焼津市の記事一覧
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焼津市、水産庁選出の「海業」推進モデル地区に
焼津市は19日、海や漁村の地域資源を活用して地域のにぎわい創出を図る取り組み「海業(うみぎょう)」を推進するモデル地区に全国10自治体の一つとして選ばれたと発表した。県内では唯一。 水産庁は3月に「海業の推進に取り組む地区」として全国54自治体を公表。その中から「実証的に海業の計画策定に取り組む地区」を絞り込んだ。 水産庁の支援で海業推進に向けた専門的な助言を受けることが可能になり、市は漁港での民間活力による施設整備、訪日外国客の受け入れを見据えたモニターツアーの実施などを計画する方針。
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「横断歩道は手を上げて」 新入学児に安協焼津地区支部が交通教室
静岡県交通安全協会焼津地区支部は17日、新入学児童向けの交通安全教室を焼津市の港小で実施した。1年生約80人が学校周辺を歩きながらルールを学んだ。 児童は横断歩道の渡り方や車の出入り口での留意事項などを確認。同協会の新任の交通安全指導員から「前後左右を確認したら手を上げて素早く渡ろうね」などと指導を受けた。同市内で2月に下校中の小学生が車にはねられる事故が発生していることも伝え、児童に注意を促した。
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災害時の口腔ケア支援 焼津市と市歯科医師会が協定
焼津市は19日、市歯科医師会と災害時の健康支援活動に関する協定を締結した。 市役所で行われた締結式で、中野弘道市長と上野暢一会長が協定書を取り交わした。口腔(こうくう)ケアが不十分だと誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクが高まることは過去の大規模地震時の事例から指摘されていて、中野市長は「災害時の歯と口の健康は重要な課題の一つ」と強調。上野会長は「災害関連死を招かないようにしっかり準備したい」と述べた。 大規模災害の発生で避難生活が長期化した際、市の要請に応じて同会の歯科医師や歯科衛生士が避難所などで市民に巡回診療や口腔ケアを行う。ケアに必要な用品の供給も同会が担う。
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ピンク、白のツツジ見頃 焼津の柳屋本店本社
焼津市東小川の柳屋本店の本社で、敷地内のツツジの花が見頃を迎えている。 高さ約2メートルに育ったツツジが県道沿いに約60メートルにわたってピンクや白の花をつけている。1989年の社屋改築に伴い定植し、管理を続ける。すでに八分から九分咲きで、鮮やかな色合いが通行人の目を楽しませている。見頃は来週いっぱいまでの見込み。観賞の際は同社の駐車場が利用可能。
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焼津の住宅地でシカ目撃相次ぐ
18日午前9時半ごろ、焼津市田尻北の長久寺付近で、体長1メートルほどの角のある雄のシカを通行人が目撃し、焼津署に通報した。 市によると、市内でシカは14、17日にも確認された。市は幼稚園・保育園や小中学校を通じて、子どもたちに見かけても近づかないよう注意を促した。市は同一個体の可能性が高いとみている。 18日に目撃された長久寺付近は海岸線から約800メートルの住宅地。同寺の武藤照代さん(66)は「40年ほどこの場所に住んでいるがシカを見るのは初めて」と驚いていた。
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「背中押しただけ」元焼津市議が主張 強制わいせつ、静岡地裁公判
マッサージを装って10代女性の胸を触るなどの行為をしたとして、強制わいせつの罪に問われた焼津市保福島、元焼津市議の建築業の男(55)の第5回公判が18日、静岡地裁(益子元暢裁判官)であり、男は検察が行為のあった日としている2023年6月9日について「その日は背中を押しただけ」と改めて主張した。 起訴状によると、男は同日午前11時2分ごろから14分ごろまでの間、自宅で、マッサージを装って女性のシャツを脱がせ、背後から下着をまくり上げ、両手で胸をもむなどしたとされる。 男は柔道の指導者で、女性は男が代表を務める道場に通っていた。男は2月の第4回公判で「(胸を触る行為を)したことはあるがその日
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静岡県清酒鑑評会5年連続最高賞 焼津・磯自慢酒造「蔵人11人でつかむ」
焼津市の蔵元「磯自慢酒造」(寺岡洋司社長)が、静岡県酒造組合主催の県清酒鑑評会で最高賞の知事賞に5年続けて選ばれた。同組合によると、鑑評会が現在の2部門での審査となった2000年度以降で最多の連続受賞記録となった。 23年度に製造された清酒の鑑評会は3月に開かれた。吟醸酒と純米吟醸酒の2部門に県内20の蔵元から63点が出品され、審査員13人が香りや味のバランスを評価した。吟醸酒の部は磯自慢酒造の「磯自慢」、純米吟醸酒の部は土井酒造場(掛川市)の「開運」がそれぞれ最高賞に輝いた。 73回の歴史を持つ同鑑評会は、00年度から吟醸と純米吟醸の2部門で行っている。磯自慢酒造は19年度から純米吟醸
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ひったくりの疑い 静岡南署
静岡南署は17日、窃盗の疑いで焼津市西小川6丁目、会社員の男(31)を逮捕した。逮捕容疑は2月下旬ごろ、静岡市駿河区の路上で、歩いていた同区の無職男性(78)の背後から徒歩で近づき、現金約3万5千円などが入ったセカンドバッグ1個(時価約700円)をひったくり盗んだ疑い。
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21日定演へ練習に熱 焼津市民吹奏楽団 ビキニ題材の曲も
焼津市民吹奏楽団は21日、第46回定期演奏会を同市の焼津文化会館で開く。毎年4月に開催する恒例行事に向け、連日練習に励んでいる。 演奏会は2部構成で、全11曲を披露する。1部では平和な世界への願いを込めて、今年で発生から70年を迎えたビキニ事件を題材とした曲「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~」を演奏する。 同楽団には10~60代の約60人が所属。16日夜に同会館で行われた練習では、音楽監督の望月洋次郎さん(48)=富士市=の指揮に合わせて音色を確認した。志村博之団長は「団員皆が活躍できるステージを目指している」と意気込みを語る。
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大輪ボタン 色とりどり 焼津・藁科さん宅
焼津市八楠の藁科剛一さん(92)宅の庭で、色とりどりのボタンの花が見頃を迎えている。 約2000平方メートルの庭に植えられた100株ほどのボタンが白や赤、黄、ピンク色に咲きそろう。肥料を与えて手入れをし、最大で直径約20センチの大輪に育った。他にも山野草や木々が広がり、自然の美が表現されている。庭は誰でも観賞可能。藁科さん宅は八楠郵便局の筋向かい。
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焼津市民吹奏楽団 定演へ練習に熱 富士の望月さん指揮
焼津市民吹奏楽団は21日、第46回定期演奏会を同市の焼津文化会館で開く。毎年4月に開催する恒例行事に向け、連日練習に励んでいる。 演奏会は2部構成で、全11曲を披露する。1部では平和な世界への願いを込めて、今年で発生から70年を迎えたビキニ事件を題材とした曲「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~」を演奏する。 同楽団には10~60代の約60人が所属。16日夜に同会館で行われた練習では、音楽監督の望月洋次郎さん(48)=富士市=の指揮に合わせて音色を確認した。志村博之団長は「団員皆が活躍できるステージを目指している」と意気込みを語る。
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“オール静岡県産ウイスキー”誕生 蒸留所運営の「ガイアフロー」 地元農家とタッグ、品質好評
静岡市葵区でウイスキー蒸留所を運営する「ガイアフロー」(中村大航社長)はこのほど、主要原材料の大麦や水、酵母などに地元産を採用した“オール静岡県産ウイスキー”を発売した。同社によると、地元産を原材料としたウイスキー製造は国内初。プロジェクトに共感した農家とタッグを組み、業界に新風を吹き込んでいる。 「念願の地元産ウイスキーができた。大麦を提供してくれる農家さんには頭が下がる思いだ」。中村社長(55)は感慨と感謝を口にした。ラベルは「100%静岡大麦バーボンバレル5年」で、製造は306本と少量。ただ、その希少さと安倍川水系の中軟水で仕込んだ薫り高い味わいが、地元のバー
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焼津の「おもちゃ病院」が“治療”4000件 開院15周年祝う 子ども研修医の学びにも
壊れた玩具を無料で修理する焼津市のボランティアグループ「おもちゃ病院Yaizu」(古井一成院長)の修理件数が4千件に達した。今月で開院15周年を迎え、14日に同市の市総合福祉会館で節目を記念した催しが開かれた。 4千件目となったのは同市の内野知子さん(61)が依頼した女の子向けのベビーカーのおもちゃ。親族の子どもが使っていた物を知人に譲るために“治療”を申し込んだ。取っ手の不具合などの修理が済み、内野さんは「物を無駄にすることなくきれいな状態で渡せてうれしい」と感謝した。 2009年に開院した同グループは、毎月第2日曜に同会館で活動する。5年前からは修理に加え、メ
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焼津市ふるさと納税 過去最高106億円 23年度、5年連続 静岡県内トップ
焼津市は15日、2023年度のふるさと納税寄付額が過去最高の106億8693万円となったと発表した。これまでの最高額だった22年度の75億7437万円を大幅に上回り、寄付件数も69万8218件と最多を更新した。金額、件数は4年続けて増加と右肩上がり。5年連続で県内自治体トップとなる見込みだ。 ふるさと納税の市場が活性化する中、同市は全国トップクラスの約1600種類の返礼品を用意して寄付額を伸ばした。マグロ、カツオといった魚介類や水産加工品が人気を集め、市内に工場があるビールも好評を得た。返礼品は市内の200以上の事業者と協力しながらそろえていて、市ふるさと納税課は「引き続きPRを進めながら
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あいキッズランドが焼津市に100万円 企業版ふるさと納税を活用し寄付
焼津市など静岡県中西部で6カ所の小規模保育園を運営する「あいキッズランド」(藤枝市、小沢澄子代表)はこのほど、企業版ふるさと納税を活用して焼津市に100万円を寄付した。 小沢代表が市役所を訪れ「さらなる市の発展に力添えできれば」とあいさつ。中野弘道市長は感謝状を贈り「魅力ある事業を展開したい」と述べた。寄付金はターントクルこども館(同市栄町)を核とした子育て支援事業に充てる。
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SNS投資詐欺で40万円被害 焼津の40代男性
焼津市の40代の男性会社員が14日、SNS(交流サイト)を通じて知り合った人物から投資名目で現金約40万円をだまし取られたと焼津署に届けた。同署はSNS型投資詐欺事件として調べている。 同署によると、男性は3月10日ごろにSNSを通じて投資の勧誘を受け、4月8日までの間に数回にわたって指定された個人口座に現金を振りこんだ。 同署管内では11日にも同様の手口で焼津市の40代の会社役員男性が約390万円の被害を届け出ていた。
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焼津カツオ盗 検審申し立て 被害の船会社
焼津市の焼津漁港に水揚げされた冷凍カツオの窃盗事件で、組織犯罪処罰法違反容疑で追送検された同市の水産加工会社「マルテ小林商店」と同社元役員の男(46)=窃盗罪で起訴=を不起訴とした静岡地検の処分は不当だとして、窃盗の被害に遭った船会社が12日、静岡検察審査会に審査を申し立てた。 同社と被告は2021年3月、不正に入手した冷凍カツオを正規の取引で購入したように装い利益を得た疑いがあるとして、23年3月に静岡県警から書類送検された。地検は今年1月、不起訴処分にしていた。
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インドでの竹加工指導に決意 JICA派遣 松本さん(焼津出身)
国際協力機構(JICA)の海外協力隊員として今月下旬からインドに2年間派遣される焼津市出身の松本裕和さん(46)が11日、同市役所を訪れ、中野弘道市長に抱負を語った。 松本さんは市内外での会社勤務などを経て、34歳で大分県立竹工芸訓練センターに入校。以前から興味のあった竹工芸を2年間学んだ後、同県を拠点に竹細工作家として活動してきた。インドでは東部のトリプラ州森林局の持続的水源林管理事業公社に配属され、竹製品の付加価値商品の提案や技術指導などを担う。 松本さんはプラスチックごみの削減策として竹の有効活用を挙げ、「帰任後に焼津に貢献できれば」と述べた。中野市長は「一回りも二回りも大きくなっ
