テーマ : 教育・子育て

富士高100周年 机、いすを一新 古いセットはカンボジアへ

 富士高(富士市松本)の創立100周年記念事業実行委員会はこのほど、在校生たちの学習環境の向上を願い、校内の各教室で使う机といすを新調した。実行委員会が卒業生の寄付で計1300セットを用意し、在校生が総出で入れ替え作業に当たった。古いセットはカンボジアの学校に贈り、同世代の学習に役立ててもらう。

新しい机といすを校舎に運び入れる生徒=富士市の富士高
新しい机といすを校舎に運び入れる生徒=富士市の富士高
カンボジアに贈る古いいすには日の丸と富士山をデザインしたステッカー
カンボジアに贈る古いいすには日の丸と富士山をデザインしたステッカー
新しい机といすを校舎に運び入れる生徒=富士市の富士高
カンボジアに贈る古いいすには日の丸と富士山をデザインしたステッカー

 古い机といすは、色あせたり細かな傷が見られたりするものの、日々の使用には問題ない状態。「処分するのはもったいない」(同窓会関係者)ことから、学校の整備を進める新興国への寄贈を決めた。
 いすの背面などには、富士から届いた品と伝わるように、日の丸と富士山のマークをデザインしたステッカーを貼った。机の中には生徒が「いつも笑顔」「一緒に勉強を」などのメッセージを記したふせんも付けた。
 新しい机は従来よりも天板が大きく収納性が向上。座り心地がアップした軽量のいすと合わせて、全校生徒880人が教室や特別教室に運び入れた。
 実行委員会は同窓会を中心に組織し、さまざまな記念事業を進めている。小室直義委員長は「在校生たちに思いが行き渡るようにと進めてきた。カンボジアの子どもたちも含めて、より良い環境で学校生活を過ごしてほしい」と語った。

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