トラックGメン 聞き取り調査 違反原因行為 ドライバーに確認 東名牧之原SAで県内初【迫る 24年問題】
4月から始まるトラック運転手などの残業規制に伴い、人手不足や輸送力の低下が懸念される物流の「2024年問題」に対応しようと国土交通省中部運輸局などは29日、「トラックGメン」による聞き取り調査を牧之原市の東名高速道牧之原サービスエリアで実施した。静岡県内での現場調査は初めて。
トラックGメンは運送業者と荷主の取引を監視し、物流業界の健全な運営につなげることを目的に昨年7月に同省に新設された。トラック事業者やドライバーへのヒアリングを行い、恒常的な長時間の荷待ちや運賃の不当な据え置きといった違反原因行為の疑いがあった場合は要請や勧告などを通じて、労働環境の是正を図る。
この日は、休憩施設付近で5人のトラックGメンがドライバーに違反原因行為の有無を確認した。同局静岡運輸支局の原田光一郎首席運輸企画専門官は「2024年問題はドライバーだけでなく、荷主や業者が一体となって物流の効率化を進めなければ解決しない。幅広く情報収集し、労働環境の適正化に努めたい」と強調した。