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⚽J3アスルクラロ沼津 DF浜、攻守で躍動 強豪との連戦に闘志
J3沼津のDF浜託巳(27)=焼津市出身=が、攻守にわたって躍動している。14日にアウェーで首位大宮と、17日にはルヴァン杯でJ1札幌との対戦を控える。強豪との連戦を制し、勢いを付けたいところ。「ゴールに近い所でプレーしよう、チャンスをつくろうと意識している」と闘志を燃やす。 今季開幕から先発出場。前節の相模原戦では、1点を追う後半42分、浜が上げたクロスがFW和田の同点弾につながった。3月のルヴァン杯J2仙台戦では、浜が終了間際にこぼれ球から放った決勝点で、劇的な逆転勝利を収めた。 藤枝明誠高、新潟経営大を経て、2019年から沼津でプレー。昨季は全試合に出場、チームの要に成長した。
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投資詐欺390万円 焼津の男性被害
焼津市の40代の男性会社役員が11日、SNS(交流サイト)を通じて知り合った人物から投資名目で現金約390万円をだまし取られたと焼津署に届けた。同署はSNS型投資詐欺事件として調べている。 同署によると、男性は2月中旬ごろ、SNSを通じて「簡単にできて必ずもうかる」などと投資の勧誘を受け、3月下旬までに指定された口座に数回にわたり現金を振り込んだという。
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⚽36チーム熱戦火ぶた 静岡県社会人リーグ開会式
2024年度県社会人サッカーリーグの開会式が、このほど行われた。リーグ戦は1、3部が14日、2部が21日にそれぞれ開幕する。各リーグ12チームの計36チームが参加。総当たりで成績を競う。 24年度編成は次の通り。 【1部】FNプリマヴェーラ、浜松シティ、オーラン袋井、静岡市役所清水、ブラックキティ、焼津、フォンテ静岡、芙蓉ク、常葉大UNIV、チャッキリーズ、静岡産大セカンド、静岡ガス 【2部】シミズ・ウォンテッド、パイシャオン、ニノ・マルバド、SJファナン、ユナイテッド、静大ク、中部電力、ウィスタリア藤枝、ファラーゴ、YJSS-OB、ラソス、ヤマハ発動機 【3部】マイルドイレブン、静
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新入学児童に防犯グッズ贈呈 焼津署など
焼津署と焼津地区防犯協会はこのほど、焼津市の新入学児童向けに防犯グッズを贈った。 グッズは防犯標語「いかのおすし」を記したチラシやクリアファイル、防犯ホイッスルなど。市役所で行われた贈呈式で、菊地邦宏署長が羽田明夫教育長に手渡した。羽田教育長は「防犯意識が高まることを期待している」と謝意を示した。グッズは市教委を通じて市内13小学校の新1年生約900人に提供される。
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人身交通事故増 焼津で防止啓発 静岡県警など
昨年の焼津署管内の人身交通事故件数が県内ワーストの増加率だったことを受け、県警は11日、同署や県、県交通安全協会焼津地区支部と共同で啓発活動を焼津市のJR焼津駅南口で実施した。春の全国交通安全運動の一環。 2023年に焼津署管内(焼津市)で発生した人身交通事故は793件で、前年比117件(17・3%)増となり、県内全27署で最も増加率が高かった。今年に入っても、2月に道路を横断していた児童3人がはねられる事故が発生している。 関係者約10人が駅の利用者にチラシや啓発品を手渡し、事故防止を呼びかけた。警察官らはヘルメットをかぶって活動し、自転車運転時の着用を促した。
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焼津水産化学工業 6月6日上場廃止 TOB成立受け
焼津水産化学工業は10日までに、食品メーカーいなば食品(静岡市清水区)の完全子会社化に向けた株式公開買い付け(TOB)が成立したことを受け、6月6日に東証スタンダードの上場が廃止になる見通しを発表した。 焼津水産化学工業の臨時株主総会を5月16日に焼津市内で開催する。いなば食品の子会社となるための株式併合議案などが承認されれば上場廃止になる。
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海業モデル地区に焼津市認定を要望 水産庁で市長
焼津市の中野弘道市長は10日、水産庁で舞立昇治政務官と面会し、同庁が今月中旬に公表予定の「実証的に海業(うみぎょう)に取り組む地区」に同市を選定するよう要望した。水産資源を生かしたインバウンド(訪日客)獲得などで全国のモデル地区を目指す。 同庁は3月、同市を含む全国54の市町村を「海業の推進に取り組む地区」に位置づけた。その中から10自治体程度を、実証的地区に選ぶ。同庁と連携して海業振興のための計画策定や効果検証を行い、全国展開を図る先進事例となる。同市は漁具倉庫をコワーキングスペースに改修するなど、独自の施策を進めている。 舞立政務官は「他地域の参考になる視点を盛り込んでいると感じている。
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保育・幼稚園の防火態勢など査察 山口の園舎火災受け志太消防本部
山口県下関市で2日に発生した幼稚園の園舎が焼ける火災を受けて、志太消防本部は9日、管内の焼津、藤枝両市の公立保育園・幼稚園13カ所を対象とした特別査察を始めた。 焼津市東小川の小川保育園には焼津消防署の署員4人が訪れ、防火管理の態勢や消防用設備の維持管理状況を確かめた。園内を回り、消火器が適切に配備されているか、防炎の用品を使用しているか、避難路が確保されているかなどを点検。園の職員への聞き取りも実施した。同園に問題はなかった。 他県の事例を機に、改めて注意を喚起しようと行った。残りの園にも順次、査察に入る予定。
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現場で求められる看護師に 焼津の専門学校が入学式
焼津市東小川の組合立県中部看護専門学校は8日、入学式を校内で行った。35期生となる40人が看護の道への一歩を踏み出した。 入学生を代表して梅原愛理さんが「3年間の学校生活を通じて医療現場で求められる知識や技術を持った看護師になりたい」と決意を述べた。友山真校長は「校訓の『優しい手、温かい心、科学の目』を持った看護師を目指してほしい」と呼びかけた。 35期生は新卒者38人、社会人2人。焼津、藤枝両市から主に集まった。
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焼津の57歳女性 80万円詐取被害
焼津市の無職女性(57)が8日までに、SNSを通じて現金約80万円をだまし取られたと焼津署に届けた。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、女性はSNSで「仕事を手伝ってくれないか」「利益が25%でその一部をあげる」などと言われ、犯人の指定する口座に作業に必要な代金を振り込んだ。その後、「作業が終わらなければ元金が戻らない」などと言われ、6、7日に同市内のATMから複数回に分け、現金約80万円を指定された口座に振り込んだ。
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謎多い神武天皇像 専門家ら現地調査 学術的に価値確認 「明治期の制作 妥当」 焼津神社
焼津市の焼津神社に建つ神武天皇像について、美術史研究の専門家らでつくる「屋外彫刻調査保存研究会」がこのほど、現地調査を行った。明治時代末期ごろの制作とみられる銅像の価値を、学術的な視点から確かめた。 像は銅製で、高さ1・98メートル、幅1・1メートル。像の左手に弓が握られ、先端には金鵄(きんし)がとまっている。像は1913年に同市の神武通り商店街に建てられ、50年に同神社に遷座された。焼津市史などによると、像は住民らが名古屋で購入したとされるが、詳細は分かっていない。 調査は像の周囲に足場を組み、洗浄もしながら実施。参加した美術史研究者や彫刻家、保存修復の専門家ら10人ほどの会員が状態
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共同体モデル創造の契機に 能登半島地震 建築家の支援(五十嵐太郎/建築評論家)
2月下旬に石川県輪島市や珠洲市など能登半島地震の被災地を回る機会を得た。被災地で痛感したのは、アクセスの不便さだ。東日本大震災では、内陸の東北自動車道から複数の国道を使って沿岸部へのルートを確保する「くしの歯作戦」が行われたが、震源が半島の先端付近に位置する今回の被災地では難しい。 山中を走る道路は、あちこちで谷側が陥没し、ガードレールが浮いていたが、脇に仮設の道路が建設されるなど、驚くべき復元力を見せている場所もある。穴水町に入ると、屋根の重みでつぶれた家屋や壁が剝落した蔵が出現し、大規模火災が発生した輪島市の朝市通りに立つと、阪神大震災で同じく焼け野原となった神戸市の長田地区の光景が重
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春の焼津路 笑顔で力走 みなとマラソンに7000人
春の焼津路を駆け抜ける「焼津みなとマラソン」(実行委主催)が7日、焼津市の焼津新港を発着点に開かれた。本県を中心に計32都道府県から昨年を千人上回る約7千人がエントリーし、潮風を背に疾走した。 ハーフ、10キロ、3・4キロ、2キロの4部門で、参加者は勢いよくスタートして健脚を競い合った。各部門の3位までを表彰した。他にも10人に3人が当たる「飛び賞」があり、対象となった出場者は疲労のにじんだ表情を笑顔に変えて、賞品の市特産のカツオを受け取った。 同時に「大学対抗ペアマラソン大会」も開催。1月の箱根駅伝で優勝した青山学院大や2位の駒沢大など18校が出場し、沿道を沸かせた。
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マグロの「競り」盛況 焼津みなとまつり カツオの一本釣り体験も
焼津市の漁港三大祭りの一つ「焼津みなとまつり」(実行委主催)が7日、同市の焼津内港で開かれた。70回目の節目を迎えて多彩な催しが用意され、多くの人でにぎわった。 マグロの串揚げ、カツオだしといった市の特産物の無料提供で来場者をもてなした。マグロの大トロ、中トロ、赤身各1キロなど、水産物のセットを「競り」で販売するイベントも節目を記念して行われた。 焼津水産高の海洋部フィッシング班は実物と同じ重さの模型を使ったカツオの一本釣り体験のコーナーを設置。生徒の助言を受けながら、子どもたちが力いっぱいさおを持ち上げた。会場の中央には約80の出店が設けられ、来場者が新鮮な海産物を頬張ったり、買い求め
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焼津の公民館「地域交流センター」に 住民の利用範囲拡大
焼津市は本年度から、市内全9カ所の公民館を「地域交流センター」とし、住民の利用範囲を拡大した。開館日が増えたほか、個人や事業者も利用できるようになった。 これまで祝日と月曜は閉館していたが、祝日を開館に変更(焼津地域交流センターは引き続き祝日、月曜も開館)。会議室などの施設利用は登録された団体だけでなく、個人や事業者も可能になる。従来の生涯学習活動に加え、交流や学び、支え合いの拠点となることを想定する。 代表して港地域交流センター(同市石津港町)でこのほど式典を開き、関係者が名称看板の除幕を行った。中野弘道市長は「将来にわたり心豊かに暮らしていくための地域の拠点を目指していく」と述べた。
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危険業務従事者叙勲 元警察官ら 静岡県内86人
政府は6日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第42回危険業務従事者叙勲」の受章者3615人(うち女性21人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1759人(同7人)、瑞宝単光章が1856人(同14人)。発令は29日。 職種別では、警察官が1825人(同9人)で全体のほぼ半数を占めた。自衛官936人(同8人)、消防吏員625人、刑務官と入国警備官137人(同4人)、海上保安官90人、麻薬取締官と漁業取締職員がそれぞれ1人だった。 都道府県別では、埼玉県の276人が最多。北海道275人、千葉県217人、神奈川県212人、東京都171人の順だった。静岡県は86人
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今後も人がつながる場に 焼津「小川みなみサロン」20周年
焼津市の小川地区コミュニティ推進会の「小川みなみサロン」が開設20周年を迎え、5日にお祝いの会が同市小川の向川原公会堂で開かれた。利用者やボランティアスタッフら約50人が集い、節目を祝った。会では焼津祭り木遣(や)り同好会による木遣りの披露があり、会場を盛り上げた。他にも参加者で合唱や体操をしたり、落語を聞いたりと楽しいひとときを過ごした。 小川みなみサロンは2004年4月に開設。19年に「小川みなみミニデイ」から名称を変えた。高齢者が毎月第1金曜日に同公会堂に集まり、会話や歌などを楽しんでいる。現在の利用者は女性を中心に21人で、18人のスタッフが支えている。スタッフ代表の増田静子さん(
