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テーマ : 熱海市

野菜マシマシ 広がる輪 「脳血管疾患」予防に期待 静岡県のプロジェクト

 静岡県民の野菜摂取量増加を目指して県が取り組む「野菜マシマシプロジェクト」が、県内市町や企業にも広がりを見せている。野菜に多く含まれるカリウムが余分な食塩を体の外に排出するとされ、本県の健康課題である脳血管疾患の予防対策として期待が高まる。今月31日は「野菜の日」。県は「野菜をおいしく楽しく食べるきっかけにしてほしい」と呼びかける。

県庁の食堂前で野菜摂取を呼びかけるキユーピーの担当者ら=8月中旬
県庁の食堂前で野菜摂取を呼びかけるキユーピーの担当者ら=8月中旬


 伊豆市は野菜マシマシを含むキャッチフレーズを募集している。健康づくりのイベントなどで活用する方針で、健康長寿課の担当者は「県と足並みをそろえ、市民を巻き込みながら高血圧対策に取り組みたい」と話す。31日には野菜摂取量の増加を促す食育キャンペーンを開き、野菜摂取量の測定体験をした人に野菜を配る。
 熱海市は野菜マシマシプロジェクトを参考に、市の広報紙やホームページで野菜を使ったオリジナルレシピの連載を始めた。「夏野菜の酢の物」「アスパラガスときのこのマリネ」などを取り上げた。健康づくり課は「味付けにも工夫を凝らした。新しい食べ方を提案したい」と期待する。
 企業とのコラボも拡大している。県庁の食堂ではキユーピーと連携し、21~25日に豆腐サラダを販売するほか、28日~9月1日にはドレッシングを使った「野菜マシマシ麺」を日替わりで提供する。同社静岡営業所の広尾禎久所長は「野菜をおいしく摂取してもらい、健康課題の解消に貢献したい」と意気込む。
 県東部を中心に飲食店を展開するにしはらグループ(三島市)は県産野菜を使用したギョーザレシピコンテストを開催し、近くレシピの募集を始める。
 県によると、県民の1日当たりの野菜摂取量は男性が274グラム、女性が243グラム。いずれも目標の350グラムに届かず、全国平均も下回っている。健康政策課は「野菜マシマシを合言葉に、統一感のある取り組みを展開していきたい」としている。
 (政治部・森田憲吾)

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