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テーマ : 磐田市

平安時代から地域守る千手観音 クラウドファンディングで修復へ 磐田・定光寺

 磐田市前野の定光(じょうこう)寺が、800年以上前に作られたとされる千手観音菩薩(ぼさつ)立像の修復に乗り出した。12月5日までクラウドファンディング(CF)で資金を募り、地域のよりどころとなる“菩薩さま”の再生を目指す。

修復を目指す千手観音菩薩立像
修復を目指す千手観音菩薩立像
寄付者に贈る御札を作る松本住職=磐田市前野の定光寺
寄付者に贈る御札を作る松本住職=磐田市前野の定光寺
修復を目指す千手観音菩薩立像
寄付者に贈る御札を作る松本住職=磐田市前野の定光寺

 高さ1.7メートルほどの菩薩立像は平安時代末ごろに作られたと伝わり、磐田市の指定文化財に選ばれている。経年劣化で脚部の腐食が激しく、台座も傷んでいることから松本龍哉住職(51)は知人の助言を受け、修復の計画を練った。吉備文化財修復所(さいたま市)で分解や補強、組み立て作業を行い、2026年に完成させる計画。費用は約600万円に上るという。
 クラウドファンディングサイト「レディーフォー」で集めた資金を修復費用に充てる。寄付者へは立像修理時に出る木片で作る数珠やお守り、御札などを贈る。
 県内を中心に関心が集まり、これまでに約100人が支援を寄せているという。松本住職は「きれいな姿になった菩薩立像を多くの人に見てほしい」と話す。
 (天竜支局・平野慧)

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