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1年の大漁や安全祈願 焼津、小川漁協 放流や魚供養も
焼津市の焼津、小川の両漁協は4日、1年の大漁や操業の安全を祈願する諸行事を同市城之腰の焼津魚市場で開いた。 大漁祈願祭の「浦まつり」や魚を海に放つ「放生会」、安全な航海を願う「海上安全祈願会」、魚の霊を慰める「魚族供養」を行った。放生会では焼津漁協の橋ケ谷長生組合長ら関係者がマダイとホウボウを放流し、漁業発展への願いを込めた。
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福祉・労働団体が学生向け寄付講座 静岡福祉大と協定式
静岡県労働者福祉基金協会(理事長・角山雅典連合静岡会長)と連合静岡などは4月から、焼津市の静岡福祉大(増田樹郎学長)で学生向けの寄付講座を開く。4日に静岡市葵区の勤労者総合会館で協定式を行った。福祉事業団体と労働団体が一丸となり、大学で寄付講座を開くのは県内初。 講座名は「働く人たちの仕事と生活~わが国の実態と支援システム」。2024~27年度まで、毎年前期に計15回開講する。学生を対象に、金融や保険など生活に身近なテーマの情報を提供する。 角山理事長は「社会に出る学生が迷わずにすむような講座を開きたい」とし、増田学長は「教養教育を充実させたいと考えていた。力を借りながら、学生の学ぶ機会をよ
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交通安全指導員 焼津で初任研修 本年度採用10人
静岡県交通安全協会は4日、交通安全指導員の初任研修開講式を焼津市の県立焼津青少年の家で開いた。本年度採用の10人が25日まで、施設で共同生活を送りながら交通法規などを学ぶ。 代表して小見山愛さん(23)=御殿場市=が同協会の大村和寿総務部長から採用辞令を受けた。小見山さんは「職責を深く自覚し、県民の奉仕者として誠実に職務を執行する」と宣誓した。10人は街頭指導要領や交通安全広報要領などの習熟に努め、研修修了後は県内各署にある同協会の地区支部に配置される。
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地場産業発展へ思い新た 焼津で慰霊祭 水産翁3氏の功績しのぶ
焼津市の水産業の礎を築いた先人3氏の業績をしのぶ「水産翁慰霊祭」(水産翁顕彰会主催)が3日、同市の焼津神社で開かれた。漁業、行政関係者や遺族ら約50人が参列し、地場産業の発展へ思いを新たにした。 水産翁は山口平右衛門、片山七兵衛、服部安次郎の3氏。明治時代、漁港建設の基盤となった防潮堤設置や、遠洋漁業の推進、生産組合の組織化などに尽力した。 神事を執り行い、橋ケ谷長生焼津漁協組合長、杉本昭赤阪鉄工所会長、横山敦史しずおか焼津信用金庫理事がそろって神棚に玉串をささげた。橋ケ谷組合長は「『政・官・漁・水』が一体となって郷土の発展に寄与する」と誓った。 (焼津支局・市川淳一朗)
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24年で最後の野外音楽フェス「頂」 フィッシュマンズなど25組登場へ 6月1、2日に吉田公園
6月1、2の両日、吉田町の吉田公園で開催される野外音楽フェスティバル「頂―ITADAKI―THE FINAL」(静岡新聞社・静岡放送共催)の出演者が出そろった。2008年から毎夏の実施が定着しているが、今年が最後の開催。新旧の注目アーティスト計25組がラインアップされた。 1日の目玉はともに静岡市出身の石野卓球、ピエール瀧による電気グルーヴ。近年は地元のクラフトビール醸造所との協働も話題を呼ぶ。台風接近で中止になった23年に登場予定だった水曜日のカンパネラは17年以来の出演。「頂」の前身イベントにも出演歴があるEGO-WRAPPIN’、第1回からほぼ毎回出演のGOMA&TheJ
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ふるさと納税寄付 1人の情報漏えい 焼津市
焼津市は2日、ふるさと納税業務で寄付者1人の個人情報が漏えいしたと発表した。漏えいした情報は、氏名と返礼品の発送日。 市によると、1日に寄付者からメールで届いた問い合わせの返答を、誤って別の寄付者に送信した。職員がふるさと納税管理システムにメールアドレスを登録した際のミスが原因で、市は当事者に謝罪するとともに再発防止策を図る方針。
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写真、書作品 入賞者を表彰 県議会だよりコンクール
静岡県議会だよりの写真コンクールと題字コンクールの表彰式がこのほど、県庁で開かれ、中沢公彦議長が入賞者に表彰状を贈った。年4回発行される2024年度の県議会だよりに掲載される。 「静岡県の四季」をテーマにした写真コンクールには、71人から計218点が寄せられた。春夏秋冬の各号で表紙を飾る特選計4点と紙面で掲載する入選計8点が選出された。 題字コンクールは、若者に手にしてもらえるよう高校生年代を対象に毛筆作品を募集した。148人から1点ずつ応募があり、表紙に使われる特選4点、入選4点が選ばれた。 入賞者は次の通り。 【写真】特選 山本武正(富士宮市)中野進(富士市)小栗進(浜松市)中西
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「夢実現へ全力」 静岡福祉大で入学式 焼津
焼津市本中根の静岡福祉大で2日、本年度の入学式が開かれた。社会福祉学部98人、子ども学部38人の計136人が大学生としての一歩を踏み出した。 新入生を代表し、社会福祉学部福祉心理学科の高安花音さん(18)=菊川市=が「仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)し、夢や目標の実現に向けて全力で取り組む」と決意を述べた。増田樹郎学長は「共に生きる」という大学の新たな教育理念を紹介しながら、入学を歓迎した。 (焼津支局・市川淳一朗)
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幹部昇任者らに辞令 焼津市消防団
焼津市消防団(岩本操団長)は1日夜、幹部昇任者らへの辞令交付式を市消防防災センターで行った。 岩本団長が分団長、副分団長に昇任する13人と、退団する幹部3人に辞令書を手渡した。消防庁長官永年勤続功労章を受けた石神典明副団長と、日本消防協会精績章を受けた伊藤靖分団長への表彰伝達も行った。 本年度は新たに36人の団員が加わり、計555人で活動する。
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がんばれ新社会人! 中部各市町で辞令交付
静岡県中部の各市町で1日、新規採用職員への辞令交付式が行われた。真新しいスーツに身を包んだ職員は緊張した面持ちで辞令書を受け取り、公務員としての決意を新たにした。 静岡市203人「誠実かつ公正に」 静岡市は1日、新規採用職員の辞令交付式を市役所静岡庁舎で開いた。2024年度の採用数は203人(消防、病院、教育職を除く)。 新規採用職員を代表し、建設政策課の青島英里さん(22)が難波喬司市長から辞令を受け取った。教職員課の鈴木香穂さん(22)、市民税課の山内文斗さん(22)が「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」と宣誓した。 難波市長は「小さな成功体験を重ね
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JR焼津駅、線路内に車進入 アクセル踏み間違えか 一時運転見合わせ
1日午後3時55分ごろ、焼津市栄町のJR焼津駅近くのマンション敷地内から乗用車がフェンスを突き破ってJR東海道線の線路内に進入し、ホームに衝突して停止した。焼津署によると、運転していた同市の無職男性(76)にけがはなく、巻き込まれた人もいなかった。駐車場で誤ってアクセルを踏んだ可能性があるとみて事故の状況を調べている。事故の影響で、JR東海道線静岡ー掛川駅間の上下線で一時運転を見合わせた。
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決意新た 各地で辞令交付式 焼津市、デジタル施策推進 民間人材4人委嘱
焼津市は1日、デジタル施策を推進するため、市の最高デジタル責任者(CDO)にNTT西日本静岡支店の瀬戸伸亮さん、新設のデジタルサービスデザイナーに同社の社員3人をそれぞれ委嘱した。民間の専門人材を活用し、市民サービスの向上や業務の効率化を図る。 市は国の地方創生人材支援制度を通じて、2021年度からCDOに瀬戸さん、特別デジタル専門監に同社の土肥慎市さんを任命。手続きの電子申請や公共施設のオンライン予約などを実現してきた。 さらなる展開に向けて、本年度は瀬戸さんに加え、同社でデータ活用や最新技術などを専門とする3人がチームとして支援に関わることになった。委嘱期間は1年。
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焼津・長久寺 境内にぎわい 演奏やダンス、マルシェ
焼津市田尻北の長久寺で31日、花祭りが開かれた。来場者は演奏やダンスといったステージイベント、マルシェ、子ども向けのふわふわ遊具で楽しんだ。 本堂近くのステージでは、焼津高音楽部の生徒が、「気球にのってどこまでも」や「翼をください」、緑黄色社会の「Mela!」といった楽曲を演奏しながら、合唱を披露した。境内にはカレーやラーメン、コーヒー、野菜の販売ブース、ふわふわの滑り台なども設けられた。
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焼津・こども館 節目お祝い 入館22万2222人
焼津市栄町のターントクルこども館で30日、入館者数22万2222人の達成を記念した式典が行われた。参加者は同館人気のおもちゃの一つ紙コップクラッカーで祝った。式典に先立ち、4月から管理運営を担う指定管理者への引き継ぎ式も行われた。 静岡市清水区の上原飛鳥さん(43)、星鳥さん(10)、ほたるさん(5)の家族が記念品を受け取った。飛鳥さんは「屋内で過ごしやすく安心して一日中遊べる施設。これからも利用したい」と述べた。 4月から管理運営は市直営から同館で働いてきた市民スタッフが中心となって設立した一般社団法人やいづ子育て・多世代交流支援協会ことことに移行する。指定期間は5年間。
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50代男性脳死判定 静岡県内病院に入院
日本臓器移植ネットワークは30日、静岡県内の病院に急性心筋梗塞で入院していた50代男性が臓器移植法に基づき、脳死の判定を受けたと発表した。男性の家族が臓器提供に承諾した。腎臓は県立総合病院で50代男性に、焼津市立総合病院で60代女性にそれぞれ移植される。肺と肝臓は県外の病院で移植する。
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医学部受験へ対策指導 静岡県、高校生向けにセミナー開催
静岡県はこのほど、医学部進学を目指す高校生に受験対策を教える「こころざし育成セミナー」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。1、2年生約50人と保護者らが参加した。 大手進学塾「河合塾」の講師が、英語と数学について、過去の入試問題を例に出題傾向や解答のポイントなどを解説。焼津市立総合病院の医師が大学生活や仕事内容を語ったほか、卒業後に県内の医療機関に一定期間勤務することを条件にする「地域枠」を設ける帝京大のガイダンスもあった。 県内の医学部進学者は近年増加傾向にあるものの、人口規模から想定される進学者数よりも少ないことが課題になっている。セミナーは2012年度に始まり、これまでに約680
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倉庫会社元幹部、再び不起訴に 焼津カツオ盗で静岡地検
静岡検察審査会が、焼津市の焼津漁港に水揚げされた冷凍カツオの窃盗事件に絡み、「不起訴不当」と議決していた同市の冷蔵倉庫会社元幹部の男性(53)の窃盗容疑について、静岡地検は29日、再捜査の結果、再び不起訴処分とした。 男性は2021年3月、窃盗罪で有罪判決を受けた神奈川県の運送会社元社長らと共謀し、宮城県の船会社が水揚げした冷凍カツオ約10トンを盗んだとして、22年5月に焼津署に逮捕された。地検は22年8月に不起訴処分としたが、被害に遭った船会社が処分を不服として静岡検察審査会に審査を申し立て、検審は23年10月に「不起訴不当」と議決していた。
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2被災地に長期派遣 焼津市が辞令交付
焼津市は29日、熱海市伊豆山の大規模土石流、能登半島地震それぞれの被災地支援で派遣する職員2人への辞令交付式を市役所で行った。 河川課の安藤一馬主任技師は熱海市に、公有財産課の高木健太郎主任主事は石川県内灘町にそれぞれ1年間派遣される。石川県への長期派遣は今回初めて。高木主任主事は被災者支援に関する業務の受け付けや管理、給付などを担う。熱海市への長期派遣は2人目。安藤主任技師は道路や橋の復興事業に関する工事設計や管理に携わる。 中野弘道市長は2人に辞令を手渡し、被災者に寄り添う姿勢を持つよう訴えながら「この経験を焼津市の災害が発生した場合に生かしてほしい」と語った。
