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テーマ : 牧之原市

静岡空港 国際線再開に期待 静岡県、復便求め韓国訪問

 新型コロナウイルス禍で静岡空港(牧之原市)の国際線の全便欠航が長期化している。政府はインバウンドの回復に向け6月に訪日外国人観光客の受け入れを再開し、国際線発着が可能な空港を全国10空港に拡大した。静岡空港はコロナ前の2019年度に外国人出入国者数が全国11位で、静岡県は「次の再開で対象になる可能性がある」と期待し、航空会社への働きかけを進める。一方、先行して再開した地方空港では運航予定が立たない空港もあり、厳しい状況が続いている。

2019年度外国人出入国者数の上位15空港と政府よる国際線発着の再開決定の状況
2019年度外国人出入国者数の上位15空港と政府よる国際線発着の再開決定の状況

 出野勉副知事は今月3日、韓国中西部・忠清南道での国際フォーラム出席に合わせ、チェジュ航空ソウル支社を訪ねた。知事・副知事ら県特別職の海外出張は19年11月以来、約2年8カ月ぶり。出野副知事は静岡空港発着のソウル便を運航する同社に対し、日本政府が静岡空港の国際線受け入れ再開を決定した際には早期に復便するよう依頼した。
 同社の高京杓コマーシャル本部長は、現状ではビジネス需要で高い搭乗率が見込める大都市間の路線を中心に再開していると説明した上で、コロナ収束後の観光需要喚起に向け、共同プロモーションを提案したという。
 静岡空港の国際線は中国、韓国、台湾の計6路線を4社が運航する計画だが、20年3月以降は全便欠航が続く。特にコロナ前の利用者が多かった中国は、渡航者の入国時に隔離を義務づけるなど現在も厳しい規制が続いているため、国際線受け入れが再開された場合は、規制緩和が進む韓国が有力な運航先になる可能性が高い。
 県空港振興課の担当者は「韓国訪問で航空会社の復便の意向を確認できた。今後は韓国の人に観光の目的地として静岡県を知ってもらう取り組みを検討したい」と話した。
 (政治部・杉崎素子)

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