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竹之下合戦 戦没者悼む 小山で供養祭、日本史の節目に思いはせる

 小山町竹之下で1335年に行われ、建武の新政崩壊と南北朝分裂につながったとされる竹之下合戦の戦没者供養祭(竹之下合戦供養奉賛会主催)がこのほど、同町の興雲寺で営まれた。参列者は日本史の節目となった戦いに思いをはせた。

竹之下合戦の戦没者を供養する参列者=小山町竹之下の興雲寺
竹之下合戦の戦没者を供養する参列者=小山町竹之下の興雲寺

 大嶽俊明住職が読経、同会役員らが焼香し、命を落とした兵士や村人の霊を慰めた。同寺梅花講のメンバーが和讃(わさん)を唱えた。
 奉賛会は前身組織から受け継ぎ、2016年から毎年合戦のあった12月12日に供養祭を続けている。会員は現在15人。鈴木順平会長は「合戦を認知してもらうためにも会員数を維持したい。来年こそは新型コロナが終息し、大きな供養祭にできれば」と話した。
 竹之下は古くから関東と山梨を結ぶ街道の要衝として栄えた。竹之下合戦は後醍醐天皇配下の軍勢と足利尊氏の軍勢が戦った。勝利した足利方は勢力を伸長して京に攻め込み、建武の新政を瓦解(がかい)させた。

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