島田支局 池田悠太郎
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災害時の行動 意見交換 島田でワークショップ
島田市社会福祉協議会は29日、「災害に負けない福祉のまちづくり」をテーマにしたワークショップを同市の夢づくり会館で開催した。 高校生から大人まで約25人が参加した。参加者はまず、台風15号で浸水被害を大きく受けた同市川根町家山地区で支援活動に取り組んでいる2人のボランティアから、当時の被害状況や現在の様子などを学んだ。 5~6人の班に分かれた参加者は報告を踏まえ、災害時に想定される困りごとや自分に出来そうなことを付箋に書き込み、意見を集約した。島田樟誠高2年の寺川奈友多さん(17)は「有事は助け合いの心が大切。日頃から地域の行事に参加して、つながりを深めたい」と話した。
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多文化共生促進へ 静岡県、川根本町で実験 人材確保の一助に期待【解説・主張しずおか】
静岡県は本年度から多文化共生の地域づくりに向け、川根本町で実証実験に取り組んでいる。同町の企業が参加し、外国人と日本人の町民が交流するイベントを昨年10~12月に開催した。まずは町内で働く外国人の声に耳を傾け、住みやすい環境のニーズを探る。国内外の外国人から、第二の故郷として選ばれるような地域を県全体で目指したい考えだ。 県が事業の委託先を募り、同町で経営コンサル事業などを担う「KAWANEホールディングス」が名乗りを上げた。同社の迫洋一郎代表取締役は「国籍にとらわれず、主体的に交流が生まれる関係が必要だ」と考え、さまざまな交流イベントを展開した。 町の人口は約6100人。近年は外資系企
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伝統の和太鼓響く 児童、練習の成果披露 島田・相賀小
島田市の相賀小で28日、和太鼓発表会が開かれた。40年近く続く伝統の行事で全校児童が出演し、1年間この日のために努力してきた練習の成果を保護者の前で披露した。 特色のある教育の一環として、和太鼓の活動を取り入れている。児童は朝学習の時間などを有効的に活用して練習してきたという。 発表会では学年を組み合わせて複数のグループを作り、同校の伝統として受け継がれる演目を披露した。4、5年生は担任とオリジナルの演目をつくり、リズムよく太鼓をたたいて、迫力のある演奏を繰り広げた。 リーダーを務めた鈴木瑠菜さん(6年)は「最後の発表会。全員が練習の成果を発揮できてよかった」とホッとした様子だった。
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書きぞめ990点一堂に 島田・プラザおおるり、29日まで
静岡県書道連盟主催の「第75回県書きぞめ展島田地区展」が27日、島田市のプラザおおるりで始まった。29日まで。 最高賞の県知事賞に選ばれた島田第一小4年の木戸優華さん、初倉中1年の後藤怜さんをはじめ、市内の書道教室に通う園児から大人までの作品が990点並ぶ。展示は午前9時~午後5時(最終日は午後4時まで)。 その他の主な受賞者は次の通り。 県議会議長賞 筆塚球児(島田高1)▽県教育長賞 鈴木瑛太(島田三小1)大榎糊子(島田一中2)
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学校訪問、料理教室…地域との触れ合い創出 在住外国人、第二の故郷に 川根本町
外資系企業の進出などによりアジアを中心に13カ国約80人の外国人が暮らす人口約6100人の川根本町で、在住外国人と町民の交流が進んでいる。静岡県が本年度始めた多文化共生に向けた実証実験に町内の企業が名乗りを上げ、学校訪問や料理教室、クリケット体験会、地域の祭りへの参加などを企画した。人口減少による労働力不足などを見据え、外国人から「第二の故郷」として選ばれる地域づくりを目指す。 「日本での生活に大切な防災についてクイズを出します」。昨年12月上旬、同町の本川根小で行われた特別授業。児童が考案した防災クイズなどを通じて、町内にサテライトオフィスを置くIT企業ゾーホージャパンのインド人社員らと
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信号機復旧ケーブルを贈呈 建進会、島田署に
島田市の建設業者24社でつくる島田建進会(栗田良久会長)は26日、島田署に信号機復旧に用いる接続ケーブルを10本贈呈した。 島田建進会は災害などで信号機が点灯しなくなった場合に、同署に発動発電機を貸し出して復旧を急ぐ協定を結んでいる。ケーブルは信号機と発動発電機をつなぐ役目を担う。 ただ、同署管内で滅灯時に復旧を優先する信号機24カ所に対し、接続ケーブルが14本しかなかったため、不足分を補った。多種多様な発動発電機に対応できるように、同会は専門業者と協力して新たに特注のケーブルを用意したという。 栗田会長ら会員3人が同署を訪ね、海野広志署長にケーブルの特徴などを説明した。海野署長は「有
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手作りまわしで力いっぱい 相撲熱戦 27日に“千秋楽” 島田の保育園
島田市のくりのみ保育園で25日、恒例の相撲大会が行われた。園児は保護者手作りのかわいらしい化粧まわしを身に着けて土俵に上がり、力のこもった取組を見せた。 国技の相撲を体験して健やかな成長を願う毎年恒例の行事で、全園児が参加する。大会は23日から始まり、27日に千秋楽を迎える。 中日を迎えたこの日も園児は保護者が名付けた「しこ名」と好きなキャラクターなどがデザインされたまわしを巻いて登場。土俵で塩をまくしぐさや四股を踏む動作を見せ、行司の「はっけよい、のこった」のかけ声を合図に勢いよく相手に向かった。 会場には、懸命に相撲を取るわが子をカメラに収める父母らの姿が見られた。
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茶況(1月24日)川根茶やユズ利用 ロールケーキ一新 川根本町、2店で販売
川根本町は町内の飲食店「クラブハックル」と連携して、町の認知度向上などを目的に昨年商品化した川根茶入りロールケーキをリニューアルした。2月11日から、同店とカフェうえまるの町内2店舗で販売する。 無農薬栽培の川根茶粉末をスポンジ生地とクリームにたっぷりと練り込み、新たに町特産のユズが入ったあんこを生地とクリームの間に挟んで仕上げた。クラブハックルが製造を手がける。 1本税込み3千円。両店舗は1人前用のケーキとドリンク付きのセットでも提供する。店舗販売に先駆け、町商工会が26日と2月2日に町内で開催するお弁当販売会で1人前用に切り分けたケーキを販売する。税込み500円で各日50個限定。
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川根本町の鹿ん舞テーマ 地元高生がのれん制作 駅に展示「徳山の盆踊」PR
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された川根本町徳山の民俗芸能「徳山の盆踊」のPRを狙いに、川根高3年生6人が盆踊の鹿ん舞をモチーフにしたのれんを制作した。のれんは3月19日まで、大井川鉄道駿河徳山駅(同町徳山)の駅舎入り口に飾られる。 鹿ん舞は作物を荒らす獣を追い払い、豊作を祈願したのが始まりとされ、男子小中学生が鹿のかぶり物などをして踊る。のれんは縦1・3メートル、横幅は1・8メートル。中央に演者が使うかぶり物や紅白棒、周りには川根茶や徳山地域で見られる桜、蛍などをデザインした。駿河和染職人の協力により、製茶段階で出る商品にならない茶葉を染料にした「お茶染め」の技術で
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「目的に応じた運動を」 室伏長官が島田で特別講演
島田商工会議所青年部は21日、創立30周年記念事業として室伏広治スポーツ庁長官(沼津市出身)を招いた講演会を島田市のプラザおおるりで開いた。 室伏長官はウオーキングを例に、運動する際の目的意識などについて講演した。ゆっくりと低い姿勢で歩けば筋・骨格系、少し息が上がる程度で20分ほど歩くと循環器、呼吸器系などに効果があるとし「目的に応じた運動を行えば、効果は最大限発揮できる。意識して取り組んでほしい」と呼びかけた。 室伏長官は参加者からの質問に快く回答して交流を深めた。島田工業高1年で野球部の法月優真さん(16)は「運動の目的意識や食事面など勉強になった点を日々の生活で意識したい」と話した
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元プロ石毛さんら野球指導 基礎学び「発見たくさん」 島田で小中生向け教室
野球のまち「島田」復活地域活性化プロジェクト実行委員会は21日、元プロ野球選手を講師に招いた野球教室を島田市の島田第二球場で開催した。元西武ライオンズの石毛宏典さんら5人が市内の小中学生約100人に野球の基礎を伝授した。 地方創生に関する協定を結ぶ日本プロ野球OBクラブの協力により実現した野球教室で3年ぶりの開催。石毛さんのほか、投手としてオリックスなどで活躍した鈴木平さん(磐田市出身)、元阪神タイガースの植松精一さん(富士市出身)、元大洋ホエールズの市川和正さん、元阪急ブレーブスの湧川勉さんが参加した。 子どもたちはポジション別に捕球、送球などの基礎を学んだ。ティーバッティングの練習
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ハレの日マルシェ 手作り雑貨など並ぶ 島田「KADODE」
島田市のKADODE OOIGAWAで21日、みんなの門出ハレの日マルシェが始まった。22日まで。 地域活性化を目的に初めて開催されたイベントで、初日は県内外から約50の事業者が出店し、ハンドメード雑貨や花、菓子類などを販売した。来場者はブースを巡りながら思い思いに買い物を楽しんだ。島田高吹奏楽部や焼津高ダンス部などが出し物を披露して会場を盛り上げた。マルシェは午前10時~午後4時。
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記者コラム「清流」 ×サインの意味
先日、展示会の取材で来場者に感想を聞こうと、ある男性に声をかけた。男性は自身の耳を指さした後、人さし指を交差させて、×(ばつ)のサインを作った。聴覚障害を理由に「取材はお断り」の意思表示だと思い、別の来場者を探しにその場を後にした。 数分後。「あなたが声をかけた男性、取材を受けたがっていましたよ」とある女性から声をかけられた。男性は聴覚障害者のツアー客で女性は引率者だった。その後、女性を通じて展示会の感想を聞くことができた。手話でいきいきと伝える男性の表情は終始晴れやかだった。 振り返ると、効率よく取材を行う意識がいつしか先行していたように思う。取材対象者に対する配慮が欠けて
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つぼ焼きイモで恩返し 息子通った保育園に提供 島田・岩倉製茶の従業員
島田市の岩倉製茶が18日、同市の初倉保育園を訪れ、園児約130人につぼ焼きイモを振る舞った。岩倉製茶従業員の金刺八寿子さん(49)の息子2人が同園に通っていた縁から、恩返しの気持ちを込めて企画した。 岩倉製茶は昨年から製茶業と並行して、つぼ焼きイモの販売を始めた。高さ約70センチのつぼの中で、イモの温度を60~70度ぐらいに保ちながら、炭火でじっくりと焼き上げることで蜜が多くなり甘い仕上がりになるという。 園近くの畑で収穫したサツマイモを使用し、園児はできたてのつぼ焼きイモを「フーフー」と息を吹きかけ冷ましながら味わった。金刺さんは「子どもの笑顔が何よりうれしい」と話し、温かい目で園児
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茶況(1月17日)米と茶テーマ対談 22日に島田、参加募集 茶の都ミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは、22日午後1時半から開催する特別イベントの参加者を募集している。「米と茶」をテーマに同館の熊倉功夫館長と、ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市)の佐藤洋一郎館長が対談する。 東アジアに共通する食文化で、和食の原点でもある米と茶について両者が語り合う。京都府立大特別専任教授の佐藤館長は稲の起源や進化、農業と環境の関係史などの第一人者で、和食文化学会の初代会長を務めた。 80人限定。イベント当日は観覧券(一般300円)が必要。参加希望者はふじのくに電子申請サービスまたはFAXで申し込む。問い合わせは、ふじのくに茶の都ミュージアム<電0547(46)
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子犬や馬、紅葉… 児童の力作一堂 川根小の写真クラブが展覧会
島田市立川根小の写真クラブに所属する児童が撮影した写真展が2月6日まで、同市川根町笹間渡の川根温泉ふれあいの泉で開かれている。 同クラブは写真を撮影する楽しさを子どもたちに伝えようと、地元の写真愛好家小沢あつ子さんが学校側に提案して、2021年に発足した。現在は5、6年生11人が所属し、学校周辺で風景や動植物などを写真に収めている。会場には、各部員が1年の中で撮影したお気に入りの1枚を展示した。毛並みの美しい馬や、かわいらしい表情の子犬、色鮮やかな紅葉の写真などが並ぶ。 クラブで講師を務める写真家の柴田秀夫さん(82)は「感動を切り取る技術がみるみるうまくなっている」と児童の成長を喜んだ
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島田二小児童 海外文化学ぶ 掛川日本語学校生と交流
島田市立第二小で13日、同校の6年生と掛川日本語学校(掛川市)の生徒による交流授業が行われた。掛川日本語学校に通うスリランカ、フィリピン、ミャンマー国籍の生徒が自国の文化や暮らしの様子を日本語で紹介した。 海外の文化などに触れ、児童の知見を深めるのが狙い。生徒は手作りのポスターや発表資料作成ソフトを活用して出身国の食事や学校生活、人気のスポーツなどを児童にわかりやすく伝えた。「好きな和食は」「日本に来て驚いたことは」といった児童からの質問にも日本語で回答し、交流を楽しんだ。 宗憲汰さん(12)は「知らない文化を学べて楽しかった。いつかは訪れてみたい」と笑顔を見せた。
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夢のつり橋通行再開記念 寸又峡4コースで期間限定ガイドツアー
台風15号の被害で昨年9月から通行止めになっていた川根本町寸又峡の「夢のつり橋」が14日に通行を再開するのを記念して、寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合が3月まで、寸又峡の自然を巡るガイドツアーを実施する。通行止めの影響でつり橋近くの寸又峡温泉の集客が伸び悩んだ経験から、寸又峡の隠れた観光資源の魅力を観光客に広く伝えようと企画した。 ツアーは温泉街から夢のつり橋周辺を巡る「寸又峡プロムナードコース」を往復しながら自然、地形、歴史などを学ぶ内容や夜間に見られる動物を見学するナイトウオーク、外森山登山、寸又峡温泉の源泉を巡るプログラムの四つ。いずれのツアーも参加料は千円で、地元住民がガイドを
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合格駅で受験生祈願 地蔵尊を開帳 島田の地域団体が企画
本格的な受験シーズンを前に島田市の「チームおもしろ五和駅」が9日、同市の大井川鉄道合格駅で合格祈願祭を開催した。通常は駅舎の切符売り場(現在は無人駅)で来訪者を見守る合格地蔵尊を開帳し、受験を控える学生らが合格祈願に訪れた。 祭壇に設置された合格地蔵尊を前に観勝寺(同市横岡)の和尚が読経した後、来訪者が次々と手を合わせて祈りをささげた。高校受験を控えて袋井市から訪れた村松柚奈さん(15)は「第1志望合格を祈願した。残り時間を有効に使い、少しでも合格に近づけるようにがんばりたい」と抱負を語った。 祈願祭に合わせて、合格にちなんだ五角形のお守りなども販売して人気を集めた。
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色鉛筆画と水彩画 花や動物描き展示 川根本町で10日まで
川根本町の住民でつくる色鉛筆愛好会と水彩画デスケルクラブの生徒による合同作品展が10日まで、町役場本庁舎の町民ギャラリーで開かれている。 愛好会とデスケルクラブは月に1度、町内の山村開発センターで活動し、講師の神尾昌義さん(75)に教わりながら作品制作に励んでいる。会場には島田市の蓬莱橋やカトレア、バラなどの色鮮やかな花を描いた色鉛筆画12点、動物や町内の風景を題材にした水彩画12点が並ぶ。 神尾さんは「色の付け方など、生徒の高い技術で仕上がった力作を見に来てほしい」と話した。
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厄払いの獅子、軽やか 島田・稲荷町の団体巡行
島田市の稲荷町神明宮屋台保存会が2日、新年恒例の獅子舞巡行を行った。新型コロナウイルスの収束祈願や厄払いの意味を込めて、獅子たちが軽やかに舞った。 地域を盛り上げようと、5年ほど前から始めた取り組み。保存会のメンバー約10人がおはやしと獅子の役に分かれて、稲荷町神明宮を出発し、地域全体を回った。獅子は今年1年の健康などを祈願して頭部をかむしぐさを披露し、地域住民を喜ばせた。杉本拓夫さん(83)は「毎年見るのを楽しみにしている」と家族と一緒に笑顔で獅子らを出迎えた。 保存会の鈴木利明会長(73)は「みなさんの喜ぶ姿が何よりうれしい。地域の正月文化として根付かせていきたい」と話した。
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川根本町の伝統芸能「徳山の盆踊」 PR動画自作、Youtubeで公開 専門学生・大久保さん
川根本町の専門学校生大久保榛菜[はるな]さん(21)がこのほど、同町徳山の民俗芸能「徳山の盆踊」のPR動画を制作し、ユーチューブで公開を始めた。2022年11月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、注目を集める盆踊。幼少期に参加経験がある大久保さんは「担い手が減る中、伝統芸能に興味や関心を抱くきっかけになれば」と期待を込める。 大久保さんは町内の中学を卒業後に町を離れ、現在は東京都内の専門学校でメディアデザインを学ぶ。町を離れて気づいた、都会にはない自然や民俗芸能といった町の魅力を全国に発信しようと、22年の夏から一時的に活動拠点を町内に移し、卒業制作の一環で撮影を始
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「新人王獲得目指す」 中日入団の村松選手 出身中野球チーム激励
島田市の中学硬式野球チーム「島田ボーイズ」が29日、OBでプロ野球の中日ドラゴンズに入団した村松開人選手(21)=明治大4年、牧之原市出身=の激励会を島田市の大井神社宮美殿で開いた。OBから花束を受け取った村松選手は「新人王を獲得して、1年目からチームを優勝に導けるようにがんばりたい」と抱負を語った。 村松選手は中学3年間、島田ボーイズに所属し、静岡高時代に2度、選抜高校野球大会に出場した。明治大では主将を務め、今年のドラフト会議で中日ドラゴンズから2位で指名を受けた。在団生を代表して島田ボーイズ主将の大川皓己さん(14)は「村松選手は憧れの存在。これからも応援しています」とエールを送った
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茶況(12月27日)3種のフレーバー ティーバッグ販売 島田の杉本製茶
島田市の杉本製茶はこのほど、県内産一茶にハーブや果実をブレンドした商品「シアトルスタイル フレーバーグリーンティー」を発売した。ミント、レモン、リンゴの3種類の香りを楽しみながら味わえる。 リーフ茶の消費量が減少する中で、若い世代を中心に緑茶に親しんでもらおうと商品化した。同社が米国のワシントン州シアトル近郊に構える現地法人のスタッフと協議を重ね、現地産の素材を使用した。深蒸し一茶に天然のミント、リンゴの果実、レモンピールやレモングラスをブレンドし、香料や着色料を使わずに仕上げた。 各種、ティーバッグ10包入りで税込み950円。同社オンラインショップや新東名高速道静岡サービスエリアのしず
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地域スポーツ貢献で表彰 島田市の2個人1団体が報告
地域のスポーツ振興に貢献したとして、国などから表彰を受けた島田市の2個人1団体が27日、萬屋正副市長を表敬訪問し、受賞を報告した。 市スポーツ推進委員として初めて文部科学省スポーツ推進委員功労者表彰を受賞した塚本春雄さん、全国スポーツ推進委員連合30年勤続スポーツ推進委員表彰の臼井重人さん、障害児向けの体操教室「チャレンジ教室」の運営を評価され、文部科学大臣表彰を受けた総合型地域スポーツクラブ「プラスワン」の落合直人会長と指導員の北川美幸さんの計4人が市役所を訪ねた。 塚本さんは「家族の支えに助けられ、続けることができた。これまでの活動が評価されて大変うれしい」と受賞を振り返った。萬屋副
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クリスマスイブ 夜空に大輪の花火 島田、大小150発
島田市商工会のメンバーを中心とした初倉まつり実行委員会は24日、「ぼくらの初倉クリスマスフェス」を同市の大井川さくら緑地で開催した。大小150発の花火が打ち上げられ、クリスマスイブの夜空を彩った。 初倉小6年の大石蒼惟さんと大石樹輝さん、初倉南小6年の岩ケ谷龍聖さんがキッズ実行委員として参加し、児童主導で企画・運営やクラウドファンディング(CF)に挑戦した。花火に加え、音楽ステージやお菓子まきなどを企画した。 3人は「たくさんの人が見に来てくれてうれしかった」と声を弾ませた。
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国体馬術で8位入賞 島田の松島さん、市長に喜び報告
10月に栃木県で行われた「第77回国民体育大会」の成年男子馬術競技で、入賞の好成績を収めた島田市の松島和徳さん(43)が22日、同市役所を訪問し、染谷絹代市長に喜びを語った。 馬場馬術競技と障害飛越競技の両成績で順位を競う「国体総合馬術競技」で参加した15選手の中で8位入賞を果たした。地元の川根町家山で乗馬クラブ「ラブリーホースガーデン」を経営しながら練習を重ね、4回目の国体挑戦で目標の入賞を達成した。松島さんは「諦めずに続けてきて良かったと思う。入賞は大きな目標だったので素直にうれしい」と振り返った。 染谷市長は「長年の努力が実を結んだのは素晴らしいこと」とたたえた。
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地域の先輩が学習支援 島田市初倉地区、中学生対象に寺子屋
島田市の初倉公民館で24日、地元の中学生を対象にした「冬季はつくら寺子屋」が開かれた。地域の学習支援員や高校生、大学生が講師役を務め、中学生の学習を手助けした。 初倉中の1~3年生14人が参加した。生徒は教材を持参して、分からない問題を質問した。高校生や大学生の身近な先輩から受験の相談やアドバイスも受けた。25日も同校の生徒を対象に行われる。 冬季はつくら寺子屋は学校の長期休み期間を活用して行われる企画で、夏休みは地元の小学生を対象に開催している。寺子屋コーディネーターの大塚政浩同公民館長は「かつて教わった生徒が今度は教える立場で参加するケースも増え、学びの循環が生まれている」と手応えを
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園児、ボール遊び楽しく 藤枝MYFC 吉田でサッカー教室
サッカーJリーグ藤枝MYFCは21日、吉田町のさくら保育園でサッカー教室を開催した。アカデミースタッフの古泉達也さん(36)が講師を務め、園児にボールと触れあう楽しさを伝えた。 ボール遊びや体の使い方の指導を通して、運動の楽しさを伝えるのが狙い。年長園児15人が参加した。サッカーボールを使った体操やレクから始まり、リフティングやドリブルの練習にも挑戦した。 田中壱樹君(6)は「ボールを扱うのが難しかったけど、サッカーの楽しさが分かった」と笑顔で話した。 教室は町内4保育園で行われた。1月も同じ4保育園で開催する予定で、古泉さんは「サッカーの楽しさを多くの子どもたちに伝えたい」と語った。
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正月飾りを作ろう 島田・相賀小児童挑戦 地域住民が協力
島田市立相賀小の全校児童が22日、正月のしめ飾り作りを体験した。地元の老人会「相和会」が同校を訪れ、児童をサポートした。 地域住民と触れ合いながら、正月の日本文化を学ぶ目的で行われている同校の恒例行事。児童が作りやすいようにと、しめ縄は事前に相和会のメンバーが編んで用意した。児童は同会メンバーに教わりながら、しめ縄にユズリハやウラジロ、キンカンを飾って完成させた。 6年生の田中康喜さん(12)は「上手に作ることができて良かった。家の玄関に飾って正月を迎えたい」と笑顔を見せた。相和会の中野浩二さん(83)は「正月の伝統を少しでも身近に感じてもらえたらうれしい」と期待した。
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茶況(12月20日)茶の都ミュージアム副館長監修 日本茶の書籍
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは21日、日本茶に関する書籍「新たな時代に向けて 日本茶の未来を考える」を発売する。日本茶インストラクターで同館副館長の白井満さん(65)が監修した。税込み500円。 時代の変化とともに消費者の好みが多様化する中、日本茶の消費拡大に向けて今後、必要とされる取り組みなどを提言している。同館でこれまで開催してきた茶業関係者の講演も要約して掲載した。白井さんは「日本茶の消費拡大や茶業活性化に向けて、本書が少しでも関係者の間で参考になればうれしい」と期待を込めた。 書籍はA5判で132ページ。同館2階の受付で販売する。
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本川根と中川根 斎場集約を検討へ 川根本町長答弁
川根本町の薗田靖邦町長は19日、町営の本川根斎場(上岸)と中川根斎場(上長尾)について、老朽化などを理由に1カ所に集約して運営していく考えを明らかにした。町議会12月定例会で石山貴美夫氏への一般質問に答えた。 本川根斎場は1988年、中川根斎場は84年に建設され、30年以上が経過している。薗田町長は「老朽化に伴う修繕費や維持管理費の負担などを考慮し、集約する形で整備を進めたい」と述べた。新しい場所などは検討中で、2025年度の工事着手を目指す。 定例会では同日、本年度一般会計補正予算案など8案件を可決した。補聴器購入の補助制度創設を求める請願など請願2件は委員会に付託した。
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中電3事業所 島田署に宣言書 安全運転誓う
中部電力グループの3事業所がこのほど、事故防止を誓う「安全運転宣言書」を島田署に提出した。 中部電力静岡水力センター(藤井誠所長)、中部電力パワーグリッドの島田営業所(山本孝之所長)、島田電力センター(恒川達也所長)が、飲酒運転撲滅や夜間の交通事故防止策の呼びかけなどを誓った宣言書を海野広志署長にそれぞれ手渡した。3事業者合わせて従業員300人が署名した。 代表して山本所長は「1年で一番せわしい時期を迎えているので従業員に安全運転の声がけを徹底したい」と話した。
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静岡人インタビュー「この人」 フランス社会功労奨励章で王冠付金章を受章した 道川省三さん(島田市)
島田市川根町笹間上在住で世界を舞台に活動する陶芸家。フランス政府が社会公共、専門職業、芸術などの分野で功績のあった個人や団体に贈る「フランス社会功労奨励章」で3等の王冠付金章を受章した。笹間で開催される「ささま国際陶芸祭」でアートディレクターとしても活動する。北海道出身。69歳。 ―受章を振り返って。 「王冠付金章はかつて俳優の三船敏郎さんや画家の岡本太郎さんら数々の著名人が受章した名誉ある勲章。フランスをはじめ30カ国以上で個展やワークショップを開いてきたこれまでの活動が認められて率直にうれしい気持ち」 ―笹間移住のきっかけは。 「友人から過疎化が進む笹間の現状を耳にしていた。実際
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最新の測量機器体験 焼津の橋本組 島田工業高で授業
橋本組(焼津市)は15日、建設業の最新技術を伝える体験教室を島田市の島田工業高で開いた。測量技術や土地開発などを学ぶ「都市工学科」に来年度から進学予定の1年生33人が参加した。 建設業の仕事に関心を持ち、1人でも多くの生徒に地域社会を支える建設業を志してもらおうと企画した。生徒は4機以上の測位衛星を活用して正確な位置情報を得る「GNSS(全球測位衛星システム)」や地面の高低差を測定する「レベル」など、同社が導入している最新の測量機器を体験した。座談会も開催され、社員が生徒の質問に答えた。
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飲酒運転根絶へ宣言書を提出 島田地区安管協
島田地区安全運転管理協会(岡本広一会長)はこのほど、飲酒の機会が増える年末年始を前に、飲酒運転根絶宣言書を島田署に提出した。 同協会に所属する323事業所の事業主と安全運転管理者、従業員計1万899人が署名した。岡本会長らが同署を訪れ、海野広志署長に宣言書を手渡した。 岡本会長は「協会傘下の事業所から交通死亡事故に直結する飲酒運転を根絶し、地域社会の模範となれるよう取り組んでいきたい」と力強く語った。
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モデル気分で「アリス」に変身 子どもファッションショー 島田のイチゴ農園
島田市神座のイチゴ農園「ありすふぁーむ」でこのほど、子どもたちを招いたファッションショーが行われた。農園の名前にちなみ、不思議の国のアリスやイチゴがテーマの衣装を着た子どもたちが、ランウエーを歩いてモデル気分を体感した。 農園代表の渡瀬豊さんが地域を盛り上げようと初めて企画した。10月にデビューしたアイドルグループ「ラビリオン」が駆けつけ、モデル活動の経験があるメンバーが歩き方を教えた。自前のかわいらしい衣装で登場した子どもたちは保護者やプロカメラマンが見守る中、笑顔いっぱいでカーペットを歩いた。 藤田華瑠さん(6)は「アリスの衣装はお気に入りだったので、とても楽しかった」と笑顔を見せ
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SL復活へ修繕に着手 2025年度運行目標 大鉄100周年記念
大井川鉄道(島田市)は13日、兵庫県内から搬入した蒸気機関車(SL)C56形135号機の修繕に着手した。復活に向けて同社が行ったクラウドファンディング(CF)で4313人の支援者から寄せられた約8400万円を活用し、2025年度中の運行開始を目指す。 135号機は1938年に製造された車両で、同社の整備士が煙室の扉を開けて内部の状態を確認した。ブレーキの加減を調整するブレーキ弁やボイラーなどに水を送る注水器の取り外しも行った。今後は車体とボイラーを切り離して修繕作業を本格化させる。 CFは大井川鉄道が2025年に迎える創立100周年記念事業の一環として、9~11月に実施した。整備士の大杉
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茶況(12月13日)川根茶農家と交流イベント 17、18日
島田市の「KADODE OOIGAWA」は同館の茶寮で17、18日に開催する川根茶生産者との交流イベント「結び」の参加者を募集している。 今年の全国茶品評会普通煎茶4キロの部で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた相藤園の相藤令治さんが17日、同部で1等に入賞した相藤農園の相藤直紀さんが18日に講師を務める。生産者と交流を楽しみながら最高級の川根茶が堪能できる。 川根茶と菓子のセット付きで1人1500円(税込み)。各日午前10、11時、午後1、2、3、4時開始の計6回で所要時間は約40分。定員は各回5人程度で両日とも席に余裕がある。予約は同館<電0547(39)4073>へ。
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寸又峡温泉開湯60周年 総合的な魅力向上が鍵【黒潮】
9月の台風15号が川根本町の基幹産業の観光に大きな影を落とした。今年で開湯60周年を迎えた寸又峡温泉では、名所の「夢のつり橋」が通行止めになった影響で温泉の利用客が減少した。観光業者は「つり橋の集客効果の大きさをあらためて実感した」と漏らす。災害の教訓から、観光地としての総合的な魅力を一層向上させる努力が必要になる。 台風被害で温泉街から夢のつり橋に続く遊歩道が崩落し、つり橋を安定させるワイヤが破損するなどの被害が出た。源泉に影響はなく、宿泊施設は通常通りの営業を続けてきたものの、風評や目玉の施設を観光できないダメージは大きく、紅葉で書き入れ時の11月は全体の宿泊数が前年比で半減し、日帰り
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市内創業の事業者 マルシェでアピール アピタ島田店
島田市産業支援センター「おびサポ」の支援を受けて創業した市内事業者によるマルシェが10日、同市のアピタ島田店で始まった。11日まで。 展示販売を通じて事業者の売り上げや認知度の向上につなげることを目的に初めて開催した。おびサポのセミナーを受講したり、補助金を受けたりして創業した市内の事業者が集結した。1階の食品フロア前を会場に、初日は茶やパン、アロマオイルの販売などを手がける10の事業者が出店した。 11日も午前10時~午後3時に開催する。おびサポの宮脇克義係長は「イベントで地元事業者を応援したい。これから創業を考えている人に支援の仕組みを知ってもらう良い機会にもなる」と話した。
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寸又峡温泉60周年 関係者集い、今後の繁栄を祈願
川根本町の名湯「寸又峡温泉」の開湯60周年を記念した式典が7日、同町千頭の寸又峡公民館で行われた。寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合などの関係者が出席し、今後の繁栄を祈願した。 寸又峡温泉は1957年12月7日に千頭で掘り当てた源泉から、62年に約4キロ下流の大間集落まで湯を引き、3軒の温泉旅館が開業したのが始まり。今年は9月の台風15号により寸又峡温泉の名所「夢のつり橋」が通行止めになったことで観光地として大きな打撃を受けた。同組合の望月孝之代表理事は「温泉を支えてきた先人の方々や利用者に感謝したい。今後はつり橋の集客力に頼るばかりではなく、魅力ある観光資源の発掘にも努めたい」とあいさ
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詐欺被害を未然防止 コンビニに感謝状 島田署
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、島田署はこのほど、島田市のローソン島田中央町店に署長感謝状を贈った。 同署によると、10月7日に店舗を訪れた高齢女性が電子マネーのプリペイドカードを大量に購入しようとしたことから、店員の1人が詐欺を疑い、通報したという。同署で行われた贈呈式には店舗を代表してオーナーの坂下正史さんが出席し、海野広志署長から感謝状を受け取った。 坂下さんは「(感謝状は)従業員の間で詐欺被害防止をあらためて意識する良い機会になると思うので、引き続き心がけたい」と意気込んだ。
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川根本町で1人親家庭の移住促進 サイトで物件、求人紹介
川根本町とNPO法人全国ひとり親居住支援機構(神奈川県、秋山怜史代表理事)は1日、1人親家庭向けの居住、就職先を町内で紹介する居住支援型の移住促進プロジェクトを開始する。同機構が運営する1人親家庭向けの不動産ポータルサイト「マザーポート」内で、川根本町の暮らしや物件情報などを紹介する移住専用ページを運用する。 マザーポートは学童クラブ併設や食事付きシェアハウスなど1人親家庭に優しい物件を紹介するサイト。関東や関西などのエリアごとに紹介しているが、全国で初めて移住者を積極的に受け入れる自治体と連携し、子育て世代が知りたい自治体での暮らしや教育、住居、求人などを項目ごとに紹介するページを新たに
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スーパーで高齢者悩み相談 ヒバリヤが新サービス
