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テーマ : 牧之原市

静岡県 土砂搬入を白紙撤回 牧之原の民間処分場へ計画 盛り土代執行

 静岡市葵区杉尾の砂防指定地に無許可造成された盛り土を県が撤去する行政代執行で、牧之原市の杉本基久雄市長は18日の市議会全員協議会で、県が計画していた同市内の民間残土処分場への土砂搬入を県が白紙撤回したと明らかにした。土砂搬入を巡り、処分場周辺の住民などから不安や説明不足を指摘する声が上がっていた。県は、他の民間処分場への搬入や公共工事での利活用に向けて最終調整している。
 市や県によると、県砂防課の担当者が15日、同市に白紙撤回の意向を伝えた。行政代執行は、杉尾地区の約5・1万立方メートルの盛り土のうち、汚染物質が含まれていない約1万立方メートルを3月25日までに牧之原市の民間残土処分場に搬入する予定だった。しかし、地元住民から汚染への不安や、土砂の受け入れ自体に反発する声が上がっていた。
 杉本市長は1月の記者会見で、事前に市への問い合わせはなかったとし、「(搬入を)反対しているわけではなく、必要性があれば協力する。ただ、しっかりとした手順で実施してほしい」と注文を付けていた。県は1月下旬から予定していた搬出作業を見合わせていた。
 県砂防課は、他の民間処分場への搬入や公共工事での土砂利活用に向けて調整を進めている。担当者は「牧之原市での反省を踏まえながら、できるだけ早く搬出作業を始めたい」と話した。

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