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登山初心者にお薦め 「秀山」写真で紹介 焼津で展示
焼津市内で山歩きの活動を展開する「焼津アルプス愛好会」の塩谷雅代表が主催する「初心者でも登れる秀山」と題した写真展が4月2日まで、藍画廊(同市本町)で開かれている。塩谷代表が自身の経験から、登山に3~4時間ほど要し、特別な技術がいらずに登れるとする県内外30の山を自身撮影の写真で紹介している。 塩谷代表らの愛好会が9年間で登った身延山や乗鞍岳、宝永山、天城山といった静岡、山梨、長野各県の山の写真42点が並んでいる。写真説明では登山口と頂上の往復時間が示されている。 塩谷代表は「登山ブームの中でどの山が良いか迷っている人のヒントになれば」と展示会の趣旨を語る。
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モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区 焼津市が友好都市提携 五輪機に交流深める
焼津市は28日、モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区と友好都市提携に関する基本合意書を結んだ。東京五輪・パラリンピックのモンゴル代表チーム事前合宿受け入れをきっかけにした市と区の交流をより深めていく狙い。オーストラリア・ホバート市とは姉妹都市提携を結んでいるが、友好都市提携は初めて。 市役所で行われた締結式では、区と市の関係者約100人が見守る中で、同区のバトスンベレル区長、中野弘道市長が基本合意書に署名した。中野市長は「幅広い分野での交流を深めていく上で重要な意味を持つ」と提携の意義を強調。バトスンベレル区長は「都市間交流の新たな一歩を踏み出した」と語った。 市と区は2018年にスポー
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浜名湖発「生きる喜び」 がん経験の川中さん 悩み吹き飛ぶ感動体験イベント
浜松市中央区のパーソナルトレーナー川中ちひろさん(47)が、SUP(スタンドアップパドルボード)や食など浜名湖の自然を五感で楽しんでもらうイベントを今春スタートした。シングルマザーとしての子育てやがんを経験する中、浜名湖の雄大な自然に魅せられ2019年に静岡市から移住した。「非日常の空間に身をゆだね、生きる喜びを感じてほしい」と語る。 育児中の母親、育児が一段落した40、50代向けに、地元水産物を味わったり、気軽に海遊びを体験したりする場を提供する。3月中旬、浜名湖の眺望を間近に楽しめる湖西市新所で開いた初のイベントには、幼児を含む家族連れなど3組が参加した。川中さんや地元の消防士男性の指
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8億円損害賠償求め提訴 焼津カツオ窃盗事件、被害の船会社など
焼津漁港での冷凍カツオ窃盗事件の第3ルートを巡り、被害に遭った焼津市の船会社「極洋水産」など10社と個人事業者1人が28日までに、窃盗罪で起訴された被告や所属していた水産加工会社などを相手に約8億500万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。22日付。 訴状によると、同市の水産加工会社「マルテ小林商店」元役員の被告(46)=窃盗罪で起訴=、同市の運送会社社長(62)=同罪で有罪判決=、水産加工会社「大熊」元役員の被告(69)=同罪などで起訴=は共謀して、原告らの保有する漁船が水揚げしたカツオを盗んだとされる。それぞれの会社にも損害賠償責任や使用者責任があるとしている。 損害額は2
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焼津の私立幼稚園 不適切保育疑い「マタハラも」 園は否定
教諭の大半が3月末で一斉退職する私立焼津中央幼稚園(焼津市西小川)で、一部の教諭による不適切保育の疑いや園幹部によるハラスメント行為などの実態が28日までに複数の関係者への取材で分かった。同園側は否定している。 園に子どもを通わせている保護者によると、教諭の1人が言うことを聞かない園児を物置部屋に閉じ込めるような行為が複数回あったという。被害にあった園児は登園しなくなり、そのまま園を離れたという。子どもはその様子を目撃していて、「しばらくその教諭を怖がっていた」と保護者は証言する。 また、別の保護者によると、妊娠に伴い受け持つクラスを交代する女性教諭に対し、園の幹部が保護者たちのいる前で
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焼津の魅力 私たちがPR マリンレディ3人内定
焼津市観光協会が募集した同市のPR役「やいづマリンレディ」の3人が決まり27日、市役所に中野弘道市長を訪ねて報告した。任期は4月1日から2年間。 いずれも同市在住の会社員青木優奈さん(22)、鈴木詩織さん(27)、滝口愛星さん(19)が書類、面接審査を経て内定した。4月7日の焼津みなとまつりでの認定式で、第33代目として正式決定する。 青木さんはマリンレディの制服を着て「実感がわいてきた」と感想を述べた。鈴木さんは発声や所作などを練習していると明かした。滝口さんは訪問を通じて「現実味が出てきた」と緊張した面持ちで語った。 市や市観光協会が主催、後援する行事や各種団体のイベントに参加する
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漁協合併協議会、年内にも設置 焼津・小川が方針
焼津漁業協同組合と小川漁業協同組合は28日までに、合併協議会を年内にも設置する方針を固めた。昨年から開始した両漁協でつくる作業部会での議論がまとまり次第、合併協議会を立ち上げ、新組織設置に向けた具体的な議論を進めていく。 両漁協の組合長を兼務する橋ケ谷長生氏が19日に焼津漁協、22日に小川漁協それぞれの通常総会で、合併協議会設置の方針を表明した。カツオ窃盗事件の再発防止に向けた組織の刷新、経営基盤の強化を図る狙い。 両漁協の合併を巡っては橋ケ谷組合長が昨年の総会で検討を進めていく方針を表明。昨夏には両漁協の役員が入った作業部会を設置し、合併の方法、新組織の名称や管轄区域といった22項目の
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TOKAI元社員 「架空工事」で起訴 静岡地検
静岡地検は28日、TOKAIホールディングス(静岡市葵区)のリフォームなどを担うグループ会社TOKAIで架空の工事代金を同社に請求し、現金をだまし取ったとして、詐欺の罪でTOKAI元社員でコンサルタント業の男(44)=藤枝市=を静岡地裁に起訴した。 起訴状などによると、被告はTOKAIで下請け業者への工事の発注業務を担当していた。2019年1~2月には静岡市駿河区のホテルの空調設備工事を装って237万6千円、19年12月から20年1月の間には袋井市の大学研究実験棟の同工事を装って220万円、20年2~3月には同じ大学の教育棟の同工事を装って187万円を、いずれも事情を知らない下請け業者の男
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無事故願い黄色いバッグ 新1年生に贈呈 明るい社会づくり運動焼津地区協議会
明るい社会づくり運動焼津地区協議会は27日、焼津市内の新小学1年生に寄贈する「黄色い安全バッグ」の贈呈式を市役所で行った。 協議会委員が焼津西小に入学予定の青木翔大さん、多田良梨紗さんそれぞれにバッグを手渡した。バッグは市内の新小学1年生908人に各校を通じて、4月の入学式で配布する予定。青島直久会長は「交通事故に遭わないようにという思いで作ったバッグ。安全に学校に通ってほしい」と語った。 黄色い安全バッグの贈呈は新入学児童が安全に通学できるようにと、市内の企業、団体が協力し1985年から続けている。
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18歳新成人に祝福はがき 焼津市発送 クーポン付き
焼津市は28日、新たに成人となる18歳の市民を対象に、お祝いクーポン付きの「やいちゃんはがき」を発送した。 中野弘道市長のメッセージや市政情報に加え、市内のカフェなど協賛4店舗で使用できるクーポンが付く。対象者は2006年4月2日から07年4月1日生まれの市民1339人(2月1日現在)。4月1日から5月末まで使用できる。 市採用2、3年目の若手職員でつくる「市役所若者倶楽部」のメンバーが企画した。22年度から実施していた圧着はがきでの「新成人お祝い通知」をより魅力的にしようと、はがきのデザインやクーポンの店舗選びなどを協議した。 27日は市役所でメンバーによる発送準備作業が行われた。職
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焼津の70代男性 820万円詐取被害
焼津市に住む派遣社員の70代男性が27日までに、総合通信基盤局の職員をかたる男らに現金約820万円をだまし取られたと焼津署に届けた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、2月8日、男性宅に同局の職員を名乗る男から「あなたの名義で契約されている携帯電話が詐欺に使われている」などと電話があった。その後、警察官や検事を名乗る人物から「捜査のために仮想通貨を購入しなさい」などと電話で言われたため、相手の指示に従い、現金約820万円で購入した仮想通貨を3月12日までの間に5回にわたり送金して、だまし取られた。
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災害時の通信手段確保へ 協定締結、焼津市とNTTドコモ東海
焼津市とNTTドコモ東海支社はこのほど、災害発生時の通信手段を確保するため、「災害復旧用オープンスペースに関する協定」を締結した。市消防防災センターで締結式が行われ、中野弘道市長と同社の小林和則静岡支店長が協定書に署名した。 災害時のオープンスペースの候補地として想定する市の職員駐車場や焼津文化会館の駐車場、大井川防災広場などに、ドコモの移動基地局車を置く。通信サービスの確保と迅速な復旧支援活動が可能になるほか、災害対応充電器(マルチチャージャ)が無償提供され、無料充電サービスも行うことができる。 中野市長は「災害時の通信手段の確保は地域防災、防災力の強化に欠かせない」と話し、小林静岡支
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焼津の私立幼稚園 教諭大半が退職意向 職員補充で運営継続
焼津市西小川の私立焼津中央幼稚園で教諭の大半が3月末で一斉退職することが26日、関係者への取材で分かった。教諭ら15人のうち、13人が退職する意向を示しているという。園は新規採用などで運営を継続する見込み。 関係者によると、2月下旬ごろに市と静岡県は10人超の教諭が辞意を固めている状況を把握。園に事実確認したところ、「人員を確保しているため、新年度以降の運営に支障はない」との回答だったという。 園は3月下旬、保護者向けの説明会を実施した。関係者によると、大量退職の原因として園側は、職員や保護者とのコミュニケーション不足を挙げたという。新年度の態勢については9人を補充する見通しを示した上で
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【静岡県内公示地価・中部】経済正常化、二極化が加速 静岡市葵区 西草深町引き合い強く/焼津市祢宜島 子育て世代関心
国土交通省が26日発表した静岡県内公示地価(1月1日時点)は、社会経済活動の正常化により商業地が4年ぶりの上昇に転じるなど、利便性の高い地域で堅調な伸びを示した。沿岸部も下落幅が若干縮小したものの、需要が高まる内陸部との二極化傾向は続く。各地の需給や取引状況を不動産関係者に聞いた。 (価格は1平方メートル当たり) 静岡市葵、駿河区 住宅地は葵区0・8%、駿河区0・6%といずれも上昇した。中心市街地は需要が高く、土地の動きが活発化している。 駅から徒歩圏内のエリアは引き合いが強く、葵区春日町で23万円、西草深町で38万円、駒形通で24万円など。中古の一戸建てやマンションも人気で、
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サクラエビ由比と大井川で春漁初競り 平均値上昇、約4万9千円【動画あり】
前夜の春漁初日に水揚げされたサクラエビが26日早朝、由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で初競りにかけられた。約19トンを取引し、1ケース(15キロ)当たりの両市場平均取引値は約4万9千円と、まれに見る豊漁だった昨春初日から約1万6千円上昇した。 26日午前5時ごろ、同区の由比、蒲原地区の仲買人らが初競り会場の由比漁港に続々と集まり、「形もよく混ざり物も少ない」「去年の初日は特別だったけど今年もいい」などと話し、じっくりとサクラエビを目利きした。同40分に競りが始まると、仲買人らは買い付けたサクラエビを次々にトラックに積み込んだ。由比漁港の最高値は5万5110円だった。 初競りを
