藤井王位 軽快トーク 牧之原、ファン300人楽しむ
日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地となっていた牧之原市で6日、4連覇を果たした藤井聡太王位(21)によるトークショーが開かれた。防衛を決めた第5局の対局の振り返りや将棋にちなんだ軽快なトークを展開し、集まった300人のファンを楽しませた。
会場には森内俊之九段、佐藤紳哉七段、村田智穂女流二段も駆け付け、第5局で勝敗を左右した場面を解説した。藤井王位は「難しい展開が続き、終局の瞬間はほっとした気持ちが一番強かった」と明かした。
その後は質問形式でトークを展開。「友達になりたい将棋の駒は」という問いに、できれば相手に取られたくないという理由から「桂馬」と答えるなど、ユニークな回答の数々で会場の笑いを誘った。
王位戦では挑戦者の佐々木大地七段を4勝1敗で下し、9月5、6の両日開催予定だった第6局の対局を待たずタイトル防衛を果たした。
(榛原支局・足立健太郎)