静岡県中部地域でスーパーマーケットを運営するヒバリヤが29日、島田市や地域包括支援センターなどと連携し、高齢者向けの生活支援サービスを同市のヒバリヤ三ツ合店で開始した。出張相談などを定期的に開催し、高齢者の生活支援拠点になることを目指す。 サービスは買い物支援と出張相談の2点。買い物支援では、時間をかけて慌てずに支払いができる「スローレジ」を設置したほか、総菜商品を通常より小分けにするなどの工夫を施した。 出張相談は市の管理栄養士や支援センターの保健師、市社協職員が店舗前に設置されたコーナーで介護や食事などさまざまな相談を受け付ける。高齢者向けの体操「しまトレ」も体験できる。 今後は月
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地元企業を元気に 島田・金谷中3年生が提言 課題解決へ妙案続々
地元企業や事業所の課題解決をテーマに島田市立金谷中の3年生170人が取り組んだ課題探究学習「金谷元気プロジェクト」の発表会が28日、同校で行われた。生徒は企画したアイデアを事業所の担当者に提案した。 主体性を育むことなどを狙いに昨年から始まった取り組み。今年は島田市商工会やJR東海、落合製材所、NPO法人こころ、KADODE OOIGAWAが参加し、課題テーマを伝えた。生徒はチームを作り、インタビュー取材などを経て解決策を練った。 こころは、運営する就労継続支援B型事業所「りなむ」で製造する「かなやあんぱん」の販売強化案についてアイデアを募った。生徒からはSNSの発信強化やオリジナルソン
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茶況(11月22日)帯茶器の歴史紹介 島田で企画展
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは2月13日まで、企画展「携帯茶器等の変遷」を開いている。古くは茶弁当、現代ではペットボトル飲料のように携帯する茶器の歴史などを紹介している。 日本では古くから上流階級の人々の間で茶道具を収納箱に入れて狩りや旅行に携帯し、茶を楽しんでいた。当時の収納箱はさまざまな大きさがあり、企画展では野風炉や茶弁当といった貴重な収納箱を展示している。昭和から平成にかけて普及した携帯性に優れる茶器や飲料品も並ぶ。 抹茶や煎茶、ウーロン茶など種類に合わせた最新の携帯茶器も紹介している。開館は午前9時~午後5時。火曜休館。大人300円、学生は無料。 企画展の関連イベント
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「光の川」 島田・蓬莱橋照らす 8974個の竹明かり
島田市商工会青年部主催の「蓬莱橋竹あかりプロジェクト」が20日、同市の蓬莱橋で開かれた。橋の長さ(897.4メートル)にちなみ8974個の竹明かりが橋の下に並び、オレンジ色の「光の川」が会場を照らした。 8974(やくなし)と称して、新型コロナウイルスの収束を願うとともに、市のシンボルである蓬莱橋を中心ににぎわいを創出しようと企画した。同市湯日の竹を使い、青年部のメンバー約20人で9月から灯籠を作ったという。LEDライトで明かりをともし、来場者を魅了した。 青年部部長の平川了一さん(44)は「多くの人が見に来てくれてうれしい。来年以降も魅力的なイベントを企画していきたい」と話した。 (
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光のドーム華やか ミカンや樹木の香りも JR島田駅前
島田市は19日、JR島田駅北口前でイルミネーションの点灯式を行った。2023年1月31日まで駅前を華やかに彩る。点灯は午後5~10時。 今年は北口広場と駅前緑地(通称・サンカク公園)に加え、駅前中央通り歩道も装飾した。北口広場には、ドーム型のイルミネーションと色鮮やかなアクリル装飾を施したゲートを設置。ドーム型の中に入ると、島田市産のミカンと樹木、花の3種類の香りが楽しめる仕組みを作った。 駅前緑地の木々には市民が作ったフィンランドの伝統的な装飾「ヒンメリ」が飾られている。
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資料館やまびこ 物産販売など盛況 川根本町、30周年記念
川根本町犬間の資料館やまびこで19日、開館30周年を記念したイベントが開かれた。記念式典のほか、地場産品の販売や町ならではの体験コーナーなどを開催し、来場者を楽しませた。 町の生活や自然環境などを伝える施設として1992年に開館した。長島ダム建設により移転を余儀なくされた住民の生活様式などが分かる資料が豊富に展示されている。記念式典で薗田靖邦町長は「町の歴史や民俗に関する資料を数多く展示する重要な施設。誇りを持って次世代に引き継ぎたい」と述べた。 会場には地元猟師によるわな猟の実演や動物の皮や鹿角を使った作品の展示、砂金取り体験などのブースが置かれ、来場者に町の魅力をPRした。
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給食用の金谷茶 幼保小中に寄贈 島田市茶振協支部
島田市茶業振興協会金谷支部は17日、同市金谷地区の小中学校などに給食用の金谷茶を寄贈した。 地元の基幹産業に親しみを深めてもらうため毎年実施している。贈った金谷茶はティーバッグで本年度の金谷茶品評会に出品された緑茶を複数ブレンドして作られたという。今年も小中学校3校と幼稚園2園、保育園3園に合計で約200キロを贈った。 対象校を代表して金谷中で贈呈式が行われ、杉本博行支部長ら支部の役員が代表生徒に緑茶を渡した。杉本支部長は「給食と一緒においしく飲んでもらえたら」と話した。
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地産地消「サウナ」開業 寸又峡温泉の新名所に 静岡県産ヒノキ使用/川根茶の蒸気で汗
島田市のエネルギー総合商社「増商」が11月、川根本町千頭の寸又峡温泉街にサウナ施設をオープンした。近隣の観光名所「夢のつり橋」が9月の台風15号被害で通行止めになるなど、地域の観光業に影を落とす中、事業を手がける同社の森大亮さん(26)は「サウナの力で地域を盛り上げていきたい」と力を込める。 施設の名称は「サウナ寸又峡」。サウナ発祥の地・フィンランドで古くから伝わるたる型の「バレルサウナ」を製造し、導入した。大井川流域や天竜産のヒノキを使用し、さわやかな香りを楽しみながら汗を流せるのが特徴だ。熱した石に水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」には水の代わりに川根茶を使い、地産地消のサウナとし
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⚽清水エスパルス DF井林選手「自分の強み見つけて」 島田・六合小児童にエール
サッカーJリーグ清水エスパルスのDF井林章選手(32)が17日、島田市の六合小を訪問した。井林選手はプロになった経験などを踏まえながら、6年生に夢をかなえるために心がけてきたことを伝えた。 井林選手は夢だったプロ選手になるために意識したポイントとして「周りの人と同じ練習をしても差は付かない。目標を達成するにはライバルに負けない強みを見つけるのが大切」と説明。その上で「目標や夢に向かってやると決めたことは、周囲に流されずに最後までやり通してほしい」と子どもたちにエールを送った。 児童は井林選手に質問をしたり、ボールを使ってパス交換を体験したりと交流を楽しんだ。 クラブが9月のホームゲーム
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川根本町・寸又峡、紅葉見頃 ライトアップ幻想的
川根本町の寸又峡温泉周辺で紅葉が見頃を迎えている。温泉街近くの草履石公園が期間限定でライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出している。 公園の池周辺に植えられたモミジ約30本が秋色に染まった。寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合によると、紅葉は最盛期に入ったもよう。ライトアップは午後4~9時に開催され、紅葉期の間は続けるという。 夢のつり橋付近も色づき始めている。台風15号の影響で16日現在も橋を渡ることはできないが、遊歩道からはつり橋を囲む紅葉の景色が楽しめる。 問い合わせは、同町まちづくり観光協会<電0547(59)2746>へ。
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茶況(11月15日)大石さん(島田・六合小5)茶ンピオン T―1グランプリ
島田茶業協働組合はこのほど、小学生が筆記や実技を通して茶の知識を競う「第11回T―1グランプリ」を島田市の地域交流センター歩歩路で開催した。六合小5年の大石季来里さんが優勝の「茶ンピオン」に輝いた。 島田地区の小学3~6年生22人が参加し、茶に関する筆記クイズや茶葉の種類当て、茶を入れる実技に挑戦した。児童には事前にテキストと急須、茶葉が配布され、各自本番に向けて学習や実技練習を重ねてきた。3競技合計の成績上位5人が決勝に進み、再び茶の入れ方実技で競った。 そのほかの主な入賞者は次の通り。 ②永房知紘(島田二5)③小林凜々花(同6)④住田茉南(六合5)⑤鈴木しおり(同3)
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特殊詐欺の被害防止 JA大井川中川根支店に感謝状 島田署
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、島田署はこのほど、川根本町徳山のJA大井川中川根支店に感謝状を贈った。 町内の70代女性が6月、「町役場職員を名乗る男から介護保険料の還付金の請求ができるので振込口座と暗証番号を教えてほしいと電話があった」と支店に相談した。詐欺を疑った支店職員が口座の暗証番号変更や残高を別口座に移すなどの対応を行った。8月にも別の女性から同様の相談を受けたため、同署に通報したという。 中川根支店で行われた贈呈式で、大石勝宏生活安全課長が現場で対応した同支店の榊原宏志係長に感謝状を手渡した。大石課長は「窓口職員による対面での親身な対応が詐欺被害防止につながっている」と感謝
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六合コミュニティ 創立50周年で式典 島田
島田市六合地区の4自治会の代表で組織する「六合コミュニティ委員会」(増田正弘会長)の創立50周年記念式典がこのほど、同市の六合小で行われた。 委員会は1972年に当時の自治省からモデルコミュニティ地区の指定を受け、同年8月に発足。地区内の公民館や学校と連携して夏祭りや文化祭、防犯パトロール、入学を祝う会などさまざまな催しを開催してきた。 式典には関係者約90人が出席した。増田会長はあいさつで「これまで尽力いただいた関係者のみなさまに感謝したい。委員会が60、70年とさらなる発展を遂げていくことを願っている」と述べた。式典ではこのほか、歴代の会長や地域の発展に貢献してきた団体などの表彰も行
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地場産品を販売 島田産業まつり 3年ぶり開催、きょうまで
島田産業まつり(実行委主催)が12日、島田市のおび通りと本通3、4丁目を会場に始まった。13日まで市内の企業や商店、組合など約70の団体がブースを構え、工業製品や地場産品を販売する。 新型コロナウイルスの影響で2019年以来3年ぶりの開催。島田商工会議所と友好提携を結ぶ富山県氷見市の氷見商工会議所も参加し、特産の水産加工品を販売している。初日は秋晴れの下、多くの家族連れでにぎわいを見せた。 13日も特設ステージで地元の団体がダンスや合奏を披露する。本通り会場では島田市国際交流協会が「国際交流フェスティバル」を開催中で韓国雑貨の販売やモンゴル民族衣装の展示などを行い、人気を集めている。会場
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記者コラム「清流」 くせになる魅力
島田市中心街を舞台に大名行列などが繰り広げられた島田大祭から早くも1カ月が経過した。街中に響く威勢の良いかけ声、青年の色鮮やかな法被。会場近くを通るたびに祭りの光景がよみがえる。 準備から本番までの約1カ月間、一街と呼ばれる祭典組織に密着した。300年以上続く伝統の祭り。独特のしきたりとその数の多さに何度も気がめいりそうになったが関係者の温かさに触れ、徐々にのめり込んでいった。コロナ禍で開催が危ぶまれた中、奮闘した関係者が終了後に涙する姿を見て胸が熱くなった。 「くせになってまた参加したくなるんだよ」。ある青年の言葉が今になって心にしみる。終えた時の充実感と押し寄せるさびしさ。不思議な魅
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SBS学苑生が木版画の力作展示 島田市
SBS学苑パルシェ校木版画クラスの受講生による作品展「静岡版画クラブ展」が10日、島田市本通3丁目のしずぎんギャラリー四季で始まった。16日まで。 38回目を迎え、受講生10人と講師の伊東槃特さんが風景画を中心に41点を出展した。富士山や黄色に色づくイチョウの木、国外ではエジプトのスフィンクスやアルプス山脈のマッターホルンを描いた作品が並び、来場者の目を楽しませている。受講生の金指正直さんは「作家それぞれの個性に着目しながら楽しんでほしい」と話した。午前10時~午後5時。
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仮想空間に「理想の島田市」 市と地元NPO、市民の意見展示
島田市と同市のNPO「シマシマ」(加藤潤代表)がこのほど、「島田がこうなったらいいな」をテーマに市民から募集した意見を専用のバーチャル空間で紹介する取り組みを始めた。パソコンなどで気軽に閲覧できる。 意見募集は市民に協働のまちづくりについて考えてもらうきっかけにしようと昨年から始まった取り組み。LINEの市公式アカウントを通じて、831件の意見が集まった。バーチャル空間では一部を抜粋して紹介。「子育て」「商業」などカテゴリー別にまとめている。市のホームページでは全ての意見を見ることができる。 昨年は意見を市内の会場で展示したが、より気楽に投稿を見てもらう手段としてバーチャル空間を活用し
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茶況(11月8日)里山茶室で抹茶を堪能 島田・笹間地区
島田市川根町笹間上の市山村都市交流センターささまで6日、ささま里山茶会が開かれた。同地区で2年に1度開催されている「ささま国際陶芸祭」の実行委員会が初めて企画した。 会場には特設の茶室が置かれ、席主が裏千家の作法で来場者に抹茶を振る舞った。茶室の周りでは陶芸家の作品展示や地域住民による物販も行われた。 根岸久実行委員長は「お茶を入り口に陶芸にも興味を持ってもらえたら」と話した。
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愛犬と一緒に買い物 島田でマルシェイベント
島田市の蓬莱橋左岸側に今夏、整備された「蓬莱橋897・4(やくなし)広場」で6日、ペット同伴で楽しめるマルシェ型イベント「わんてらすin蓬莱橋」が開かれた。ドッグランやペット用グッズなどを販売するブースが設置され、愛犬を連れた来場者でにぎわった。 キャンプ場運営などを手がける「パシュート」(東京都)と島田市、市観光協会の共催事業。同社が三重県いなべ市で運営する犬と宿泊できるキャンプ場「やまてらす」で開催しているマルシェイベント「わんてらす」を初めて、出張イベントとして実施した。 会場中心に設けたドッグランでは走り回る犬たちと楽しく遊ぶ来場者の姿があった。イベントにはペット用フードやグッズ
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乳児と触れ合い「命の重み実感」 島田第一中3年生
島田市教育委員会が主催する「中学生赤ちゃんふれあい体験講座」が7日、同市の島田第一中で行われた。同校の3年生が乳児親子と交流し、子育てを学んだ。 子どもを育てるすばらしさや家族の絆の大切さなどを感じ取ってもらうのが狙い。生徒は親子と自己紹介後、赤ちゃんをあやしながら1人ずつ抱っこを体験した。母親に名前の由来を聞いたり、エコー写真なども見せてもらったりした。 10月にペアレントサポーターによる事前学習が行われ、生徒は人形を使い、抱っこの練習などに取り組んだという。鈴木優太さん(14)は「実際に抱っこをさせてもらい、命の重みを実感した。笑顔がかわいかった」と頬を緩めた。
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新体操で全国出場 井沢さん(六合中3) 小川さん(金谷中3)報告 島田市役所
第40回全日本ジュニア新体操選手権大会(18~20日、群馬県)で個人総合部門に出場する島田市の島田ジュニア体操教室の2選手が2日、市役所を訪れ、萬屋正副市長らに活躍を誓った。 大舞台に挑むのは井沢紘太さん(六合中3)、小川琴羽さん(金谷中3)。6、7月に行われた県大会で井沢さんは男子個人1位、小川さんは女子個人Aクラスで2位に輝いた。8月の東海大会でも好成績を収め、全国の切符を手にした。 井沢さんは「出場する47選手の中で20位以内に入れるよう頑張りたい」、小川さんは「悔いのない演技をしたい」とそれぞれ抱負を述べた。萬屋副市長は「実力をいかんなく発揮してほしい」とエールを送った。
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陶芸文化、世界に 島田在住の道川さんにフランス社会功労奨励章
島田市川根町笹間上在住で世界を舞台に活動する陶芸家の道川省三さん(69)が10月、専門職業、芸術分野などにおいてフランス国内外で貢献した個人や団体に贈られるフランス社会功労奨励章で、3等にあたる王冠付金章を受章した。かつて俳優の三船敏郎や画家の岡本太郎など数々の著名人も受章した名誉ある勲章で、道川さんは「受章を励みに陶芸作品の技術をさらに向上させたい」と気持ちを新たにしている。 北海道出身。都内の大学を卒業後、愛知県瀬戸市の職業訓練校で陶芸を学び、25歳から本格的に始めた。40代半ばから活動の場を世界に移し、これまでフランスをはじめとする欧州や米国、アジア圏の約30カ国で個展やワークショッ
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茶況(11月1日)FDA機内で島田茶のスイーツ 福岡便で限定提供
フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は1日、福岡―静岡便の機内サービスとして島田市産の茶葉を使ったスイーツの提供を始めた。年末まで。11月は島田市の和洋菓子店・龍月堂の「緑茶のダックワーズ」を振る舞う。 8月にFDAと島田市の間で締結されたネーミングライツ(命名権)契約の取り組み。緑茶のダックワーズはメレンゲにアーモンド粉末を合わせて焼いた生地にバタークリームを挟んだスイーツで、島田市産の茶葉を材料に盛り込んだ。 スイーツはFDA146便(午後6時福岡発、午後7時25分静岡着)限定で提供する。12月は三浦製菓(同市)が製造する「緑茶の急須もなか」に切り替わる。
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高齢者 美声届けたい 3日晴れ舞台、島田・川根地区文化祭に初出場
島田市川根町家山で活動する80~90代が中心の高齢者グループが3日に市川根文化センターチャリム21で開かれる「川根地区文化祭~ふれあいと創造の集い」の芸能部門に初出場し、合唱を披露する。約1カ月間練習した「リンゴの唄」や「紅葉」など計4曲を美しい歌声で届ける。 メンバーは週1回、家山の西向地区集会所でスタッフと一緒に体操や手芸、歌などを楽しむ交流の場「ちゃのみ」に参加している。これまで文化祭の作品部門で手芸作品などを披露する機会はあったが、芸能部門に参加したことはなかった。ステージに立つことに憧れを持つメンバーが多くいたこともあり、エントリーしたという。 出場するのは70~94歳までの
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川根本町 観光促進キャンペーン始動 井川線運賃やレンタカー代助成、寸又峡温泉お得クーポンも
川根本町と同町まちづくり観光協会、寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合は1日、観光促進キャンペーンを始める。台風15号の被害で同町の「夢のつり橋」通行止めや大井川鉄道本線の運休で客足に陰りが見える中、誘客を図るのが狙い。 事業は大井川鉄道井川線の片道乗車運賃の助成▽レンタカー代助成▽寸又峡温泉のお得なクーポン―の三つ。 井川線は事業に登録した町内施設の宿泊者を対象に、長島ダム―奥大井湖上駅間の運賃(大人160円、小人80円)を無料にする。復路は対象外。先着2千人で30日まで。 レンタカーは事業に登録した宿泊施設にレンタカーを利用して訪れた宿泊客に1台につき3千円を助成する。事業は12月
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島田茶 温暖化の影響は 俳優・別所さんら3人が対談
島田市はこのほど、ゼロカーボンシティ講演会を同市のプラザおおるりで開催した。地球温暖化が島田茶に与える影響をテーマに、市ふるさと大使の別所哲也さん、同市の茶農家・三浦克暢さん、染谷絹代市長の3人が対談した。 三浦さんは温暖化で樹勢が遅れたり、異常気象による災害で生育に影響が出たりする可能性を指摘した。「暖かくなることで、栽培の北限が広がる可能性がある」との考えも示した。 対談で別所さんは二酸化炭素(CO2)を吸収するなど地球環境にやさしい茶の木について「ショートフィルムなどで世界に情報発信していきたい」などと述べた。 染谷市長は昨年、市内の温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロを
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コインランドリー 災害時の避難所に 島田市が東海ガスと協定
島田市は26日、東海ガス(焼津市)と災害時の応援協定を締結した。同社が島田市内に建設した災害対応型コインランドリーを災害時に活用する。 同市道悦2丁目に8月オープンした「くりっぴーランドリー島田店」には、ガス栓とプロパンガスで使用できるガスポータブル発電機やこんろ、炊飯器の調理器具、最大500リットルの貯水槽が完備されている。市の要請を受け、災害時に同施設を一時避難所として活用するほか、施設にある発電機や器具などを利用できる。 市役所で行われた締結式で東海ガスの浜崎貢社長は「万が一の時に少しでも役立てたら」と述べた。染谷絹代市長は「市民の安心につながる」と支援に感謝した。
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茶況(10月25日)ふた付きティーバッグ 最後の一滴までおいしく 川根本町ほてい園、31日発売
川根本町のほてい園茶舗(久保勇介代表)は31日から、新商品のふた付きティーバッグ「茶っぽ」を発売する。抽出後に特殊形状のふたでティーバッグを軽く絞ることで、最後の一滴まで茶葉のうま味を引き出す。 組み立てたふたの切り込みにティーバッグのひもを差し込み、湯飲みにかぶせるようにして抽出した後、ティーバッグをふたで挟んで絞る。ふたはティーバッグを取り出した後の受け皿にもなる。 専門機関の調査では、急須で入れたお茶よりうま味成分が多く検出されたという。久保代表は「手軽においしい川根茶を味わってほしい」と話した。 3包入りで500円(税込み)。同社のオンラインショップから購入可能。町の補助金を活
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ロボット甲子園静岡中部大会 田代さん(榛原高)最優秀賞
FA・ロボットシステムインテグレータ協会はこのほど、「ロボットアイデア甲子園」静岡中部大会(静岡新聞社・静岡放送後援)の発表会を島田市の大井神社宮美殿で開催した。最終選考に残った高校生8人が産業用ロボットのアイデアを発表し、榛原高2年の田代愛大(まなと)さんが最優秀賞に輝いた。 田代さんは救急車不足が原因で搬送がすぐにできない救急患者を少しでも減らしたいと無人の「救命ロボット」を考案した。自動の心臓マッサージ機を搭載した1人乗りのカプセル型自動車で、田代さんは「救急救命士の人手不足を補える」と強調した。 田代さんは来年1月28日に大阪工業大で開催される全国大会に出場する。優秀賞は焼津水産
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川会所一面に帯柄の光 歴史と現代の異空間 島田・川越遺跡
島田市の国指定史跡「島田宿大井川川越遺跡」の川会所が22日、プロジェクションマッピングで華やかに彩られ、来場者を魅了した。東海道周辺を舞台に地域の魅力を再発見する藤枝市主催の体験交流プログラム「みちゆかし」の一環。 10月8~10日に島田市で開催された「島田大祭・帯まつり」にちなみ、帯柄の映像が投影された。同市出身の現代美術家・持塚三樹さん(47)が制作を手がけ、約100種類の帯を映像に使用したという。来場者は築150年を超える歴史的建造物と現代技術の融合により生まれた異空間を楽しんでいた。 川会所の前には島田市出身の画家・清水陽介さんが制作した色とりどりの灯籠が並べられ、会場を彩った
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ハンドメード作品並ぶ 島田・おび通りでイベント、23日まで
静岡県内外の作家による展示即売イベント「しまだおび通り ART&CRAFT」(実行委主催)が22日、島田市のおび通りで始まった。23日まで。 2日間で木工や革細工、アクセサリーなどのハンドメード作品を手がける約70人の作家が出店する。初日は36店舗が並び、作品展示のほか、チョークアートのワークショップなども行われ、家族連れを中心ににぎわった。 名木を使った創作ボールペンを販売する実行委代表の赤堀正史さん(74)が、作家仲間の作品を披露する場を作ろうと、初めて企画した。赤堀さんは「個性のある面白い作品がそろっている。これからも定期的に開催し、島田市を代表するようなイベントにしたい」と話した
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交通事故死者の冥福祈る 交通安全協会島田地区支部が慰霊祭
静岡県交通安全協会島田地区支部はこのほど、本年度の交通遭難者慰霊祭を島田市御仮屋町のJA大井川やすらぎホール島田で行った。 新型コロナウイルス対策で参列者を制限するなど、今年も規模を縮小して実施した。同支部の役員ら約20人が参列し、1959年以降、島田署管内で交通事故により亡くなった756人の冥福を祈った。参列者は市仏教会による読経の中、順番に焼香した。 池谷俊昭支部長は「関係機関と連携して、誰もが安全で安心と実感できる道路交通社会の実現と、地域に密着した交通安全活動を目指す」と述べた。
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高血圧防ごう 島田市、減塩動画配信 医師や栄養士助言
島田市は高血圧予防の一環で塩分摂取をテーマに動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで配信するプロジェクトを始めた。来年3月まで計6本を配信する予定で、減塩を推進する。 高血圧が続くと動脈硬化により脳卒中や心臓病など生命の危機に関わる病気を引き起こしやすくなるという。初回の動画では医師が高血圧の危険を指摘しつつ、食生活の重要性を説明している。 2回目以降は、管理栄養士の中野ヤスコさんが正しい塩分摂取について助言を送る。動画にはプロジェクトのイメージキャラクター「ヘルしろう」と市商工会の「おしまちゃん」も登場する。ヘルしろうの声は島田商業高1年の吉田心優(みゆ)さんが
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茶況(10月18日)売り上げ一部、被害者支援に ハラダ製茶
島田市のハラダ製茶はこのほど、ティーバッグ商品の売り上げの一部を認定NPO法人静岡犯罪被害者支援センター(静岡市葵区)に寄付する取り組みを始めた。 対象商品は「やぶ北ブレンド」シリーズの緑茶、ほうじ茶、抹茶入玄米茶や「かほり茶房」シリーズの有機緑茶、有機ほうじ茶などのティーバッグ商品計15品。販売数2個につき1円を寄付する。同センターの白井孝一理事長は「寄付金は被害者支援のために大切に活用させていただきたい」と感謝した。 対象の15品は、同社が運営するインターネットショッピングサイト「源宗園」で購入できる。問い合わせは、源宗園<フリーダイヤル(0120)188504>へ。
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仕事の心構え紹介 フリーアナ片川さん講演 島田・相賀小
島田市出身のフリーアナウンサー・片川乃里子さん(51)が17日、同市の相賀小で講演した。アナウンサーの仕事を紹介したり、仕事をする上で大切にしている心構えなどを伝えたりした。 片川さんは生放送での言い間違いなど、これまで経験した苦い思い出を振り返り「あまり落ち込まずに何事も前向きに取り組むことが大切」と強調した。 子どもたちにはあいさつをする▽自分の好きなことを見つける―など、将来に向けて取り組んでほしいポイントを挙げた。アナウンサーを目指す児童には「多くの人とお話しして、たくさんのことに興味を持ってほしい」などと呼びかけた。 講演はキャリア教育の一環。同校の4~6年生15人が受講した
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「苦しみ周りと共有を」 バレー元日本代表大山さん講演 島田・五和小
島田市の五和小は17日、2004年のアテネ五輪に出場したバレーボール女子元日本代表の大山加奈さん(38)を招き、特別授業を行った。大山さんは壁にぶつかった時の対処法など、現役生活の経験から伝えたいメッセージを来春から中学校生活を迎える6年生65人に送った。 大山さんは小中高全ての年代で全国制覇を成し遂げ、高校在学中に日本代表に初選出された。アテネ五輪直前の強化合宿ではけがやプレッシャーで追い込まれ、合宿所から逃げ出そうと考えたが、両親や学校の先生に相談したことで前向きになれたという。大山さんは「弱さや苦しみを共有することは恥ずかしいことじゃない。壁にぶつかった時は周りの人に頼ってほしい」な
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モンゴル生徒、交流深める 島田一中でプログラミング授業参加
モンゴル・ナラン外国語学校の生徒6人が学生親善使節として21日まで島田市に滞在し、姉妹校提携を結ぶ島田市立第一中などに通いながら、同学年の中学生と交流を深めている。14日は一中でプログラミングの授業に参加した。 6人は一中の生徒に交じって、二足歩行ロボット「ロボホン」を使ったプログラミング講座を受講。日本語で会話しながら一緒に課題に挑戦した。アナルーエルデネさん(13)は「難しい授業だったが面白かった。島田市は緑が多くて、過ごしやすい場所」と笑顔を見せた。 コロナ禍の影響で使節の来訪は3年ぶり。生徒6人はホームステイしながら通学していて、17~20日は金谷中で授業を受ける。
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ゆるキャン△キャラと撮影 大井川流域3市町、モデル地でAR企画
川根本町まちづくり観光協会は11月27日まで、拡張現実(AR)技術を駆使したスマートフォンなどの専用アプリによる観光イベント「ゆるキャン△×大井川」を同町と島田、静岡両市で展開している。人気漫画「ゆるキャン△」のモデル地を訪れ、登場キャラクターと一緒に漫画のワンシーンが撮影できる。 撮影可能な場所は単行本10、11巻に登場する川根本町の大井川鉄道千頭駅周辺や塩郷のつり橋、島田市の蓬莱(ほうらい)橋、静岡市葵区の水神社や井川大仏など。パンフレットに載っている漫画の一コマをスマホなどにダウンロードした専用のアプリで読み込むと、画面上にキャラクターが登場して一緒に写真撮影ができる。
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島田大祭・帯まつり 屋台運行、圧巻の“一体感” 変化臆せず文化継承を 静岡新聞社記者ルポ【動画あり】
島田市中心部で8~10日に行われた3年に1度の「島田大祭・帯まつり」。約330年の歴史を持つまつりの内部に迫ろうと、本通1丁目と大井町で構成する祭典組織「一街(がい)」に密着し、活動の中心を担う青年(15~45歳)の一員としてまつりに参加した。【記事下に動画があります】 一街青年を象徴する紫色の法被に初めて袖を通した初日。ベールに包まれていた屋台がお披露目され、その迫力に圧倒された。屋台を運行する一~五街の中で一番大きく、重さは約4トン。綱で引っ張る伝令係を任された。 伝令係で花形の役割がある。綱の先頭を担う綱先だ。屋台を引っ張る上で、土台となる重要なポジションを初日から担当させてもら
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茶況(10月11日)島田で川根茶品評会表彰 朝日園、山田園が最高賞
川根茶業協同組合や川根茶業青年団などはこのほど、第61回川根茶品評会の表彰式と入札会を島田市の川根文化センター「チャリム21」で行った。 1キロ当たり1万円以上の「川根特選級」は島田市の朝日園、同2500円以上の「川根の香級」は同市の山田園が最高賞の優等に選ばれた。同市川根町、川根本町産の仕上げ茶が対象で、9月の審査会には2部門に計47品の出品があった。 入札会での最高値は川根特選級で3万8千円、川根の香級で3880円だった。 このほかの結果は次の通り。 【川根特選級】一等 丸藤製茶▽二等一席 山田園 【川根の香級】一等 山関園製茶▽二等一席 坂本園
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ガチャガチャで島田茶楽しんで JR島田駅で10日まで
島田市の製茶問屋「高森商店」が7日、JR島田駅のベルマートキヨスク島田店前に水出し茶などを販売するガチャガチャ(カプセル販売機)を設置した。10日まで。同社常務取締役の高森茂幸さんは「8~10日に開催される島田大祭で市を訪れた多くの人に島田のお茶を飲んでもらえたら」と話している。 1回200円で一煎茶ティーバッグと「島田市緑茶化計画」の缶バッジ入り。当たりクジが入っていれば景品もプレゼントされる。景品はフィルターインボトルか同社の水出し緑茶ティーバッグのどちらかで、キヨスクのレジで交換する。
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サツマイモ、カボチャ、栗… 秋スイーツたくさん! 15種ビュッフェ 島田・KADODE OOIGAWA
島田市のKADODE OOIGAWA内の農家レストラン「Da Monde(ダ・モンデ)」は11月24日まで、秋の味覚を楽しめるスイーツビュッフェを開催している。 サツマイモやカボチャ、栗を使ったケーキやタルトなど約15種類のスイーツが並ぶ。紅はるか、紅あずま、シルクスイートの焼き芋が焼きたてで味わえるほか、韓国発の新感覚スイーツ「クロッフル」など珍しいメニューもそろえた。レストラン自慢の地元野菜を使用した料理も並ぶ。 開催日は10月12、13、26、27日と11月9、10、23、24日。各日午後6時半~8時の90分制。大人(中学生以上)3千円、4~12歳2千円、3歳以下は無料。予約は専用
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地踊り指導「中老」 存続危機に立ち上がる【伝統の継承者 島田大祭・帯まつり㊦】
第一~五街(がい)が繰り広げる屋台運行には踊りが付きもの。2~10歳ぐらいまでのかわいらしい踊り子が舞台で踊る「上踊り」と、屋台運行に従って地上を進む「地踊り」がある。地踊りは子どもや女子青年などが参加し、屋台運行に華を添える。 「動きが小さくならないように」「扇子の向きをそろえよう」。9月中旬から大井神社の駐車場で行われた一街(本通一丁目、大井町)の地踊り練習。踊り手は主に小中学生が担う。初参加の子どもも多いため、短い練習期間でマスターするのは容易ではない。練習を仕切る森竹信一郎さん(46)の声も熱が帯びる。 本来、子どもたちを指導するのは青年(15~45歳)の仕事。人口減などに押され
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顔突き合わせ「伝令・応接」 しきたり守り青年成長【伝統の継承者 島田大祭・帯まつり㊤】
日本三奇祭の一つで3年に1度の「島田大祭・帯まつり」が8~10日に島田市中心部で行われる。新型コロナウイルス禍が300年以上続くまつりに影を落とす中、伝統を守ろうと試行錯誤する人々の姿を追った。 「大祭おめでとうございます。屋台運行の確認で参りました。よろしいでしょうか」 9月中旬、大井神社(同市)の社務所で行われた「使役」。応接係のこのような口上があちこちで聞かれた。 会場には第一~七街(がい)など計九つの持ち場が設置され、各街の伝令と応接の係員が駆け回る。他の街との間ですりあわせが必要な用件がある場合は伝令係が相手となる街に交渉の意思を伝え、続いて交渉の権利を持つ応接係が口上を披露