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SSクラス 門奈さん優勝 日将連浜松3月大会
日本将棋連盟浜松支部の3月大会がこのほど、浜松市中央区の積志協働センターで開かれた。74人が参加し、最強のSSクラスは門奈光さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①門奈光(中央区)②高〓烝(浜名区)③田中雅英(中央区)▽S ①岡崎正芳(中央区)②安藤隼斗(焼津市)③渥美良純(浜名区)▽A ①神戸和則(静岡市清水区)②藤原紳裕(御前崎市)③花本真也(中央区)▽B ①鈴木幸太郎(浜名区)②伊藤潔(中央区)③鈴木勉(森町)▽C ①鈴木繁(磐田市)②片山久(中央区)③山下浩之(浜名区) ※高〓烝の〓は木ヘンに却の去がタ
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尊富士110年ぶりV 「けが忘れ土俵に」 偉業から一夜-大相撲
大相撲春場所で右足首のけがを押して出場し、110年ぶりとなる新入幕優勝を果たした尊富士が千秋楽から一夜明けた25日、大阪市東成区で記者会見に臨み「自分の手で優勝をつかみたかった。けがを忘れて土俵に上がっていた」と喜びをかみしめた。 豪ノ山を押し倒した千秋楽と同じように、この日も右足首をテーピングで固定。負傷した14日目(23日)の朝乃山戦後は病院に搬送された。靱帯(じんたい)損傷の診断を受け、医師に松葉づえの使用を勧められたことを明かした。 一度は休場を決意したが、兄弟子の横綱照ノ富士がけがと向き合ってきた経験談を話してくれた。憧れの存在から「負けてもいいから出ることが大事だ」と激励され
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避難所用パーティション寄贈 トヨタレンタリースが藤枝特支に
トヨタレンタリース静岡(内田浩之社長)は25日、地域貢献活動の一環で、災害時避難所用パーティションを藤枝特別支援学校に寄贈した。同校で贈呈式が行われ、内田社長が岩附祥子校長に目録を手渡した。 同社は南海トラフ地震発生時などの対策として、焼津市の家具メーカーFPKナカタケが製造した多用途活用の間仕切り「どこでもくーも」を選んだ。MDF(中密度繊維板)を使用し、迷路といった遊び道具としても利用できる。 内田社長は「生徒や地域の避難場所に指定された場合に活用してもらえれば」と話した。岩附校長は「適切に使いながら、日常的にも活用できるよう考えたい」と応じた。教諭らは体育館でパーティションの組み立
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尊富士、同郷の師に導かれ 熱海富士、翠富士も指導 伊勢ケ浜親方「子どもの頃から入門の話」
大相撲の新入幕、尊富士[たけるふじ](24)が24日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で千秋楽を迎えた春場所で初優勝を果たした。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、同じ青森県出身の尊富士が自身のしこ名を冠した「つがる旭富士ジュニアクラブ」で稽古を積んでいた当時から、「何とか部屋に入ってほしい」と願っていた。並外れた負けん気の強さ。「地元だし、子どもの頃から入門の話はずっとしてきた」と振り返る。 日馬富士、照ノ富士の両横綱をはじめ、安美錦や熱海富士(熱海市出身)ら数多くの関取を育てた親方にとって、尊富士は3人目の幕内優勝力士。「人それぞれだから」という柔軟な指導方針の下、しばしば正午まで続く
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社説(3月25日)新入幕優勝 若手台頭を躍進の力に
大相撲春場所で新入幕の東前頭17枚目尊[たける]富士が13勝2敗で優勝を果たした。1914年(大正3年)夏場所の両国以来、実に110年ぶりの快挙だ。初土俵から10場所目の優勝は、両国の11場所を抜いて最短記録を更新した。学生相撲出身の24歳。今場所は同じ学生相撲出身で一足早く入幕した23歳の大の里も好成績を収め、優勝争いを繰り広げた。今後のライバル関係を予感させる若手の活躍が、角界に新風を吹き込んだ。 春場所の直前、幕内北青鵬の後輩に対する暴力行為が発覚して引退を余儀なくされ、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)も2階級降格の処分を受けた。場所中には唯一の横綱照ノ富士が腰のけがで休場。大相撲離れ
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黒はんぺん、揚げたて「おいしい!!」 焼津でPRまつり
焼津市大井川児童センターとまとぴあは23日、子どもたちに焼津の特産品の黒はんぺんをPRする「黒はんぺんまつり」を同所で初開催した。市内外の小学生約30人が訪れ、黒はんぺんフライの調理の見学や試食などを通じて、魅力に触れた。 有志でつくる「焼津黒はんべあげあげ隊」のメンバーが黒はんぺんのフライを揚げると、児童は頬張ってすぐに完食した。紙と色鉛筆を使ったイワシの工作や、黒はんぺんにまつわるクイズ、ゲームのほか、同市の歌謡グループ「しんえがおスターズ」の指導で、ご当地ソング「焼津黒はんぺん」に合わせた踊りも楽しんだ。 静岡付属小3年の柴田英毅君(9)は揚げたての黒はんぺんを食べ、「いつも食べて
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天気の不思議に興味津々 ディスカバリーパーク焼津、気象予報士・田中健太郎さん招き教室
焼津市田尻の飼料製造業「焼津ミール」の地域貢献型イベント「こどもお天気教室」が23日、同市のディスカバリーパーク焼津天文科学館で開かれた。市内外の小学生と保護者ら約50人が参加し、実験を通じて天気への理解を深めた。 気象予報士の田中健太郎さんが講師を務めた。雲の発生の仕組みを「湿った空気が冷えるとできる」と説明。水が入ったペットボトルと炭酸キーパーを使った実験で、ボトル内に雲が発生すると、児童から歓声が上がった。 田中さんは水を一瞬で凍らせる実験を行ったり、事前に寄せられた質問にも答えたりして、児童の関心を引いた。SBSアナウンサーの影島亜美さんとSBSラジオ「サタデービューン」のパーソ
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尊富士2敗目 大の里3敗堅持 大相撲春場所14日目
大相撲春場所14日目(23日・エディオンアリーナ大阪)は、勝てば110年ぶりの新入幕優勝だった尊富士が元大関の平幕朝乃山に寄り切られ、2敗目を喫した。尊富士は右足を負傷した。 大の里は小結阿炎をはたき込んで3敗を守った。豊昇龍は大関対決で琴ノ若に寄り倒され、4敗目で脱落。賜杯は尊富士と大の里に絞られた。千秋楽に尊富士が豪ノ山に勝つか、負けても大の里が豊昇龍に敗れれば初優勝が決まる。3敗で並べば平幕同士による優勝決定戦となる。 新大関琴ノ若は10勝目。13日目に8度目のかど番を脱出した貴景勝は右大胸筋などの負傷で休場。関脇若元春は勝ち越した。翠富士(焼津市出身)は阿武咲に押し出しで敗れ7勝
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静岡人インタビュー「この人」 焼津内港のテレワーク拠点施設 運営責任者を務める 木島希望(きじまのぞみ)さん(静岡市駿河区)
焼津市の焼津内港のテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」を運営する「スマートホテルソリューションズ」(東京都)の社長室長として、施設を統括する。自社開発のホテル管理システムを施設で運営するほか、地域の課題解決に取り組む。愛知県小牧市出身。40歳。 ―施設の状況は。 「昨年5月にプレオープンし、コワーキングスペースやフードコートの利用が可能になった。2024年度は宿泊やサウナなど新しい機能が加わる。利用可能になる7部屋はそれぞれ大学や専門学校に通う若者らがデザインを手がける。既成概念にとらわれない斬新な発想を期待している」 ―施設の運営として心がけていることは。 「若者や企業、行政と
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融資保証金名目 30万円詐取被害 焼津の船舶整備会社
焼津市内の船舶整備会社が22日、融資保証金名目で現金30万円をだまし取られたと焼津署に届けた。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、2月29日、同法人代表者の携帯電話に「1000万円融資可」とショートメールが届き、代表者が連絡を取ったところ、相手から「融資額希望額のうち、2割が利息となる。その半額を先に支払ってほしい」などと言われた。3月8日、同市内の金融機関のATMから現金30万円を指定された金融機関の口座に振り込んだ。
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事務局次長に新村氏 志太広域事務組合
藤枝、焼津市が共同で運営する志太広域事務組合は22日、4月1日付の人事異動を内示した。事務局次長に新村浩三焼津市都市政策部次長が就く。 主な異動は次の通り。 【部長級】事務局次長(焼津市都市政策部次長)新村浩三▽消防長(消防次長)増田好憲▽消防次長(消防総務課長)関剛志 【課長級】施設課長(焼津市総務部公有財産課長)鈴木和幸▽副校長兼教務課長(教務課主幹兼教育係長)吉田五百枝▽消防総務課長(藤枝消防署北分署長)杉本宏明▽警防課長(予防課長)浅原義彰▽救急課長(警防課長)川井賀行▽予防課長(焼津消防署東分署長)友田武志▽藤枝消防署南分署長(藤枝消防署指揮第1・総務担当主幹)平口一利▽藤枝
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伸び伸び表現 書2万点超 静岡で全国橘花書道展
静岡県内外の園児から高校生までの書道作品を集めた全国橘花書道展(橘書道会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が24日まで、静岡市葵区の市民文化会館で開かれている。 硬筆や毛筆の作品約2万1千点が会場いっぱいに並ぶ。「思いやり」「ゆめ」などの言葉が伸び伸びとした書き方で表現されている。最優秀の文部科学大臣賞に、毛筆の部は島田市立神座小6年の横田川奈実さん、硬筆の部は焼津市立豊田小5年の灰本歩未さんの作品が選ばれた。24日に同所で表彰式を行う。 同会の櫻井宗翠編集局長は「作品展示は3年ぶりだが、衰えを感じさせない力作ばかり」と喜んだ。
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大相撲 春場所(12日目) 尊富士 初黒星 快進撃止まる 3敗に琴ノ若ら4人
大相撲春場所12日目(21日・エディオンアリーナ大阪)は、新入幕の尊富士が大関豊昇龍に小手投げで敗れ、初黒星を喫した。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、60年初場所の大鵬に並び最長とした新入幕初日からの連勝は11で止まった。豊昇龍は9勝3敗。 新大関琴ノ若は、2敗の大の里を小手投げで下し、3敗を守った。尊富士を2差で追う3敗は豊昇龍、琴ノ若、平幕の大の里、豪ノ山の4人。13日目に豊昇龍が豪ノ山と対戦するため、優勝決定は14日目以降となった。 他の大関陣はかど番の貴景勝が関脇若元春に寄り切られ、7勝5敗。霧島は翠富士(焼津市出身)に屈し9敗となった。小結阿炎は勝ち越した。熱海富
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工芸、音楽で活躍の市民表彰 焼津市、芸術文化奨励賞
焼津市はこのほど、地域の文化振興と向上に貢献した市民に贈る芸術文化奨励賞の表彰式を市役所で行った。工芸、音楽で活躍した1人と1団体に贈った。 受賞したのは、市竹工芸クラブ会員として体験授業など竹工芸の魅力発信に取り組んできた多々良勝二さんと、自主企画のコンサートや慰問コンサートなどで活動する「合唱団Marmo」。 式では中野弘道市長が受賞者に表彰状を手渡した。合唱団の伊藤真知子さんは「豊かな響きを目指せるよう精進していきたい」と語った。
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大相撲春場所(11日目) 新入幕・尊富士 11連勝 「初日から」大鵬以来
大相撲春場所11日目(20日・エディオンアリーナ大阪)は、新入幕の尊富士が新大関琴ノ若を寄り切り、11連勝で単独首位を堅持した。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、新入幕の初日から11連勝は60年初場所の大鵬に並ぶ最長記録。琴ノ若は3敗目を喫した。平幕大の里は大関貴景勝を押し出して2敗を守った。貴景勝は4敗目。 他の2大関は豊昇龍が関脇大栄翔を突き落として勝ち越し。霧島は関脇若元春に寄り切られて負け越しが決まった。来場所は2度目のかど番となる。 熱海富士(熱海市出身)はつり出しで宇良を、翠富士(焼津市出身)は肩透かしで正代を破った。 全勝の尊富士を2差で大の里が追う。 (共
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文芸やいづ入賞者表彰 焼津市 小説など8部門38作品
