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テーマ : 熱海市

駅彩るステンドグラス制作 現代美術作家ヤノベさん、熱海で創作に集中 万博向け大阪で設置

 公共空間を彩るパブリックアートを手がける熱海市泉の「クレアーレ熱海ゆがわら工房」にこのほど、現代美術作家のヤノベケンジさん(58)が訪れ、原画と監修を担当する大型ステンドグラス「生命の旅」の創作活動に取り組んだ。2024年3月に大阪モノレール大阪空港駅に設置し、25年の大阪・関西万博に向けた新たなシンボルとしてPRする。

大型ステンドグラスの監修に当たるヤノベケンジさん=熱海市のクレアーレ熱海ゆがわら工房
大型ステンドグラスの監修に当たるヤノベケンジさん=熱海市のクレアーレ熱海ゆがわら工房


 生命の旅は縦2メートル、横12メートル。大航海時代に船内のネズミを退治する“旅の守り神”として愛された猫をモチーフにした「シップス・キャット」をはじめ、世界中の災害の復興・再生を願う少女「サン・シスター」など、ヤノベさんの代表作を色彩豊かなステンドグラスで表現する。
 公益財団法人日本交通文化協会(東京)が企画制作を担い、同駅のパブリックアートとして生命の旅を設置することが決まった。協会によるパブリックアート制作は558作品目。日本宝くじ協会が展開する社会貢献広報事業の助成金を活用する。
 大阪出身のヤノベさんは大阪万博会場の近くで過ごした幼少期に触れ「未来をつくる想像力を養った」と回想。今回のオファーを受け「大阪を代表する作家として認めてもらえた」と喜んだ。熱海での創作活動については、古くから文豪や作家に愛された地との認識を示し「インスピレーションがわく。集中力を保って制作に臨めた」と話した。
 (熱海支局・鈴木文之)

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