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布のラベル、まるで帯 カネキチ「純米吟醸」限定発売 島田大祭合わせ
島田市で8~10日に開催される「島田大祭・帯まつり」を盛り上げようと、しょうゆ製造などを手掛けるカネキチ(同市伊太)がこのほど、帯に見立てた布ラベルの「純米吟醸 帯祭」を発売した。 ラベルは2種類。あかね色の下地に「七宝(しっぽう)」、紫色の下地には「桜」の伝統的な和柄をそれぞれ装飾した。伊藤慎之助社長は「和柄は金色で描き、落ち着いた色の下地に大祭ならではの華やかさを演出した」とこだわりを話した。 こうじ米は岩手県産の「吟ぎんが」、掛け米には県内産の「あいちのかおり」を使用。同市の大村屋酒造場が醸造した。まろやかな味わいが特徴で日本酒らしい深いうま味と香りが楽しめるという。 720ミリ
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茶況(10月4日)川根本町・茶茗館 断水解消で再開 特別呈茶イベント開催
台風15号の影響で断水が発生し、臨時休業していた川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」がこのほど、営業を再開した。同地区の取水えん堤の仮復旧工事が完了して断水が解消した。 同館では、全国茶品評会で入賞した町内生産者の特別呈茶イベントを開催中。現在は普通煎茶4キロの部で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した相藤園の相藤令治さんのお茶が味わえる。和菓子とのセットで税込み300円。同館によると、残りは約100席という。 相藤さんのお茶が終了次第、呈茶セットは普通煎茶10キロの部で3等に入賞した丹野園の丹野浩之さんのお茶に切り替わる。限定750席。問い合わせは同館<電0547(56)2100
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茶況(9月27日)茶活用する食文化 11月、島田でセミナー
島田市の「ふじのくに茶の都ミュージアム」は11月27日に、お茶を活用したガストロノミーツーリズムの可能性について探るセミナーを開催する。参加希望者は事前に予約が必要。 ガストロノミーツーリズムは、その土地の食材、習慣、伝統、歴史などによって生まれた食を楽しみ、食文化に触れることを目的にしたツーリズムを意味する。するが企画観光局事業推進本部の石田太一郎さん、なすびグループ常務の赤堀真太郎さんが登壇する。県内産のボトリングティー3種類の飲み比べも楽しめる。 セミナーは午後1時半~4時。参加料は100円。別途で観覧料が必要になる。同館ホームページから予約する。
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記者コラム「清流」 日本一の味
川根本町の相藤令治さん(73)が全国茶品評会普通煎茶4キロの部で、最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。相藤さんには取材で何度もお世話になっており、吉報が届いたときは本当にうれしかった。 駆けつけると、相藤さんは自らの運転で受賞茶園を案内してくれた。「神様がやっと認めてくれたみたい」。車内でそうつぶやいた言葉には重みがあった。全国茶品評会に挑み続けて約50年。何度も今回で最後にしようと思ったという。取材中にいただいた川根茶の味は格別だった。 相藤さんのお茶は、町内の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」で9月から特別呈茶として提供されている。同館は現在、台風15号による断水で臨時休業中だが、日本一
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J3藤枝MYFC応援しよう 島田商高サッカー部 市内でポスター配布
サッカーJ3藤枝MYFCを応援しようと、島田市の島田商業高サッカー部の生徒が26日、クラブのポスターを同市内で配布した。ホームタウンとの連携活動の一環。 ポスターにはJ3リーグ後半戦のホームゲームの日程や選手がデザインされている。部員約30人とクラブスタッフ5人が、6班に分かれて商店街など約90カ所を回った。生徒は元気よくあいさつし、ポスターの掲示協力やホームゲームの来場を呼び掛けた。
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移転10周年で記念品 島田図書館、来館者にバッグやしおり
島田市本通の複合ビル「おび・りあ」に移転してから22日で10周年を迎えた市立島田図書館で、来館者に記念品をプレゼントする取り組みが始まった。 記念品は図書館職員特製のトートバッグとしおりの2点。バッグは島田・図書館友の会が寄贈し、デザインを同館職員が手掛けた。バッグは350人分を用意し、本やCD、DVDを借りた人を対象に抽選券を25日まで配布する。当選番号は10月1日に同館の入り口やホームページで発表する。記念しおりは来館者全員に25日までプレゼントする。 入り口には、職員が色画用紙約2500枚を組み合わせて作った島田大祭の「大奴(おおやっこ)」人形が設置され、来館者を温かく出迎えている
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原発事故 高校生が議論 島田商高で復興庁出前授業
東日本大震災や東京電力福島第1原発事故について若い世代の関心を高めるために、復興庁が全国の高校で展開する出前授業が22日、島田市の島田商業高で行われた。3年生25人が同庁の土田建太郎政策調査官(42)の講義を踏まえ、震災復興や原発事故による風評被害の払拭(ふっしょく)に向けて、取り組むべき対策や行動を考えて発表した。 原発の廃炉に向けた取り組みや復興の現状を学んだ。その後、風評被害の払拭、福島の復興推進について各班で意見をまとめるワークショップに取り組み、発表者から「福島産の食材の安全度を伝えるポスターを作り、世界に発信する」「(復興に向けて)ボランティア活動に参加する」などの意見が出た。
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開館20周年で新装 全国ダムカード500枚一堂展示 長島ダムふれあい館(川根本町)
川根本町梅地の「長島ダムふれあい館」が21日、開館20周年を記念して展示内容をリニューアルした。全国のダムで配布されているダムカードの展示などを始めて、通称「ダムの駅」としてPRを図る。 ダムの来訪者に配られる同カードはダムの写真や形式、貯水池の容量などを掲載。日本ダム協会やダム愛好家の協力を得て、全国から集まったダムカード約500枚を一堂に展示した。展示は来年9月20日まで。ダムカードの寄付を募る取り組みも実行し、展示内容の充実を目指す。このほか、同協会発行の雑誌「月刊ダム日本」記念号も紹介している。 21日のリニューアル記念式典で、国土交通省長島ダム管理所の松村昭洋管理所長は「長島ダ
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茶況(9月20日)仕上げ技術審査 川根茶品評会
川根茶業協同組合や川根茶業青年団などはこのほど、川根本町の農林業センターで、川根茶の仕上げ技術を競う「第61回川根茶品評会」を開催した。 同町、島田市川根町産の仕上げ茶が対象で、組合員の茶商が1キロ当たり1万円以上の「川根特選級」に27品、同2500円以上の「川根の香級」に20点を出品した。 県茶商工業協同組合の長田辰美審査長ら5人が外観、香気、水色、滋味の4項目を審査した。今回の審査を踏まえ、10月5日に島田市川根町の川根文化センター「チャリム21」で表彰式と入札会を開く。
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イタリアサッカー体感 セリエA ヘラス・ヴェローナが教室 島田の小学生190人参加
サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)に所属するヘラス・ヴェローナFCのアカデミー(下部組織)指導者が来日し、17~19日に島田市内でサッカークリニックを開催した。同クラブが日本でサッカー教室を開催するのは初めて。3日間で市内の小学生約190人が参加した。 子どもたちはゲーム形式の練習を中心に汗を流した。コーチのアンドレア・ピエトロ・マルコーニさん(40)は「集中して取り組んでくれた。両足を扱える選手が多く、レベルが高かった」と子どもたちの練習姿勢をたたえた。19日は保護者らを対象にした指導者講習会も開かれた。 クリニックプロジェクト実行委のメンバーが同クラブの関係者とつながりがあった
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島田髷まつり 3年ぶり開催 あでやか手踊り披露
華やかに舞う日本髪の祭典「第64回島田髷(まげ)まつり」(実行委主催)が18日、島田市内で3年ぶりに開催された。優美な髷を結い上げた「髷娘」がそろいの浴衣姿で、あでやかな手踊りを披露した。 新型コロナウイルスの影響により、まつりは規模を縮小して行った。髷娘は前回の半数以下の20人で、島田、牧之原、掛川市、川根本町から参加した。 髷娘たちはまつり保存会員の美容室で「乙女島田」「奴島田」など12種類の日本髪を完成させ、髪形名が書かれたうちわを背の帯に差して登場。島田市のおび通りで「島田髷小唄」「島田踊り」など4曲を踊った。 島田髷は島田出身の遊女「虎御前」が考案したとされる。手踊りは虎御前
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日本一の茶、一服どうぞ 川根本町・相藤さんのやぶきた 特別呈茶
川根本町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」で特別呈茶が行われている。京都府で8月に開催された第76回全国茶品評会の普通煎茶4キロの部で、最高賞の農林水産大臣賞に輝いた川根本町の相藤令治さん(73)のお茶が堪能でき、来場者の人気を集めている。 呈茶するお茶は、農林水産大臣賞を受賞した出品茶と同じ畑で作られた茶葉で、品種は「やぶきた」。日本一のお茶と和菓子のセットが税込み300円で味わえる。限定750席で無くなり次第終了。同館によると、9月いっぱいまでは提供できる見込み。 同館には3連休初日の17日も多くの観光客らが訪れ、相藤さんのお茶に舌鼓を打った。神奈川県から家族で訪れた江沢翔くん(
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“暴れ川”大井川の川越し 歴史紹介 島田市博物館で企画展
東海道屈指の暴れ川だった大井川で、危険が伴う川越しに挑戦してきた江戸時代の人々の姿を紹介する企画展「カワゴシチャレンジャーズ」が17日、島田市博物館で始まった。12月18日まで。 幕府は大井川への架橋と渡船を許さず、旅人は川越人足の手で大井川を渡っていた。交通量増に伴い、川越制度が整備化され、明治初期までの175年続いたとされる。10月30日までの前期は、川越制度にまつわる古文書や、旅人が人足の手で大井川を渡る様子を描いた浮世絵など、貴重な資料が多数並ぶ。 ドイツのミュンヘン五大陸博物館が所蔵する人足を描いた浮世絵を大型写真で初公開した。大井川を渡ったドイツ人医師のシーボルトが旅に同行し
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島田公演で募金 市社協に寄託 大衆演劇団県後援会
東京都の大衆演劇団「響ファミリー」県後援会(提坂四郎会長)はこのほど、島田市内で4日に開かれた同劇団の公演で実施したチャリティー募金の5万19円を市社会福祉協議会に届けた。提坂会長が市社協の山城厚生会長に手渡した。 募金は市社協を通じて市内5カ所で行われている子ども食堂の運営費に充てられるという。提坂会長は「少しの額でも、何かの役にたてたらうれしい」と話した。
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懸命にボール追う 島田でU-6サッカー、12チーム熱戦
第15回島田ライオンズクラブ(LC)杯キッズU―6(6歳以下)サッカーフェスティバル(同LC、島田市サッカー協会主催)がこのほど、同市の市民グラウンドで行われた。 島田、牧之原の12チームが参加し、2ブロックに分かれて勝敗を競った。子どもたちはコート内でボールを懸命に追いかけ、ゴールを目指した。 各ブロックの結果は次の通り。 第1ブロック 同点優勝▽島田学園パワフルキッズ、わくわくキッズ 第2ブロック 優勝▽島田第五オレンジキッズ▽準優勝 島田第四小サッカースポーツ少年団
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万引被害防げ 島田署、巡回防犯指導を強化
管内で多発する万引被害を防ごうと、島田署は商業施設などを対象とした巡回活動を強化している。15日は市内のドラッグストア数店舗を訪れ、防犯指導を行った。 署員は、防犯カメラの台数や作動状況、会計が済んでいない商品を入り口付近で知らせる防犯ブザー、店内の陳列状況などを記した細かなチェック表を店舗スタッフと確認しながら、改善点を洗い出した。 同署管内では、自転車盗、空き巣などの身近な犯罪の認知件数(1~7月)のうち、万引被害は半数近くを占めているという。対策強化に向け、同署は管内のスーパーやドラッグストア、大型商業施設などで防犯指導を行っている。 大石勝宏生活安全課長は「万引は店舗側の対策で
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茶況(9月13日)高柳製茶、荒畑園が優等 金谷茶品評会 10月6日に入札会
島田市の金谷茶商協会と市茶業振興協会などが主催する本年度の金谷茶品評会がこのほど、同市のかなや会館で行われ、審査員が出品された仕上げ茶を評価した。1キロ4千円クラスの「金谷の誉(ほまれ)」部門で高柳製茶、同3千円の「金谷の香(かおり)」部門は荒畑園が最高賞の優等に選ばれた。 同協会の会員やJA大井川茶業センター金谷工場から各部門に20品ずつ出品があった。県農林技術研究所茶業研究センターや県茶商工業協同組合などの5人が審査員を務めた。入賞者の表彰式と出品茶の入札会は、10月6日に島田市の「ふじのくに茶の都ミュージアム」で行われる。 優等以外の入賞者は次の通り。 【金谷の誉】2等 やまさ製
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ジャンボ落花生出荷 JA大井川管内「順調に成長」
志太榛原地域で生産しているジャンボ落花生「おおまさり」の出荷が12日、始まった。生産者3人が落花生約33キロを島田市のJA大井川島田営農経済センターに持ち込み、センター職員と品質などを最終確認した。出荷は首都圏の市場を中心に12月上旬まで続く予定。出荷量は例年並みの約4トンを見込む。 おおまさりは大人の親指ぐらいの大きなさや(重さ約7~10グラム)が特徴。同センターによると、8月中旬からの高温による乾燥、大雨などで病気の発生が心配されたが順調に成長し、味もしっかりのったという。 農家の駒形文雄さん(71)は「管理の難しい気候が続いたが、適期に収穫できた。塩ゆでやお菓子にして食べてほしい」
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3小学校再編 学校設置条例を一部改正 川根本町議会可決
川根本町が町内の小中学校を再編して、2024年春に義務教育学校を2校開校する計画を巡り、町議会は13日の9月定例会で町立学校設置条例の一部改正案を原案通り可決した。 町は9年制の義務教育学校を中川根地区と本川根地区にそれぞれ開校する方針。中川根地区はまず、3小学校(中川根第一小、中川根南部小、中央小)を再編して来年4月に新しい小学校の開校を予定しているため、条例の改正が必要だった。小学校は24年に中川根中と再編し、義務教育学校が始まる計画だ。 改正では、3小学校を再編した新しい小学校の呼称を中川根小(仮称)とした。来年開校予定の同小学校は中央小(上長尾)の校舎を活用するため、所在地を中央
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茶況(9月6日)一茶の外観や香気評価 川根本町で互評会
川根本町農業経営振興会と町共同製茶連絡協議会、JA大井川青壮年部はこのほど、本年度の一茶互評会を同町地名の農林業センターで開いた。 互評会は、製茶技術向上と販売価格の適正判断を目的に行われ、生産農家や組合が参加した。やぶきたの荒茶や仕上げ茶のほか、こだわりのお茶としてウーロン茶など33品が出品された。参加者は外観や香気、水色、滋味を評価し、来年のお茶作りに向けて前向きな意見を交わした。 出品茶の一部は製茶後、町内の小中学校に贈られるという。 (島田支局・池田悠太郎)
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現場の生中継に挑戦 島田工生がリポート 静岡県総合防災訓練
島田市の島田工業高情報電子科放送技術班の生徒が、4日に行われた静岡県総合防災訓練の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で生中継した。生徒はリポーター、撮影、カメラアシスタントなどの役割に分かれ、訓練現場の状況を伝えた。 島田市の大井川緑地と島田一中の2カ所から中継した。大井川緑地の中継班は、ヘリコプターによる消火訓練や、倒壊家屋からの救出訓練などの模様を撮影し、リポートした。 災害現場でSNSを活用した情報発信の重要性が高まる中、生徒の発案で企画が実現した。リポーターを務めた斎藤楓さん(3年)は「放送技術の強みを生かして、有事の際には情報を発信する側に立つことも大切だと思う」と振り返った
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大井川源流部を学ぶ 蒸溜所や椹島 川根本町民が視察
川根本町はこのほど、大井川の源流部を学ぶ視察会を開いた。地域の資源や歴史、文化を学んでまちづくりを考える地域講座「千年の学校」の一環。 南アルプスユネスコエコパークの登録地域を視察し、ユネスコエコパークの理念「自然と人間社会の共生」について理解を深めるのが狙い。参加した町民はマイクロバスで静岡市葵区の井川蒸溜所と椹島周辺を巡った。同蒸溜所でウイスキーを製造する「十山」の職員がガイドを務めた。 (島田支局・池田悠太郎)
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空き部屋改装 1日1組限定の「宿」に 川根本町の接岨峡温泉会館
川根本町梅地の温泉施設「接岨峡温泉会館」がこのほど、宿泊事業を開始した。施設指定管理者の西東石油(島田市)が館内の空き部屋を改装し、宿泊可能な施設に生まれ変わった。 8畳3部屋と炊事、洗濯が可能な共有スペースを合わせたエリアに1日1組限定で宿泊できる。食事の提供はない。基本料金は1泊1万6千円で時期によって変動する。宿泊人数が4人を超える場合は、1人につき3千円の追加料金がかかる。宿泊の定員は12人。 民泊仲介大手エアビーアンドビーのサイトから予約する。西東石油の担当者は「接岨峡温泉には宿泊施設が少なかった。泉質に自信があるので、多くの観光客に利用していただきたい」と話した。
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茶況(8月30日)神鵜茶農協と永田さん優等 島田で一茶審査会
島田市内で生産された一茶の出来を評価する「市茶業振興協会茶審査会」がこのほど、同市のかなや会館で行われた。最高賞の優等には、普通煎茶の部で神鵜茶農業協同組合(神座)、深蒸し煎茶の部で永田英樹さん(金谷猪土居)がそれぞれ選ばれた。 普通煎茶の部には11点、深蒸し煎茶の部には23点が出品された。7人の審査員が外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。 このほかの入賞者は次の通り。 【普通煎茶】一等 鈴木進(菊川)▽二等 三浦浩司(切山)▽三等 美緑園伊久美茶農業協同組合(伊久美)永井重光(横岡) 【深蒸し煎茶】一等 谷口原茶農業協同組合(阪本)三浦克暢(切山)▽二等 菊翠茶農業協同組合(
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リーフ茶、紅茶… 川根茶の奥深さに感激 川根本町で飲み比べ
川根本町水川のフォーレなかかわね茶茗館で28日、「川根茶を愉しむ会」が開かれ、地元の農家が自慢の川根茶を来場者に振る舞った。 出店者はSATOMI製茶(下長尾)と、ますいさんちの茶・益井園(青部)。SATOMI製茶は、リーフ茶やティーバッグの冷茶のほか、水と茶葉をすり鉢ですって作る粉砕緑茶など、珍しいメニューも用意した。益井園は川根紅茶3品種を提供した。来場者にはペットボトル飲料の緑茶と紅茶が提供され、川根茶との飲み比べを楽しんだ。 愛知県から夫婦で訪れた伊藤秀和さん(52)は「川根茶を飲んだのは初めて。甘みが口に残り、味に奥深さがあった」と感激した様子だった。 (島田支局・池田悠太郎
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カヌー全国大会で入賞 川根高3選手 川根本町長に報告
香川県で8月上旬に行われた全国高校総合体育大会(インターハイ)のカヌー競技で好成績を収めた川根本町の川根高カヌー部の3選手がこのほど、町役場を訪れ、薗田靖邦町長に結果や今後の抱負などを語った。 小野島夏さん(3年)、平井快さん(同)、小野島愛さん(2年)が訪問した。小野島夏さんは男子500メートルカヤックシングルで7位、平井さんは男子500メートルカヤックペアで小野島夏さんと組み、7位入賞を果たした。小野島愛さんは女子カナディアンシングルで500メートル8位、200メートルで7位に輝き、3選手がそれぞれの種目で入賞を果たした。 同校カヌー部が全国高校総体で入賞するのは9年ぶり。薗田町長は
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茶況(8月23日)川根茶入りパフェ販売 川根本町の飲食店
川根本町の魅力度アップ事業として、地元の川根茶を使ったパフェの販売が町内で始まった。川根高(同町)の生徒が提案し、企画に賛同した飲食店がオリジナルのメニューを提供している。 町の認知度向上と来訪のきっかけづくりを目的とした事業。企画賛同者のカフェうえまる(千頭)、野口屋旅館(下長尾)が川根茶のパフェをそれぞれ考案した。 うえまるのパフェは自家農園の緑茶、ほうじ茶のジェラート、川根茶ようかんなど、4種類の川根茶スイーツが入っている。税込み千円。 野口屋旅館のパフェは自家製豆の煎茶煮と米粉のカスタード、サツマイモのレモン煮を合わせて、優しい味に仕上げた。要予約のランチセット(税込み2200
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旧湯日小校舎、交流の場に 島田の有志、産直市場や駄菓子屋開設
島田市湯日地区の住民らで構成する有志団体が、旧湯日小の校舎を改装してオープンしたグランピング施設「グランピング&ポート結(ゆい)」2階のスペースを活用する取り組みを始めた。企画の第1弾として、21日に産直市場や駄菓子屋などを開設し、地域住民と来場者らをつなぐ交流の場が生まれた。 施設管理者のアイワコネクト(島田市)が整備した地域開放スペースの利活用を担うのは、同市の湯日と初倉地区の有志でつくる「ゆいまぁる」。会場には地元農家や事業者が出店し、新鮮な野菜や雑貨などが並んだ。昔懐かしい駄菓子屋や廃校となった湯日小にまつわる資料を展示するコーナーも開設し、にぎわいを見せた。 団体の片山正樹代表
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松崎町復興へ義援金を 川根本町役場などで受け付け
台風8号の影響で浸水被害などを受けた松崎町の復興支援に向けて、川根本町は9月中旬ごろまで義援金を受け付けている。「日本で最も美しい村」連合に加盟する同じ自治体として、志を持ってまちづくりを進める松崎町を応援しようと企画した。義援金箱の設置場所は、役場本庁舎窓口、役場総合支所窓口、文化会館、本川根B&G海洋センター、フォーレなかかわね茶茗館、奥大井音戯の郷、長島ダムふれあい館、資料館やまびこの町内8施設。 町企画課の担当者は「観光を強みとする同じ町として、少しでも力になれたら」と話している。
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島田市役所新庁舎 親子ら建設現場を見学 2023年夏ごろ開庁予定「完成楽しみ」
島田商工会議所建設業部会は20日、2023年夏ごろの開庁に向けて工事が進められている島田市役所新庁舎の建設現場で親子見学会を開催した。計4回開かれ、市内在住の親子約80人が参加した。 参加者はヘルメットをかぶり、工事関係者の説明を聞きながら現場を回った。工事で使われる移動式の大型クレーンに子どもたちが体験乗車する場面もあった。石原春希君(11)は「めったに見ることができないので参加して良かった。完成が楽しみ」と声を弾ませた。 市役所本庁舎は今年で築60年。新庁舎は昨夏から建設が始まった。防災対策として基礎免震構造を採用している。
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障害者と楽しく散策 島田で交流イベント 石畳の坂、上り下り
障害などの有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できる観光「ユニバーサルツーリズム」の促進に向け、障害福祉サービス業の合同会社「太陽ホスピタリティー」(藤枝市)が21日、島田市の東海道金谷宿お休み処でイベントを開いた。親子や障害を抱える人らが近くの旧東海道金谷坂石畳を歩くなどして親睦を深めた。 市内外から約45人が集まり、参加者はバケツの口を覆うように粘着テープを貼り付けて作った太鼓をたたきながら、ウクレレの演奏に合わせて、石畳の坂を歩いた。車いすの利用者はけん引式の補助装置を使い、全員が一体となって仲良く上り下りする姿があった。 島田市は指定管理者の不在で休館中のお休み処の暫定利用を希
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川根茶やゆず「メタバース」出店 購入者との交流増に期待 合同会社「結」社長/高梨太氏【本音インタビュー】
今春、川根本町に合同会社「結」を設立。インターネット上の仮想空間「メタバース」事業を手がけ、空間を活用した町専用の販売所「田舎の直送便」を開設した。事業の狙いやメタバースの可能性などを聞いた。 ―田舎の直送便とは。 「通話と翻訳機能が備わった仮想空間で町内の事業者と来場者を結ぶ販売所。CGで作ったアバターと呼ばれるキャラクターで空間内を移動する。事業者はブースを構え、来場者は出店ブースを行き来し、アバターでやりとりしながら、買い物が楽しめる。日本語と英語の翻訳機能も備わっている。現在は川根茶やゆずなどの特産品や、キャンプ用品などを販売中。ブースは事業者ごとではなく、『川根茶』や『ゆず』の
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川根本町の学校再編 2校案軸、校舎改修を一部縮小 新設計案
川根本町は計画の見直しが迫られていた学校再編と義務教育学校の開設を巡り、従来の2校案を維持した上で校舎改修を一部縮小する新たな設計案をまとめ、18日の町議会全員協議会で説明した。同日の臨時会で再設計業務委託料を計上した2022年度一般会計補正予算案が可決され、新設計案を軸に事業を進める。町は22日から9月3日までに住民説明会を計8回開くとしている。 町は24年度までに6小中学校を再編し、南北地域にそれぞれ9年制の義務教育学校を開設する方針だったが、多大な事業費や町民への説明不足などから、22年度当初予算案に計上した校舎改修などの事業費5億1800万円を全額削除する修正案が3月定例会で可決さ
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幻想的 「百八たい」送り火 川根本町
川根本町下長尾の大井川河川敷で16日、盆の送り火「百八たい(ひゃくはったい)」が行われた。真っ赤に燃える薪の山が川沿いに連なり、幻想的な光景が広がった。 下長尾地区の約80世帯が薪を持ち寄り、約1.5メートル間隔でたき火の山を作った。僧侶の読経の後、午後7時すぎに新盆を迎えた世帯から順に点火した。燃え上がった炎が周囲を明々と照らした。 百八たいは同地区で続く伝統行事。地元住民によると、江戸期に発生した鉄砲水の犠牲者を慰霊する川施餓鬼(かわせがき)が起源と伝えられている。 (島田支局・池田悠太郎)
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川根本町の特産、「メタバース」で買えます 町内の会社、売り場開設
町の魅力が詰まった仮想空間にようこそ―。川根本町の合同会社「結」(高梨太社長)がインターネット上の仮想空間「メタバース」事業に参入し、通話と翻訳機能を備えた同町専用の販売所を開設した。仮想空間で町内の事業者と世界中の人々をつなぎ、物販を促進して地域経済の活性化を目指す。 販売所の名称は「田舎の直送便」。町内の事業者らがブースを構え、川根茶やゆずといった町の特産品や地元ならではの商品を売り出す。今後は自然体験メニューなども販売を予定する。 仮想空間ではCGで作った「アバター」(分身)が来場者の代わりとなり、キーボードで操作して出店者のブースを自由に行き来できる。ブースに入るとテキスト会話や
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豊作願う「鹿ん舞」 優雅に徳山の盆踊 川根本町
国指定重要無形民俗文化財「徳山の盆踊」が15日、川根本町徳山の浅間神社で奉納された。徳山古典芸能保存会と地元の小中学生が「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」の3種類の芸能を披露した。 作物を荒らす獣を追い払い、豊作を祈願したのが始まりとされる「鹿ん舞」では、鹿やひょっとこに扮(ふん)した少年が紅白の綾棒を回しながら跳びはねるように踊った。浴衣姿の少女たちは歌舞伎踊り「ヒーヤイ」を優雅に舞った。 徳山の盆踊は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を目指す民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つに選ばれている。 (島田支局・池田悠太郎)
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平和活動 高校生委員に密着 島田工高生が動画制作 市式典で披露
島田市の戦争被害を広く伝え、平和を訴える高校生の姿を多くの人に知ってもらおうと、島田工業高情報電子科放送技術班の生徒7人が取材活動に取り組んでいる。市平和祈念事業実行委員会に加わる高校生委員の活動に密着し、撮影した素材を編集して動画を制作した。15日に市内で開かれる平和祈念式典で披露する。 高校生委員は平和祈念式典などを運営する実行委に若い世代のアイデアを取り入れようと昨年から始まった取り組み。2年目の今年は島田市、川根本町の高校から5人が参加している。委員は活動の一環で、島田市扇町を爆心地とする1945年の島田空襲について理解を深めてもらうためのクイズや、爆心地付近を巡るスタンプラリー
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学生らの書作品並ぶ 牧之原で筆塚まつり
牧之原市の相良書道連盟が主催する「筆塚まつり」が13日、同市の萩間公民館で始まった。14日まで。小中高校生と一般から寄せられた書作品のうち、入賞作品に選ばれた約140点を展示した。出展者の古筆を供養する神事も行われた。展示は午前9時~午後3時。 主な入賞者は次の通り。 【筆塚大賞】小学生 植田光亮、西村あかり、杉浦花音、清水みなみ、福代ひなた、鈴木結羅、今村祐萌、久保田光莉、矢部佑奈、名波華歩、松下詢、渡辺紗飛、井口心結、沖美織奈、中嶋胡百合、小原大河▽中学生 先生百花、小林和花、岡戸結奈▽高校生 松本温奈
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川根本町「徳山の盆踊」 15日に生配信、観光協と静岡放送
川根本町まちづくり観光協会と静岡放送は、15日に開催される同町徳山地区の伝統行事「徳山の盆踊」を動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信する。 今年も新型コロナウイルスの影響で規模を縮小しての開催が決まったため、多くの人に祭りの様子を届けようと生配信を企画した。神事に続き、鹿ん舞、ヒーヤイ、狂言の芸能3演目を披露する。 配信は午後1時半から約3時間。静岡放送のユーチューブ公式チャンネルで配信する。生配信終了後も同チャンネルで視聴可能。
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茶況(8月9日)ゆるキャン△デザイン 特製ティーバッグ販売 川根本町
川根本町千頭の川根物産はこのほど、大井川流域が舞台に登場する人気漫画「ゆるキャン△」のキャラクターをデザインしたオリジナルの川根茶ティーバッグ=写真=を商品化した。税込み1080円。 ティーバッグはフック式。カップの縁に引っかけてセットし、お湯を注ぐだけで本格的な川根茶が味わえる。持ち手には、漫画に登場する人気キャラクターが描かれている。 同社の植田浩社長は「漫画を機に町を訪れる人も多い。町内のキャンプ場などで気軽に飲んでもらい、川根茶の知名度向上につながれば」と期待した。 川根物産のほかに川根本町、島田市の計6店舗で購入できる。問い合わせは川根物産<電0547(59)2044>へ。
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記者コラム「清流」 来てもらうのが一番
東京に帰省すると、周りから「どこに住んでいるの?」とよく聞かれる。「静岡の島田市」と返すと、相手の反応は大体薄い。県外の人があまり知らないのも無理はない。 6月に大学の友人と会った時も同じような反応だった。そこで、7月に東京駅構内で開かれた島田市のイベントを紹介した。島田茶などの特産品が並び、島田を知ってもらうにうってつけだと思った。 同駅近くで働く友人の一人が仕事帰りにイベントに立ち寄ったという。会場の様子を伝えてくれ、購入品も教えてくれた。思いのほか楽しんでくれたようだ。島田を知ってもらえてうれしかった。 思い返せば、関東圏の友人が遊びに来た際の合流場所はいつも県東部か静岡市内。次
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茶況(8月2日)ティーバッグ4種 キャンプ場で配布 川根本町茶振興協
川根本町茶業振興協議会はこのほど、町内のキャンプ場来場者に個包装ティーバッグのセットを無料で提供する事業を始めた。手軽にお茶が楽しめるティーバッグを入り口に、川根茶の認知度向上と消費拡大を目指す。 セットは川根茶の煎茶、抹茶入り玄米茶、ほうじ茶、紅茶のティーバッグ4種と、おいしい入れ方の説明書入り。くのわき親水公園、三ツ星オート、不動の滝自然広場、池の谷ファミリー、八木、アプトいちしろの6キャンプ場で提供する。 事業は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、1万5千人分のセットを用意した。配布は9月末ごろまでを予定している。 (島田支局・池田悠太郎)
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10年後の川根本町テーマ 若者、目指すべき道を議論
NPO法人「日本で最も美しい村」連合は1日、加盟町村地域で暮らす35歳以下の若者が地域の将来について考える「U35未来創造会議」を川根本町のフォーレなかかわね茶茗館で開いた。町内で農業や福祉分野などの仕事に就く若者6人が「10年後の川根本町」を主なテーマに意見を交わした。 連合に加盟する町村で行う事業で、若者が地域の現状を把握し、まちづくりへの関与を促す狙いがある。福祉事業所代表の板谷信吾さん(32)、茶農家の石間幸夫さん(29)、一般社団法人「エコティかわね」の丸野宏夏さん(29)、大井川鉄道の平川辰巳さん(32)、ゆず製品販売事業「アグリノス」の中野菜穂さん(28)、合同会社「結」の吉
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SDGsでまちづくり 官民連携、カードゲーム通じ学ぶ 島田
島田市は1日、持続可能な開発目標(SDGs)の推進を目的としたイベントを市役所で開いた。官民が連携して、SDGsを達成するプロジェクトを実行し、まちづくりを進めていくカードゲームに取り組んだ。 第2次市総合計画後期基本計画で、SDGs達成への貢献を掲げた島田市の取り組みの一環。市や島田商工会議所、市商工会、島田掛川信用金庫、FM島田から約20人が参加し、東京海上日動静岡支店の職員がイベントの講師を務めた。 参加者は行政と民間側に分かれ、さまざまなプロジェクトに取り組み、SDGsの達成が地方創生につながる過程を学んだ。市戦略推進課の小野晶規さんは「市全体でSDGsに対する意識を高めていきた
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優良工事技術者 2社2人を表彰 島田市
