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テーマ : 牧之原市

静岡県の残土処理巡り「手順しっかりと」 牧之原市長

 静岡市葵区杉尾の砂防指定地に残土処分会社が無許可で造成した盛り土を静岡県が撤去する行政代執行で、受け入れ先となっている牧之原市の杉本基久雄市長は29日の定例記者会見で「反対しているわけではなく、必要性があれば協力する。ただ、しっかりとした手順で実施してもらいたい」と述べた。同市への搬入に対し、住民からは不安の声が上がっている。
 代執行では約5・1万立方メートルの土砂のうち約1万立方メートルを、3月25日までに同市内の民間残土処分場に搬入する計画を立てている。搬入する盛り土に汚染物質は含まれていない。当初、1月下旬の開始を予定していたが、現在までに作業は始まっていない。
 杉本市長は市内への搬入が決まる前に県から正式な問い合わせはなかったとした上で「相談があれば、さまざまな提案ができたと思う」と述べた。加えて、予定日までに残土を運び終えるには1日に相当量の大型車両の通行が見込まれるため、「周辺住民の理解を得ることが大前提であり、拙速では。残土処理の基本方針を踏まえてほしい」と強調した。
 県砂防課の担当者は「早急に進めなければいけないが、不安を払拭するためにもっと丁寧に説明する必要はある」と述べ、今後については理解を得るために、住民への周知方法を含め地元行政と協議していきたい考えを示した。

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