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テーマ : 熱海市

大相撲春場所(6日目) 照ノ富士4敗目大の里ら全勝 豊昇龍2敗に

 大相撲春場所6日目(15日・エディオンアリーナ大阪)は、横綱照ノ富士が平幕隆の勝に寄り切られ、3連敗で4敗目と苦しくなった。3日続けて金星を与えるのは2019年秋場所の鶴竜以来。隆の勝は2個目の金星。

明生(左)を攻める大の里。押し出しで破る=エディオンアリーナ大阪
明生(左)を攻める大の里。押し出しで破る=エディオンアリーナ大阪

 新大関琴ノ若は小結阿炎を突き落として4勝目。阿炎は初黒星。豊昇龍は翔猿の寄りに屈して2敗に後退した。かど番の貴景勝は平戸海を押し出して4勝目を挙げ、霧島は王鵬を引き落として2勝4敗とした。
 両関脇は大栄翔が3勝目、若元春が4勝目。全勝で大の里と新入幕尊富士が並び、1敗は阿炎と湘南乃海となった。
 熱海富士(熱海市出身)は朝乃山に勝ち4勝目。翠富士(焼津市出身)は豪ノ山に敗れ4敗目を喫した。

大の里 すさまじい出足  すさまじい出足からは、末恐ろしさを感じさせる。幕内2場所目の大の里は元関脇の明生を圧倒。「立ち合いに力を伝えられた。落ち着いて、慌てずに対応できた」と泰然とした表情だ。新入幕尊富士とともに、6戦全勝で優勝争いの首位を快走している。
 4日目に照ノ富士から金星を挙げた実力者に何もさせなかった。右を固めて当たり、休まず前に出る。一気に押し出し、満員御礼の館内をどよめかせた。23歳の大器の迫力に八角理事長(元横綱北勝海)は「明生も軽くない。それを無理やりもっていく馬力が素晴らしい」とうなった。
 新入幕の先場所で11勝を挙げ、敢闘賞を獲得した。千秋楽の取組後に三賞の表彰式を終えると、東支度部屋で忘れられない光景が視界に入ってきた。優勝を果たした照ノ富士が一番奥で万歳三唱。「夢から目標に変わった。天皇賜杯も間近で初めて見て『抱きたいな』と思った」と述懐する。
 幕内上位に躍進した今場所も攻撃的な内容を続けている。4大関全員が既に2敗以上を喫しており、横綱も4敗と元気がない。今場所の主役へと躍り出そうな勢いになってきたが「本当に考えていない。目の前の一番に集中するだけ」。192センチ、183キロの体には無限の力が秘められている。

4大関は全員黒星二つ以上  4大関は早くも全員が2敗以上を喫し、初日からまだ一度も安泰がない。
 かど番の貴景勝は大関初挑戦の平戸海に完勝。首に不安がある中で、頭から当たって押し出したことは好材料か。「いつも通り。また明日も思い切ってやるだけ」と表情を崩さなかった。
 霧島は2勝目を挙げたものの、ばたばたとした相撲で取材にも応じなかった。大関陣が優勝争いの後塵(こうじん)を拝し、土俵下の粂川審判長(元小結琴稲妻)は「大関が崩れると、取組も崩れる。頑張ってもらわないと」と奮起を求めた。

 

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