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テーマ : 磐田市

磐田市民幸福度11段階中「6.9」 市が独自指標策定へ中間報告

 磐田市は市民の幸福度を“見える化”する市独自の「ウェルビーイング(幸福度)指標」の策定に向けた中間報告を示した。市民の暮らしやすさや幸福感を11段階で示す数値の平均は6・9と算出。「健康状態」「文化・芸術」などの項目で高評価だった一方、「移動・交通」「遊び・娯楽」などが課題とされ、市民ニーズと政策ギャップの解消が必要とされた。市は引き続き研究を進め、来年度以降の政策の立案や効果検証などに活用する。

「ウェルビーイング指標」の策定に向けた報告会=磐田市役所
「ウェルビーイング指標」の策定に向けた報告会=磐田市役所


 ウェルビーイング指標策定に向けた調査は、静岡産業大の岩本武範准教授との共同研究として行った。地域幸福度を測る国の設問や市内に住み続けたいかなどについて、アンケートを通じ市民の主観的な評価を確認。6~7月に3502人に郵送し、1191人から得た回答と、客観的な指標となる他の都市のオープンデータを比較、分析した。
 調査結果によると、文化・芸術や地域とのつながりなど、全24項目中の18項目で市民の評価がオープンデータを超えた。一方、移動・交通や都市景観など6項目は客観的データを下回った。若い世代を中心に、幸福度が低いほど市外に転出したい意向の市民が多い傾向が見られた。
 市役所で開かれた報告会などで、岩本准教授は幸福度の向上には市民ニーズを正確に捉えた政策や重要業績評価指標(KPI)が必要と指摘。「30代以下の市民や学生と市職員が議論する機会を設けるなどし、意見を吸い上げる取り組みが必要」と強調した。草地博昭市長は「市民の声を聞きながら、さまざまな庁内組織で幸福度の向上に対応していきたい」と話した。
 (磐田支局・崎山美穂)

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