島田市は29日、優良建設工事主任技術者等表彰式を市役所で開いた。染谷絹代市長が昨年度に完成した表彰対象134件の工事の中から、特に優れている2件の担当技術者を表彰した。 表彰対象者は大河原建設の荒木公輔さん(26)と、エコワークの鈴木貞広さん(59)。荒木さんは向島町公園整備を担当し、3次元データを用いた重機配置のシミュレーションなどにより、安全で確実な施工を実現した。東町御請線の舗装工事を担った鈴木さんは、仮設照明といった安全施設の配置を重点的に取り組んだ点が評価された。
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給食 どうやってできる? 島田の親子、センター見学
島田市立中部学校給食センターで29日、夏休み恒例の親子見学会が行われた。市内在住の親子約20組が調理室に入り、おいしい給食ができるまでの工程を学んだ。 普段は立ち入ることができない給食センターの内部を見学して、給食をより身近に感じてもらおうと毎年、夏休みに開いている。親子はキャップをかぶって食材の下処理、炒める、煮込むなどの各工程で使用する専用の機械を見学した。子どもたちは、一度にたくさんの給食をつくる大きな釜で調理を模擬体験し、素材に見立てたペットボトルキャップを専用器具で混ぜた。 同センターは市内の17小中学校に給食を配送し、1日に約5600人分を調理するという。六合小5年の津坂有思
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災害時に支援 島田市と協定 4事業者、避難場所や物資提供
島田市は28日、同市のサカイ産業、サカイ・コンポジット、スンエン、KADODE OOIGAWAの4事業者と災害時の支援協定を結んだ。事業者は災害時に市の要請を受けて協力する。 事業者は被災者の避難場所や物資を提供したり、物資集積所で荷下ろしなどに協力したりする。市役所で行われた締結式には、サカイ産業の加納広巳取締役、サカイ・コンポジットの小野田敏伸取締役、スンエンの中居幸博代表取締役、KADODEの福本作治代表取締役が出席し、協定書に調印した。 染谷絹代市長は「大規模な災害がいつ発生してもおかしくない。地元企業の支援は地域住民にとって、とても心強い」と感謝した。
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性の多様性 理解深めて パネルや絵本、島田図書館で巡回展
LGBTなど性の多様性について紹介する「おしえて!LGBTパネル展」(県、県男女共同参画センター交流会議主催)が8月23日まで、島田市の島田図書館で開かれている。 来年1月まで県内10市11図書館で開催される巡回展。会場にはLGBTの説明や当事者のインタビュー内容を載せたパネル、関連団体が作製したリーフレットなどが並ぶ。性の多様性に関する絵本や小説も展示している。 月曜休館。平日は午前9時半~午後8時、土日祝日は午後5時半まで。
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図書館員の仕事体験 島田の児童2人、保護フィルムや返却業務
島田市内の図書館で28日、市内の小学生が参加する夏休み恒例の図書館員1日体験が始まった。図書館や本に親しみを持ち、利用者としてのマナーを理解してもらうのが狙い。 島田図書館では初倉小6年の松浦絢那さん(11)、第四小5年の森川桜子さん(11)が参加。本に保護フィルムを貼る作業や本の貸し出し、返却業務などに取り組んだ。 松浦さんは「利用者のことを考えて工夫している点が多かった」、森川さんは「予想以上に大変な仕事だった」とそれぞれ振り返った。 体験事業は8月5日まで。島田、金谷、川根の3館で小学4~6年生14人が参加する。
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茶況(7月26日)川根紅茶香るかき氷 川根本町、道の駅で人気
川根本町の道の駅フォーレなかかわね茶茗館は夏季限定のかき氷「川根紅茶のグラッタケッカ」を販売している。スタッフが手間暇をかけた逸品が来場者に人気を集めている。300円(税込み)。 地元産の紅茶「べにふうき」を長時間水出しして、冷凍した。削った後にコンデンスミルクと合わせ、渋みの中に甘みが広がる口当たりに仕上げた。 女性客をターゲットにした冷菓でコンセプトは「おしゃれな大人のかき氷」。販売10年目を迎え、同館を代表する夏の風物詩になっている。スタッフの黒田佳代子さんは「鼻から抜ける川根紅茶の香りを楽しんでほしい」と話した。 今年の販売は、9月下旬ごろまでを予定している。
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コーラ作り 親子で挑戦 島田「みどりや薬局」でイベント
島田市のみどりや薬局は23日、子ども向けの薬学イベントを市内で開いた。親子5組が参加し、生薬を原料にしたコーラを作って味わった。 会場にはシナモンやカルダモン、八角などコーラの原料となる生薬が数種類、用意された。参加者はそれぞれの特徴が記された資料を見て、香りなどを楽しんだ後、小さく刻んだ生薬と砂糖水を一緒に煮込み、レモン果汁を加えてコーラの原液を作った。原液と炭酸水を合わせるとコーラが完成した。子どもたちは、冷えた手作りのコーラで乾いたのどを潤した。 夏休みの思い出作りに一役買おうと企画した。同薬局は「今後も子ども向けのイベントを展開していきたい」と話している。 (島田支局・池田悠太郎
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土用の丑恒例「うな丼」の昼ごはん 島田の保育園
23日の「土用の丑(うし)の日」を前に、島田市のくりのみ保育園は22日、昼食でウナギを提供した。 土用の丑の日に合わせた同園恒例の昼食メニュー。栗原正明理事長が「子どもたちにおいしいウナギを食べさせたい」との思いで、吉田町から仕入れているという。 0~2歳児にはひつまぶし、3~5歳児にはうな丼で振る舞われ、食欲をそそる香りが部屋中に広がった。園児は仲良くおいしそうにほおばった。 栗原理事長は「子どもたちには、ウナギで元気をつけてもらい、暑い夏を健康に過ごしてほしい」と話した。
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湖面利用の普及に貢献 川根高カヌー部、長島ダム管理所から感謝状
国土交通省長島ダム管理所は21日、ダムや砂防施設を含む河川の美化、愛護活動に功績があった川根本町の川根高カヌー部に感謝状を贈った。 同校カヌー部は2002年から長島ダムの接岨湖を練習拠点にしていて、全国高校総体に毎年出場する強豪チーム。カヌー部の活動が湖面利用の発展、普及に寄与したとして表彰を受けた。 同校で行われた表彰式には部員17人が出席し、3年生の小野島夏部長が松村昭洋管理所長から感謝状を受け取った。 同部は6月に愛知県で行われた東海総体カヌー競技で男子カヤック3種目、女子カナディアン1種目で優勝した。小野島部長は「8月の高校総体でも活躍できるようにがんばりたい」と力を込めた。
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目が不自由な高齢者を救助 石間さん(島田樟誠高)に親族が感謝
島田市内の路上で倒れていた目が不自由な高齢の男性を迅速に救助してくれたとして、対応した島田樟誠高3年の石間翔大さん(17)=焼津市=を21日、男性の親族が訪ねて感謝を伝えた。 石間さんによると、9日正午ごろ、野球応援のため島田球場からの帰宅途中、島田市の成田勝美さん(85)が顔から血を流して倒れていたのを見つけた。「大丈夫ですか」と声を掛けると意識があったため、体をやさしく起こしつつ、付近を通りかかったタクシーの運転手と協力して119番した。 同校で石間さんと面会した成田さんのめいの河本やよいさん(60)=藤枝市=は「見ず知らずの人を助ける石間さんのやさしい心がうれしかった」と感謝した。
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茶況(7月19日)川根揉み切り流を保存会 23日実演
川根本町茶手揉(もみ)保存会は23日、同町のフォーレなかかわね茶茗館で、伝統的な手揉み技術「川根揉み切り流」を実演する。 水分が多く柔らかい川根産新芽の特徴を生かした流派で明治期の茶師・中村光四郎が考案した。川根茶のうま味を最大限に引き出す製法として知られる。 当日は保存会のメンバーが会場にほいろを並べて、熟練の技で製茶する。実演は午前11時~午後3時。 町農林課の鈴木浩之課長は「おいしい川根茶が完成する工程を生で見学して、手揉み製法の歴史や奥深さを感じてもらえたら」と話している。 (島田支局・池田悠太郎)
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⚾島田商 12点猛攻、浜松修学舎を圧倒 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(島田第1試合) 島田商 1521111―12 0111000―3(7回コールド) 浜松修学舎 ▽三塁打 永川(浜)▽二塁打 塚本、竹本(島)藤井(浜) ▽試合時間 1時間59分 【評】島田商は11安打12得点の猛攻で、浜松修学舎を7回コールドで退けた。 1点を先制した島田商は二回、塚本が走者一掃の3点適時二塁打を放ち、この回一挙5得点。その後も毎回、得点を積み上げ、浜松修学舎を圧倒した。 浜松修学舎は10安打を記録したが、13四死球を与えリズムに乗れなかった。
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⚾沼津東 大接戦を制す 6回に一気5点 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(島田第2試合) 沼津東 000105101―8 011130010―7 島田 ▽本塁打 山下、小原(島) ▽二塁打 瀬戸、沖田(沼)佐藤(島) ▽試合時間 2時間46分 【評】沼津東が終盤までもつれ込んだ島田とのシーソーゲームを制した。 沼津東は5点を追う六回に杉山、木村の適時打など、打者一巡の猛攻で試合を振り出しに戻した。七、九回にも加点し、粘る島田を振り切った。 島田は山下、小原の本塁打などで序盤リード。八回に同点に追い付いたが九回に力尽きた。 ■木村「集中」一打 流れを呼び戻す 五回まで島田に5点のリードを許す苦しい展開でも、沼津東は誰1人あきらめていなかっ
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カード詐取手口、寸劇に 高齢者に注意喚起 島田署
特殊詐欺被害を防ごうと、島田署は14日、管内で多発しているキャッシュカードをだまし取る手口を再現した寸劇を島田市の南町公会堂で地元の高齢者約30人に披露した。 署員がかけ子、受け子の犯行グループと被害者役の高齢女性を演じた。警察をかたる人物が「特殊詐欺の犯人が所有する名簿にあなたの個人情報があった。口座の変更が必要」などと電話した。金融機関を名乗る人物が女性宅を訪れ、暗証番号を聞き取り、カードを入れた封筒をすり替える流れを巧みな話術で再現した。 同署によると、同様の被害が管内で今年5件発生、被害総額は400万円以上という。生活安全課の大石勝宏課長は「カードを取りに来るのは詐欺だと疑ってほ
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Tea(ティー)モロコシ名物に 茶殻を堆肥に活用 島田・金谷
廃棄する茶殻を堆肥に再利用して野菜を栽培する取り組みが島田市の金谷地域で始まっている。今年からJA大井川金谷営農経済センター主導で茶殻堆肥を使ったトウモロコシ「金谷のTea(ティー)モロコシ」を市内で販売。今月初めに販売を終了したが、予想を上回る売れ行きで来年も生産を続ける意向だ。茶どころならではの資源を活用した野菜を新名物としてPRしていく。 ペットボトル飲料などの茶製品を製造する段階で出る茶殻は、廃棄されるのがほとんどで、有効利用策を検討していた。肥料メーカーの協力で茶殻100%の堆肥を作り、試験栽培を続ける中で目を付けたのが南アルプスを水源とする土壌、昼夜の寒暖差が大きい金谷の気候に
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茶況(7月12日)相藤さん、丹野さん優等 川根本町品評会
川根本町茶業振興協議会はこのほど、本年度の茶品評会を町農林業センターで行った。手摘みの部は相藤園の相藤令治さん(元藤川)、機械摘みの部は丹野園の丹野浩之さん(水川)が最高賞の優等に選ばれた。 手摘みの部と機械摘みの部にそれぞれ6点ずつ出品され、審査員5人が外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。農研機構金谷茶業研究拠点の水上裕造審査長は「気象条件に負けない栽培管理が徹底され、香りが良く、良質な出来栄え。技術面も向上している」と評価した。 優等以外の主な入賞者は次の通り。 【手摘み】1等 松島園・川崎好和▽2等 相藤農園・相藤直紀 【機械摘み】1等 小平園・小平史郎 (島田支局・池田
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川根産ベンチ、小学校に2台寄贈 地域おこし隊の村松さん
島田市の川根地域で林業に従事する地域おこし協力隊の村松元巳さん(49)が11日、同市の川根小を訪れ、川根産の木材を使用したお手製のベンチ2台を寄贈した。川根地域の木材に親しんでもらおうと制作した。ヒノキやスギの端材を使用し、ぬくもりあるベンチに仕上がった。DIYが趣味という村松さんは専門雑誌などを読んで、独学で作り上げたという。村松さんは「多くの子どもたちに使ってもらえたらうれしい」と話した。 同校の多目的ホールに置かれる予定。代表して1年生16人が「大切に使います」と声をそろえて村松さんに感謝した。児童たちはベンチに座り、「木の良い香りがする」などと喜んでいた。 (島田支局・池田悠太郎
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⚾城南静岡 島田工にサヨナラ勝ち 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(島田第2試合) 島田工 000101000 ―2 010000011x―3 城南静岡 ▽二塁打 蒔田(島)太田(城)▽暴投 山田(城) ▽試合時間 2時間59分 【評】城南静岡が終盤に追いつく粘りを見せ、島田工にサヨナラ勝ちした。 城南静岡は1点を追う八回、戸塚、岡田の安打などで同点に追いつくと、九回は一死一塁から太田が三塁線を破る二塁打で勝負を決めた。 島田工は八回無死二塁の好機を逸し、追加点が奪えず、流れを城南静岡に明け渡した。 ■山田の力投に太田が応える 同点で迎えた九回裏、城南静岡にドラマが待っていた。一死一塁から太田がサヨナラ二塁打を放ち、接戦に終止符を
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南アの大自然写真で魅力紹介 川根本町役場
南アルプスユネスコエコパークの魅力を伝える写真展が7月31日まで、川根本町役場本庁舎の町民ギャラリーで開かれている。 同町を含めた南アルプスユネスコエコパークを構成する静岡、長野、山梨の10市町村から提供を受けた南アルプスの写真や、ユネスコエコパークの理念に沿った各市町村の取り組みを紹介している。会場では南アルプスの光岳で撮影したドローン動画も放映し、来場者を楽しませている。 町観光商工課の服部了士室長は「ユネスコエコパークを通じて町の自然環境を再認識するだけでなく、自然とともに生活してきた人々の取り組みが評価された点を誇りに感じてほしい」と話した。
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⚾島田樟誠 7回コールド勝ち 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(島田第1試合) 磐田農 0000000―0 512010×―9(7回コールド) 島田樟誠 ▽二塁打 金子(磐)岡村、高木、大野(島) ▽試合時間 1時間57分 【評】島田樟誠は磐田農を七回コールドで退けた。 島田樟誠は一回、無死満塁で岡村が二塁打を放つなど、打者一巡の猛攻で一挙5得点。その後も着実に得点を積み上げ、磐田農を寄せ付けなかった。先発山下は安定したコントロールで完封した。 磐田農は得点圏に走者を進めるも、あと一打が出なかった。 ■エース代役完遂 山下4安打完封 エース左腕の孫に代わり、夏の初戦という重要なマウンドを託された山下が、期待に応える
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湖上でバランス「難しい」 本川根中生 カヌーとSUP挑戦
川根本町の本川根中の生徒24人が8日、同町犬間の奥大井接岨湖カヌー競技場で、カヌーとスタンドアップパドルボード(SUP)を体験した。 本川根B&G海洋センターの職員が講師となり、町内6小中学校を対象にカヌーの体験授業を開いている。この日は初の試みでSUPがメニューに加わった。 生徒はカヌーとSUPを交互に体験した。サーフボードに立ち、パドルをこいで進むSUPでは、バランスを保つのに苦労しながらもゆっくりと前に進んだ。 初めてSUPを体験した後藤その伽さん(14)は「簡単そうに見えて難しかった」と笑顔。海洋センターの中村慎さんは「水上スポーツに親しみを持つきっかけになってもらえたら」と期
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記者コラム「清流」 1人にさせない
島田市の家山川で5月、家族で遊びに来ていた小学生の女児が溺れて亡くなる事故が起きた。現場で献花を目にするたびに思う。子どもが水難事故に巻き込まれないようにするにはどうするべきか。 警察庁によると、昨年7、8月の水難事故のうち、子どもの死者・行方不明者は16人。発生場所別では多い順に河川9人、海4人。行為別で水遊び6人、水泳4人。昨夏に発生した子どもの水難事故は海より川の方が多かった。 島田市の現場も一見しただけでは、川の水深は分からなかった。専門家によると、ちょっとの好奇心で踏み入れた途端にくぼみや急な深みに足をとられ、溺れてしまうケースが多いという。ひとときも子どもを1人にさせない。楽
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南アルプス寸又峡口山開き 登山者の安全祈願 川根本町
川根本町の南アルプス寸又峡口が2日、山開きを迎えた。同町まちづくり観光協会(前田孝一会長)が主催する安全祈願祭が同町千頭の寸又峡公民館で行われ、夏山シーズンの到来を祝うとともに、登山者の安全や地域振興を祈願した。 行政や観光、警察関係者ら約50人が出席した。寸又峡地区にある外森神社の宮司が神事に臨み、シーズン中の安全を祈った。前田会長は「山開きをきっかけに多くの人が訪れることを期待したい」とあいさつした。 寸又峡温泉は「寸又三山」と呼ばれる沢口山(1425メートル)、前黒法師岳(1943メートル)、朝日岳(1827メートル)への登山口になっていて、夏山シーズンになると多くの登山客が訪れる
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ホテル火災想定 人命守れ 島田消防署が訓練
静岡市消防局島田消防署は28日、ホテル火災を想定した消防訓練を島田市の大井川鉄道川根温泉ホテルで行った。 従業員の防災意識を高め、中高層建築物の消防技術向上を図る狙い。ホテル1階の調理場から出火、延焼で屋内に煙が充満し、逃げ遅れた人が発生したとの想定で行われた。消防隊員約20人とホテルの従業員が参加した。 従業員が通報し、避難誘導と初期消火に取り組んだ。指揮隊が指揮本部を立ち上げ、消防隊が消火活動、救助隊が要救助者の捜索と救出に努めた。はしご隊は、ベランダに逃げた人をはしご車で救助した。消防ヘリも出動し、屋上に避難した利用客を助けた。 増田卓史署長は「発生後の10分が勝負。消防への通報
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留学生に交通ルール指導 島田署、日本語学院で特別講習
島田署は27日、島田市のANS日本語学院で特別講習を行った。今春に来日したばかりの外国人留学生を対象に、日本に滞在する上で守るべき生活や交通のルールなどを教えた。 地域の警察署が技能実習生に防犯の講習を実施するのは国で義務化されているが、留学生に対して講習の義務化はないという。そういった現状を踏まえ、日本語学校に通う留学生が安心して日本での生活が送れるようにと島田署が企画した。 ネパールとスリランカ国籍の留学生21人が受講した。署員は落とし物をした、拾った場合の対処法や事件事故発生時の110番、日本の交通ルールなどを英語に翻訳した資料で説明した。災害時に避難する場所も伝えた。 自転車通
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緑化推進活動で国交大臣表彰受賞 川根本町の民間団体
緑化推進活動の模範的な民間団体として、「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受けた川根本町の「風薫る花と緑の里」への表彰伝達式が27日、町役場で開かれた。 風薫る花と緑の里は同町青部地区で自作の花壇を整備し、定期的に植栽や除草作業を行うなど、緑化活動に長年努めてきたとして評価を受けた。33回目を迎えた今回の国土交通大臣表彰は全国81団体で、風薫る花と緑の里は県内で唯一の受賞となった。 団体の松岡政臣代表と西沢昌義副代表が役場を訪れ、国土交通省中部地方整備局長島ダム管理所の松村昭洋管理所長から表彰状と記念品が贈られた。松岡代表は「地元の人や訪れた観光客に喜んでもらえるよう、今後も活動を続
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アユ「大きくなって」 島田・伊久美川 園児が500匹放流
島田市の伊久身幼稚園の園児が23日、同市の伊久美川にアユ約500匹を放流した。 子どもたちが地域の川の生き物と触れあうことで、自然に親しみを持ってもらおうと、大井川漁協がアユの放流体験を毎年企画している。この日は年中、年長の園児11人が伊久美川を訪れた。 園児たちは一番大きいサイズで約20センチのアユを見て、「大きい」と声を上げた。漁協組合員の説明を受け、アユが入ったバケツを持って、冷たい水の中に足を入れた。バケツをゆっくり傾けて「大きくなってね」と声をかけながら、優しく送り出した。
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静岡人インタビュー「この人」 秋元伸哉さん 川根本町の副町長に就任
元静岡県職員で、経営管理部行政経営課やデジタル戦略課に所属した。1月から現職。前職の経験を生かし、現在は日々の業務や住民サービスのデジタル化に力を注ぐ。小学生2人の父親。町内に母の実家がある。藤枝市出身。44歳。 ―前職の業務は。 「行政経営課で庁内の働き方改革を推進した。デジタル戦略課では、主に県民サービスや内部事務のデジタル化へ、庁内各課との調整や実証実験の実施、職員の意識改革などに取り組んできた」 ―前職の経験を町づくりにどう生かすか。 「住民サービス向上のために行政のデジタル化に積極的に取り組みたい。役場の仕事は住民との距離が近く、住民の顔が見える業務だと感じる。これまでの事
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太鼓道場2年ぶり復活 金谷大井川川越し保存会 島田
金谷大井川川越し太鼓保存会の新しい道場がこのほど、島田市牛尾の大井川沿いに完成し、19日にお披露目された。場所を移して2年ぶりの復活。県太鼓連盟や近隣市町の太鼓保存会の関係者が集結し、完成を祝した。 金谷大井川川越し太鼓は市の無形民俗文化財に指定され、保存会には約60人が所属している。2020年に工業団地造成で以前の道場が閉鎖となり、プレハブの仮設道場で活動が行われていたが、コロナ禍や工事の関係で昨年から活動を休止していた。 念願の道場復活に和田光則代表は「活動が長く続くことを願いたい」と述べた。来賓の関係者を前に、保存会メンバーが「大井川太鼓」と「けんか太鼓」の演目を披露した。
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水防の技術向上へ 出水期前に島田市 土のう作りなど実践
本格的な出水期を前に島田市はこのほど、大井川河川敷で水防訓練を行った。消防団員や自主防災組織の関係者約300人が土のう作りや積み土のうなどに取り組み、水防技術向上を図った。 消防団と自主防災会のメンバーは袋に土砂を詰め込んで土のうを作ると、自衛隊の指示を受けながら、スコップを使って正確な位置に土のうを積み上げていった。 市ドローン隊は情報収集訓練を行った。風水害などで現場の立ち入りが困難な場合を想定し、ドローンによる空中からの情報収集に取り組んだ。 静岡市消防局島田消防署は水難救助訓練を実施した。会場を河川に見立て、河川に取り残された人を救助する手順を確認した。
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北海道の高校生 茶農家に“弟子入り” 川根本町に短期滞在
北海道の高校2年生石黒理温さん(17)が23日までの11日間、川根本町下長尾の高木郷美さん(65)の元でお茶作りを学んでいる。16日は晴天に恵まれ、二番茶の収穫を手伝った。 石黒さんは札幌市出身。祖母の影響で幼少期からリーフ茶に親しみ、急須で飲むのが生活の一部になっているという。高校の職業体験で2週間の実習があり、緑茶が好きな石黒さんは、学校関係者のつながりが縁で高木さんの茶園で学ぶことになった。 石黒さんは高木さんに基本を教わりながら手摘みに初挑戦し、機械摘みの手伝いにも回った。悪天候で摘採ができない日は、商品の発送作業を体験した。 実習した成果は学校での報告会で披露するという。石黒
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陸上元日本代表・井原さん「挑戦する心、大切に」 島田で講演
北海道出身で陸上400メートルハードル元日本代表の井原直樹さん(40)が6日、島田市の六合中を訪問し、自身の経験を踏まえて人生を切り開くために大切なポイントを全校生徒に伝えた。 井原さんは中学で野球部に所属。指のけがで戦列を離れた期間を無駄にせず走力を磨こうと、陸上に取り組み始めたのがきっかけでのめり込んだという。卒業前にハードル種目で道内上位入賞を果たし、華々しい陸上人生をスタートさせた。井原さんは「環境のせいにして、行動に移さないのはもったいない。現状に満足せず、挑戦する心を大事にしてほしい」と呼び掛けた。 アスリートを招き、夢の見つけ方などを学ぶ同校のキャリア教育の一環。
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島田・初倉小児童に放課後教室 先生は教員OBや学生
教員OBや大学生などが学習支援員を務める放課後教室「しまだはつくら寺子屋」の開級式が1日、島田市の初倉公民館で行われた。来年の2月まで計11回、初倉小3年生18人に対して算数の学習を中心に開く。 学びの習慣や定着を目的とした取り組みで6年目を迎えた。この日は児童と支援員が初めて顔を合わせ、教室がスタート。教室の企画運営者が作ったプリントに児童が挑戦し、分からない問題は支援員に質問して、理解を深めていた。 本年度は初倉南小の3年生18人も対象に教室を開く。開級式は22日に同校で行われる。
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島田市 判断が難しい人の権利擁護へ 適切な支援 専門家協議
島田市はこのほど、認知症などの理由により、物事の判断に難しさや不安のある人に適切な支援を行うため、専門家が対策や方針を協議する「権利擁護推進協議会」を発足させた。成年後見制度の普及、啓発活動や利用促進に向けた基本的計画の策定などにも取り組む。 学識経験者や弁護士、司法書士、福祉関係者などの専門家で構成する。任期は2年。 30日に市社会福祉協議会で1回目の会合が行われ、事務局を担う市が9人に委嘱状を交付した。委員は協議会の役割や今後の取り組み方針について確認した。 協議会は年に3回開く。会長に就任した静岡福祉大福祉心理学科長の渡辺英勝さん(55)は「成年後見制度の周知を図りつつ、市民一人
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28、29日「ぼんぼり祭り」 島田商高生がポスター作製
島田市の蓬莱橋で28、29日に開かれる「蓬莱橋ぼんぼり祭り」をPRしようと、島田商業高の生徒が作製したポスターとチラシがこのほど完成し、JR東海道本線の島田、静岡、浜松の3駅で掲示されている。 ポスターはB1、チラシはA4サイズ。作製に向けて生徒たちは祭りの実行委から歴史や見どころを学んだ。デザインを担当した南條志帆さん(17)は「ぼんぼりの明かりを連想させる淡いオレンジ色を背景に、浴衣姿の女性をメインに据えた」とこだわった点を話した。 祭りの開催に合わせて、28日に三島-島田間を運行する臨時快速「島田ぼんぼりまつり」号を企画したJR東海が祭りのPRを目的として、同校に作製を依頼した。生
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川根本町、AR技術で観光活性化 アニメキャラ、スマホに
川根本町議会は24日、臨時会と全員協議会を開いた。全員協議会で町は拡張現実(AR)の技術を活用した観光事業に乗り出す方針を明らかにした。コロナ禍の影響で陰りが見える観光業の活性化を目指す。 ARは現実世界に仮想世界を重ね合わせて表示する技術。人気漫画「ゆるキャン△」に登場する町内の舞台で、漫画の一コマと似た角度から専用のアプリを使って写真撮影を試みると、キャラクターが画面上に現れ、一緒に写ることができる仕組みを作る。 本年度中の実施を目指す。町観光商工課の中野裕文課長は「撮影場所を複数設置して、町内周遊につなげたい」と述べた。 町は無料通信アプリLINE(ライン)の公式アカウント開設や
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記者コラム「清流」 名木の再生
2012年に自然倒木した千葉山智満寺(島田市千葉)の国指定天然記念物「十本杉」の1本「頼朝杉」を活用して、源頼朝公の御尊像を制作するプロジェクトが京都市で進行している。頼朝公が挙兵に当たり智満寺を訪ね、源氏の再興を祈念して手植えしたと伝えられる。樹齢800年以上、高さは約30メートル、幹回りは9メートルもあったという。 1月に京都市内で行われたのみ入れ式をオンラインで取材した。取材を機に頼朝公が生きた時代をおさらいするつもりで放送中の大河ドラマを欠かさず見るようになった。 下絵の頼朝公は画面越しでも十分にりりしかった。御尊像は8月に完成予定で源氏ゆかりの鶴岡八幡宮に奉納される。秋には鎌倉
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島田の水難死亡事故 人工構造物近くで発生 川の危険性、事前共有を【解説・主張しずおか】
島田市川根町の家山川で5月上旬、小学生の女児が溺れて亡くなる痛ましい事故が発生した。現場は急な深みや複雑な流れが潜む人工構造物の近くで、女児は構造物の空洞部分に吸い込まれたとみられている。川の深さを地上から判断するのは難しく、流れの強い場所も判別しづらいとして、専門家は警鐘を鳴らす。 事故は3日午後に発生。女児は魚取りの最中だった。現場は段差があって流れが強く、川底の浸食を防いで橋脚を保護する「根固めブロック」が川を横断するように積まれていた。河川中央部のブロック上には魚が遡上(そじょう)できるよう魚道が設けられ、河川管理者などによると、女児は経年劣化などが原因で魚道に生じた穴から落ち、中
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蓬莱橋 優雅にお散歩 着物姿の親子ら景色楽しむ 島田
島田市の蓬莱橋で15日、着物を着て橋を渡るイベント「着物de蓬莱橋」(しまだきものさんぽの会主催)が行われ、和装姿の団体客や家族らが、橋からの景色を楽しみながら橋を往復した。 市内の着物レンタル店「しまだきものさんぽの店」で選んだ着物を着る人や、自前の着物に身を包む参加者の姿が見られた。蓬莱橋の前で記念撮影をした後、橋の下を流れる大井川や牧之原台地の茶畑を眺めながら橋を渡った。藤枝市の鈴木陽菜さん(16)は「着物を着る機会があまりなかったので楽しかった」と話した。 蓬莱橋や大井川川越遺跡など、着物が似合う名所が多い島田市をPRしようと企画されたイベントで、18回目を迎えた。
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奥大井湖上駅の絶景、ジオラマに 群馬の男性制作、川根本町で展示
川根本町の接岨湖に突き出した半島上にある大井川鉄道井川線の秘境駅「奥大井湖上駅」周辺の絶景をモチーフにしたジオラマの展示がこのほど、同町千頭の道の駅「奥大井音戯の郷」で始まった。趣味で鉄道模型を作る群馬県在住の尾崎久さん(71)が制作した。 ジオラマの横幅は90センチ、奥行き80センチ、高さ45センチ。ベニア板と発泡スチロールで山々をかたどり、串やスポンジで木や森を表現した。湖面と駅のホームも忠実に再現している。 エメラルドグリーンのダム湖に浮かぶような幻想的な光景をテレビ番組で見かけて以降とりこになり、わずか3カ月で仕上げた力作だ。ジオラマは鉄道模型雑誌「鉄道模型趣味」が主催する昨年度
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県のお墨付き商品ずらり 島田・KADODEにマルシェ 初の常設販売、食の都PR
島田市竹下にある緑茶・農業・観光の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」のマルシェにこのほど、静岡県の認定ブランド商品「しずおか食セレクション」と、「ふじのくに新商品セレクション」の入賞品をそれぞれ並べたコーナーが誕生した。県内の施設でブランド認定品などが常設販売されるのは初めて。県とKADODEが協力し“食の都しずおか”を来場者にPRする。 しずおか食セレクションは県産の高品質な農林水産物の中から、国内外に誇れる価値や特長を備えた品を認定する。野菜や果物、水産物など、昨年度までに186品目が認定を受けた。ふじのくに新商品セレクションは県産の農林水産物を
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「木」テーマに力作30点 木版画家・故海野光弘さん作品展 島田の記念館
静岡市出身の木版画家、故海野光弘さんの作品展「木に触れる 版木と作品」が6月26日まで、島田市博物館分館の海野光弘版画記念館で開かれている。 「木」を展示のテーマに選び、構図の中に木々が描かれた作品をそろえた。横1・5メートル、縦0・5メートルの大型作品「白い林」や、集落にそびえ立つ秋田杉を捉えた「杉木立たそがれ」など、約30点の力作が並ぶ。 海野さんは市販の版画用合板ではなく、無垢(むく)材を使用していた。製材所で丸太から選んでいたといい、版木にも強いこだわりを見せていたという。木版画に並んで、実際に使用した版木も展示されている。 開館は午前9時~午後5時、月曜定休。6月18日午前1
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緑鮮やか新茶摘み 川根高生、地元産業理解へ学習
川根本町の川根高に今春、入学したばかりの1年生32人が9日、同町地名の農林業センターで新茶の手摘みと茶工場見学を行った。地元産業に理解を深めてもらおうと、新入生を対象に実施する総合的学習の一環。 2グループに分かれた生徒たちは農家と交流を深めながら、畑一面に広がる「おくひかり」の新芽を丁寧に摘み取った。茶工場では生葉から荒茶に加工する過程や製茶機械の役割などを学んだ。 連携中学(川根中、中川根中、本川根中)以外からの入学生「川根留学生」は本年度、6割を超えた。留学生の森川謙信さん(15)は「地元産業への理解が深まった。生葉を食べたら、ほどよい苦みがあっておいしかった」と笑顔を見せた。
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決意新た「患者の心に寄り添う」 島田市立看護専門学校
島田市野田の市立看護専門学校は6日、看護を語る会を同校で開いた。1年次の基礎看護学実習を終えた2年生39人が目標とする看護を自らの言葉で発表し、看護の道に進む決意を新たにした。 在校生や学校関係者が見守る中、一人ずつ壇上に上がり、「さまざまな視点から患者を捉え、心に寄り添う」「患者や家族の不安、苦痛を理解して、心のこもったケアを提供する」などと、理想の看護を述べた。手にしたろうそくにナイチンゲール像から火をともした2年生は並んで誓いの言葉を唱和した。今後、高齢者の介護実習に取り組むという。 3年生の松井里佳さんは「同じ場で学ぶ仲間。いつでも力になるので、声をかけてほしい」と呼び掛けた。
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島田市博物館 こどもの日、無料開放 親子で楽しむ
島田市博物館は5日、館内を無料開放し、こどもの日の集いを開いた。子ども向けの多彩な催しを行い、大勢の親子連れらでにぎわった。 本館では、同館に収蔵されている島田市出身の画家・北川民次の作品を題材にした版画刷り体験が人気を集めた。子どもたちは複数の版木を使って、ていねいに色を重ねた。藤枝市から家族で来場した前田愛実さん(7)は「難しかったけど、上手にできたかな」と満足げだった。 博物館に親しんでもらおうと、こどもの日に開く恒例行事。クイズラリーや学芸員によるトークショーなども行われ、子どもたちは思い思いにイベントを楽しんでいる様子だった。