焼津市はこのほど、市民らの文芸作品を掲載する「文芸やいづ」の表彰式を市役所で行った。小説や随筆、川柳、短歌など8部門で市長賞、奨励賞、19歳以下対象のヤマトタケル賞に計38作品が入賞した。 昨年4月から7月まで募集し、454作品が寄せられた。審査の結果、市長賞6作品、奨励賞29作品、ヤマトタケル賞3作品が選ばれた。 式では川柳部門で市長賞、短歌部門で奨励賞を受賞した山口無門さんが代表であいさつし「受賞者はたくさんの世代の方がいて、焼津の文芸の未来は明るい」と述べた。
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自分の卓球力を示したい 滝井さん(島田樟誠高)全国大会へ抱負
山形県で開かれる全国高校選抜卓球大会に出場する島田樟誠高2年の滝井咲哉さん(17)=焼津市=が19日、島田市役所を訪れ、染谷絹代市長に活躍を誓った。 滝井さんは2月の静岡県大会(男子シングルスの部)で県内高校生79人の頂点に立ち、全国切符をつかんだ。滝井さんは「少しでも多く勝って、自分の力を全国に知らしめたい」と抱負を語り、染谷市長は「滝井さんの頑張りが市民のエネルギーになる」と激励した。 全国大会は22日から24日まで行われ、滝井さんは男子シングルスに出場する。
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市民に愛され来館200万人 改装後「サンライフ焼津」
焼津温泉を利用した浴室やトレーニング室などを備えた施設「サンライフ焼津」(焼津市中港)の利用者がこのほど、2008年のリニューアル後で200万人を達成し、記念式典を行った。 200万人目は焼津市の谷村ゆかりさん(63)。近くに住んでいることからたまたま知人と訪れたという。谷村さんは「近くて安くて焼津温泉の湯も好き」と絶賛した。 同施設は1987年に開館。2008年3月にリニューアルオープンし、浴室、トレーニング室のほか、雇用相談コーナーや研修室、会議室を備えている。
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焼津市人事 総務部長に池谷氏 ゼロカーボンシティへ 部署新設
焼津市は19日、4月1日付の定期人事異動を内示した。幹部職員の異動規模は例年並み。総務部長に池谷功武学校福祉部長を起用したほか、行政経営部次長に角谷佳晃経済部次長を充てる。 二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」実現に向けて、環境課内にカーボンニュートラル推進室を新設した。こども相談センターはこども家庭センターの法定化に伴い、名称を「こども相談課」に変える。 女性は課長級3人、主幹級3人、係長級15人を新たに登用した。 課長級以上の異動は次の通り。 【部長級】総務部長兼市長戦略監兼行政経営部財政課病院経営支援室理事(教育委員会事務局学校福祉部長)池谷功武▽総
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焼津市、リユース促進 事業者と協定 サイトリンクを市HPに掲載
焼津市はこのほど、市のホームページに都内の民間事業者が運営するリユースサイト「おいくら」のリンクを掲載している。サイトを通じて不要品のリユース促進を図ることで、市内の家庭ごみ削減を目指す。 市とサイトを運営する「マーケットエンタープライズ」(東京都)が結んだ連携協定に基づいた措置。市ではホームページに掲載するほか、イベントのチラシ、広報などでサイトの情報を発信する。 市民は売りたい不要品を写真撮影するなどしてサイト経由で査定依頼すると、複数のリユース事業者が買い取り価格を提示する。表示された価格やサービス内容を比較して事業者を選ぶことができる。冷蔵庫や洗濯機といった大型品も買い取り対象で
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予算案など可決 焼津市議会が閉会
焼津市議会2月定例会は19日、最終本会議を開き、2024年度一般会計予算案など26議案と、追加提出された23年度、24年度一般会計補正予算案など3議案を原案通り可決して閉会した。 23年度補正は国の総合経済対策関連の補正予算成立に伴う措置で、市内4中学校のトイレ改修費を計上した。24年度の補正は当初予算編成後の事情変化に伴う対応で、幹線道路の区画線設置工事費、能登半島地震災害の支援に関する経費などを盛り込んだ。 市議会委員会条例、市議会会議規則の一部改正など議員発議案、被災者生活再建支援金の拡充を求める意見書案も可決、採択した。
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体験重視「ハンズ・オン」 遊びが「なぜ?」を生む【科学を楽しむ 静岡る・く・る20年㊥】
「もっと速く回そう」「次は反対回りだ」。静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで3月中旬、市立森下小の児童が、回転する円盤を左右のハンドルで傾けていすの動きを変える「ダブルジャイロ」を体験した。回る円盤に力を加えると、運動を保とうとする力が起きるジャイロ効果を利用した展示。児童らは順番で、何度も動きを試した。 同館の愛称は「みる」「きく」「さわる」というコンセプトに由来する。来館者が展示物に触れ、楽しみながら科学を体験することを重視する方式で「Hands―on(ハンズ・オン)」と呼ばれる。 それぞれの展示のそばには、どのような科学法則に基づくのか解説するパネルはない。考える前にまず展示物で遊
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利用者情報漏えいか 焼津市の深層水脱塩施設
焼津市は18日、市駿河湾深層水脱塩施設(同市鰯ケ島)の利用登録の個人情報約1万5千件が漏えいした恐れがあると発表した。内容は登録番号と登録日、氏名、住所、電話番号。クレジットカードや金融機関口座番号などの情報は含まれていない。 市漁港振興課によると、市が同施設の日常管理運営業務を委託している静岡県水産加工業協同組合連合会で、利用者情報が入ったパソコンから漏えいした可能性があるという。14日午後4時、同連合会の従業員が事務所で脱塩水の給水者約1万5千人の個人情報を管理するパソコンを操作中、ウイルス感染したという表示が出た。表示された電話番号に連絡し、「マイクロソフトカスタマーセンター」を名乗
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多重国籍の10代と違約金契約交わす 掛川の会社 書類送検 労基法違反容疑
日本とフィリピンの多重国籍者と違約金を定めた労働契約を交わして雇い、渡航費などの名目で貸し付けた前借金を賃金と相殺したとして、掛川署などは18日、労働基準法違反の疑いで掛川市満水の人材派遣会社「Live」と同社役員の男ら4人を静岡地検浜松支部に書類送致した。 書類送検されたのは掛川市の会社役員の男(75)、磐田市の無職の男(68)、焼津市の会社員の女(49)、藤枝市の会社員の男(54)。書類送検容疑は、4人が同社の従業員だった2022年9月8日、焼津市内の同社事務所で日本とフィリピンの国籍を持つ10代女性と、労働契約の不履行に対する違約金を10万円と定める契約を交わし、さらに同11月から2
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ステージや出店 西焼津駅前に活気 豊田地区でフェスタ
焼津市のJR西焼津駅南口の公園で17日、「とよだフェスタ2024」(市豊田地域まちづくり推進協議会主催)が開かれた。コロナ禍の影響に伴う中止期間を経て5年ぶり。地元保育所の園児たちによるステージイベントや飲食、物販の出店が並び、地元住民でにぎわいを見せた。 公園内の特設ステージでは、ゆりかご保育所の園児たちが鳴子を鳴らしながら踊り、組み体操も披露したほか、焼津市の歌謡グループ「しんえがおスターズ」がご当地ソング「焼津黒はんぺん」を歌った。公園近くの区画を歩行者天国にした会場では、おでんやしらす丼の飲食店などが出店した。
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治水豊作願い舞奉納 焼津で「藤守の田遊び」
大井川の治水と1年の豊作を願う国指定重要無形民俗文化財の神事「藤守の田遊び」が17日夜、焼津市藤守の大井八幡宮で奉納された。 神事は稲作の開墾から田植え、刈り入れまでの様子を表現する25番の演目と舞台を鎮める「番外」で構成。藤守の田遊び保存会の会員らによる笛、太鼓の音色が響く中、伝統に従って未婚の地元男性が舞を繰り広げた。 演目「徳太夫」では、「ショッコ」と呼ばれる飾りをかぶった徳太夫が口上を述べた後、舞台中央で田を耕す青年の労をねぎらう様子を表現した。 平安時代の頃に始まったとされる田楽で毎年3月17日に奉納している。
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「児童会館」からの出発 新モデル掲げ、ビル内に【科学を楽しむ 静岡る・く・る20年㊤】
全国に先駆けた「ハンズ・オン(体験型)」展示や、地方館としては珍しい活発な科学コミュニケーター活動で知られる静岡科学館「る・く・る」が21日、2004年の開館から20年を迎える。誕生の経緯を振り返り、地域社会の科学リテラシーを高める取り組みを検証する。 開館の7年前、1997年に策定された基本構想・基本計画に、監修者の一人でノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈さん(99)は、新しい科学館に求められることとして、次の言葉を寄せた。「サイエンスの本質を一般市民によくわかってもらえる、そして実践に繋がる展示であり、運営であり、事業展開です」(同計画から抜粋) 基本計画は「科学館の新しいモデル」を掲
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遊休地解消へ農業法人誘致 静岡県、35市町など推進連絡会 温暖な気候、交通利便性PR
静岡県と35市町、県農業振興公社などが農業法人誘致に向けた推進連絡会を立ち上げ、本格的な活動を始めた。全国的に生産者の高齢化と後継者不足が課題になる一方、規模を拡大する農業法人は増えている。温暖な気候や交通アクセスの良さなどをアピールして誘致を進め、遊休農地解消と地域活性化につなげる。 群馬県嬬恋村の農業法人「黒岩農事」は昨年12月から、眼前に富士山がそびえる裾野市須山地区でキャベツ栽培を始めた。芝畑だった遊休農地約1万7千平方メートルを借り受け、5月の初出荷を目指して苗の定植を進める。 雪に覆われる高原の嬬恋村は冬から初夏にかけてキャベツを収穫できないため、温暖な土地を探していたとこ
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【直売・しずおかの幸】まんさいかん焼津(JA大井川) 春の味覚 タケノコ入荷(青野邦広/まんさいかん焼津店長)
JA大井川ファーマーズマーケット「まんさいかん焼津」は、トマトや米の生産が盛んな焼津市にあります。山間地の川根本町から海に面した焼津市までの生産者が、丹精を込めて栽培したさまざまな農産物が集まります。 3月に入り、ハッサクや甘夏などの柑橘[かんきつ]類、キャベツやブロッコリーなどの野菜が数多く店頭に並んでいます。中でもこの時期のお薦めは、これから旬を迎える春の味覚タケノコです。JA大井川管内はタケノコの産地で、出荷量は静岡県内JAの約6割を占めます。 今年は暖冬や適度な雨の影響もあり、例年に比べて10日から2週間程度早く生育が進んでいます。今後の気温上昇とともに、さらにたくさんのタケ
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大相撲春場所(7日目) 3大関が2敗堅持
大相撲春場所7日目(16日・エディオンアリーナ大阪)は、新大関琴ノ若が明生を小手投げで退け、5勝目を挙げた。他の3大関は豊昇龍が小結阿炎を押し倒し、かど番の貴景勝は小結錦木を突き落とし、ともに2敗を堅持。霧島は隆の勝に押し出され、5敗目。 両関脇は若元春が5勝目を挙げたが、大栄翔は4敗目を喫した。熱海富士(熱海市出身)は王鵬にはたき込みで敗れ3敗目。翠富士(焼津市出身)は玉鷲を引き落として3勝目。 新入幕の尊富士が7戦全勝で単独首位に立った。 新入幕の尊富士 7戦全勝 単独首位 光る速攻「気持ち負けない」 若武者の勢いが止まらない。24歳の尊富士は7連勝と絶好調。7日目を終えて新入幕
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大相撲春場所(6日目) 照ノ富士4敗目大の里ら全勝 豊昇龍2敗に
大相撲春場所6日目(15日・エディオンアリーナ大阪)は、横綱照ノ富士が平幕隆の勝に寄り切られ、3連敗で4敗目と苦しくなった。3日続けて金星を与えるのは2019年秋場所の鶴竜以来。隆の勝は2個目の金星。 新大関琴ノ若は小結阿炎を突き落として4勝目。阿炎は初黒星。豊昇龍は翔猿の寄りに屈して2敗に後退した。かど番の貴景勝は平戸海を押し出して4勝目を挙げ、霧島は王鵬を引き落として2勝4敗とした。 両関脇は大栄翔が3勝目、若元春が4勝目。全勝で大の里と新入幕尊富士が並び、1敗は阿炎と湘南乃海となった。 熱海富士(熱海市出身)は朝乃山に勝ち4勝目。翠富士(焼津市出身)は豪ノ山に敗れ4敗目を喫した。
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体操に複数回参加 市民に特製タオル 焼津で抽選会
