テーマ : 教育・子育て

食品廃材活用の取り組み紹介 沼津・ソーイ社長 加藤学園暁秀高で講演

 独自の発酵技術で食品廃材から新たな製品を生み出すソーイ(沼津市)の石垣哲治社長がこのほど、同市の加藤学園暁秀高で講演した。不要だったものを価値ある製品にする「アップサイクル」と、ごみを出さない完全循環型経済の同時実現を目指す取り組み「アップゼロテック」を紹介した。食料自給率が低い日本は「先進国になれる」と訴えた。

アップゼロテックを紹介するソーイの石垣社長=沼津市の加藤学園暁秀高
アップゼロテックを紹介するソーイの石垣社長=沼津市の加藤学園暁秀高

 魚をまるごと食べるマグロに対し、おいしい部分だけを食べるのは「捉え方によっては人間のエゴ」と指摘。「食品廃材を減らすのも人間の役目。もったいないを形に」と事業の動機を説明した。
 廃棄されていたコーヒーかすやカカオの外皮を使ったチョコレート菓子などの製品を紹介した。「ごみを出さずに、おいしくないものからおいしいものを作れる」と発酵の効力を強調した。野菜の残りかすや茶殻の活用も模索していると明かした。
 生徒の進路選択の参考にしようと同校が招き、1年生が聴講した。

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