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質高い川根茶 育む 農家7人 上位賞や産地賞目指す
川根茶産地の川根本町で6日ごろまで、今年の全国茶品評会に向けた出品茶の製造が行われている。町内の農家7人が出品する。最高位の農林水産大臣賞など上位の入賞や、町としては2年ぶりとなる産地賞の受賞を目指して、最高級の川根茶づくりに励んでいる。 出品者は普通煎茶4キロの部で、土屋鉄郎さん、川崎好和さん、相藤令治さん、相藤直紀さん、同10キロの部で丹野浩之さん、小平史郎さん、橋本立生さん。 元藤川の山あいにある相藤直紀さんの茶園で30日、摘採が行われた。自然仕立てのやぶきたを摘み手が一芯二葉で摘み取った。相藤さんは「冬の寒さで休眠がしっかり取れたことで芽伸びが良く、品質の高い川根茶に仕上がりそう
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ダム際で仕事いかが 川根本町「ワーケーション」提案 長島ダムふれあい館
川根本町が同町犬間の「長島ダムふれあい館」の一角にワーキングスペースを整備し、29日にオープンを迎えた。コロナ禍で働き方が多様化する中、通称「ダム際ワーキング」として、ダムを眺めながら非日常的な環境で仕事をする新しい働き方を提案する。これまでの観光に加えて働く場としてもPRし、長島ダムを含む接岨峡地区への来訪者の増加と認知度向上を図る。 同館は長島ダムやダム周辺地域の情報を映像やパネルで紹介する施設。ダムを一望できる窓際のスペースにテーブルと椅子、コンセントを設置した。今秋までに無料Wi-Fiを完備し、屋外デッキにもテーブルや椅子を設ける予定だ。 ダム際ワーキングは働き方や組織変革を支援
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静岡人インタビュー「この人」 荒波宏則さん 第94回選抜高校野球大会で塁審を務めた
静岡県高校野球連盟の推薦で3月に阪神甲子園球場で行われた第94回選抜高校野球大会に派遣審判委員として参加し、3試合で塁審を担当した。審判キャリアは20年を超える。島田市福祉課職員。1男3女の父。44歳。 ―甲子園の舞台を経験して思うことは。 「大会初の担当試合は広陵(広島)対敦賀気比(福井)の好カード。二塁審判を務めたが自身の誤った判断が原因で、審判団が謝罪する異例の事態に発展した。ジャッジの未熟さに気付き、課題として持ち帰れたことは大会を通しての収穫」 ―誤審の場面を振り返って。 「四回無死一塁、広陵の送りバントで打球は一塁線付近をたどり、フェアゾーンに入った。自分はファウルと思い
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茶畑連想ロールケーキ 川根高生と地元企業開発 29日から販売
川根本町の日本茶ブランド会社「クラフト・ティー」と川根高生が昨年、共同で開発した川根茶畑ロールケーキの販売が29日から、町内の飲食店2店舗で始まる。地元の食材を使い、新茶時期に町内各地で見られる鮮やかな黄緑色の茶畑をイメージしたケーキを町のPRに役立てる。 生地には粉末状の川根茶を練り込み、町内で収穫されたユズの粉末を生クリームの隠し味に取り入れている。川根茶の渋みの中にさわやかなユズの風味が感じられる。細かくした川根茶入りのクレープ生地をケーキの上にまんべんなくふりかけて、茶畑を連想させるケーキに仕上げた。 町の認知度向上と来訪のきっかけづくりを目的とした高校生と地元企業の連携事業。生
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茶摘みや手揉み 島田 体験多彩に新茶フェアスタート
島田市金谷富士見町の「ふじのくに茶の都ミュージアム」で23日、新茶フェアが始まった。新茶の季節を楽しんでもらおうと、5月15日まで、さまざまな体験イベントが企画されている。 ミュージアム近くの茶畑では、5月8日まで新茶の手摘み体験が楽しめる。参加者はやぶきたのつややかな新芽を親指と人さし指でやさしく摘み取り、ポリ袋にたくさん詰め込んだ。持ち帰りが可能で、新芽を使ったレシピ集もプレゼントされる。 館内では期間中、茶の手揉み体験や、すすり茶が楽しめるイベントなどが開かれる。一部のイベントは事前の予約が必要で、観覧料は300円、イベント体験料は別途。 問い合わせはミュージアム<電0547(4
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多彩な髷 ミニかつら90点コレクション展示 金谷、まつりをPR
3年ぶりの開催に向けて準備が進められている島田市の島田髷(まげ)まつりをPRしようと、まつり保存会の加藤政司さん(82)=同市=が収集した貴重なコレクションを飾るミニかつら展が21日、同市の金谷公民館「みんくる」で始まった。5月10日まで。 50年以上にわたり京都や東京で集めたこぶし大のミニかつら約90点が並ぶ。花嫁が結う「高島田」や、お姫様の髪型として知られる「吹輪(ふきわ)」など、多彩な髷のミニチュアが楽しめる。趣味で手作りしている髷娘人形も展示していて、加藤さんは「日本髪の美しさや奥深さを多くの人に知ってほしい」と話す。月曜休館。 島田髷は日本髪の代表的な髪型。髷まつりは島田髷を考
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新茶シーズン幕開け 最高値は3万8888円 川根本町
川根本町上長尾のJA大井川川根工場に21日、一茶が初上場し、川根地域の新茶シーズンが幕を開けた。 上場したのは高木郷美さん(65)=同町下長尾=の手摘みのやぶきた2口21キロ。茶商が荒茶の水色や香気などをじっくりと吟味して取引がスタートした。あっせん人が茶商と生産者の間に立ち、そろばんをはじきながら交渉を進めた。取引が成立すると、手合わせの音が響いた。 最高値は1キロ3万8888円。値段を付けた山関園製茶(島田市川根町)の山下真臣さんは「細よれでつやがあり、浅蒸しの豊かな香りが感じられた」と評価した。 JA川根センターによると、川根地域は週末にかけて生産が本格化するという。
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品質良く、仕上がり期待 川根本町で新茶手摘み
川根本町下長尾のSATOMI製茶の茶園で20日、新茶の手摘みが行われた。品種はやぶきたで、21日にJA大井川川根工場で行われる川根地域の新茶初取引に出品する。 町内の女性農家らが応援に駆けつけ、茶園一面に広がるもえぎ色の新芽を一芯二葉で手際よく摘み取った。茶園を管理する高木郷美さん(65)によると、4月半ばにかけて、降雨の後に晴れ間が数日続いたため、茶の木が水分を多く吸収し、新茶の品質が向上したという。高木さんは「水色がよく、香り豊かな新茶に仕上がりそうだ」と話した。
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広がる住民協力、芸術祭支える大きな力に 大井川鉄道の無人駅など舞台「UNMANNED」
大井川鉄道(本社・島田市)の無人駅や沿線集落を舞台に2月下旬から約1カ月間、県内外の作家がアート作品の展示を繰り広げた「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川」は2018年の初開催から今回で5回目。住民による制作支援の輪は年々広がりを見せ、地域の協力が芸術祭を支える大きな力になっている。 舞台の一つ、同市川根町の抜里駅周辺。茶畑の一角に置かれた「ちゃばらのカーテン」は、地元の環境保全団体「抜里エコポリス」の協力で完成した。円形のベンチで風になびく白いカーテンを見ながら一息つける空間を作り上げた。 制作した女子美術大助教で作家のヒデミニシダさん(36)は茶畑の美しさに魅了さ
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よりよい病院へ改善案 職員が報告 島田・総合医療センター
島田市立総合医療センター(同市野田)の職員が病院の業務改善を目指して、グループ単位で課題解決に取り組む「病院をよくするプロジェクト」の発表会が19日、同センターで開かれ、職員が活動の成果を報告した。 医師や看護師、事務、理学療法士などさまざまな職種の職員で形成する6チームが参加した。年休取得の推進や若手医師の確保、入院説明の簡略化などのテーマで意見を交わしてきた各チームが改善案を披露した。和田英俊院長は「忙しい業務の中で取り組んできた職員たちの成果を目に見える形で反映できるように進めていきたい」と述べた。 プロジェクトは2019年度に発足した。毎年度、職員から取り組みたい課題やテーマを公
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島田地域で新茶初取引 「色よく味しっかり」 最高値8800円
新茶取引の幕開けを告げるセレモニーが18日、島田市の島田、金谷両地域で開かれた。関係者が今季の活発な取引に期待を込めた。 同市中河町のJA大井川島田支店で島田地域の初取引式が行われた。式典の開催は3年ぶり。初倉と湯日地域からつゆひかりや、やぶきたの品種が持ち込まれた。前日の雨で摘採を見送る生産者が多く、上場は6口130キロにとどまった。 鐘の合図で取引が始まり、あっせん人を介して売り手と買い手が商談を進めた。成立すると威勢良く手締めをした。平均単価は6769円。最高値は8800円だった。 買い手の1人は「水色がよく、味がしっかりのっている」と評価した。 金谷地域の開所式は同市島のJA
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今季の茶業繁栄祈願 島田市茶業振興協、大井神社で献茶式
島田市茶業振興協会(会長・染谷絹代市長)は15日、本年度の献茶式を同市の大井神社で行った。茶業関係者が参集し、今季の茶業繁栄と無病息災を祈願した。 市茶手揉(もみ)保存会島田支部による初倉産の手もみ新茶「つゆひかり」を山田実信支部長が祭壇に供えた。出席者は順番に玉串をささげて、拝礼した。 染谷市長は「島田市が1年で最も活気づくシーズンが到来した。今年もすばらしい新茶が収穫できるよう願っている」とあいさつ。山田支部長は「香り豊かな新茶に仕上がった。手もみ技術の継承に努めていきたい」と抱負を述べた。 献茶後、JR島田駅北口の栄西禅師像前で行う茶祈願祭は昨年に続いて中止した。
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蓬莱橋ぼんぼり祭り 島田商高生、PRに一役 歴史学びチラシ作製
地域活性化をテーマに研究活動に取り組む島田商業高の3年生7人が、島田市の蓬莱(ほうらい)橋で5月28、29日に開催される「蓬莱橋ぼんぼり祭り」のPR活動を始めた。14日に蓬莱橋で祭りの実行委員会メンバーと顔を合わせ、橋や祭りの歴史に理解を深めた。当日までに祭りをPRするチラシを作製し、市内外で配布する。 高校生の視点で祭りを盛り上げようと、活動を始めた。実行委から学んだ祭りの見どころや過去の資料写真などを活用しながらレイアウトを決める。代表生徒の伊久美樺保さん(17)は「これまで祭りをあまり知らなかった方々を引きつけるようなチラシを作りたい」と意気込む。 今回で29回目を迎える同祭りは、
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中小新入社員マナー学ぶ 島田掛川信金 実践形式でビジネス講座
島田掛川信用金庫は13日、県中西部の中小企業の新入社員や若手社員を対象にしたビジネスマナー講座を島田市のプラザおおるりで開いた。 フリーアナウンサーの牧野光子さん(藤枝市)が講師を務め、46人が受講した。参加者は職場でのあいさつや電話の応対、名刺の渡し方などを実践形式で学んだ。牧野さんは「マナーを習得し、明るくさわやかに仕事に取り組んでほしい」とエールを送った。 7月6日には成果を確認するフォロー研修を予定している。 (島田支局・池田悠太郎)
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今季一茶の荒茶製造 JA大井川青壮年部島田支部 出来栄え確認
JA大井川青壮年部島田支部は13日、島田市湯日の研修工場で一茶の荒茶を製造した。若手の生産農家が集結し、新茶の出来栄えを確認したり、製茶技術を共有したりして、今後本格化する製造の参考にした。 製茶技術の向上を目的に実施した。同日早朝に湯日地区で摘採されたみずみずしい生葉が工場に約150キロ運び込まれ、生産農家はJA職員と一緒に作業に臨み、蒸気で蒸す、揉む、乾燥などの工程で荒茶に仕上げた。50キロずつに分けて蒸す時間を変えるなど、さまざまなやり方を試す場面も見られた。 宮村智久支部長は「交流が生まれることでシーズンを前に農家の士気が高まり、製茶技術の向上にもつながる。積み重ねが大事なので、
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千頭駅前(川根本町)にシェアショップ 移住者の吉川さん 出店場所を期間限定で提供
川根本町の大井川鉄道千頭駅前にこのほど、シェアショップ「シェアきち~挑戦する場所」がオープンした。店長を務めるのは移住者の吉川有紀さん(22)。飲食業など、新規事業への挑戦を志す人に出店場所を期間限定で提供して、夢への第一歩を後押ししたい考えだ。 吉川さんは学生時代に企業のインターンシップで長期間、町内に滞在した経験を持つ。町民のやさしさや人柄に魅了され、浜松市から移住した。「お世話になった町民の力になりたい」と恩返しの意を込めて、開店した。 店内にはキッチンを完備。飲食店のほか、ワークショップ、単発や定期のイベント開催も可能という。オープンに合わせて、飲食店経営を夢に持つ同町の山下希さ
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茶況(4月12日)「新茶フェア」 島田で23日から 茶摘み体験など
島田市金谷富士見町の「ふじのくに茶の都ミュージアム」は23日から5月15日まで、新茶フェアを開く。 ミュージアム横の茶畑では期間中、茶摘み体験が行われる。体験の後は新茶を使ったおすすめのレシピ集がプレゼントされる。 館内では期間中、茶葉の手揉み体験、オリジナルのデザインが描けるティーカップや急須の製作、大人向けの和菓子作り教室など、子どもから大人まで楽しめるイベントを多数企画した。 一部イベントは事前予約が必要。開催は午前9時~午後5時。火曜休館(5月3日は開館)。観覧料は一般300円、イベント体験料は別途。問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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シダレザクラが満開 川根本町・智者の丘公園
川根本町東藤川の智者(ちしゃ)の丘公園でシダレザクラが満開になり、来園者たちを楽しませている。町観光商工課によると、花は来週ごろまで楽しめそうという。 園内には約20本のシダレザクラが植えられていて、小粒でかわいらしいピンク色の花が見頃を迎えている。木々の中を通り抜ける滑り台で遊びながら花を満喫する家族連れや花見客の姿が見られた。 島田市の鈴木八千江さん(76)は2日連続の来園。「花が園内をピンク一色に染め、とてもきれい。まるで夢の中にいるみたい」と声を弾ませた。
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記者コラム「清流」 書く大切さ
カチカチカチ-。取材で訪れたある小学校の授業では、児童が大人顔負けの速さでタイピングを披露していた。ビデオを視聴して気になった点をノートではなく、タブレット端末で文字にする子どもたちに圧倒された。 仕事柄、ノートに手書きでメモをする機会が多いため、目の前の光景に少し寂しさを感じた。自身の小学生時代は、鉛筆で黒板の文字や教師が話す内容を必死に書き取った。同校と同じ自治体で働く友人の教員によると、通常授業の板書はノートを使っているという。 思い返すと、書くことで字の練習になったり、漢字を覚える機会にもなったりした。時代の変化でデジタル化が進むのは避けられないが、ペンで書く機会がこれ以上、減っ
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合格駅修繕「きれいに」 地域住民の思い結実 島田・大井川鉄道
島田市竹下の大井川鉄道合格駅の活性化に取り組む団体「チームおもしろ五和(ごか)駅」が主体となりこのほど、老朽化が進んでいた駅舎の修繕を行った。縁起の良い名前から合格祈願スポットとして人気を集める同駅。「よりきれいな駅舎で迎え入れたい」という地域住民の思いが結実した。 駅舎は1927年に完成した。2020年に駅名を五和から合格に変更し、受験生を中心に来場者が増える一方で、外壁がはげるなど、経年劣化が進んでいた。同団体が駅舎の安全性や景観の面を考慮し、修繕を希望。大井川鉄道も修繕の検討を進めていたという。大井川流域観光事業実行委員会や同社が費用を支援した。 外壁の張り替えが行われ、団体のメン
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茶況(4月5日)一茶の生育調査 凍霜害なく順調 島田・川根地区
島田市川根町身成のJA川根センターは5日、川根地区一茶の生育状況を調査した。適度な冬の寒さと雨量で生育は順調という。 JA職員4人が管内の茶園10カ所を回った。20センチ四方の測定枠とカウンターを使い、枠内で萌芽(ほうが)した芽の数を数えた。早場所、遅場所ともに凍霜害はなく、園相は良好だった。同センター営農経済主任の横道将さんは「例年、4月10日前後で寒さが戻ってくる傾向がある。防霜ファンの点検など対策を徹底してほしい」と話した。 調査結果を生産者と共有し、初取引の日程を決める。
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スタッフ「推し」の収蔵品 島田市博物館開館30周年企画展
島田市博物館で2日、開館30周年記念の企画展「いまだけ ここだけ くびったけ 推しのお宝大公開」が始まった。スタッフが約5千点の収蔵品からお気に入りの絵画、書作品、工芸品などを選び前後期に分けて展示する。7月3日まで。 5月22日までの前期では、大名行列の登場人物を全員女性に見立てた歌川豊広の浮世絵「東海道行列図」や、源氏物語の一場面を描いたびょうぶ、掛川藩主が所有していたとされる志戸呂焼など、時を超えて受け継がれてきた貴重な資料が並ぶ。 5月28日からの後期は日本画家上村松園の代表作の一つで、中国の故事にある梅の精を描いたとされる「春苑」や、市指定文化財に登録されている松尾芭蕉の書跡「
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外国人ガイド育成へ コロナ後見据え留学生研修 島田などで大鉄アドバンス
旅行業などを展開する大井川鉄道グループ(本社・島田市)の大鉄アドバンスは30日、中国や台湾人留学生といった在日の外国人材を観光・通訳ガイドに育成するための研修事業をスタートさせた。コロナ収束後を見据え、訪日観光客の受け皿を強固にするのが狙い。研修は県内の主要観光地を巡り、今秋までに計14回実施する。 初回の研修に参加したのは、中国人留学生4人。研修は1泊2日の行程で、初日は島田市のKADODE OOIGAWAや、桜の名所として知られる大井川鉄道家山駅周辺、御殿場市の御殿場高原ビールなどを巡った。同社の観光ガイドが付き添い、各所を案内した。 同社が新たに取り組むインバウンド事業の一環で、育
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川根本町と吉田町が連携 ふるさと納税の共通返礼品2種類開発
川根本町と吉田町は両町の地域資源を組み合わせたふるさと納税の共通返礼品を開発し、4月1日から両町で取り扱いを始める。地域資源を一体的に発信することで相乗効果を生み出し、地域活性化につなげる狙い。 返礼品は、川根本町の三ツ星オートキャンプ場の宿泊券と吉田町の食肉卸業「かねまる」が販売する県ブランド豚「金豚王」のロース・バラ肉のセット(寄付金額3万円)、ふじのくに川根本町ゆず協同組合の町産ユズを使用したポン酢と金豚王のしゃぶしゃぶ肉のセット(同1万円)の2種類。寄付金額3万円の返礼品は、キャンプ場の利用日に現地で受け取る。 事業開始を前に両町は30日、今後の共通返礼品開発に向けて連携を強化す
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島田「KADODE」100万人 加藤さん一家(御前崎)に記念品
島田市竹下の緑茶・農業・観光の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」の来場者が26日、100万人を突破した。記念式典で100万人目の来場者となった御前崎市の加藤竜弥さん(34)一家に記念品が贈られた。 加藤さんは妻の菜々さんと娘2人の家族4人で施設を訪れた。菜々さんは「子どもの遊び場もあって、家族で楽しめる場所。これからも遊びに来たい」と笑顔を見せた。JA大井川の農産物PRユニット「茶果菜(ちゃかな)」が式典に駆けつけ、加藤さん一家に花束と地元農産物の詰め合わせを手渡した。 KADODE―は県内最大級のマルシェや地場産品を味わえるレストランなどで構成する。2020年11月のオ
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川根本町議会 学校再編「2校案再考を」 改修費予算全額削除
川根本町の小中学校を再編し、義務教育学校を2校開設する計画を巡り、町議会3月定例会は24日の最終本会議で、将来的な子どもの数の推移や町民への説明不足などから「現在の2校案を再考すべき」として、2022年度一般会計当初予算案に計上した校舎改修などの事業費5億1800万円を全額削除する議員発議の修正案を賛成多数で可決した。 町は24年度までに6小中学校を再編し、既存の校舎を活用して9年制の義務教育学校を南と北地域にそれぞれ開校する方針。新年度から校舎改修に着手する予定だったが、修正案可決により計画の見直しが迫られることになった。薗田靖邦町長は閉会後、取材に「子どもたちの将来を思い、魅力的な教育
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茶況(3月22日)集客施設整備に最大100万円補助 川根本町
川根本町は2022年度、喫茶や茶園テラスといった集客施設の整備を希望する町内の農業者を対象に、最大100万円を補助する事業を始める。事業費200万円を22年度当初予算案に計上した。 町の認定農業者や3人以上の協業体が対象で、集客施設は川根茶の販売促進と緑茶文化の情報発信を目的とする。庭先などのスペースに椅子や机を並べて茶を振る舞う喫茶や、茶畑の中に設置するテラスなどが施設の一例。希望者は町農林課に申請すると、企画する事業のヒアリングが行われる。
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川根本町 学校再編費を削除 予算特別委、修正案を可決
川根本町議会3月定例会は16日、予算特別委員会を開いた。町内の小中学校を再編し、義務教育学校を2校開設する計画を巡り、2022年度一般会計当初予算案に計上した再編事業費5億1800万円を全額削除する議員発議の修正動議が提出され、修正案は賛成多数で可決された。 修正案は24日の最終本会議でも可決される見通し。町は24年度までに6小中学校を再編し、既存の校舎を活用して9年制の義務教育学校を南と北地域にそれぞれ開校予定だったが、修正案が可決されれば新年度からの校舎改修に着手できなくなり、計画の全面的な見直しを迫られる。薗田靖邦町長は「子どもの未来を思い、進めてきた事業の趣旨が十分に理解されず遺憾
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茶況(3月15日)川根茶入れ方 中3生に指導 島田・山関園製茶
島田市川根町身成の山関園製茶はこのほど、川根中3年生約25人を招き、川根茶のおいしい入れ方を伝える教室を開いた。中学卒業を前に川根茶に親しんでもらおうと、20年以上前から続く行事。 生徒は従業員の指導を受け、お湯を湯冷ましで適温にして急須に注ぎ、抽出時間を変えながら一煎目から三煎目までを味わった。製茶工場も見学し、荒茶から商品になるまでの過程を学んだ。 同社の山下譲社長は「川根茶の魅力やおいしさを再認識してもらい、これから羽ばたいていく中学生に川根茶をもっと好きになってほしい」と話した。
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島田で「商人マルシェ」初開催 弁当や和菓子販売 13日まで
島田市商業者団体連絡協議会主催の「商人(あきんど)マルシェ」が12日、同市のぴ~ファイブ しまだ音楽広場で始まった。飲食を中心に市内の商業者が多数出店し、にぎわいを見せた。13日まで。 コロナ禍でイベントが激減する中、マルシェを通じて中心市街地を盛り上げようと、初めて開催された。同商団連に加盟する市内13の商業者が出店し、お弁当や和菓子、ハンドメード雑貨などが並んだ。開始30分で完売する店も出てくるほどの盛況ぶりだった。500円分を購入するともらえる抽選券を2枚集めると、抽選に挑戦できる。国産和牛や国産米、図書カードなどが当たる。マルシェは午前10時~午後1時半。
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センバツ審判で夢舞台に 元高校球児の荒波さん(島田市職員)
元高校球児で島田市職員の荒波宏則さん(44)が、18日に開幕する第94回選抜高校野球大会の派遣審判委員に選ばれ、初めて甲子園の土を踏む。審判キャリア20年以上の荒波さんは同大会で塁審を務める。「甲子園でもやるべき仕事は同じ。培ってきた経験を信じて、正確なジャッジを心掛けたい」と平常心を保ち、夢舞台を迎えようとしている。 島田市川根町出身。主将として金谷高(同市)野球部をけん引したが、甲子園出場は夢に終わった。就職先の旧川根町役場で野球部に所属し、先輩部員の誘いで22歳から審判の道を歩み始めた。28歳で審判として全国高校野球選手権県大会に初出場。約16年にわたり、高校野球審判の第一線で活躍し
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千頭駅周辺マップに 川根本町など作製、散策コースや飲食店紹介
川根本町とエコティかわねはこのほど、同町の大井川鉄道千頭駅周辺の散策コースや飲食店などを紹介する散策マップを作製した。町役場本庁舎や総合支所、同町まちづくり観光協会などで置かれている。 散策マップの範囲は千頭駅周辺の千頭地区と、大井川を挟んだ対岸側の小長井地区。地区ごとに所要時間約30分の散策コースを考え、紹介している。千頭地区は両国のつり橋や大井川鉄道のアプト式鉄道が停車する川根両国駅、小長井地区はシダレザクラやハナモモが並ぶエリアを中心に巡る。 裏面には千頭駅周辺にある飲食店やお土産屋などを紹介。30分~2時間以内で体験できる観光・体験ガイドも複数、掲載している。
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茶況(3月8日)特別茶席を満喫 島田のミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは8日、濃茶、薄茶、点心の3席を体験する特別茶会を江戸時代の大名茶人・小堀遠州ゆかりの館内茶室「縦目楼(しょうもくろう)」で開いた。 県茶道連盟理事長の青島宗智さんが濃茶席、同ミュージアム館長の熊倉功夫さんが薄茶席の席主をそれぞれ務めた。和装に身を包んだ参加者は日本料理に舌鼓を打った後、茶室に移動した。 薄茶席では、熊倉さんが選んだ花入れや茶道の極意を記した掛け軸などが飾られた。風情ある空間で和菓子や抹茶を提供し、参加者をもてなした。 参加した静岡市の女性(49)は「知識を得ながら茶を楽しむことができ、豊かな気持ちになった」と話した。
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作品契機に交流、旧川根町 直筆の祝辞も 西村京太郎さん死去
3日に亡くなったトラベルミステリーの第一人者、西村京太郎さんは「十津川警部SLを追う」「西伊豆 美しき殺意」など、静岡県も作品の舞台に選んだ。旧川根町(島田市川根町)もその一つで、町との交流も生まれた。元川根町長の又平琢己さん(80)は「脚光を浴びることが少なかった山間地の川根町に話題を呼んでくれた」と感謝し、ゆかりの作家との別れを惜しんだ。 川根町が舞台になったのは「十津川警部SLを追う」に掲載されている短編小説2作と長編小説「十津川警部 記憶」の計3作。執筆取材で訪れた西村さんは大井川鉄道の蒸気機関車(SL)に乗り、家山駅周辺を回遊したという。素朴な風景を気に入り、舞台に選んだ。作品に
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川根本町 里山親子留学、人口減少対策の一手に【22年度予算案/志太榛原⑥完】
昨年10月、川根本町の学校生活を日帰りで体験できる里山親子留学の実証実験が、同町の中川根第一小で行われ、静岡県内外の親子2組が参加した。子どもが授業を受ける間、保護者は校内を見学したり、教育環境の説明を受けたりした。参加した保護者の一人は「子どもがうれしそうに過ごしていた。次回は移住に興味を持つ友人と一緒に来てみたい」と前向きに話した。 川根本町は2024年度までに町内の小中学校を再編して、9年制の義務教育学校を2校構える予定だ。山下斉教育長は「教育の転換期を迎えつつある」と強調する。中学校の教員が小学生に専門性の高い指導をしたり、6~15歳の子どもが生活を共にする異学年交流が生まれたりと
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茶況(3月1日)春の感謝セール JA大井川金谷工場
島田市番生寺のJA大井川金谷工場は26日まで、春の感謝セールを開催している。セールに合わせ、お得なキャンペーンや季節限定茶などを用意した。 早摘みの煎茶や深蒸し茶のほか、金谷地区の品種「金谷ほまれ」「金谷いぶき」などが並ぶ。さわやかな香りが特徴の季節限定茶「春待ち茶」は、100グラムで864円(税込み)。 100グラムの袋詰め商品を5本買うと、商品をもう1本プレゼントする特典もある。
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成長願い 新生児にバラ苗木 島田・ばらの丘公園
島田市は26、27の両日、市ばらの丘公園で、昨年1年間に生まれた市内在住の赤ちゃんを対象に誕生の木として市のシンボルである「バラ」の苗木をプレゼントした。 ばらの丘公園の大温室には、大輪や中輪の苗木約25品種が並び、新生児を抱きかかえた家族がお気に入りの1本を選んだ。さわやかな香りを持つ紫色の「ブルームーン」や、淡いピンク色の「マチルダ」などの品種が人気を集めた。 新生児の健やかな成長を願う市の恒例行事で、対象の新生児は614人だった。生後4カ月の娘と訪れた遠藤悠さんは「バラと同じようにすくすくと健康に育ってほしい」と話し、苗木を大切そうに持ち帰った。
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川根本町久野脇を知って 静大の井関さん 果樹と住民の縁、冊子に
静岡大農学部4年の井関早弥香さん(22)=静岡市清水区出身=がこのほど、川根本町久野脇地区の果樹にまつわるエピソードをまとめた冊子「くだもの縁結び」を発刊した。庭先に植えられたさまざまな果樹と住民の思い出話などを紹介している。 井関さんは卒業研究の一環で町を訪れた際に、久野脇地区に多くの果樹が植えられていることを知った。 地域住民から果樹にまつわるエピソードを聞き、昔の生活や思い出を疑似体験しているような感覚になったという。それぞれ違うエピソードをまとめて冊子にすることで、久野脇地区のPRにつなげようと企画した。 冊子には住民2人のエピソードを紹介。幼少期に友人と梅干しの交換をした思い
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学校再編、積極投資 川根本町、一般会計61億円 来年度予算案
川根本町は24日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比11・36%(6億2900万円)増の61億6800万円で、5年ぶりに増額に転じた。6特別会計を合わせた予算総額は7・24%増の88億920万円。義務教育学校開設に向けた小中学校再編事業に積極投資するなど、必要な分野に予算を配分した。薗田靖邦町長は「未来につなげる予算編成」と述べた。 24年度までに2校開校予定の義務教育学校関連事業には5億1800万円を計上した。使用する校舎の改修工事や必要な設備投資、備品購入に充てる。移住・定住促進事業として、育児用品購入費を補助する子育て支援(300万円)や、お試し里山親子留学(45万
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茶況(2月22日)農産物PRユニット 「茶果菜」3月で解散 JA大井川が発表
JA大井川はこのほど、農産物PRユニット「茶果菜(ちゃかな)」を本年度いっぱいで解散すると発表した。 JA管内で収穫された茶や果物、野菜などをPRする目的で結成した。地元の学生ら8人で活動し、2016年のデビュー以来、地域や行政、企業のイベントやメディアに多数出演。農業の魅力や食の大切さを多方面にわたって発信した。 広報活動の見直しを踏まえての対応。同JAの小沢嘉慶広報課長は「これまで茶果菜を見守り、育ててくださった皆さまやご支援くださった関係者各位に心より感謝申し上げます」とコメントした。 4月以降にホール会場にて、単独解散ライブを開く予定。詳細は決定次第、発表するという。
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トーマス号 初のゴールデンウィーク運行 2月25日から抽選予約
大井川鉄道(本社・島田市)は18日、4月29日~9月25日に蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」を運行すると発表した。ゴールデンウィーク(GW)からの運行は初めて。25日正午から、特別往復乗車券の抽選予約を受け付ける。3月6日まで。 トーマス号は期間中の80日間で、新金谷(島田市)―千頭(川根本町)間を計160本運行する。往復乗車券と、トーマス号運行日に千頭駅で開催する「トーマスフェア」の入場券がセットになった特別往復乗車券は大人7300円、子ども3420円。片道乗車券の受け付け開始は未定という。 トーマス号運行日にはこのほか、出発準備中の様子が見学できる「整備工場」(新金谷駅)や
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ICT建機に試乗 島田工高生 最先端の道路舗装見学
道路舗装・土木工事事業のエコワーク(島田市)は17日、同市の島田工業高で課外授業を開いた。進路学習の一環で、2年生約35人が情報通信技術(ICT)を導入した最先端の施工技術を見学した。 同校を道路建設現場に見立て、ICTを取り入れた建設機械が並んだ。同社スタッフが道路工事用のICT建機「モーターグレーダー」を使い、道路舗装の過程を実演した。 生徒はレーザーで対象物の構造や地形などの形状を取得する測量方法「地上型レーザースキャナー」の機能や用途を学んだり、ICT建機の試乗を体験したりした。 施工現場にICTが導入されることで、業務の効率化や高度化が進み、生産性向上につながる。同社によると
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島田・尾川丁仏参道 住民有志、石仏33体に台座整備 ハイキング環境整え「後世へ」
島田市大津地区の住民有志が、ハイキングコースとして人気の尾川丁仏参道(同市尾川)に並ぶ石仏に、台座を設置する作業に取り組んでいる。有志は「歴史ある地元の文化遺産を後世に残していきたい」と意気込む。 千葉山智満寺まで続く参道には、約100メートル間隔で33体の石仏がまつられている。江戸時代後期に地元住民が除災招福などを祈願して造り、設置したとされる。 地面の崩れが原因で倒れてひびが入ってしまった石仏や、今にも倒れそうな状態になっている石仏が目立ち始めていたという。昨年3月から整備活動を開始した。石やセメントで台座を作り、2月中旬時点で33体のうち約半数以上に設置した。本年度中をめどに完了さ
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茶況(2月15日)茶の実オイルのスキンケア商品 島田ティーライフ開発
健康、美容関連商品の通信販売業ティーライフ(島田市)がこのほど、県産の茶の実オイルを配合した商品ブランド「hugm(ハグム)」から、スキンケア商品を発売した。 商品はクレンジングと化粧水、乳液、スペシャルナイトケアの4点。スペシャルナイトケアは就寝前などに顔に塗る用のマスクで、洗い流しが不要。茶の実から抽出するオイルは保湿性が高く、肌を柔らかくする成分が含まれている。開発担当者は「ハリのある肌に導いてくれる」と商品の強みを話した。 同社のショッピングサイトで注文が可能。28日まで、4点セットが通常より2400円安い、特別価格の9600円(税込み)で販売している。注文や問い合わせは<フリー
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詐欺被害防止に「盾と矛」 牧之原署が独自作戦展開
