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テーマ : 熱海市

熱海の水道水に異臭 トラック事故の油流入か

 熱海市は20日、同市下多賀の宮川浄水場に油分が流入したと発表した。水道水から油のような異臭がするとの通報が相次ぎ、発覚した。水源とする宮川の上流部で今月11日に発生したトラック転落事故が影響したとみて原因を調べている。現時点で健康被害は確認されていない。
 市によると、宮川浄水場の水道水は上多賀、下多賀、網代、初島地区の一般家庭やホテル・旅館、教育機関など3500件が契約している。水道水の異臭は16日以降に通報が入り、19日までに22件に達した。市が調査した結果、宮川浄水場の取水口と沈砂池で少量の油の成分を確認した。トラック事故の影響で漏れ出た油とみられる。油の成分は通常の浄化作業で除去し、水道水への混入はないものの、市は「油の臭気が水に移った」とみている。
 市は民間の検査機関で水質を確認し、「健康に影響を及ぼすものではないと報告を受けた」と説明している。配水池の水を入れ替える捨て水処理を順次実施するほか、脱臭効果のある活性炭を浄水作業に活用して状況の改善を図るという。トラックの事故現場を迂回(うかい)する河川バイパス工事も行った。

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