鈴鹿8耐「初完走」 牧之原の出場メンバー 市役所訪問、喜び語る
8月に三重県で開かれた国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に“町のバイク屋さん”として初出場した「ゲズンハイトレーシング」(牧之原市)のメンバーが13日、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、結果報告とともに初完走の喜びを語った。
大会では1台のマシンを2~3人で乗り継ぎ、1周(約5・8キロ)のコースを8時間で何周走れるかを競う。レース序盤には転倒というアクシデントに見舞われたが、完走の規定周回数の162周をわずかに上回る163周で見事に初出場、初完走を果たした。
市内でバイクショップを経営し、チームの監督を務める伊藤章人さん(50)は過酷なレース展開を振り返り、「右も左も分からない中、地域の協力もあり万全の体制で参戦できたことが完走につながった」と話した。当日のレースを会場で見守ったという杉本市長は「ライダーだけではなくチーム一丸となってレースに臨む姿に本当に感動した。来年も出場を目指してほしい」と激励した。
(榛原支局・足立健太郎)