牧之原署は、特殊詐欺被害を未然に防ぐ目的で「みんなで声かけ『盾と矛』作戦」と題した活動を独自に展開している。 「盾」は声かけなどによる被害の防止、「矛」は犯人の地域への侵入防止や摘発の意味を表す。作戦は詐欺対策のシール配布や、詐欺被害の警戒を促す垂れ幕の掲示など。 シールは電話機用と屋外用の2種類。電話機用は不審な電話があった際にすぐに相談できる大切な人の番号を記入してもらい、被害を防ぐ。屋外用には「だまされたふり作戦受講済」と記載した。玄関などに貼ってもらうことで来訪する犯人への警告効果を狙う。 垂れ幕は志太榛原4署(牧之原、藤枝、焼津、島田)管内で詐欺電話の被害が多発した場合に、志
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SL「C56形」搬入 大井川鉄道 国内唯一の一般走行目指す
大井川鉄道(本社・島田市)は12日、兵庫県加東市内に保存されていた蒸気機関車(SL)「C56形」135号機の搬入作業を行った。整備を進め、一般車両としての運用を目指す。SLの新車両搬入は21年ぶり。 同車両は1938年に製造され、広島や島根県などで活躍し、74年に鹿児島県でラストランを迎えた。翌75年から兵庫県加東市(旧滝野町)の播磨中央公園で約45年間、展示されていた。老朽化の影響で、解体する予定だった車両を大井川鉄道が譲り受けた。 車両は12日朝、新金谷駅(島田市)近くの同社敷地内に到着。車両を分解して、トラックやトレーラー、クレーンなどを使ってレール上に運んだ。 同社によると、C
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茶況(2月8日)富士山にちなみ茶を楽しむ催し 23日、島田
島田市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアムは「富士山の日」の23日富士山にちなんだイベントを館内で開く。観覧料無料。 イベントでは桜の葉が香る煎茶などを飲みながら、富士山型のお菓子を味わえたり、富士山柄のティーカップ作りが楽しめたりする。同館の茶室では、富士山がテーマの茶道体験が開かれ、富士山をモチーフにした和菓子と県内産の抹茶が堪能できる。 イベントは予約不要で先着順。問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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牧之原市図書交流館 「いこっと」来館10万人
牧之原市波津の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」内に昨年4月、オープンした市立図書交流館「いこっと」が5日、来館者数10万人を達成し、10万人目となった同市の漆畑進さん一家に記念品を贈呈した。 10万人達成の横断幕がお披露目され、漆畑さん一家は杉本基久雄市長らと記念撮影をした。妻の美穂さんは「子ども向けの絵本も多く、よく利用していたのでうれしい」と笑顔を見せた。杉本市長は記念品として、同市の友好姉妹都市・青森県三戸町出身の絵本作家、馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねこ」などを漆畑さん一家に贈った。 いこっとはカフェなどが入る民間エリアとの境界が壁やドアで仕切られていない、県内唯一の形
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立春「縁起酒」8千本出荷 島田・大村屋酒造場
島田市本通の大村屋酒造場は4日早朝、立春に合わせ搾った純米吟醸生原酒「若竹 立春朝搾り」の瓶詰めと出荷作業を行った。720ミリリットル換算で約8千本を生産し、搾りたての縁起酒を各地の消費者に届けた。 日本名門酒会(東京都)が全国の蔵元に協力を呼び掛けて、一斉に開催するイベントで「立春朝搾り」と呼ばれる。立春朝搾りのイベントは今年で25年目を迎えた。大村屋酒造場は、岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を使用。4日未明に搾り上がった生原酒を次々と瓶詰めして、ラベルを貼った。 出荷準備の整った縁起酒は、大井神社でおはらいを受け、関係者の疫病退散や家内安全、商売繁盛などを祈願した。日本名門酒会に加盟
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茶況(2月1日)緑茶買って景品「おちゃキャン」 島田市
島田市は市内の対象店舗で緑茶商品を購入した際にもらえるシールを集めて応募すると、抽選で豪華景品が当たるキャンペーン「おちゃキャン」を開催している。応募の締め切りは3月4日(当日消印有効)。 集めるシールは3枚。各店舗で配布中のチラシに付いている専用のはがきに3枚を貼り付けて、応募する。シールがもらえるのは28日まで。景品は志戸呂焼の急須や湯飲み、島田市緑茶化計画のオリジナルグッズなど。 はがき1枚につき1口として、何口でも応募が可能。対象の店舗は、市緑茶化計画のホームページで確認できる。問い合わせは、ひまあそび組合<電0547(39)4211>へ。
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倒木の頼朝杉「復活」へ 京都で御尊像制作始動 島田・千葉山智満寺の国指定天然記念物
2012年に倒れた千葉山智満寺(島田市千葉)の国指定天然記念物「十本杉」の一本「頼朝杉」を活用して、源頼朝公の御尊像を制作するプロジェクトが京都市内で始動した。京都市在住の仏師江里康慧さん(78)が制作を手掛ける。同市内にある江里さんの工房「平安仏所」で30日、頼朝杉にのみを入れる儀式が行われ、事業の成功を祈願した。 全国各地にある名木の歴史や価値を調査、研究する「銘木総研」(大阪府、前井宏之社長)の事業。頼朝杉の伝承に向けて、頼朝像の制作を企画した。頼朝杉は推定樹齢約800年、高さは約30メートルもあったという。平治の乱で敗れ、伊豆に流罪となった頼朝公が智満寺に参籠(さんろう)し、源氏の
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静岡県内外5人のひな飾り華やか 島田
つるし飾りやひな人形を集めた「趣向のひな人形展」が3月8日まで、島田市川根町のギャラリーやませきで開かれている。華やかなひな飾りの数々が、一足早いひな祭りのムードを演出している。 作品展は18回目を迎え、今回は島田市や静岡市のほか、愛知や北海道など、県内外の5人が作品を展示した。今年の干支(えと)の寅(とら)にちなんだ夫婦びなや動物、花、野菜を飾った色とりどりのつるし飾りなどが会場を彩る。一部の作品は購入が可能。展示は午前10時~午後5時。
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休校中もオンラインで授業 川根本町6小中学校「不安和らげたい」
新型コロナウイルスの感染拡大で、31日まで全6小中学校が臨時休校となっている川根本町では、各学校が休校期間中、児童生徒の学習を補うために、タブレット端末を活用したオンライン授業を実施している。中学校は高校受験を間近に控えた3年生に、個別対応の時間を設けるなどして、教員が生徒のサポートに奔走している。 ICT教育に力を入れる町は全小中学生一人一人にタブレット端末を配布している。通常授業でも機器を活用していて、休校期間もビデオ会議システム「ズーム」を使って各家庭とつなぎ、臨時の対応を可能とした。 本川根中は、24日からオンライン授業を本格的に始めた。通信環境などで、家庭から機器をつなぐのが難
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ランドセル「ありがとう」 モンゴルからの手紙展示 島田
使い終わったランドセルをモンゴルに寄付している島田市にこのほど、ランドセルを受け取った現地の子どもたちからお礼の手紙が届いた。感謝の思いが詰まった手紙約230通は27日から、市総合スポーツセンター「ローズアリーナ」で展示されている。2月24日まで。 市は東京五輪のホストタウン事業などを通じて、モンゴルとの交流を深めている。2019年からは使い終わったランドセルを市民から募集し、ウランバートル市バヤンゴル区の要支援家庭に届ける活動を展開している。 手紙は同区役所を経由して届いた。「ありがとう、大切に使います」「勉強を頑張ります」など、感謝のメッセージが添えられた一枚一枚をボードに貼り付けた
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則本佳選手が社会人野球復帰 背中押した兄の言葉【黒潮】
東北楽天ゴールデンイーグルス元投手の則本佳樹さん(27)がプロ入り前に所属していた社会人硬式野球チーム「山岸ロジスターズ」(島田市)に復帰した。一時は野球から身を引く考えもあったという則本さん。野球を続ける意思を固めた裏には、兄で楽天投手陣の柱、則本昂大選手のある言葉があった。 則本さんの武器は多彩な変化球だ。山岸ロジスターズ加入後も5種類以上ある変化球を武器に、打たせて取る投球術でアウトを積み重ねた。活躍がスカウトの目に留まり、2018年のドラフト会議で楽天から育成2位指名を受け、入団。悲願のプロ入りだった。 目標は支配下登録。ただ、プロの壁は想像以上だった。“則本昂大の弟
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茶況(1月25日)緑茶に合う菓子紹介 島田KADODEと春華堂コラボ
島田市竹下の緑茶・農業・観光の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」は同館お茶マルシェの一角で、浜松市の菓子メーカー「春華堂」の商品に合うKADODEオリジナルブランドの緑茶を紹介している。 KADODEが展開するブランド緑茶「GREEN TEA MANDARA」は全16種類。春華堂の菓子はうなぎパイや田舎みそまん、五穀せんべい「山むすび」など。KADODEとJA大井川、春華堂がコラボ企画としてペアリングの検討会を開き、それぞれの菓子に合う緑茶を選定した。お薦めの組み合わせを参考にブランド緑茶と春華堂の菓子類が購入できる。
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麺だけじゃない! ソバの新たな魅力、家庭で 磐田出身のガレット店主、消費拡大へ料理教室
フランス・ブルターニュ地方発祥のソバ料理「ガレット」の専門店を東京都内で経営する磐田市出身の玉越幸雄さん(41)が全国のソバ生産者とタッグを組み、ガレットや地元食材を使ったソバ料理の教室を展開し始めた。その初教室を1月上旬、藤枝市で開催。手打ちそばが主流の国内で、ソバ料理の可能性を広げて家庭内消費を増やし、生産者とともにコロナ禍を乗り越えたいと意気込む。 玉越さんは浅草で国産のそば粉を使ったガレットと、りんごの発泡酒シードルを提供する専門店「フルール・ド・サラザン」を営む。20年ほど前に都内でガレットと出合い、ソバの新しい楽しみ方に魅了された。22歳で会社員を辞め、調理製菓専門学校に入学。
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旬のイチゴ♡甘々スイーツ人気 島田KADODE OOIGAWA
JA大井川管内の新鮮なイチゴを使ったスイーツが、島田市のKADODE OOIGAWAで人気を集めている。 館内の「茶寮」では、イチゴスイーツの盛り合わせを発売した。旬のイチゴとイチゴソース付きのチーズケーキなどが味わえる。盛り合わせは税込み650円。藤枝産抹茶とのセットで税込み千円。 昨年に続き、磐田市の老舗和菓子店「又一庵」とコラボしたイチゴ大福も販売中。甘さと酸味のバランスが絶妙な「紅ほっぺ」と粒あん、甘さ際立つフルーティーな香りが特徴の「きらぴ香」と白あんを使用した大福2種類を用意した。それぞれ税込み216円。 盛り合わせとイチゴ大福は3月末まで販売を予定している。
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⚾「進化」胸に、野球人生再び 元楽天投手・則本佳樹さん 山岸ロジスターズ復帰
プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス元投手の則本佳樹さん(27)が1月、プロ入り前の所属先だった島田市の社会人硬式野球チーム「山岸ロジスターズ」に復帰した。プロで培った経験をバネに島田市で野球人生を再出発する。 滋賀県出身の則本さんは近大を卒業後、2017年に、同市の物流会社山岸運送が設立した山岸ロジスターズに加入した。変化球を織り交ぜた巧みな投球術で活躍し、18年のプロ野球ドラフト会議で、楽天から育成2位で指名された。 ただ、プロの壁は厚くプロ通算3年で支配下登録を勝ち取れなかった。昨年10月、球団から戦力外を告げられた。「悔しいけど後悔はない、全力でやりきった」。一時は野球から離れ
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児童撮影の力作展示 島田・川根小のクラブ
島田市立川根小に昨年発足した「写真クラブ」に所属する児童12人と講師による写真展が31日まで、同市川根町の川根温泉ふれあいの泉で開かれている。 写真を撮る楽しさを子どもたちに伝えたいと、地元の写真愛好家小沢あつ子さんが学校側に提案し、写真クラブが発足した。活動では地元の写真家が講師を務め、カメラの使い方を指導しながら学校周辺で撮影をする。 コロナ禍で活動は制限されたが、少ない活動の中で訪れた乗馬クラブ「ラブリーホースガーデン」(同市川根町)で撮影した写真を展示作品に選んだ。毛並みの美しい馬や、かわいらしい表情の子犬など、児童らの力作が会場に並ぶ。 クラブのアドバイザーを務める小沢さんは
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島田・伊久美産ビール 「KADODE」で堪能、バーガーと
島田市伊久美地区でホップ栽培に取り組む合同会社「ビアホップおおいがわ」(小林浩樹代表)が自社醸造したクラフトビールが、同市のKADODE OOIGAWAのハンバーガー屋「緑茶バーガーと麦酒」で提供されている。飲食店での常時提供は初。専用の注ぎ口「タップ」から注がれるビールは瓶詰めの工程がない分、酸化が少なく新鮮な状態で味わえるという。 同社は伊久美地区に志太地域初のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」を開業し、昨年末に自社醸造のクラフトビール3種類を完成させた。KADODEで提供が始まったのはそのうちの一つ、アワを隠し味に加えた「ペールエール」。 小林代表は「香りと苦
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茶況(1月18日)新茶品質向上へ互評会 川根本町3団体
川根本町農業経営振興会(高畑裕会長)と町共同製茶連絡協議会(西原睦美会長)、JA大井川青壮年部川根地区会はこのほど、本年度の一茶互評会を同町地名の農林業センターで開いた。 製茶技術向上を目的に実施した。会場には、昨年の荒茶や仕上げ茶など、3団体から約40品が並んだ。参加した生産者は、外観や香気、水色、滋味の4項目を確認して、一茶の出来栄えを互いに評価した。 高畑会長は「評価ポイントを参考に、新茶の品質向上につとめていきたい」と述べた。
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ちびっこ力士のこった! 島田の保育園 手作りまわしで熱戦
島田市のくりのみ保育園で17日、「すもう大会 くりのみ場所」が行われた。保護者お手製の化粧まわしを身に着けた60人のちびっこ力士が、力のこもった取組を見せた。 園児は好きな絵柄がデザインされたしこ名入りのまわしを身に着けて土俵入りした。塩をまくしぐさと四股を踏む動作を見せ、行司の「はっけよい、のこった」の合図で勢いよくぶつかり合った。土俵際の粘りなど、見応えある取組を展開して保護者を喜ばせた。 遼山(りょうざん)のしこ名で参加した青池遼くん(4)は「勝ててうれしかった」と笑みを浮かべた。
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すべらず地蔵尊に合格祈願 “五角”の焼き菓子も販売 島田
受験シーズンに合わせ、島田市の旧東海道金谷坂石畳で16日、すべらず地蔵尊祈願祭が行われた。石畳脇にある「すべらず地蔵尊」が開帳され、受験生や家族ら多くの人が合格祈願に訪れた。 すべらず地蔵尊は地元有志が1993年に建立した。長年、旅人の足元を守ってきた滑らない山石を敷く石畳にちなみ、すべらず地蔵尊と名付けた。滑らず、着実に進めるようにと合格祈願や健康長寿、家内安全を願う参拝客で人気を集める。 来場者は石畳をのぼり、すべらず地蔵尊の前で試験合格などを祈願した。会場で購入した絵馬に願い事も書き留めた。母親と訪れた諸角木葉さん(15)は「体調に気をつけながら試験勉強を頑張りたい」と話した。
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記者コラム「清流」 走り初め
支局に赴任して2度目の元日の朝。寝不足と寒さで縮こまった体をたたき起こし、島田市の新年恒例行事「元日マラソン」の取材に向かった。日頃の運動不足解消と、今年1年の健康祈願を込めて自身も参加を決めた。 選んだ距離は5キロ。スタート直後から、思いのほか足取りは重い。大井川に沿ってコースは続いていく。車とは違って、ゆっくり眺める街並みは新鮮で、大井川に吹くさわやかな風を感じながら走った。仲むつまじく走る親子ランナーの姿が、疲れで折れそうになった心を癒やしてくれた。 特製のタオルが配布されたり、完走の記録証がもらえたりと、ちょっとした心遣いもうれしかった。次は5キロを超えて10キロの部に挑戦し、軽
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お茶染め 川根本町の産業に 廃棄茶を活用、有志がブランド化
製茶段階で出る商品にならない茶葉を染料に活用する「お茶染め」を展開する活動が川根本町で本格化している。町の有志でつくるお茶染め実行委員会(西條和子代表)が、2021年に川根茶のお茶染め商品ブランド「川根本町お茶染め」を立ち上げた。お茶染め産業の定着を目指し、低迷する茶業の活性化や中間山地の雇用増を視野に入れる。 お茶染めは「お茶染め Washizu.」(静岡市駿河区)代表の鷲巣恭一郎さん(42)が手掛ける染め物。静岡茶と県の伝統工芸「駿河和染」の技術をかけ合わせ、静岡の茶産業を盛り上げようと奮闘している。 茶農家の高齢化や茶価の低迷により川根茶で有名な町の茶業も苦戦を強いられる中、突破口
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島田の合格祈願スポット紹介 ポスターやチラシ製作 静岡県立大生
観光や地域活性化のプロジェクトに取り組む静岡市駿河区の県立大「大久保あかね観光研究室」のゼミ生がこのほど、島田市の合格祈願スポットを紹介するチラシとポスターを作製した。ゼミ生は「多くの人に訪れてもらい、活力にしてほしい」と受験生や家族を後押ししたい考えだ。 ポスターはA3、チラシはA4サイズ。すべらず地蔵尊(菊川)、日限地蔵尊(島)、大井川鉄道合格駅の合格地蔵尊(竹下)の3スポットを紹介している。すべらず地蔵尊は、地蔵まで続く石畳が滑りにくいことから「すべらない」と受験生に人気を集める。日限地蔵尊は「何日に」「何日までに」と日を限って祈願すると願いがかなうと言われている。 市はご利益スポ
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【茶況】(1月11日)茶業繁栄祈願し初揉式 大井神社で島田の保存会
島田市茶手揉(もみ)保存会(田村保晃会長)は9日、茶業繁栄を祈願して、新年恒例の初揉式を同市の大井神社で開いた。会員約25人が参加した。 島田、金谷、川根の各支部がほいろを並べた。「青透流」「川根揉切(もみきり)流」と呼ばれる伝統の流派で、昨年の一茶を手際よくもみ、茶葉を仕上げた。 手もみ終了後に献茶式が行われ、会員たちは1年の茶業発展を願った。田村会長は「今後も手もみやイベントなどを通じて、島田茶の魅力を伝えていきたい」と話した。
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子どもに居場所を 元教員が勉強手助け 島田「ひだまり教室」
元教員の松浦静治さん(47)が代表を務める島田市の任意団体「Study Like Playing」が市内で子どもの居場所づくりや学習支援を行う「放課後ひだまり教室」を展開している。充実した学習環境や1時間単位で利用可能な利便性が保護者から好評だ。活動は7日で2周年を迎える。 教室は島田市の「グループホーム陽だまり」の一室を借りて、平日の放課後から最長午後8時まで、子どもを預かる。時間は1時間150円。地元の小中学生約35人が通っている。元教員の地域ボランティアや教員免許を持つスタッフが宿題を見守り、勉強の手助けをしている。 松浦さんは「地域で子どもを育む活動がしたい」と19年に教員を退職
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島田の写真スポットに 有志団体が大型アート制作
島田市の新しい写真スポットを作ろうと、市民による有志団体「壁の会」が市と協力して、縦3メートル、横2メートルの大型アート作品を28日に完成させた。アート作品は今後、市内で展示される予定。 市主催のまちづくりのイロハを学ぶセミナーで出会ったメンバーが「友人同士で気軽に集まれる場所を作れないか」と計画したのが大型アートの制作。壁の会を組織し、活動をスタートさせた。 壁の会メンバーの1人、島田工業高3年の笹野琴未さん(17)がイラストをデザインした。華やかに咲くアサガオやひまわり、青空に浮かぶ色鮮やかな風船が描かれている。 同市のプラザおおるりで行われたペンキの色づけ作業では、来場者も参加
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茶況(12月28日)教材セット貸し出し紹介 島田・茶の都ミュージアムHP
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はこのほど、県内の小学校などに貸し出しているお茶の教材セット「茶ミューキット」の紹介動画をミュージアムの公式ホームページで公開した。 動画では、日本と世界の茶葉見本や、茶に含まれる香り成分の嗅ぎ比べセットなど、収納されている教材の内容をわかりやすく説明している。 来館が難しい学校などに向けた教材セットで、貸し出しは返却を含め2週間。利用の2週間前までに予約し、申請書を提出する。問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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花火彩るクリスマスの夜空 島田・初倉地区で400発
島田市商工会のメンバーを中心に組織する「初倉まつり実行委員会」が25日、島田市初倉地区で花火大会を開いた。大小約400発の花火が打ち上げられ、クリスマスの夜を彩った。 初倉小6年の鈴木虎太朗さん、池谷和馬さん、田島寛貴さんの3人が企画に加わり、児童主導で開催費用を募るクラウドファンディングに挑戦した。目標を上回る寄付金が寄せられた。 午後7時から約30分間打ち上げ、来場者を魅了した。花火のデザインも手掛けたという3人は「多くの人が見に来てくれてうれしかった」とはにかんだ。
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川越遺跡で演目披露 島田「無人駅の芸術祭」プレイベント
大井川鉄道(本社・島田市)の無人駅などを舞台に、来年2月25日から3月21日まで開催される「UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川」(NPO法人クロスメディアしまだ主催)のプレイベントが25日、同市の国指定史跡「島田宿大井川川越遺跡」で開かれた。芸術祭に参加する表現者が作品や演目を披露した。 芸術祭の関係者が遺跡の川会所に集い、山形県出身の舞踊作家・森繁哉さんらによる演目「開所(ひらく)の儀」が披露された。川越街道では、作家4組による作品の展示やワークショップが26日まで開催されている。午前10時~午後4時。芸術祭は今年度で5回目を迎える。今回から新たな展示場所に同遺跡が加わった。
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千頭の魅力、歩いて発見 初企画 川根本町で巡回ツアー
川根本町千頭地区の魅力スポットを歩いて巡るツアーが19日、開かれた。町のあまり知られていない魅力に触れてもらおうと、町地域おこし協力隊の鈴木光貴さんと渡辺実優さんが中心になって企画した。 町内外から8人が参加した。参加者は地図を片手に4カ所の中継地点を巡りながら、計1・5キロのコースを歩いた。サンタクロース姿の鈴木さんらは中継地点で地域にまつわる歴史などを紹介した。参加者はツアー中に発見したことや気付いた点を地図にメモし、終了後に発表しあった。 鈴木さんと渡辺さんが協力隊に就任して初めて手掛けたイベント。鈴木さんは「参加者の方から教えてもらう情報も多く、学びの機会になった」と振り返った。
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ワーケーション可能性討論 島田市、川根本町で実験 首都圏社員ら
静岡県中部地域局と求人メディア運営事業のアトラエ(東京都)が、島田市と川根本町で実施したワーケーションの実証実験が19日、最終日を迎えた。同社社員が実験を振り返り、町内企業や町職員と県中部地域でのワーケーションの可能性について意見を交わした。 ワーケーションはワーク(労働)とバケーション(休暇)を合わせた言葉で、観光地などでテレワークを活用して働きながら休暇を取る過ごし方を指す。アトラエの社員は、農業体験や高校生との交流会を開いたり、コテージのスペースを活用して就業したりした。 参加者からは「交流を通じて、地域のことが知れた」「廃校を再利用し、地域の課題解決を目指すビジネススペースを作り
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茶況(12月14日)川根本町農業経営の会、茶業振興 町長に要望
川根本町農業経営振興会(高畑裕会長)は13日、茶業振興に向けた要望書を薗田靖邦町長に提出した。 要望は耕作放棄地の利活用について新たな取り組みの推進や、茶業施設等整備強化事業費補助金の対象範囲の見直しなど7項目。高畑会長ら3人が町役場を訪れ「茶価の低迷で、地区の共同製茶工場は減り続けている。高齢化や後継者、新規就農者不足で耕作放棄地も増え、新たな農業振興策が必要」と協力を求めた。 薗田町長は「茶業は町の根幹。茶農家出身の身として、期待に応えられるよう検討していきたい」と述べた。
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川根小にSDGsの電飾 12月19日点灯、児童が制作協力
島田市の自動車部品製造・家山電子工業(佐々木純司社長)が毎年、手掛けている川根小(同市)のイルミネーション点灯が19日に迫った。今年のテーマは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)。同校児童が10日、全17目標のイラストを題材にしたイルミネーションの準備に協力した。 家山電子工業は約8年前から同校の校舎を彩るイルミネーションを担当している。児童がSDGsを授業で学習していると聞き、イルミネーション制作に関わることで「SDGsを身近に意識してもらえたら」という佐々木社長の思いが込められている。 児童は「陸の豊かさも守ろう」―などの目標を表すイラストを印刷した木箱にライトを取り付ける作業に取
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未来の町づくり提言 川根高と中川根第一小、町長ら幹部に政策案
島田青年会議所が主催する「ぼくらのまちの未来会議」が8日、川根本町の川根高で開かれた。同校生徒と中川根第一小の児童が「未来のまちづくりに取り入れてほしい」と考えたアイデアや政策案を薗田靖邦町長ら町幹部に発表し、意見を交わした。 選挙権を持つ前から主権者意識を育もうと企画した。両校の児童・生徒は授業の一環で薗田町長が就任した10月から準備してきた。 川根高は二つの班が代表して発表した。町ホームページのアクセス数の少なさに着目した班はホームページのデザイン刷新を提案した。加えて町議会委員会のオンライン化を目指すことで、会場費や交通費を削減できると指摘。「議会運営にかかる経費を節約し、デザイン
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茶況(12月7日)「川根時間」分散開催へ 川根本町
川根茶を楽しむイベント「川根時間」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、川根本町のフォーレなかかわね茶茗館で開催される。本年度は12月から2022年3月まで、毎月1回ずつ同所で開く。 これまで11月23日の勤労感謝の日に開催していたが、新型コロナ感染症対策の観点からイベントを複数回に分ける分散開催の方式を採用した。昨年はコロナ禍を踏まえ初のオンライン開催だった。 日程は11日と1月22日、2月19日、3月12日の計4回。いずれも午前10時~午後3時。茶の手揉みが体験できたり、ことしの全国茶品評会入賞茶が堪能できたりする。 詳細は町茶業振興協議会が運営するサイト「川根茶ポータ
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石こうで指の型取り 中川根第一小児童 芸術家集団から指導
型取り技術の芸術家集団「形狩りの衆」(山本直代表)が30日、川根本町の中川根第一小で作品制作のワークショップを開いた。メンバーの堀園実さんと奥野雅海さんが講師を務め、同校の4~6年生17人が石こうで指の型を取る工作に挑戦した。 形狩りの衆は人の顔を石こうでかたどったマスクを作り、唯一無二の存在証明として残そうとする活動を展開している。毎年、大井川鉄道の無人駅などを舞台に開かれている「UNMANNED(アンマンド)無人駅の芸術祭/大井川」で作品を出展している。山本代表の声掛けにより、同校での授業が企画された。 児童は粘土に指を入れて形をかたどった。出来た穴に石こうを流し込んで約20~25分
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川根高と中川根第一小「私たちの声を町政に」 町長に政策案提言へ
「私たちの声を行政に届けよう」-。川根本町の川根高と中川根第一小の生徒・児童が今後のまちづくりに取り入れてほしい政策の立案に10月から取り組んでいる。同月に就任した薗田靖邦町長に対して、8日に授業でまとめた案を提言する。 川根高からは1年生39人が参加した。生徒は第2次町総合計画や広報誌、町議会会議録に目を通し、総合計画(2017~26年)の進捗(しんちょく)状況を分析した。コロナ禍で目標指数を達成するには今後、どのような工夫が必要か。生活者の視点から政策を考えた。中川根第一小の3年生8人は、人口減少阻止に向けた提言案をまとめた。 川根高の生徒は総合計画の教育文化、健康福祉などの計6分野
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茶況(11月30日)川根茶「チャバコ」に受験応援パッケージ
川根本町の「KAWANEホールディングス」は本格的な受験シーズンを前に、受験生を応援する限定パッケージのチャバコを1日、発売する。200個限定。 チャバコはたばこを模した箱の中に川根本町産の粉末茶スティックが入った商品。限定パッケージは、大井川鉄道(本社・島田市)の合格駅と門出駅の縁起の良い名称の両駅にちなんだデザインで「門出」「合格祈願」「お祝い」の3種類を用意した。受験を控える家族や友人へ応援メッセージが記入できるシールが付いている。3点セットで1800円(税込み)。 限定パッケージのチャバコは、島田市竹下の市観光案内所「おおいなび」で販売する。
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和太鼓で青少年育成に尽力 中原さん(川根本町)表彰 島田署
少年の非行防止や健全育成に長年尽力しているとして、関東管区地区少年補導功労者表彰を受けた少年警察協助員の中原康夫さん(67)=川根本町千頭=の表彰伝達式が29日、島田署で行われた。 中原さんは1980年に少年警察協助員の委嘱を受けた。40年以上にわたり、協助員として活動を続けている。川根本町の和太鼓チーム「赤石太鼓保存会」の活動で地元の小学生に声をかけてチームを作り、指導してきた。和太鼓を通じた健全育成などの模範的な活動が評価された。 海野広志署長が中原さんに表彰状を手渡した。「子どもたちの成長のために取り組む活動をこれからも続けていきたい」と中原さんは笑顔を見せた。
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川根本町活性化へ新会社 人口減防止へ雇用創出 KAWANEホールディングス代表取締役/迫洋一郎氏【本音インタビュー】
川根本町の地域課題解決を目指して、2020年に設立したベンチャー企業「KAWANEホールディングス」で代表取締役を務める。新規の事業を起こし、雇用を創出しながら町の活性化に取り組む。現状と今後の展望を聞いた。 ―設立の経緯は。 「16年夏に初めて町を訪れた。人の優しさと豊かな自然に魅了され、翌17年にゾーホージャパンのサテライトオフィスを町内に開設した。その後、官民連携の任意団体『プロジェクトK』を設立して活動したが、毎年200人超の人口が減少していた。魅力的な企業、仕事がないと人口流出は防げない。住民サービスの低下を招き、伝統や文化が失われてしまう危機感を感じた。ゾーホーで培ったノウハ
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島田・諏訪原城跡 眺望スポットお披露目 応援隊長昇太さん案内
島田市はこのほど、同市菊川の国指定史跡「諏訪原城跡」を全国にPRする諏訪原城応援隊隊長の落語家・春風亭昇太さん=静岡市出身=らを招き、城跡を巡るツアーを開いた。クラウドファンディングにより整備された敷地内の眺望スポットがお披露目された。 戦国時代に武田、徳川両軍の攻防の舞台となった諏訪原城は1575年、徳川家康によって攻め落とされた。牧之原台地に築かれた山城は、本曲輪(くるわ)の東側から市街地や大井川などを一望できるが、これまで周囲に木々が生い茂っていて、景観が狭められていた。 そこで、市観光協会と諏訪原城応援隊がタッグを組み、「家康が見た絶景がみたい!プロジェクト」と称して木々伐採の
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名物「大根そば」に舌鼓 川根本町で農村日帰りモニターツアー
川根本町久野脇地区の住民有志が23日、景観や食、文化など農村資源の魅力を来町者に体験してもらう日帰りのモニターツアーを地区内で実施した。農村地域との交流を図るために県が推進する「農村マイクロツーリズムモニターツアー事業」の一環。 川根本町と島田市から約10人がツアーに参加した。地元の「くのわき未来の会」のメンバーがガイドを務め、塩郷の吊り橋や縁結びにご利益があるとされている佐沢薬師堂などを案内した。 郷土料理の「くのわき大根そば」づくりも体験した。たっぷりの千切り大根を煮込んだつゆをかけて食べる名物料理で地域住民に愛されている。参加者は打ち立ての温かい大根そばに舌鼓を打った。 (島田支
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島田工業高生「走るSL募金箱」製作 「赤い羽根」に活用
島田工業高(島田市)情報電子科の3年生が「赤い羽根共同募金」活動に使用されるオリジナルの募金箱を製作した。箱の上に置かれたジオラマは、大井川や自然の中を走る大井川鉄道(同市)の蒸気機関車(SL)をイメージし、“島田市らしさ”の詰まった募金箱に仕上がった。 赤い羽根共同募金の県内実績額が年々減少する中、同募金の認知度向上に向けて、市社会福祉協議会が同校に製作を依頼した。3年次から取り組む課題研究授業の一環で、4月から製作に励んだ。 硬貨を入れると、ジオラマのSLが線路を一周する仕組み。大きさから硬貨を識別し、投入額がモニターに表示される。班長の法村寿史さん(18)は
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木材産業に理解深める 島田の児童、原木市場を見学
島田木材協同組合(河村芳実理事長)は17日、県優良素材普及展示即売会会場のスンエン(島田市御請)で原木市場の見学会を開いた。六合小と六合東小の児童約170人が訪れ、木材産業に理解を深めた。 見学会は木材産業の現場を見学し、郷土「木都・島田」を再認識してもらおうと、市内の小学生を対象に毎年実施している。 会場には、大井川や安倍川流域などで産出されたスギやヒノキ、ケヤキなど約5千本の木材が並んだ。児童は会場を回り、組合員から受けた説明を熱心にノートにメモした。 六合小の八木結仁(ゆうじん)さん(9)は「こんなにたくさんの大きな木を見たのは初めて」と声を弾ませた。
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緑とオレンジの新衣装披露 JA大井川のPRユニット「茶果菜」