焼津市は14日、高齢者の介護予防に効果的な市独自の「焼津ころばん体操」に複数回参加した市民を対象にした景品抽選会を、市役所で開いた。普及団体の代表らが、市内在住のイラストレーターやまむらともよさんがデザインした特製フェースタオルの当選者を選んだ。 市は高齢者に必要な運動、口腔(こうくう)、脳トレといった要素を取り入れた体操の普及を進めている。2023年度からは、体操に参加すると付与されるポイント制度を導入。30㌽集めると、抽選会に応募できる。 今回の抽選会は222人が応募した。月3回以上体操を実施している市内の団体代表が箱から応募者を示す番号を取り出し、77人が当選者となった。 市の取り組み
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城内中生が職場体験 航空自衛隊静浜基地
自衛隊静岡地方協力本部(本部長・武田恭一1等空佐)はこのほど、焼津市の航空自衛隊静浜基地において静岡市立城内中1年生の職場体験学習を行い、3日間にわたり10人の生徒が学んだ。 体験学習2日目は、格納庫でT―7初等練習機を見学。実際にエンジンをかけて機体の確認を行っており、生徒たちは格納庫に駐機された同型機の操縦席をのぞき込み、興味津々な様子だった。 午後は基地内を回り、管制、消防、気象、補給、警備の仕事を見学した。基地の周囲を360度見渡すことのできる管制塔では「滑走路を初めて見た」という生徒も多く、英語の表示や信号用のライトなど、さまざまなものに関心を示していた。
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ペットボトル100%再生 分別意識向上へ協定 焼津市、藤枝市、志太広域事務組合×サントリーグループ
焼津市、藤枝市、志太広域事務組合とサントリーグループは15日、使用済みのペットボトルを100%新たなペットボトルに再生させる水平リサイクルについての協定を結んだ。「ボトルからボトルへ」とリサイクルを見える化することで、市民の分別意識の向上につながると期待する。 両市でつくる同組合が回収しているペットボトルのうち、ペットボトルに再生しているのは29%。残りはペット樹脂として洋服や食品パックに再利用され、その多くは最終的に焼却処分となる。協定締結で、ペットボトルの回収後の作業をサントリーグループが担い、独自の技術を施すことで100%の再生を目指す。 15日に藤枝市岡部支所で協定締結式が行われた。
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心折れそうな時 思い出す 静岡福祉大卒業式 焼津市
静岡福祉大(焼津市)は15日、卒業式・学位記授与式を同市本中根の同大体育館で行った。社会福祉学部と子ども学部の計177人がそれぞれの決意を胸に社会に巣立った。 卒業生に学位記を授与したほか、成績優秀者を表彰した。増田樹郎学長は人気バンドの歌の一節を紹介しながら「大学は一つの通過点。あなたが過ごした4年間はかけがえのない物語の始まり」と祝辞を述べた。静岡精華学園の杉原桂子理事長は「少子高齢化で若い人の力が期待されている。しなやかに歩んでほしい」と激励した。 卒業生を代表して社会福祉学部福祉心理学科の小林瑞歩さん(24)は心理師を目指して取り組んできた大学生活を振り返り「心が折れそうな時は大
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自衛隊入隊予定者ら激励 焼津市長「国守る使命にまい進を」
焼津市と市自衛隊協力会は14日、2024年度の自衛隊入隊予定者らを対象にした激励会を市役所で開いた。市出身の7人のうち5人が出席し、安全保障や災害救助活動への貢献に向けて決意を新たにした。 陸上、海上、航空自衛隊への入隊予定者と防衛大入校予定者、家族、関係団体幹部が参加した。中野弘道市長は海洋進出やミサイル開発など日本周辺を取り巻く国際情勢に触れ、「国を守る使命に向かってまい進してほしい」と激励した。 陸自に入隊予定の永田彩華さんは「災害派遣に取り組みたい」と語った。
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サッカーU-12「FC STELLA焼津」 1部昇格報告
サッカーの静岡県内U―12「FC STELLA焼津」の選手らが13日、焼津市役所に中野弘道市長を訪ね、2023年シーズンでの2部リーグ優勝と1部リーグ昇格を報告した。 訪れたのは三上優太選手(焼津西小6)ら市内などの小学5、6年の児童14人と田中将紀代表監督。昨年4月から12月まで県内を会場にした2部リーグで1位となり、昇格を果たした。 三上選手は1年間のリーグ戦を振り返り、「今後は新6年生にバトンを渡し、自分たちはこの経験を生かして中学校でもサッカーに取り組む」と意気込んだ。中野市長は「サッカー人生が今後花開くことを期待している」と語った。
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「焼津は将棋人生の原点」 将棋の現役最年長棋士、青野九段が800勝を報告
焼津市出身で将棋の現役最年長棋士、青野照市九段(71)が市役所に中野弘道市長を訪ね、公式戦通算800勝達成を報告した。中学まで過ごした焼津の生活について「将棋人生の原点」と振り返りながら、タイトル戦の誘致といった普及活動に意欲を示した。 青野九段はプロ入りしてから50年の節目での到達に「これだけ長くやる棋士は少ないと思う」と感想を述べた。既に引退が決まっているが、今後については「普及や執筆活動をしていきたい」と語った。中野市長は「この偉業は焼津市民にとって誉れ」と青野九段をたたえた。 市長との面談後、記者団の取材に応じた青野九段は過去3回にわたり尽力した棋王戦の市への誘致活動に触れ、「大
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コラム窓辺 風流は観客が支える(中村羊一郎/静岡市歴史博物館長)
3月17日の夜、焼津市藤守の大井八幡宮では、数百年も続いている田遊びが行われます。田遊びとは、稲作を中心とする1年間の農作業を模擬的に演じることで、その年の豊作を祈る芸能です。演目の一つ、猿田楽[さるでんがく]では8人の若者が桜の枝の作り物を頭に載せ、大きく揺らしながら踊ります。暗い夜空を背景に浮かび上がる鮮やかな桜花は、ここ大井川河口部に吹く風の冷たさを忘れるほどの美しさです。 この色彩あふれる趣向は、厳格な神事である田遊びに途中から付け加えられたものです。もともと大きな神社の行事であった田遊びが村でも行われるようになり、若者を中心に、都で流行の飾りつけや舞を取り入れ、華やかさを増してい
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プラネタリウム刷新 星の明るさや色リアルに 焼津・ディスカバリーパーク
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)のプラネタリウムが14年ぶりに全面リニューアルし、20日から投影を始める。1997年に導入した光学式とデジタル式の機器を制御できる統合型に改良を施し、星の明るさや色の再現度、映像データの精度を高めることで、臨場感のある映像を通じた宇宙空間を堪能できる。 新プラネタリウムの名称は「ジェミニスター4ヤイヅ」。光源をハロゲンからLEDに切り替え、スクリーンに星を映すレンズを7から30に増やすことで、従来機よりも星の明るさや色を本物に近づけることができたという。さらに、最新システムを取り入れることで、惑星の動きや背景の地形といった細かい部分が表現で
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多様性に配慮、トイレマークお披露目 焼津中生が考案
焼津中(焼津市)の生徒がジェンダーレスやLGBTQ、色覚障害などに配慮したトイレマークを考案した。12日に関係者を集めたお披露目会が同校で開かれた。 新しいマークのデザインは、男子は人の形を茶色、その周りを黒色にした。女子の色は男子のマークを反転させた。同校のトイレの洋式化に合わせて、同校保健専門委員会の2年生が中心となり、色による差別やジェンダーレスといった多様性の視点に基づき検討を重ねてきた。 同委員会委員長で2年の甲賀優芽さんは「トイレマークを全員で決められたことを誇りに思う。トイレを大切に使いたい」と語った。
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能登被災地の中学生に図書カードを 焼津中央高の同好会、寄付集め贈呈へ
焼津中央高(焼津市)のボランティア同好会の生徒が能登半島地震の被災地で集団避難している中学生に図書カードを贈る。2月に市内で募金活動を展開し、集まった約5万7000円でカード115枚を購入し、近く石川県能登町に届ける。 同好会の生徒5人は2月19、20日に学校近くのスーパー「ヒバリヤ新鮮市場小土店」(同市小土)の入り口付近で、趣旨を記したボードを掲げて、寄付を呼びかけた。多くの来店客が賛同し、募金箱が硬貨や紙幣でびっしりになるほど集まった。副部長で2年の南侑里さん(17)は「市民の心の温かさを感じた」と語る。 同好会の生徒たちは能登半島地震の発生から1週間ほどたって、募金活動を企画した。
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浜松市中央区の内山さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の3月大会が10日、浜松市浜名区の浜北文化センターで開かれた。91人が参加し、最強のSクラスは内山透さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①内山透(中央区)②中川丈太郎(浜名区)③北川晴雄(静岡市清水区)④宇藤敬行(磐田市)⑤天野聡(静岡市駿河区)▽A ①佐藤登(中央区)②宮城島捷翔(浜名区)③安藤隼斗(焼津市)④岸智之(静岡市葵区)⑤菅沼優星(磐田市)▽B ①田中耕治(神奈川県)②泉龍一(中央区)③高栁正芳(浜名区)④北島耕太郎(中央区)⑤阿部久夫(磐田市)▽C ①斉藤正直(中央区)②武村岳史(浜名区)③高瀬冬馬(中央区)④鈴木与四郎(同)⑤庄司圭佑(静岡
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焼津のかつお節 遠のく薫り 明治創業「山七」が製造撤退 最高級「本枯節」も需要減…
焼津市の老舗かつお節加工「山七」が116年続いたかつお節製造から3月末で撤退することが11日までに、関係者への取材で分かった。高い技術力が求められる本枯節の製造を担う市内でも数少ないメーカーの一つ。丁寧な製法で「焼津のかつお節」のブランドを築いたが、材料となるカツオや燃料費の高騰、カツオ需要の減退といった流れに逆らえず、幕を閉じる決断をした。 同社は明治41(1908)年創業で、かつお節とふりかけ、冷凍総菜を製造している。かつお節部門では、本枯節のほか、かつおだしの原料を作り、大手かつお節メーカーに卸している。 本枯節は厳選された原料のカツオを使い、カビ付け工程を経て、半年ほどかけて完
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端末活用し学習障害児指導 焼津市教委が論文表彰式 桐原教諭(小川小)優秀賞
焼津市教育委員会は11日、教職員教育論文表彰式を市役所で開いた。優秀賞には、クラスを離れた学びの場「通級指導教室」で端末を活用した学習障害(LD)児童への指導を実践した桐原亜希子教諭(小川小)の論文が選ばれた。 桐原教諭は年々増加傾向にあるLD児童への従来型の指導に行き詰まりを感じ、市内学校で導入されている端末で使える表やイラスト、音声機能といったオリジナルの教材を作った。それぞれのつまずきに応じた教材を提供することで、これまで以上に個人レベルの指導が可能となり、読み書きの力や学習意欲の向上につながったという。 式では、羽田明夫教育長が桐原教諭と奨励賞を受賞した4人に表彰状を手渡した。桐
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花壇に彩り 花博へ出迎え準備着々 浜名湖ガーデンパーク、ネパール庭園も
浜名湖花博20周年記念事業実行委員会は10日、「浜名湖花博2024」に向けて、浜松市中央区の浜名湖ガーデンパークで国際庭園エリアのネパール庭園や県民参加型の花壇「浜名湖フラワーパレット」の整備を行った。関係者や花壇愛好家らが庭園を確認し、花壇を彩って来場者を迎える準備を進めた。 パレットに見立て配色 藤田さんデザイン 愛好家ら植栽 「浜名湖フラワーパレット」はメインゲートからの入場者が最初に目にする花壇。応募した愛好家ら約80人が参加し、多彩な色合いの花壇を完成させた。 フラワーパレットは30カ所に連なる直径2メートルと3メートルの円形花壇「ツリーサークル」などで構成する。「喜び」「
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焼津LC会員 献血呼びかけ 水産高生がお礼
焼津市の焼津ライオンズクラブは9日、献血活動を市総合福祉会館(同市大覚寺)で行った。会員がのぼり旗を掲げて、来館した市民に協力を呼びかけた。 参加者は問診を受けた後、献血車で献血を行った。終了後は焼津水産高の生徒からお礼品としてツナ缶を受け取った。 同クラブは社会貢献活動の一環として毎年、献血事業を実施している。
