あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 熱海市

土石流災害復旧工事の現場説明会開始 熱海市と静岡県、住民へ理解促進図る

 2021年7月の熱海市伊豆山の大規模土石流で被災した逢初(あいぞめ)川の中流域で27日、市と静岡県が計画する復旧復興工事の現場説明会が始まった。工事概要をくいや糸で立体的に表す「丁張り」の手法で可視化し、被災地住民の理解促進を図る。28日まで。

大規模土石流からの復旧復興工事を「丁張り」で可視化した現場説明会=27日午後、熱海市伊豆山
大規模土石流からの復旧復興工事を「丁張り」で可視化した現場説明会=27日午後、熱海市伊豆山

 復旧復興工事は2024年度中を目標に、県が川幅を3・4メートルに広げ、市が両岸に幅員4メートルの市道を整備する。現場説明会では、河川や市道の位置、高さ関係を丁張りで示した。市によると、法令の施工基準に基づき、起伏の激しい斜面をなだらかに整えるため、道路の高さが現状と比べ1メートル低くなったり、3メートル高くなったりする箇所がある。
 今回の現場説明会は机上の説明だけでは理解できないと指摘する被災者の意見を踏まえて開催し、初日は21世帯30人が参加した。工事概要の丁張りを見て「分かりやすかった」とおおむね評価する声が上がった一方、60代男性は「今ある宅地の位置よりも(一部で)道路の方が高くなるのが疑問」と首をかしげた。
 市観光建設部の程谷浩成部長は記者団の取材に「道路と宅地の間に生じる(高低)差を分かっていただけたと思う」と語り、こうした高低差をスロープの整備で解消するとした。該当する宅地の所有者には金銭的な負担を極力かけず、市道の工事費で原則まかなう考えを明らかにした。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

熱海市の記事一覧

他の追っかけを読む