JA大井川の農産物PRユニット「茶果菜」の新衣装お披露目会が14日、島田市のKADODE OOIGAWAで開かれた。静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)ファッションデザイン科2年生の後藤さくらさん(19)が新衣装のデザインを手掛けた。 JA大井川が同校にデザインを依頼し、計27の作品から、後藤さんの案が選ばれた。お披露目会には、後藤さんと同校教務主任の菅麻紀さんが出席した。衣装は緑とオレンジ色を基調としたデザインで、後藤さんは「JA大井川のロゴマークに使われている2色を取り入れた」とデザインのこだわりを話した。 新衣装を身にまとった茶果菜のメンバーが登場し、後藤さんに花束を手渡した。
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あふれる光、島田駅前華やぐ イルミネーション点灯【動画】
JR島田駅北口前広場などで今年もイルミネーションが点灯している。2022年2月27日まで。 点灯式の11月13日、駅前で多彩なイベントが開かれた。周辺道路や駐車場を規制して、歩行者天国のような空間を作り、飲食店など約20店が出店した。 駅前のビルには、プロジェクションマッピングが施された。島田商業高音楽部による演奏や島田市のダンススクール「KENKEN DANCE FACTORY」の生徒によるダンスも披露され、盛り上がりを見せた。
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茶況(11月16日)神鵜茶農協、河島さん優等 島田で一茶審査会
島田市茶業振興協会はこのほど、今季の市内産一茶を審査する茶審査会を同市のかなや会館で開いた。優等には、普通煎茶の部が神鵜茶農協(神座)、深蒸し煎茶の部は河島司さん(神谷城)がそれぞれ輝いた。 普通煎茶の部に15点、深蒸し煎茶の部には18点の出品があり、審査員7人が外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。 このほかの入賞者は次の通り。 【普通煎茶】一等 三浦浩司(切山)▽二等 鈴木進(菊川)▽三等 静香茶農協(川根町身成)いくみ村(伊久美) 【深蒸し煎茶】一等 三浦克暢(切山)▽二等 永田英樹(金谷猪土居)神谷城茶農協(神谷城)▽三等 丸東製茶(金谷猪土居)井村徹(菊川) (島田支
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静岡人インタビュー「この人」 杉山広充さん 川根本町議会議長に就任
33年の教員歴を持ち、これまで川根本町教育長などを歴任した。2017年に初当選。当選2回。70歳。 ―議員を志したきっかけは。 「『必要とされる時こそ全力をつくせ』。学生時代の恩師の言葉が心に残っている。前任者の引退に伴い、同じ地区の町民から背中を押されて、町議に立候補した。周囲の期待に応えたい。その一心だった」 ―どのような議会を目指したいか。 「住民の声にしっかり耳を傾けて、議会や委員会等で話し合い、提案、提言につなげる。学びの姿勢を常に崩さず、疑問に思った点は調査を促したい。議員の能力や個性が光る議会を目指す」 ―初の無投票に終わった町議選を振り返って。 「町民の期待に恥じ
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23歳戦死 横田川さん(島田出身)遺書発見 戦後76年
太平洋戦争で戦死した島田市出身の横田川政次(まさじ)さん=享年(23)=が陸軍入隊直前の1943年1月に両親へ宛てた遺書が今年9月、市内の横田川さんの実家で見つかった。めいにあたる鈴木八千江さん(75)が壁に掛けられた横田川さんの写真の裏から偶然、発見した。鈴木さんは78年前に戦地に赴いた若者が抱いた覚悟を後世に残してほしいと願い、戦没者をまつる静岡市葵区の県護国神社に収めた。 鈴木さんは4月に県護国神社に展示する戦没者遺影を追加募集していることを知り、いとこの姫野秀一さん(67)に相談した。応募の意思を固め、遺影として使うために写真を取り外したところ、額の裏に挟まっていた遺書を偶然見つけ
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茶況(11月2日)おいしい入れ方、川根小で指導 川根茶業青年団
川根茶業青年団(山下真臣団長)はこのほど、島田市の川根小でお茶の入れ方教室を開いた。 同校の3年生が受講した。団員はおいしく入れるこつとして、湯を少し冷ますことや、均等な濃さと量にするために少量ずつ湯飲みに移す「回し注ぎ」を説明し、児童の前で実演した。教室には普通煎茶や深蒸し煎茶、玄米茶など、さまざまな種類が用意され、児童は学んだ手順を実践して、茶を味わった。 児童に楽しんでもらおうと、お茶に関するクイズを交えながら授業を展開した。山下団長は「ペットボトル茶が普及する中、急須で入れるお茶のおいしさを子どもたちに少しでも感じてもらえたらうれしい」と授業を振り返った。
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灯籠 川越し街道彩る にぎわい創出へ地域住民が企画 島田
島田市の国指定史跡「島田宿大井川川越遺跡」周辺のにぎわい創出に向けて活動する「街道にぎやかし隊」(平口政男代表)が10月30日夜、川越し街道沿いで灯籠のイベントを開いた。色鮮やかな灯籠約200個が番宿に並び、街道を照らした。 河原町自治会や大井川輦台越(れんだいごし)保存会、川越し街道を愛する会などの地域団体が、同街道のにぎわい創出を目的に街道にぎやかし隊を発足した。新型コロナの影響でイベントの中止が相次ぐ中、子どもたちに楽しんでもらいたいと企画した。 灯籠はペットボトル製で地元の小学生が制作した。平口代表は「地域のつながりが生まれるようなイベントをこれからも展開していきたい」と話した。
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記者コラム「清流」 カレーの匂いに誘われて
川根本町の鈴木敏夫前町長とは、取材を終えると直近のできごとを話すのが決まりになっていた。この日は「カレーの匂いが家中、すごくてさ…」と笑った。 鈴木前町長は自宅の一部をサテライトオフィスとして、外資系IT企業に貸している。匂いが漂う理由は、オフィスで働くインド人のスタッフがカレーを作り、食べているからだという。 サテライトオフィスの誘致に力を入れ、町に新しい風を吹き込んだ鈴木前町長。引退を聞いたときは寂しさを覚えた。 町を担当して、1年あまり。「自宅に遊びにおいで」とよく声を掛けていただいたが、コロナで実現は難しかった。カレーの匂いに誘われて、近々お伺いできたら&hell
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誰でも楽しく商店街で買い物 島田 バリアフリー企画
島田市障がい者福祉連絡会はこのほど、障害の有無にかかわらず商店街周辺を楽しめるイベント「バリアフリーてけてけ隊 秋の島田市商店街探検ツアー」を同市のおび通りなどで開いた。 参加者は、市内のカフェなどが出店するブースを回り、買い物を楽しんだ。参加者がイベントスタッフに「こんにちは」「ありがとう」の手話を披露して、スタンプを集めるスタンプラリーなども企画され、にぎわいを見せた。 ステージでは、てけてけ音楽隊などが出演したショーが開かれ、多彩な演奏が来場者を魅了した。
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茶況(10月26日)自慢の川根茶 振る舞う 川根本町でイベント
川根本町水川の道の駅フォーレなかかわね茶茗館で24日、呈茶のイベント「川根茶を楽しむ会」が開かれた。観光客らが川根茶を堪能し、旅の疲れを癒やした。 町内のJA大井川川根工場、仁木園、川根たっちゃん農園が出品し、来場者に自慢の川根茶を振る舞った。参加者は、茶葉の違いやおいしい入れ方などを教わりながら、お菓子と一緒に味わった。 島田市のチャイフォンクリエイト(梶山善規代表)もブースを構えた。来場者に、製造する自動急須「チャイフォン」を説明したり、自動急須で入れた茶を提供したりした。
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お茶の魅力発信“オンライン飲み”で 島田の茶農家三浦さん
島田市の茶農家三浦克暢さん(46)が23日、生産者1人と消費者がオンラインで交流して食を楽しみ、学ぶイベント「トモショク」に生産者側で参加した。実際に参加者とお茶を飲みながら、静岡茶の基礎知識や茶業の魅力を伝えた。 生産者とつながる場を作り、お気に入りの生産者から購入する消費スタイルを普及しようと取り組む団体「OKINY(おきに)」主催のイベントで、毎週末に全国の生産者とつないで交流を図っている。三浦さんは知人の紹介で参加した。 三浦さんは、緑茶と紅茶の製造方法の違いや流通の過程などを紹介した。参加者には、事前にやぶきたとさえみどりの茶葉が郵送され、三浦さんと一緒に香りや色を楽しみながら
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育てた黄金色の稲収穫 コンバイン操作も体験 島田・相賀小
島田市立相賀小の5、6年生が21日、近くの学校田で稲刈りを体験した。地元の老人会「相和会」のメンバーにこつを教わり、黄金色に色づいた稲をていねいに鎌で刈り取った。 自然の恵みに感謝する心を育てようと取り組む総合学習で、学校田を整備した1986年以降、毎年続く行事。児童は6月の田植え後、草刈りなどに汗を流し、稲の成長を見守ってきた。この日は、コンバインを使った収穫も体験した。 柴桃子さん(6年)は「米づくりの大変さが分かった。農家のみなさんに感謝の思いが芽生えた」と話した。
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茶況(10月19日)11月から川根でわくわく市 山関園製茶
島田市の山関園製茶は11月から毎月1回、直営店のいっぷく茶処やませき(同市川根町)の駐車場で「川根わくわく市」を開く。地元農家のお茶や朝採り野菜、手作りの雑貨などが並ぶ。初回は11月7日。 川根地域全体を盛り上げようと企画した。毎月、第1日曜日に開催する。テントやトラックなどでの販売になるという。雨天中止。担当者は「気軽に立ち寄ってもらい、楽しんでもらえたら」と話した。 出店者は随時募集中。問い合わせ先は、いっぷく茶処やませき<電0547(53)4545>へ。
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丸太土台にアート制作 森の大切さ、親子で理解 島田
森林の整理間伐などに取り組む特定非営利活動団体「里山どんぐりの会」と県志太榛原農林事務所は17日、親子を対象にした森づくり体験会を島田市内で開いた。親子は森林資源を使った作品の制作に取り組んだ。 森林と触れ合い、森林の大切さや森づくりに対する理解を深めてもらおうと企画した。親子約30人が参加し、保護者が切った丸太を土台にして、子どもたちはどんぐりや松ぼっくりなどを使って思い思いに制作した。鳥をイメージした作品や鳥の止まり木を作った参加者もいた。 島田市の杉本誠凪(せな)ちゃん(5)と塁ちゃん(3)兄弟は、大きな松ぼっくりで、クリスマスツリーを作った。2人は完成品を手に「楽しかった」と笑っ
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田舎の魅力を体感 静岡文化芸術大生、川根本町で稲刈りツアー企画
川根本町でインターンシップを体験している静岡文化芸術大の学生が企画した稲刈り体験ツアーが16日、町内で開かれた。田舎暮らしに興味のある県内の学生が参加し、稲刈り体験や移住者との交流会を通じて、町の魅力に触れた。 企画者は、吉川有紀さん(21)と松浦あづみさん(23)。2人は同大のゼミで人口減少に悩む自治体への新卒移住促進を研究テーマにしている。現在は、町内企業や団体で長期インターンシップに参加中。ゼミ活動の一環で、町の魅力を伝えるツアーを企画した。 同じ大学の学生2人がツアーに参加し、地元農家の田んぼに実った稲を丁寧に刈った。刈り取った稲をわらで結び、稲干しも体験した。参加者の高嶋千奈
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色鮮やかな秋バラ見頃 島田市ばらの丘公園
島田市野田の市ばらの丘公園で秋バラが見頃を迎えている。色とりどりのバラが来園者を魅了している。同園によると、11月末まで楽しめるという。 園内には約360品種のバラが植えられている。暖かい気候で開花が例年に比べ1~2週間ほど早かったという。秋バラは香り高く、色が鮮やかになるのが特徴。濃いピンク色が特徴の「マリアカラス」や、代表的な赤バラ「イングリッドバーグマン」などの品種が咲き誇っている。 11月14日まで、バラの苗を販売している。豪華賞品が当たるクイズも開催していて、バラを観賞しながら楽しめる。 開園は午前9時~午後5時。問い合わせは同園<電0547(37)0505>へ。 (島田支
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施設利用者、ネイル満喫 島田の障害者福祉支援NPO
障害者福祉支援に取り組む認定NPO法人オールしずおかベストコミュニティ(静岡市葵区)とウエルシア薬局は14日、障害福祉サービス事業所の利用者を対象にした「ネイルサロン会」を同薬局島田金谷店(島田市)で開いた。 同市の認定NPO法人フリースペース・うぇるびーが運営する就労継続支援B型事業「りんご」の利用者が参加した。参加者は同薬局のスタッフから、甘皮や爪周りのケアを受けた後に好きな色のネイルを楽しんだ。 オールしずおかベストコミュニティ支援部支援課企画担当の渡辺佐妃子さんは「参加者の笑顔を見ることができて良かった。他の事業所でも、同じような活動を展開できたら」と話した。
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茶況(10月12日)家庭で手軽に緑茶を セット商品販売 島田「KADODE OOIGAWA」
島田市の「KADODE OOIGAWA」はこのほど、選んだ緑茶をボトルで楽しむ同館人気のスタンドコーナーの内容を家庭でも楽しんでもらおうと、実際に使用されているボトルやティーバッグを一つのセットにした商品を発売した。 同コーナーでは、蒸し具合や火入れ、抽出温度、時間を段階別に組み合わせた16種類の緑茶ティーバッグから好きな種類を購入し、あらかじめ設定された湯温と抽出時間で簡単に緑茶を入れることができる。 セットは、一煎茶ティーバッグ一種と緑茶を抽出する容器、飲用のボトルとオリジナル缶バッジが付いて、2746円(税込み)。最適な湯温や蒸らし時間などのポイントは各ティーバッグの裏面に記載され
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伝統の舞、あでやかに 中学生ら「徳山神楽」奉納 川根本町
川根本町徳山の徳山神社で9日、江戸時代から伝わる県指定無形民俗文化財「徳山神楽」が奉納された。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になり、開催は2年ぶり。地元住民が見守る中、女子中学生や徳山古典芸能保存会が舞を披露し、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願った。 みこ姿の女子中学生が御幣と鈴を持ちながら踊る「五躰龍の舞」では、5人が太鼓や笛の音に合わせて、華麗な動きを披露した。五行の神が親和を深める様子を演じた。舞い手の一人、丹田鮎醒さん(14)は「楽しみにしていた。伝統芸能に参加できてうれしい」と話した。 徳山神楽は安倍川、大井川流域に伝承される駿河神楽の一つ。1996年に文化財の指定を
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島田で移動式脳ドック実証実験 全国初、セルフサービスステーション内
静岡県内でガソリンスタンドなどを運営する西東石油(島田市)と出光興産、スマートスキャン(いずれも東京都)は8日、西東石油が運営する市内の島田セルフサービスステーション(SS)で磁気共鳴画像装置(MRI)を搭載した車両による移動式脳ドックサービスの実証実験を始めた。11月末まで。SS敷地内での同サービス展開は全国で初の取り組みという。 実証実験は、SSの敷地を有効活用して地域課題の解決も目指す出光興産の「スマートよろずや」構想の一環。スマートスキャンがMRIを搭載した車両で脳ドックの受診サービスを提供する。オペレーションや事業性を検証し、今後のサービス改善や展開地域の拡大を検討する。 検査
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川根本町議選 無投票 定数の見直し検討を【黒潮】
9月28日に告示された川根本町議選(定数12)は現職8人と新人4人以外に立候補の届け出がなく、無投票で新町議が決まった。旧中川根町と旧本川根町の合併以降、町議選の無投票は初だった。議会活動にどう民意が反映されるのか。町民は注視している。 選挙を前に現職の町議3人が町長選に立候補し、さらに3人が引退を表明した。後継者の選定に苦戦し、定数割れの懸念もあった。 「定数が埋まらないなんて情けない」―。そんな有権者の切実な声を背景に一転、引退表明した町議が続投を決意した。何とか定数を満たしたものの、選挙戦のムードは既に薄れていた。告示直前に新たな動きもあったが、「選挙戦になるなら」と出馬を取りやめ
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茶況(10月5日)「茶茗館」営業を再開 川根本町の道の駅
新型コロナウイルスの感染拡大や政府の緊急事態宣言発令により、臨時休業していた川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」が1日、営業を再開した。 新たな感染防止策として、入り口の検温、消毒のほか、館内の客席を少なくし、密を避ける工夫を施した。同館は、川根茶をテーマにお茶の歴史や栽培、効用などを紹介する施設で、館内には茶室があり、川根煎茶や川根紅茶が味わえる。 担当者は「うま味の深い川根茶を堪能してほしい」と話した。営業は午前10時~午後4時半(呈茶の受け付けは午後4時まで)。
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島田・六合中新体操チーム 東海大会優勝を報告 市長訪問
8月に岐阜県で行われた東海中学校総合体育大会新体操競技の団体部門で優勝した島田市立六合中のチームが4日、染谷絹代市長を表敬訪問し、喜びを語った。 主将の大石遥さん、塚本光南さん、法月椛乃さん、松井杏花梨さん、中村好花さんの3年生5人が優勝盾や賞状を持って市役所を訪問した。5人は小学5年生の時にチームを結成。中学1年時に同大会に出場するも8位で結果が振るわなかった。悔しさをバネに地道な練習を積み重ねてきた。 団体部門には静岡、愛知、三重の3県から12チームが参加した。大石さんは「気持ちで負けないように頑張った。満足のいく演技が披露できてよかった」と優勝を振り返った。 染谷市長は「皆さんの
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川根本町長に薗田氏 3新人の争い制す
任期満了に伴う川根本町長選は3日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人の薗田靖邦氏(62)が、いずれも新人の太田侑孝氏(77)と山本信之氏(73)を退け、元町議による三つどもえの争いを制した。投票率は73・62%で、直近で選挙戦となった2013年町長選を11・8ポイント下回った。 薗田氏は地元の上長尾を固め、組織戦を展開した。人口減少問題を重点に、移住定住や子育て支援の分野で具体策を示し、中川根地区を軸に町内全域で支持を集めた。太田氏は決戦の場と位置付けた本川根地区で票をまとめきれなかった。山本氏は川根高同窓会長の人脈を生かし、支持集めに奔走するも、伸び悩んだ。 午後9時ごろ、同町上
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候補者、公約の違いは 町長選の公民授業 川根高
3日投開票の川根本町長選を前に川根高(同町)が1日、町長選に関連した公民の授業を実施した。立候補した新人3氏の公約を3年生がまとめて比較し、町の次のリーダーを決める大事な一票の参考にした。 候補者はいずれも新人の山本信之氏(73)、太田侑孝氏(77)、薗田靖邦氏(62)。少子高齢化、新型コロナ対策、経済対策、茶価低迷・耕作放棄地増加、リニア問題の五つのテーマが焦点になった。生徒たちは本紙や選挙公報などを参考に各候補者がテーマごとに訴えたいポイントをまとめた。実際に模擬投票も行った。 町内在住で選挙権を持つ大森彩さん(18)は「課題は多いので、どこかに特化するよりも、バランスのよい公約を掲
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茶況(9月28日)スパイス入り紅茶提供へ 島田のミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは同館2階の体験コーナーで、世界のお茶を提供している。10月からは、スパイスの入ったインド式ミルクティー=写真(ふじのくに茶の都ミュージアム提供)=が楽しめる。 煮出したスパイス入りの紅茶にミルクと砂糖を加えて楽しむ飲み方で、インドでは人気だという。同館のスタッフが目の前で紅茶を入れてくれたり、写真を見せながら、インドの喫茶文化を教えてくれたりする。 体験は一回約20分で200円。別で観覧料300円を支払う。開催時刻などの問い合わせは同ミュージアム<電0547(46)5588>へ。
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♨接岨峡温泉会館、10月再開 食堂で新メニューも 川根本町
川根本町梅地の接岨峡温泉会館が10月、営業を再開する。指定管理者の不在で4月より休館していたが、新たな管理者に西東石油(島田市)が決定し、再開のめどが立った。併設の食堂もリニューアルし、新メニューを開発した。 同館は1984年に完成した。泉質は重炭酸ナトリウム泉で、胃腸疾患、神経痛に効果があるとされている。美容にも良いことから「若返りの湯」として親しまれている。 1日午前10時に営業を再開する。入浴料は大人500円、小人300円(いずれも税込み)。営業再開を記念して10月末まで、町民を限定に入浴料を半額にする。 新メニューは、同町の接岨湖をイメージしたカレーや静岡茶を練り込んだパスタ、
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川根本町のカヤック小学生ペア 本格練習3カ月で全国6位の快挙
山梨県で7月に行われた全国少年少女カヌー大会で、川根本町の長島優空君(本川根小6年)と望月良真君(同5年)が、小学生カヤックペア男子200メートル部門で21チーム中6位入賞を果たした。競技に取り組んでわずか3カ月の2人が、全国から集まったライバルを相手に大健闘した。 2人が所属する奥大井パドリングクラブはことし4月、レジャーチームに加えて、レースに向けたアスリートチームを発足させた。2人はこのチームに加入した。練習拠点は接岨湖。競技初心者の2人は、まず一人乗りのトレーニングで艇の進め方を習った。ペアの練習は必ずしも十分ではなかった。 それでも2人はしっかり息を合わせることを本番で意識した
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茶況(9月21日)給食用に島田茶 茶業青年団、小中校や幼保に
島田茶業青年団(石川幹浩団長)はこのほど、島田地区の保育・幼稚園、小中学校に給食用の島田茶621キロを贈った。市の主要産物である茶に親しみ、健康増進に役立ててもらおうと毎年届けている。 青年団のメンバーが手分けして、各施設を回った。神座小には石川団長が訪れ、同校の鈴木浩孝校長に全校児童56人分の計4キロを手渡した。 贈ったのは同青年団が仕上げたリーフ茶のティーバッグ。石川団長は「給食の時間に飲んでもらい、島田茶を好きになる入り口になってくれたらうれしい」と話した。
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茶況(9月14日) 「川根茶 世界が評価」 名茶大賞の相藤園 喜び
6~7月に日本や中国などで開かれた第13回国際名茶品評会(世界茶連合会主催)で、最高賞の「世界名茶大賞」に輝いた相藤園(川根本町)の相藤令治さん(72)が受賞を振り返り、「川根茶の品質が世界に評価されてうれしい」と喜びを語った。 出品茶はことしの一番茶「月の光」。同じ茶葉を町内の品評会にも出品し、「ミル芽香が強い」と高評価を受けていたという。「世界から集まったさまざまな茶種の中で選ばれたことは光栄」と吉報に笑みを浮かべた。 同品評会には日本や中国、韓国、台湾などから出品があり、静岡県からは20点が出品された。県勢は世界名茶大賞のほかに12点が金賞、2点が銀賞を受賞した。 (島田支局・池
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川根の高校生がお茶スイーツ開発 地元企業と連携、都内で発売へ
川根高(川根本町)の3年生が町の新しい名物を作ろうと、地元企業と連携して川根茶を使ったスイーツの開発に取り組んでいる。同校でこのほど、試作品発表会が開かれ、生徒たちが改善点を洗い出した。10月初旬にも都内の百貨店などで発売する予定だ。 都内でサブスクリプション(サブスク、定額制)サービスを使ったスタンド型の直営店舗を展開する川根本町の日本茶ブランド会社「クラフト・ティー」(新谷健司社長)との連携事業。コロナ禍で打撃を受ける町を地元高校生と一緒に盛り上げようと5月末に開発を始めた。 生徒は町に広がる美しい茶畑をイメージした「川根茶畑ロールケーキ」と、川根茶で作ったクッキーやアイス、プリンな
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若者のUターン就職促進 川根本町、島田掛川信金など連携
川根本町と島田掛川信用金庫、学生、事業者の4者が連携し、若者の移住定住やUターン就職の促進を図る目的で来年度から「川根本町ネクストリーダーズプロジェクト」を始める。高校や大学などの新入生に対して、地元企業の情報提供や教育ローンの一部や利子の補助などを行う。プロジェクト開始を前に8日、町と同信用金庫が連携協定を結んだ。 プロジェクトに登録した学生には、社員の声やインターンシップの概要などを発信。金利2%で教育ローンも提供する。学生が卒業後3年以内に町内事業所に就職した場合、就職から1年後に元金の20%を補助したり、経済的困窮家庭に対して在学中や返済期間の利子を支給したりと支援を手厚くする。
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茶況(9月7日)厳選新茶のペットボトル 島田茶業協同組合が発売
島田茶業協同組合はこのほど、島田茶の新茶入りペットボトルの販売を開始した。毎年恒例の商品でことしも4~5月にかけて摘み取った島田市の新茶を厳選して使用した。 日本有数の茶産地ならではのペットボトル茶を味わってもらおうと、2007年から販売している。伝統の技術で仕上げた新茶に大井川の源流・南アルプスの水を使用した。 パッケージには、島田茶のイメージキャラクター「えい茶いくん」と同市のブランドメッセージ「島田市緑茶化計画」のロゴをデザインした。500ミリリットル入りで1本160円(税込み)。 組合に加盟する茶販売店で販売中。問い合わせは市農業振興課<電0547(36)7409>へ。 &n
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SL客車、休憩所に 飲食の観光客らに開放 大井川鉄道千頭駅
「休憩所として活用してほしい」―。大井川鉄道(本社・島田市)はこのほど、本線終点の千頭駅(川根本町)に停車する蒸気機関車(SL)の客車を一時開放するサービスを始めた。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で休業またはテークアウト販売に切り替える飲食店が多い同駅前で購入後、食べる場所に困る観光客らを考えての取り組み。 宣言下で駅前の飲食店のうち、半数以上がテークアウト販売を進めているが、駅前でゆったりと飲食できるスペースは元々多くなかった。店内飲食ができないため、「ほかに飲食場所はないか」と駅前の観光協会に問い合わせが相次ぎ、雨が降ると車の中で食べる観光客の姿も。「不自由な思いをさせてしまっ
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地元飲食店を応援 完全予約のお弁当販売会企画 川根本町商工会
川根本町商工会は16日と30日に、町内飲食店の一推し弁当を購入できる完全予約制の「お弁当販売会」を開く。予約期間は7日~9日正午(受付は午前8時半~午後5時)。 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下で休業やテークアウト販売を余儀なくされている町内飲食店を応援しようと実施する。計11店舗が手掛ける弁当のメニューは新聞折り込みで各世帯に配布済みのチラシに掲載。好きな弁当を選んで、商工会<電0547(56)0231>に電話予約する。注文個数に制限はない。16日と30日の両日予約して、受け取りも可能。 10月末まで利用期限が延びた「かわね支え愛商品券」も利用できる。引き渡しの場所は16日が徳山
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茶況(8月31日) スティック、シェーカー、レシピ集 新商品手軽に抹茶堪能 JA大井川
JA大井川はこのほど、県内産の抹茶を小分けにした抹茶スティックとシェーカー、抹茶レシピ集をセットにした「濃いふる抹茶」を発売した。茶器を使わなくても、本格的な抹茶が手軽に味わえると好評だ。 スティックは10本入り。専用のシェーカーに水と抹茶を入れて、20回ほど振ると抹茶の原液が完成する。冷水やお湯で薄めて飲んだり、牛乳を加えて抹茶ラテにして楽しめたりとアレンジ可能。付属品のレシピ集で抹茶を使ったスイーツなど、さまざまな活用法を紹介している。 JAファーマーズマーケット「まんさいかん」各店舗や、島田市の「KADODE OOIGAWA」で販売中。972円(税込み)。
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吉野家の常連か初来店か、AIが確認 サービスアイデア、島田商業高に特別賞
牛丼チェーン「吉野家」などが昨年、AIやIoTの技術を駆使して、吉野家のサービスや品質向上を目指す取り組みを募集したプロジェクト「牛丼テック」で、島田商業高情報処理部の生徒が生み出したアイデアが特別賞に輝いた。斬新性から、当初無かった同賞を新設しての表彰に部員は「名誉」「信じられない」と喜びをかみしめている。 プロジェクトには25の団体、企業からアイデアが寄せられ、同校は唯一、学生からの応募だった。 提案したのは店舗改善に関する計14のアイデア。顧客満足度を上げる一案として、常連客と初来店した人を入り口の機械で判別し、店員に伝える仕組みを考えた。「はじめまして」「いつもありがとうございま
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ヒマワリ満開、トーマスと共演 住民有志が休耕田整備 大井川鉄道合格駅-島田
島田市竹下の大井川鉄道合格駅に隣接する休耕田にヒマワリ畑を作るプロジェクトで、地元の有志が6月末に植えたヒマワリが満開を迎えた。「合格ひまわり園」と称し、27日に開園イベントが開かれた。 隣駅の門出駅や複合施設「KADODE OOIGAWA」などが昨年完成し、注目を集める竹下地域。新たな観光スポットをつくり、合格駅周辺の回遊性を高めようと企画が始まった。同駅の活性化に取り組む住民団体「チームおもしろ五和駅」や近隣ボランティアが線路沿いの土地約1千平方メートルを耕し、種をまいた。 式典には同団体メンバーのほか、大井川鉄道の鈴木肇社長、五和保育園の園児らが参加し、約千株にもなるヒマワリの満開
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飲食店の魅力、マップに 川根本町・大鉄千頭駅周辺 地域おこし隊・渡辺さんが作製
川根本町地域おこし協力隊の渡辺実優さん(21)が、大井川鉄道千頭駅周辺に点在する飲食店の魅力を発信しようと、オリジナルの飲食店マップを作製した。掲載は計11店舗。同町まちづくり観光協会で展示している。 静岡文化芸術大デザイン学部に在学中の渡辺さんは、6月に地域おこし協力隊に就任し、現在は同観光協会で主に活動している。千頭地域を学ぶ研修の一環として、企画が始まった。 各店の雰囲気を感じ取ってもらおうと、マップには店員や店主を紹介したり、お薦めメニューをPRしたりする写真を選んだ。同学部の力量を生かし、装飾や構成も1人で担当した。 緊急事態宣言下で多くの飲食店が休業かテークアウト販売に切り
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茶況(8月24日) 抹茶さまざま飲み比べ 生産農家招きセミナー 島田
島田市の「ふじのくに茶の都ミュージアム」は22日、抹茶の生産農家を招き、抹茶の魅力を発信するセミナーを開いた。同ミュージアムで10月11日まで開催している企画展「世界も注目する抹茶のすべてを探る」の関連イベント。 同市身成で有機抹茶を製造、販売する「Matcha Organic Japan(マッチャ・オーガニック・ジャパン)」の田村善之社長ら3人が講師を務めた。抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)と煎茶の違いや国内外で流通する抹茶約15種類を紹介した。 参加者は「やぶきた」「ごこう」「おくみどり」の各品種で作った抹茶の飲み比べを楽しんだ。家庭で作れるアレンジレシピの抹茶ラテや抹茶レモンソーダ
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日本の夏 静岡市出身の木版画家故海野光弘さん 島田で作品展
静岡市出身の木版画家、故海野光弘さんの作品展「海野光弘 ニッポン南へ北へ」が9月26日まで、島田市博物館分館で開かれている。海野さんが1970年代に日本中を旅した中で本州の北と南の異なる夏の風景を写した二つの作品集を中心に展示している。 作品集は、青森県下北半島を巡った「下北の夏」(72年)と有明海に面する佐賀県の米どころ、白石平野を舞台にした「佐賀白石平野」(75年)。 海辺の風景が多い「下北の夏」に比べ、「佐賀白石平野」は、軽やかな風に緑が波打つ広大な田園風景を描いた作品が並ぶ。白石平野を舞台にした海野さんの代表的な木版画「縁通し」(76年)も展示。同作品は77年のスイス美術賞展で優
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小学生バレー 六合ジュニア県大会V「練習重ねたい」 島田
6月に開かれた全日本バレーボール小学生大会静岡県大会の女子の部で優勝した島田市の六合ジュニアバレーボールクラブが17日、市役所で染谷絹代市長に優勝を報告した。 県大会には24チームが出場し、トーナメント形式で争った。同クラブは県中部地区予選を1位で通過して県大会に臨み、接戦を制して優勝を勝ち取った。 県大会の成績上位2チームは8月末に愛知県で開かれる東海大会に進む予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、16日に中止が決まった。それでも主将の松田真奈さん(六合東6年)は「今後もチーム一丸で練習を積み重ねたい」と先を見据える。染谷市長は「みなさんの活躍が市民に元気と勇気を与えてく
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江戸以降の髪飾り並ぶ 島田市博物館、くしやこうがい200点
島田市博物館で10月3日まで、収蔵品展「ひそやかな恋心 髪飾りが語る淑女のあこがれ」が開かれている。女性が愛用した江戸時代以降の装身具などを紹介している。 くし、こうがい、かんざしなどの髪飾りのほか、島田宿が発祥とされる島田まげをはじめとした日本髪のミニかつらなど、約200点が並ぶ。質素倹約な生活を推奨するためにぜいたくな身なりを禁じる厳しい条件下でも、江戸時代の女性はひそやかにおしゃれを楽しんでいたという。 担当者は「女性が個性を発揮し、多種多様な意匠の髪飾りが発展した。おしゃれをする喜びやしなやかで美しい女心を、時を超えて共感してもらえたら」と話している。 開館は午前9時~午後5時
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茶況(8月17日)「くまのかき氷」 かわいいと好評 川根本町のカフェ
川根本町の茶農家「かねかのううえまる」はこのほど、経営する同町千頭駅前の喫茶店「カフェうえまる」でくまをイメージした茶氷の販売を夏季限定で始めた。商品名は「くまだみどりさん」。観光客から、かわいいと好評だ。 町に生息する動物を身近に感じてもらえたらとの思いを込めて、一昨年から動物をモチーフにしたかき氷を考案している。ことしのテーマは昨年に続いて「くま」。シロップには自家農園で栽培した無農薬の川根粉末茶と同町の静岡オーガニック抹茶(SOMA)の有機抹茶をふんだんに使用した。かき氷に添えているアイスクリームにも川根茶を使い、チョコチップとクッキーでくまの耳、鼻、口を表現した。 税込み900円
