子どもの熱中症防げ 保育士ら対象 牧之原で研修会
牧之原市は5日、乳幼児の熱中症対策に関する研修会を同市の榛原総合病院で開いた。同院小児科の金憲徳医師が講師を務め、注意すべき点や適切な予防法について説明した。
研修には市内の教育、保育施設の職員ら約90人が参加した。金医師は熱中症が起きるメカニズムをはじめ、めまいや吐き気など重症度ごとに異なる症状を説明した。体温や血圧の調整機能が未熟で、暑さに気づかずに脱水症状を起こしやすいという子どもの特徴を踏まえ、「休みたがる」「焦点が合わない」など症状が出た際は注意すべきと強調した。
予防対策としては30分おきに子どもの様子を確認し、水分補給やクールダウンを行うことに加え、子どもでも簡単にできる対策として、体温調節を担う血管がある手のひらを流水で15秒ほど冷やすことを推奨した。金医師は「夏本番を前に暑さに慣らすことも大切で、屋外活動を恐れる必要はない。予防対策を取りながら初期症状を見逃さないでほしい」と呼びかけた。