テーマ : 教育・子育て

道路寸断で通えぬ児童向け 島田・伊久美小が遠隔授業

 台風15号による静岡県道の通行止めで児童の通学に支障が出ている島田市の伊久美小は30日、市街地の島田第二中の教室を使ったオンライン授業を開始した。学区外から通う児童や、被災して一時的に学区外で生活する児童ら12人が参加した。

オンライン授業を受ける児童=島田市の第二中
オンライン授業を受ける児童=島田市の第二中

 子どもたちはそれぞれ割り当てられたタブレット端末を使って自分のクラスとつなぎ、算数や国語などの授業を受けた。伊久美小はこれまで他校との交流などでオンライン会議ツールを活用してきたが、本格的な授業の実施は初めて。同校の支援員らがサポートしながら進めた。
 児童の様子を見守った亀山泰弘校長は「本来の校舎に早く通えるよう、バスや徒歩で安全に登校できるルートを確保したい」と道路の早期復旧を願った。
 伊久美地区では県道蔵田島田線で崩落や陥没の被害があり、同地区の島田第一中の生徒も登校がかなわず、オンライン授業を受けているという。
 県は市街地からのアクセスを寸断している陥没箇所の仮復旧に向けた工事を進めている。
 (島田支局・中村綾子)

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