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厳かに鹿ん舞やヒーヤイ 川根本町で徳山の盆踊 コロナ下規模縮小
川根本町徳山に伝わる国指定重要無形民俗文化財「徳山の盆踊」が15日、同地区の浅間神社で奉納された。地元の小中学生らが「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」の3種の踊りを披露した。感染症対策として、規模を縮小して執り行われた。 鹿ん舞は作物を荒らす獣を追い払い、豊作を祈願したのが起源とされる。鹿やひょっとこの面を着けた少年が跳びはねるように踊り、鹿を追い立てる農民の様子を演じた。浴衣姿の女子小中学生は小唄に合わせて踊るヒーヤイを披露。狂言でも少女たちが踊り子として参加し、境内が幻想的な空気に包まれた。 子どもたちは感染症対策を施しながら、短期間で練習を積んできた。徳山古典芸能保存会の上野信吾事務長
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高校生ら看護業務体験 新生児抱き方や心肺蘇生 島田の専門学校
島田市立看護専門学校はこのほど、オープンキャンパスを開いた。看護師の道を志す高校生や社会人が同校を訪れ、看護業務を体験した。 参加者はグループごとに行動し、血圧測定や心肺蘇生、呼吸音聴診、新生児の安全な抱き方やベッドメイキングなど九つのプログラムを体験した。新生児の抱き方体験では、新生児に見立てた人形の頭部を大事に抱えるように意識した。 新型コロナ対策として、来校者は県内在住者に限定し、完全予約制で開いた。赤堀夏海教務課長は「コロナ禍にもかかわらず、多くの希望者に参加していただいた。学校の様子や雰囲気が少しでも伝わってくれれば」と期待した。
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医療や雇用、市政に意見 島田市女性議会に6人登壇
島田市女性議会がこのほど、同市のプラザおおるりで開かれた。公募で集まった6人の女性が登壇し、医療や雇用、まちづくりなどの観点から、市長や幹部職員らに質問や提案を行った。 島田商業高3年の鈴木友萌さんは、医療費の現状と今後の政策を取り上げ、子どもが多い家庭は医療費の負担が多くなるとして、対策の一つに「3人目以降の子どもの医療費無償化、負担額の軽減」を提案した。歯科衛生士の宮地加奈さんは、同僚や知人の女性から職探しの苦労や職場の働きにくさを訴える声を多数耳にしているとし、その上で「市としての就労支援が必要でないか」との見解を述べた。 女性議会は8回目を迎えた。初の試みとして、参加者が効果的に
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茶況(8月3日) 7日から夏休みフェア 島田・茶の都ミュージアム
島田市金谷富士見町の「ふじのくに茶の都ミュージアム」は7日から、夏休みフェアを開く。お茶にまつわるイベントを多数用意している。22日まで。 イベントは茶摘み体験やオリジナルティーカップ、ティーソーダ作り、水出し冷茶の飲み比べなど。期間中はクイズラリーも開き、最後までクイズを解いた来場者に景品が贈られる。18日には、世界緑茶協会が主催する「世界緑茶コンテスト」が開かれ、審査会の様子を見学できる。 担当者は「親子で楽しめるイベントが盛りだくさん。夏休みの思い出作りにぜひ」と話している。イベントの詳細はミュージアムの公式ホームページへ。 (島田支局・池田悠太郎)
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土石流被災の子どもに“応援”リュック 熱海の河瀬さんら寄贈
熱海市伊豆山で介護ケアタクシー業を営む河瀬愛美さん(45)と土石流の被災者支援に取り組む「熱海未来創造部・伊豆山災害支援チーム」は28日、全国からの支援物資を詰め込んだ“応援”リュックサックを市教育委員会に寄贈した。被災した伊豆山地区の子どもたちに贈られる。 関係先の国際医療ボランティア団体を通じて、サッカーJリーグ1部(J1)川崎フロンターレの長谷川竜也選手=沼津市出身=ら3選手、1団体からリュックサック約400個が届いた。さらに同支援チームの呼び掛けで約10の企業、団体から食料、日用品、衣料品などが集まった。 河瀬さんと支援チームの光村智弘副代表が市役所を訪れ
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川根茶魅力堪能 おいしい入れ方学ぶ 米国出身女性、茶農家訪問
米国出身で川根本町にホームステイ中のエスピー・リトルフィルドさん(16)がこのほど、同町元藤川の茶農家相藤令治さん宅を訪れ、川根茶を堪能した。 エスピーさんは父の仕事の関係で4年前に来日し、都内のインターナショナルスクールに通う。豊かな自然に囲まれた田舎暮らしに憧れを抱き、同町をホームステイ先に選んだという。 お茶が好きというエスピーさん。川根茶をもっと知りたいという要望に応えるため、ホームステイ先の山田俊男さん(70)が相藤さんを紹介した。相藤さんは新茶や昨年の全国茶品評会入賞茶をエスピーさんにふるまい、おいしい入れ方など基本の作法も教えた。 ペットボトル茶を飲むのが習慣だったエスピ
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茶況(7月27日) 川根紅茶のかき氷提供 川根本町で夏限定
川根本町のフォーレなかかわね茶茗館は7月から、かき氷「川根紅茶のグラッタケッカ」を夏季限定で提供している。夏の暑さを和らげる逸品として、人気を集めている。 同館によると、風味豊かなべにふうき紅茶を使用し、半日かけて水出しして、冷凍するという。香りが良く、すっきりとした軽い渋みが特徴。コンデンスミルクをかけ、甘い味わいに仕上げている。 グラッタケッカはイタリアローマ地方で人気のかき氷に似た食べ物を指すという。「おしゃれな大人のかき氷」をコンセプトに名称を借りて、名付けた。担当者は「川根紅茶のうま味を味わいながら、涼んでほしい」と話している。 一つ300円(税込み)。
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抹茶の魅力、多角的に発信 茶の都ミュージアムで企画展
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで企画展「世界も注目する抹茶のすべてを探る」が開かれている。10月11日まで。 抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の栽培方法や抹茶の製造過程、茶せんの歴史や種類など多方面にわたって魅力を伝えている。石臼などの粉砕機や抹茶を使った海外向けの製品も並ぶ。 近年、健康志向の高まりから海外でも人気を集める。茶道だけでなく、菓子類や料理、カフェのドリンクなど、さまざまな形で用いられている。担当者は「抹茶を取り巻く環境は急激に変化している。より深く知ってもらい、新しい魅力を見つけてもらえたら」と話している。 開館は午前9時~午後5時。火曜休館(8月10日は開館)。
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静岡人インタビュー「この人」 河村裕樹さん 2021年の島田青年会議所理事長
2013年に島田青年会議所(JC)入会。島田市と川根本町の若手事業者で組織する同団体の理事長を21年1月から務める。河村組社長。38歳。 ―抱負を。 「今年のスローガンは『格致日新』。これまでの歩みをいま一度見つめ直し、時代に即した事業を展開する。子を持つ親として、子どもが明るく過ごせる街づくりを目指すためにさまざまな事業に協力したい」 ―今後の事業計画は。 「新型コロナの影響を受ける飲食業界を盛り上げようと新規事業を検討中。地域の人が交流できる場が少ないと感じているのでベンチなどを置いて、休憩スペースを作ることも考えている。間近に控える川根本町長選挙では、同町の選挙で初の立候補予定
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熱海・佐久間完全燃焼 池新田に敗戦 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(島田第2試合) 池新田 204304―13 100000―1(6回コールド) 熱海・佐久間 ▽三塁打 増田悠(池)▽二塁打 増田陽2、杉村、山下、松下(池)北野谷(熱)▽ボーク 望月(熱) ▽試合時間 2時間5分 【評】池新田が熱海・浜松湖北佐久間の連合チームに六回コールド勝ちを収めた。 池新田は初回、増田陽の適時二塁打で2点を先制。三、四回には長短6安打と相手の敵失で7点を追加した。六回にも増田悠の三塁打などで4点を奪い、勝負を決めた。 連合チームは池新田3投手の継投に打線が沈黙した。 ■敗退も「最高の仲間」 熱海の4人と浜松湖北佐久間の5人で挑んだ連合チーム。距
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島田の小学校「交通規則を守ります」 安全宣言書を提出
島田市内の小学校による交通安全宣言書の提出式が13日、市役所で開かれた。3校の代表児童が市役所を訪れ、日頃の交通安全を誓った。 市内17校を代表し、大塚梨紗さん(六合小6)、冨永麻央さん(初倉小6)、鈴木汰鷹さん(五和小6)が「道路を横断するときは一時停止して、安全を確認する」などと書いた宣言書を読み上げた。 染谷絹代市長、海野広志島田署長、池谷俊昭交通安全協会島田地区支部長がそれぞれ宣言書を受け取った。染谷市長は「ルールを守って、楽しい学校生活を過ごしてほしい」と呼び掛けた。 (島田支局・池田悠太郎)
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街かどぎゃらりー開始 金谷地区社協、住民の作品披露 島田
島田市の金谷地区社会福祉協議会は7日、同会事務所で地区の高齢者が手掛けた工芸、手芸作品などを展示するイベント「ぽれぽれ街かどぎゃらりー」を始めた。毎週水曜日の開催で月に1度、作品を入れ替える。 シニア世代の活動を支援し、地域活性化を図ろうと企画した。初日はオリジナルの茶箱や写真作品が並んだ。 オープン記念として同日、社協メンバーで東京五輪聖火ランナーの北川和明さん(64)が実際に使用したトーチやユニホームも展示した。10日も特別にイベントを開き、グッズを展示するという。北川さんの体験談が聞けたり、トーチを持って記念撮影が楽しめたりする。 イベントは午前10時~午後2時。 (島田支局・
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アメリカ姉妹都市交流60周年グッズ 島田商高生がデザイン
島田市国際交流協会はこのほど、米リッチモンド市との姉妹都市交流60周年を記念して、ポロシャツとトートバッグを製作した。島田商業高情報ビジネス科3年の鈴木心愛さん(17)がデザインを手掛けた。 同協会はリッチモンド市のデアンザ高と姉妹校関係を続ける島田商業高にデザインを依頼した。授業の一環で複数の生徒が提案し、鈴木さんのデザインが採用された。 鈴木さんはデザイン考案の過程でリッチモンド市を調べ、公園が多い点を魅力に感じたという。記念グッズにプリントされているマークは、島田市のSとリッチモンド市のRを表現し、公園の木と島田市の花「バラ」をイメージした柄に仕上げた。完成品を手に鈴木さんは「コロ
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急須で茶「おいしい」 静岡大付属島田中、入れるこつ学ぶ
島田市茶業振興協会は5日、同市の静岡大付属島田中でお茶の入れ方教室を開いた。3年生108人が急須でお茶をおいしく入れるこつを学んだ。 島田茶業青年団(石川幹浩団長)のメンバーが講師を務めた。おいしく入れるこつとして、湯冷ましを使うことや少量ずつ湯飲みに移す「回し注ぎ」を紹介した。生徒は教わったポイントを意識しながら、用意された普通蒸し、深蒸しの煎茶、くき茶、玄米茶、ほうじ茶の5種類を入れて、飲み比べた。 授業後、生徒1人ずつに急須がプレゼントされた。野口直央さん(14)は「急須で入れるお茶のおいしさをあらためて実感した。休みの日に家でも実践して、家族で味わってみたい」と話した。 (島田
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川根本町64歳以下接種 全域着手は県内トップ コロナワクチン
川根本町は30日、64歳以下の町民を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種を開始した。64歳以下への接種は熱海市が初島に限って実施したが、自治体全域で着手するのは同町が県内で最も早い。高齢者を含めた希望者全員の接種完了は8月18日を予定している。 集団接種会場の町山村開発センターでは初日、174人が1回目のワクチンを接種した。町は混雑を避けるために受付時間を三つに分けて、町民を迎え入れた。親子3人で接種を受けた藤田奈穂さん(27)は「ひと安心。迅速に対応してくれた町職員の方々に感謝したい」と話した。 町の高齢者接種は29日でおおむね完了し、接種率は約93%。一般の接種移行に向けて、6月上
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文楽の人形遣い挑戦 伝統芸能の魅力体感 静大付属島田中
静岡県文化財団は29日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「人形浄瑠璃文楽」の出前講座を島田市の静岡大付属島田中で開いた。全校生徒は公益財団法人文楽協会の技芸員による解説や実演などを通じて、世界に誇る日本の伝統芸能の魅力を体感した。 文楽を構成する「太夫(たゆう)」、「三味線」「人形遣い」を担う講師陣がそれぞれの役割をわかりやすく説明した。3人で一体を動かす「人形遣い」では代表生徒が左手、右手、両足の各担当に分かれて挑戦した。講師陣による文楽人気演目のミニ実演も会場全体を魅了した。 出前講座は県内の小中学校に出向き、文化芸術を届ける「子どもアート体験!学校プロ
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シンガポール卓球代表 メダル獲得へ練習開始 島田で最終調整
東京五輪開幕を前に県内の事前合宿地にいち早く入った卓球のシンガポール代表選手団が29日、島田市総合スポーツセンター「ローズアリーナ」で練習を開始した。7月17日までの約3週間、同所で最終調整を行い、本大会に備える。 選手団は午前9時ごろ、一般客が利用する玄関口とは別の入り口から会場入りした。初日は女子団体のリン・イエ選手(25)とロンドン五輪銅メダリストで女子個人、団体に出場するフォン・ティエンウェイ選手(34)が参加し、汗を流した。今後、残る2人の選手とスタッフの計7人が合流する。選手団は期間中、PCR検査を毎日実施し、陰性を確認した上で合宿を進めるという。来月18日に選手村に向けて、出
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茶葉飲み比べ、常滑焼急須の魅力紹介 島田・茶の都ミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで27日、セミナー「こんなに楽しい? 急須の魅力」が開かれた。常滑焼急須コーディネーター協会代表理事の岩附由加里さんが講師を務め、全国で約7割のシェアを誇る常滑焼急須の魅力を伝えた。 常滑焼は愛知県常滑市を中心とした産地で日本六古窯の一つ。鉄分を多く含む朱泥土を使用する。常滑焼急須内側の表面にある微細な凸凹が茶のえぐみや雑味を吸着し、まろやかでおいしい味に仕上がるという。 岩附さんは「茶葉の種類があるように急須にも種類がある」と説明し、茶葉の形状に合った「茶こし」を備える急須を紹介した。普通煎茶、深蒸し煎茶、玉露が会場に用意され、参加者は各種の茶葉に
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静岡オーガニック抹茶 川根本町に加工施設 県茶業振興、足掛かりに【解説・主張しずおか】
静岡県中西部の茶農家、茶商の共同出資会社「静岡オーガニック抹茶(SOMA)」(川根本町)が昨年、国内最大級の有機抹茶加工施設を同町に構えた。近年の健康志向で海外の日本茶需要が拡大し、特に抹茶の人気は高い。同町を含む中山間地を軸に有機抹茶のグローバル産地化を図り、県茶業振興の足掛かりにしたい。 SOMAは国内外で急進する有機抹茶の大規模需要に対応するため、2018年に設立した。国の補助金を活用し、生産基盤となる加工施設を整備した。抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)はKAWANE抹茶(島田市)を中心に同市と川根本町、藤枝市の生産者組織から調達。加工施設で仕上げ、殺菌、粉砕、包装などを行う。完成し
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願い込めて七夕飾り 島田・大鉄合格駅、五和保育園児ら
島田市の「チームおもしろ五和駅」は25日、七夕を前に地元の五和保育園の園児と願いごとを書いた短冊をササにくくりつけた。短冊に彩られたササは大井川鉄道合格駅(同市)駅舎の入り口に飾られた。 同団体のメンバーと園児が事前に書いた短冊には「コロナに負けない」「サッカーが上手になりたい」「おかしの森に行きたい」など、さまざまな願い事が記され、見る者を楽しませている。駅舎の天井には、風鈴を装飾した。 7月中旬まで飾る予定。同団体の鈴木曠雄さんは「子どもたちが楽しそうに取り組んでくれてうれしかった」と笑みを浮かべた。 (島田支局・池田悠太郎)
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縦5メートル 新聞紙に大仏描いたよ 中川根一小・社会科授業
川根本町の中川根第一小の6年生7人がこのほど、つなぎ合わせて作った縦約5メートル、横約3メートルにもなる新聞紙に「奈良の大仏」を描いた。日本の歴史に理解を深めてもらおうと、社会科の授業で体験学習を取り入れた。 同校の岡沢知彦教頭は「実物大までとはいかないが、大仏の大きさや日本人の技術の高さなどを少しでも肌で感じてほしかった」と狙いを語る。歴史の授業で奈良時代を学習していた児童は大仏の写真から縮尺を考え、拡大図を新聞紙に下書き。2時間ほどで完成させたという。教室のベランダから完成品をつるすと、児童たちから笑みがこぼれた。 岡沢教頭は「これからも体験を交えて、楽しく学べる授業を進めたい」と話
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感謝込め手作りブレスレット 児童が父の日プレゼント作り 島田のこども館
島田市こども館は19日、児童を対象にしたワーク「父の日のプレゼント作り」を開いた。お父さんに感謝の気持ちを込めて、児童10人がパラコードブレスレットを作った。 パラコードとはパラシュートコードの略で、パラシュートをつるすために必要な丈夫なひものこと。事前にお父さんの手首周りの長さを計り、参加した児童はスタッフに手順を教わりながら、カラフルなパラコードを数本編んで、大きめのサイズに仕上げた。「いつもありがとう」「おしごとおつかれさま」など、感謝のメッセージを記したカードも添えた。 高田こまちさん(9)は「喜んでほしいな」と完成したブレスレットを手にはめて、ほほえんだ。 (島田支局・池田悠
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児童「言葉の力」学ぶ 中川根一小で矢沢さん講演
川根本町の中川根第一小は17日、静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんを講師に招き、学校保健委員会を開いた。全校児童が矢沢さんの講義を聞き、「言葉が持つ力」について学んだ。 矢沢さんは「友達と楽しく学校生活を送るために必要なのは前向きな言葉」と力説し、親しみやすいようにと「プラスことば」と名付けた。「前向きな言葉には人を笑顔にする、元気にする力がある」と児童に伝え、「マイナスことばを無くして、プラスことばを使っていこう」と呼びかけた。 また、言葉を相手に伝える上で重要な点を「わかりやすく、簡潔に」と説明し、言葉を磨く練習として、新聞記事から見出しを考えるワークも行った。 (島田支局・池
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64歳以下の新型コロナワクチン接種 川根本町、6月30日に開始
新型コロナウイルスワクチン接種について、川根本町が29日にも65歳以上の高齢者への優先接種をおおむね完了し、30日から64歳以下の一般町民を対象にした集団接種に着手することが10日、町への取材で分かった。初島のある熱海市を除き、自治体全域で64歳以下の一般住民に接種を開始するのは県内市町で最も早い。 町は接種の予約を設けず、町民に対して日時や場所を指定する方法を採用している。4月末から、町内5カ所で高齢者への集団接種を開始した。6月1日に1回目の接種が終わり、進捗(しんちょく)率は92・2%と高い数値を誇る。2回目の接種も順調に進んでいるという。 町は64歳以下の町民を対象に接種希望の有
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品質の高い荒茶に 川根本町 茶農家、加工技術学ぶ
川根本町農業経営振興会(高畑裕会長)とJA大井川青壮年部川根本町地区会は8日、町農林業センターの茶工場で荒茶加工講習会を開いた。町や同JAの職員が講師を務め、地元の茶農家約10人が参加した。 同茶工場で培ってきた全国茶品評会出品茶の荒茶加工技術を学び、農家の加工技術向上や川根茶全体の底上げを図ろうと企画した。高畑会長の畑で摘み取った二茶を使用し、参加者は機械で蒸す、もむ、乾燥までの工程一つ一つをじっくり見学。機械内の温度や回転数、風量など品質の高い荒茶に仕上げるポイントを学んだ。 農家の一人は「自分のやり方を固持せず、吸収した技術を今後の製造に取り入れていきたい」と話した。 (島田支局・池田
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トランポウオーク軽快に 100人が心地良い汗 島田
島田市スポーツ推進委員会は6日、「みんなで歩こうトランポウオーク」を同市総合スポーツセンター「ローズアリーナ」で開いた。参加者はミニトランポリンの上で体を動かし、汗を流した。 トランポウオークはミニトランポリンの上でウオーキングをするスポーツ。市は“誰でも気軽に取り組める新スポーツ”として、イベントや体験教室を開くなど、2008年から普及活動に力を入れている。腰痛、肩こりの改善やバランス感覚の向上、ダイエットにも効果的という。 同イベントは11回目を迎えた。今回は新型コロナ対策として参加者の数を制限し、抽せんで選ばれた約100人がスポーツ推進委員の指導のもと、軽快に足踏みした。応用版として曲
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川根本町の野鳥 厳選の45種掲載 愛好家沢本さん監修の写真集 エコティかわねが企画・発売
体験型ツーリズムの企画、運営などを行う川根本町の一般社団法人「エコティかわね」はこのほど、同会員で野鳥愛好家の沢本等さん(64)=同町徳山=が監修した野鳥を紹介する写真集「水と森の番人 川根本町の野鳥」を発売した。町内で撮影した個性豊かな45種類を厳選し、掲載している。 多彩な自然環境を有する町には約100種類以上の野鳥が生息している。沢本さんは趣味のバードウオッチングで約35年にわたり撮影に励んできた。写真は野鳥の生態に注目し、住みつく環境や行動が分かるような1枚を使用。沢本さんが観察時に感じた思いやエピソードなどもつづられている。 同法人の体験プログラムでバードウオッチング教室を企
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漫画「ゆるキャン△」舞台マップに 大井川流域の食事処、つり橋… 聖地巡礼へ観光実行委
大井川流域観光事業実行委員会はこのほど、キャンプを題材にした人気漫画「ゆるキャン△」の舞台になった大井川流域の観光スポットを紹介するマップを作製した。島田市観光協会「おおいなび」や川根本町まちづくり観光協会などで配布している。 大井川流域は同作品の10、11巻の舞台。マップは作品に登場した食事処やカフェ、キャンプ場、つり橋など各観光スポットを紹介している。漫画のイラストと現地の写真を並べて掲載してある。楽しみながらモデル地巡礼ができるように中身を仕上げたという。 担当者は「夏のキャンプシーズンを前にマップで多くの人に大井川流域の魅力を知っていただくきっかけになれば」と話している。 (島
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昭和の名曲、レコードコンサート 島田工高生が機器整備、運営
島田市教育委員会とまちづくり島田、島田工業高はこのほど、昭和の名曲を振り返るレコードコンサートを同市のプラザおおるりで開催した。同校情報電子科の生徒が整備し、よみがえらせたオーディオ機器を駆使して、厳選した楽曲を聴衆に届けた。 新型コロナウイルスの影響で多くの吹奏楽団が演奏会を中止する中、レコードという媒体で懐かしい音源を聞いて、楽しんでもらおうと企画した。 生徒たちは約50年前のレコードプレーヤーを修理したほか、分解された状態で保存されていたアルテック社製のスピーカーも配線や本体の組み立てを行い、復活させた。コンサートに合わせて、増幅器も新たに開発、製作した。音響操作のみならず、照明、
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親子で米作り体験 島田の団体、まず田植え 茶わん作りも
親子が一緒に遊び、学びを生む活動を島田市内を中心に展開する団体「森あそびのまなび場」が29日から、お米と茶わん作りを体験できるプロジェクトを始めた。同日と30日の2日間、多くの親子連れが市内の田んぼで田植えに取り組んだ。 生産現場に触れる機会をつくろうと、2年前から田植えから収穫までの一連の米作りを体験できるプログラムを用意している。植えた苗は「コシヒカリ」と「あいちのかおり」。子どもたちは親と一緒に腰を落として、ゆっくり後ろに下がりながら丁寧に作業を進めた。 今回から愛知県で常滑焼を営む鯉江優次さんが参加し、7月4日に茶わんをつくる出張陶芸教室を市内で開催する。10月に稲刈り体験を行い
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ランドセル集め 島田高生が協力 モンゴルの子どもたちへ 市の寄贈事業に39個
モンゴルの子どもたちにランドセルを贈る事業に取り組む島田市の力になりたいと、島田高家庭部の生徒が29日までに、全校生徒の協力を得て、ランドセル39個を集めた。ランドセルは協力者への感謝の気持ちを込めて、28、29の両日に開かれた同校文化祭で展示された。週明けにも市に寄付する。 家庭部はこれまでの文化祭でユニセフなどの募金活動を行い、協力者に手作りクッキーをプレゼントしていた。昨年はコロナで中止、今年は開催できたものの、飲食を伴う出し物は禁止になった。代わりとなる社会貢献活動を模索する中、部員の1人が過去に島田市の同事業に協力したことを縁に、4月末に全校生徒に向けて呼び掛け活動を始めたという
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海外では煎茶に砂糖と牛乳 日本茶の飲み方比較 島田
島田市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアムでこのほど、日本茶の輸出が始まった江戸時代以降、輸出先で親しまれていた緑茶の飲み方が体験できるイベントが開かれた。NPO法人「現代喫茶人の会」副理事長の川谷眞佐枝さんが講師を務めた。 6月21日まで同ミュージアムで開かれている企画展「日本茶の輸出の歩み」の関連イベント。輸出国のアメリカでは、紅茶と同じように煎茶に砂糖と牛乳を入れて飲まれていたという。参加者はなじみの無い飲み方で緑茶の奥深さを堪能していた。 川谷さんによると、近年の和食、健康ブームで緑茶に再び注目が集まり、特に抹茶が人気だという。 (島田支局・池田悠太郎)
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完成前の橋で園児お絵かき 国道1号島田金谷BP、工事受注者が企画
JFEエンジニアリングは26日、工事中の国道1号島田金谷バイパス新大井川橋(島田市島)に地元の園児らを招き、ふれ合い体験イベントを開いた。園児たちは完成前の橋の上で自由にお絵かきなどを楽しんだ。 普段、足を踏み入れることができない場所で子どもたちに楽しい時間を提供しようと地元の保育園や幼稚園に企画を呼び掛け、実現した。この日は、五和保育園の園児60人が招待され、アスファルト舗装前の橋の上で思い思いに好きな絵を描いた。ピンに見立てたペットボトルを狙いすまして、倒す「ボウリング遊び」も楽しんだ。ドローンを使って、上空から記念写真も撮影した。 同バイパスは国土交通省浜松河川国道事務所が慢性的な
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伝統の志戸呂焼、孫が継承 島田の宇井さん、発展へ決意の一歩 名工白幡さんが昨年死去
島田市金谷地区に伝わる焼き物「志戸呂焼」の名工として活躍し、昨年95歳の生涯を閉じた白幡鳳悦さん。継承者として、孫の宇井幹雄さん(41)が志戸呂焼の持続と発展を願った白幡さんの意志を受け継いだ。「伝統を守り、魅力をさらに広めたい」と偉大な背中を追いかけ、新たな道を歩み始めた。 白幡さんは志戸呂焼の名工として明治時代に活躍した鈴木兼四郎さんの血を受け継ぎ、1949年に窯元「鳳悦窯」を築いた。土と灰を混ぜ合わせた釉薬(ゆうやく)で施す虎斑(とらふ)柄の名人として知られる。卓越した技能と長年の陶磁器製造が評価され、2013年に「現代の名工」に選出、14年には黄綬褒章を受章した。 宇井さんが志戸
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記者コラム「清流」 新茶のぬくもり
島田市と川根本町は県内有数の茶産地。4月以降、新茶の収穫が始まると茶業関係者と関わる機会が一層増えた。業界用語に多少慣れてきた感がある一方、日々新しいことを学ぶたびに“お茶”の奥深さに気付かされる毎日だ。 「贈り物として、いかがですか」。お世話になっている茶商の一人にある日、勧められた。取材先で新茶をいただくことも多く、これがまた本当においしい。コロナ禍で疎遠になっていた祖父母や友人に味わってもらおうとサプライズで新茶を送った。 「ありがとう」「おいしかったよ」。電話口から聞こえてきた声に懐かしさからくる安心感を覚えた。コロナで奪われた時間を新茶が満たしてくれたように感じた。 (島田支局・池
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富士山眺め新茶堪能 島田・茶の都ミュージアム、入館者にサービス
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは入館者を対象にサービスとして、3階の富士山展望ホールで静岡県産の新茶を提供している。 新茶は同ミュージアムでも販売している深蒸し茶「朝比奈原」。ことしは天候に恵まれ品質は良く、さわやかな香りと上品なうまみ、甘みが楽しめるという。スタッフがおいしい入れ方を実演しながら、提供してくれる。好天時には、富士山を望みながら新茶を堪能できると好評だ。 入館料は大人(15歳以上)300円、大学生以下は無料。提供茶は100グラム、1080円(税込み)で販売している。深蒸し茶の提供は5月末までを予定していて、6月からは新茶の普通蒸し茶を提供するという。 (島田支局・
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冷茶3種飲み比べ 和菓子でほっと♪ 島田KADODEで新茶フェス
島田市竹下の複合施設「KADODE OOIGAWA」で29日、新茶を楽しむイベント「カドデ茶フェス」が始まった。市内産の新茶やお茶に合う和菓子などを販売している。5月5日まで。午前9時~午後4時。 川根の浅蒸し、金谷の深蒸しの新茶、ほうじ茶の3種の冷茶が各350円(税込み)で味わうことができる。セット販売もしていて、飲み比べセットは700円(同)。ほかにも3種の茶葉を使った焼酎のお茶割りなども人気を集めている。 新茶に合う和菓子として30日まで、浜松市の菓子メーカー「春華堂」のおまんじゅうが並び、5月1日からは同施設に隣接する門出駅など縁起のいい場所にちなみ、「KADODEご利益団子」を
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川根新茶、取引始まる 最高値は3万8888円 JA大井川・川根工場
川根地域の新茶初取引が17日、川根本町上長尾のJA大井川川根工場で行われた。生産者や茶商らが今期の活発な取引に期待を込めた。新型コロナウイルスの影響でことしも記念式典は中止した。 下長尾、久野脇から4口32キロが上場。茶商は荒茶の香りや水色などを真剣な表情で吟味した。あっせん人がそろばんをはじいて交渉を進め、値段が決まると売り手と買い手が手をたたく「手合わせ」の音が響いた。 最高値は高木郷美さん(64)の手摘みで1キロ当たり3万8888円。高木さんは「甘さの中に上品なコクがある一茶に仕上がった」と話した。 同JA川根営農経済センターによると、同地域は5月初旬にも盛期を迎える見通し。
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茶業の繁栄を祈願 島田市茶振協 大井神社で献茶式
島田市茶業振興協会(会長・染谷絹代市長)は14日、本年度の献茶式を例年より規模を縮小して、同市の大井神社で開いた。市内の茶業関係者が出席し、今年の茶業繁栄と無病息災を祈願した。 市茶手揉(もみ)保存会島田支部による手もみ新茶を山田実信支部長が祭壇に供えた。関係者は順番に玉串をささげて拝礼した。染谷市長はあいさつで「新芽が芽吹き、島田市が活気づくシーズンがやってきた。良質な新茶ができることを願っている」と話した。 献茶後、JR島田駅北口の栄西禅師像前で行う茶祈願祭は中止した。 (島田支局・池田悠太郎)
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新茶初取引、品質良く 3口278キロ上場 島田市金谷地域
金谷地域の新茶取引が13日、JA大井川管内の先陣を切って、始まった。適度な雨と暖かな気候で生育が早まり、初取引は昨年より一週間早かった。 島田市番生寺の同JA金谷工場には、わせ品種のさえみどり、金谷ほまれ、金谷いぶきの3口278キロが上場。買い手側は荒茶の滋味、水色、香気などを吟味した。あっせん人を介して交渉が進み、取引が成立すると威勢良く手合わせをした。 同JA茶加工課の山内茂課長は「品質はここ数年で1番。良いシーズンになることを期待したい」と話した。週末にかけて、出回り量が膨らむ見通し。 初取引の記念式典は新型コロナウイルスの影響で昨年に続き中止した。 (島田支局・池田悠太郎)
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子どもたちが茶娘踊り披露 島田・金谷、茶業発展願い
島田市金谷地域の子どもたちが11日、「金谷茶まつり」の見どころのひとつ「茶娘踊り」を同市竹下の「KADODE OOIGAWA」で披露した。幼い茶娘“豆茶”のかわいらしい踊りが金谷地域に新茶シーズンの到来を告げた。 茶業発展を願い、2年に1度開催される同まつりは新型コロナウイルスの影響でことしも中止になった。茶どころ「金谷」を象徴する一大イベントで披露する茶娘踊りを見てもらいたいと市職員が企画した。地元の子どもたち13人が集まり、短い期間で練習を積んできた。 井桁模様の「金谷がすり」にあかねだすきを掛けた小さな茶娘たちが「ちゃっきり節」「金谷音頭」の曲に合わせて踊っ
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一足早く露地物初摘み さえみどり、今年は「濃い味」 島田で販売
島田市阪本の大塚隆秀さん(45)の茶園で3日、一足早く露地物新茶の初摘みが行われた。応援に駆けつけた県中西部の女性農家約30人が手際よくもえぎ色の芽を摘み取った。 摘みとったのは、苦み渋みが少なくさっぱりした味わいが特長のわせ品種「さえみどり」。春先の気温上昇で目立った凍霜害がなく、新芽は5~7センチほどに育った。昨年より4日早い収穫となった。大塚さんは「うま味の基になる糖とアミノ酸を多く含んでいる。例年より濃い味に仕上がった」と笑顔を見せた。 摘み取った生葉約350キロは約7割を問屋に、残りは製茶加工して大塚さんが経営する「お茶のさすき園」の直売所(同市阪本)で販売するという。 (島
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艶やかもえぎ色の新芽 島田のハウス茶園で初摘み
島田市阪本の農家大塚隆秀さん(45)のハウス茶園で10日朝、県内の先陣を切って、新茶の初摘みが行われた。近隣農家の女性15人がもえぎ色の新芽を丁寧に手で摘みとった。 ハウス内でみずみずしく育ったのは、地元の主力品種「やぶきた」。同園の茶は、地中に蓄えた太陽熱を気温の下がる夜間にファンで循環させて地温を高める「地中熱循環法」を利用して育てた。大塚さんは「冬場の寒さで養分の蓄積が多く、甘さとうまみのもとになる糖とアミノ酸を多く含んでいる。艶があり、力強い芽が育った」と笑顔を見せた。 摘み取った茶は製茶後、12日から同市阪本の直売所「お茶のさすき園」で販売する予定。価格は100グラム5千円(税