会長が二酸化炭素を排出しない水素エンジン車のデモ走行を披露した。

自動車のエネルギーなどについて説明する豊田会長(右奥)=裾野市の深良小(トヨタ自動車提供)
自動車のエネルギーなどについて説明する豊田会長(右奥)=裾野市の深良小(トヨタ自動車提供)

 豊田会長はレース仕様の車に代表児童を乗せ、タイヤを横滑りさせるドリフト走行を実演。グラウンドに置いた2本のポール間を「8の字」を描くように走った。児童には「多くの会社が作った3万点の部品を組み合わせると、車ができる。トヨタだけではできない。みんなも得意分野で活躍しながら力を合わせ、楽しい未来を作ってほしい」と呼びかけた。
 トヨタガズーレーシングカンパニーの高橋智也プレジデントと佐々木雅弘選手は講座で「二酸化炭素を出す量と吸収する量を同じにすれば、カーボンニュートラルが実現する」と説明。排出量を減らすため、電気や水素をエネルギーとするさまざまな車を開発していることを紹介した。
 出前授業は自動車レース終了後の週明けなどを利用して2022年から始め、本県での開催は初めて。デモ走行に同乗した斉藤凰雅君(12)は「体を横に持っていかれそうな感覚でとても楽しかった。水素で動かす車を熱心に開発していることが分かった」と感想を話した。
 (東部総局・杉山諭)

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