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「映える」焼津 SNSで発信 市が女性対象にツアー 写真家の指導も
焼津市は9日、女性の視点で市内の魅力をSNSで発信する「やいづカメラ女子ツアー」を実施した。参加した15人の女性は専門家の指導のもと、海や山間部、観光施設で「写真映えスポット」を見つけ出し、手持ちのカメラで撮影した。 焼津、藤枝、静岡、島田各市に住む20~70代の女性が参加した。最初に写真家のえはらあいさんが、あらかじめ撮影した写真を示しながら、撮り方のコツを説明した。 参加者はその後、小川港、石津海岸公園、焼津さかなセンター、花沢の里を巡り、撮影に挑んだ。花沢の里では、花沢地区ビジターセンターから法華寺までの区間を歩きながら、歴史的な風情や季節を感じる花や樹木といったスポットを見つけ
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学生が着ぐるみショー 静岡福祉大で親子フェス 焼津市
静岡福祉大(焼津市本中根)で10日、3~9歳の子どもと保護者を対象にしたイベント「親子ふれあいフェスティバル」が開かれた。保育士や小学校教諭を目指す子ども学科の学生が、着ぐるみショーを繰り広げて来場者を楽しませた。 学生たちは着ぐるみ姿やオリジナルの衣装に身を包み「はだかの王様」を演じた。裸になった王様が登場すると、子どもたちから一斉に「王様、裸」と声が上がった。最後に裸の王様をイメージしたオリジナルダンスを披露した。 ショーが始まる前にはフリーアナウンサー広木弓子さんによる絵本の読み聞かせや、絵本の世界をモチーフにした段ボールハウスに色を塗るワークショップも行われた。
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自治会や町内会、持続的な運営探る 「ターゲット絞り 目的明確に」焼津で講演会
焼津市は9日、地域活性化・まちづくりコンサルタントの水津陽子さんを講師に迎え、自治会や町内会の運営をテーマにした講演会を市役所で開いた。集まった市内自治会の役員ら120人が担い手不足や地域活動の参加者減少といった課題の解決に向け、ヒントを探った。 水津さんは自治会の活動内容と住民のニーズに食い違いが生じていることを指摘。担い手となる現役世代の加入を促進させるため、活動内容や運営体制の見直しを提案した。現役世代を対象にした自治会に対するアンケート結果から、役員に就くことの不安を挙げる意見が多かったと紹介。同世代の複数の仲間で担ったり、役職経験者がサポート役に回ったりするなど他県の事例も示した
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ソフトボール全国V誓う 小学生女子「静岡EAST MAX SC」 三島市長を訪問
三島市を拠点に活動する小学生女子ソフトボールチーム「静岡EAST MAX SC」が、京都府で24~26日に開かれる第17回春季全日本小学生女子ソフトボール大会に出場する。選手らが8日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、大舞台での活躍を誓った。 チームは、同市など周辺市町の小学生ら12人が所属。昨年9月に焼津市で開かれた県大会で準優勝し、推薦で出場権を獲得した。出場は2年連続10回目。 初戦は優勝候補の東京のチームと対戦する。前回大会はあと一歩で優勝を逃した。片岡渚々夏主将(函南東小5年)は「昨年の成績を超えたい」と雪辱を誓った。
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大自在(3月9日)花沢の里
日ごとに強まる陽光に誘われる形で静岡市と焼津市の境にある満観峰(470メートル)に登った。石垣と板張りの建物が見事な歴史的景観を醸す山村集落「花沢の里」を過ぎ、鞍掛峠まで上がれば山頂は遠くない。 途中の登山道で先を急ぐ小学生に抜かれた。老若男女でにぎわう山頂で富士山と静岡市街を眺めた後は鞍掛峠に戻り、高草山(501メートル。 へと登り返す。こちらの山頂からは志太平野が一望できる。 高草山を南へ下ると花沢城跡の看板が見えた。ここまで来ると人影はまばらになる。案内板によると花沢城は戦国時代の山城。武田信玄の駿河侵攻時、今川の城として最後まで抵抗した。武田軍は城を包囲し、信玄は高草山中腹に陣
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名所PR、写真や動画豊富に 焼津市観光協ホームページ、12年ぶり刷新
焼津市観光協会は公式ホームページ(HP)を12年ぶりに全面リニューアルした。写真や動画を重視した作りに刷新したほか、これまで市のHPとバラバラに掲載されていた観光情報を協会HPに一本化した。体験予約サイトとの接続性も高め、予約がよりしやすいように改良した。 今回の刷新では「視覚に訴える観光サイト」を目指し、トップ画面では市の観光名所を巡る動画が流れるようにしたほか、従来HPの特設コーナーや施設名所の案内を複数枚の写真や動画で紹介するように変更した。観光協会で撮りためた写真を公開する「フォトライブラリー」コーナーも設けた。 市内の観光名所を巡るモデルコースとして6コースを提案。移動時間や適
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献血協力呼びかけ 焼津ライオンズクラブと水産高生
焼津市の焼津ライオンズクラブは8日、富士屋東名店(同市八楠)で9日実施する献血への協力を呼びかけた。会員と焼津水産高の生徒が来店者にチラシを配った。 参加者は店の入り口前に立ち、緑や赤ののぼりを掲げながら、献血の必要性について記したチラシを配った。同クラブの献血は9日午前9時半から市総合福祉会館(同市大覚寺)で行う。
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「キャンプ飯」50人に贈呈 焼津市がLINEキャンペーン 10日まで
焼津市は8日からLINE(ライン)公式アカウントで、「やいづキャンプ飯」が当たるキャンペーンを始めた。10日まで。 贈呈品は焼津市内の事業者が食品加工技術を活用して開発したキャンプで使える7商品とオリジナルロゴが入ったトートバッグ。抽選で50人に当たる。 市ホームページが14年ぶりに全面リニューアルしたことを記念し企画された。市公式LINEを友だち登録し、ホームページに関連するアンケートに回答すると、抽選に参加できる。 当選者は31日までにやいづとくさんプラザ(同市鰯ケ島)でLINEの画面を提示すると、景品と引き換えることができる。
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店舗に乗用車衝突 静岡市駿河区
7日午前8時50分ごろ、静岡市駿河区曲金4丁目の弁当店に焼津市内の女性(76)が運転する乗用車が店舗の外壁に衝突した。静岡南署によると、外壁に穴が開いたが、店内にいた従業員2人にけがはなかった。女性は腰などを打ち、軽傷とみられる。同署が事故原因を調べている。
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AIで魚種、重量判定 実証実験で性能確認、導入へ 焼津漁協
焼津漁業協同組合は来年度から、水揚げした魚を人工知能(AI)で魚種や重量を判定するシステムの導入に向けた試験を実施する方針を固めた。システムを開発した機械メーカー「イシダテック」(焼津市)が昨年行った実証実験で、AIの性能が運用可能なレベルに達していることが確認できたことから、焼津漁協では導入を見据えた試験に踏み切った。 イシダテックは昨年7月末までの実証実験で、水揚げした魚の画像データから、AIがカツオやキハダマグロ、キメジマグロといった種類や重量を判定できることが確認された。計測を終えると、総重量や魚種、魚種ごとの数量のデータを即座にはじき出して、管理者にメール送信する機能も開発した。
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翠富士(焼津市出身) 昨年の10連勝、再現へ 大相撲春場所
東前頭5枚目の翠富士(焼津市出身)は6日、大阪市東成区の時津風部屋に出稽古し、幕内正代らと7番取った。昨年の春場所は初日から10連勝の快進撃で賜杯レースを盛り上げた。「昨年と同じ5枚目だし、今年も」と再現を誓った。 昨年10月4日に第1子となる長女が誕生し、今年の2月14日には晴れて結婚式も行った。27歳の小兵は、今年中の新三役を狙っており「大阪は験がいい」と笑顔で話した。
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「絶景」と「足湯」楽しんで! 焼津グランドホテル、宿泊者用に新ラウンジ・テラス
焼津市浜当目の焼津グランドホテルは6日、富士山と駿河湾を一望できる宿泊者向けの新施設「富士ビューラウンジ&足湯テラス」をオープンした。離れの4~6階の客室を改装し、アクティビティやバーの利用など館内のさまざまなサービスが宿泊料金に含まれる「オールインクルーシブ」を充実させた。式典が行われ、関係者がテープカットして完成を祝った。 吹き抜け階段でつながる5、6階のラウンジは緑茶やほうじ茶、ブレンド茶など5種類の県産茶葉を用意した。茶に合うスイーツもそろえたほか、午後6時以降は18歳以上の利用に限定し、クラフトビールといった酒類とつまみを提供。大人向けの空間を演出する。営業時間は午前7時~午後1
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静岡県定期監査 指摘1件、注意5件
静岡県監査委員事務局はこのほど、2023年11月2日~24年1月26日に実施した定期監査などの結果を公表した。「指摘」1件、「注意」5件の計6件(前年同期比2件減)あった。 監査は計96機関を対象に実施した。重大な法令違反などに当たる「指摘」は、工業技術研究所(静岡市葵区)が、取り扱いに指定証が必要な覚醒剤成分の入った試薬を、17年1月の指定証返納後も保管したままにしていた。22年10月の確認作業で発覚した。 軽微な内容に該当する「注意」のうち、清流館高(焼津市)は23年度第2期の授業料口座振替で誤って二重に引き落とし、82件405万9千円の過徴収が生じた。東京事務所は22年度発注の職員
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静岡・亀沢さんら俳句最優秀賞 静産大コンテスト
静岡産業大日本語教育研究センターはこのほど、「第13回静岡産業大学俳句コンテスト」の入賞者を発表した。 一般と学生(高校生以上)の部に計1549人から3978点の応募があった。最優秀賞として有馬朗人記念賞(元文部大臣、元同大学事顧問記念賞)、大須賀賞(静岡新聞社・静岡放送社長賞)、堀川賞(同大学長賞)を設けた。 入賞者は次の通り。 【一般】有馬朗人記念賞 亀沢淑子(静岡市駿河区)▽大須賀賞 山口秀夫(焼津市)▽堀川賞 菅伸明(愛媛県新居浜市)▽優秀賞 安田功二(東京都北区)山本久喜(静岡市駿河区)▽佳作 黒飛義竹(広島市安佐北区)小川健治(静岡市駿河区)増田史世(袋井市)浅井勝子(磐田市)古
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モンゴル首都区と提携向け最終調整 友好都市協定締結へ 焼津市
焼津市の中野弘道市長は5日の市議会2月定例会一般質問で、モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区と友好都市提携に関する協定締結に向けて最終調整していることを明らかにした。村松幸昌氏(凌雲の会)への答弁。 中野市長は1月末に同区の区長から友好都市提携の申し入れを受けたことを明らかにし、「今後の交流を確固たるものとし、持続的に次の世代へつなげていきたい」と締結に前向きな考えを示した。 市と区は東京五輪・パラリンピックのモンゴル代表チーム事前合宿受け入れを機に交流が深まり、18年にスポーツ交流に関する覚書、22年に包括的な友好交流に関する覚書を結んでいる。
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焼津駅舎建て替え 市「JRと連携で」 整備巡り市長答弁 南北通路、広場も
焼津市の中野弘道市長は5日の市議会2月定例会一般質問で、JR焼津駅の駅舎建て替えについて、所有するJR東海と連携して取り組む考えを明らかにした。村松幸昌氏(凌雲の会)への答弁。 中野市長はJR焼津駅の駅舎建て替えや南北自由通路、駅前広場の再整備について、にぎわい創出の拠点作りの観点から、「市民の意見を聞き、JR東海や事業者と連携して取り組んでいきたい」との考えを述べた。 杉山辰巳都市政策部長は焼津駅のあり方について、庁内プロジェクトチームで検討を進めていることを明らかにし、「にぎわいの拠点として官民連携で取り組むことが重要」との認識を示した。路線バスやタクシーといった2次交通との乗り継ぎにつ
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こども将棋 真剣勝負 静岡市長杯 静岡県内外から110人
静岡市長杯こども将棋大会がこのほど、同市葵区の市民文化会館で開かれた。小学校低学年と高学年、中学生の3部門に県内外から約110人が出場し、真剣な表情で対局に臨んだ。 2月29日に市内で行われた第82期A級順位戦最終局(静岡新聞社・静岡放送後援)の関連行事。1人3局以上戦い、勝ち数の多い参加者が順位決定戦に進んだ。プロ棋士による指導将棋も行った。 各部門の上位入賞者は次の通り。 小学校低学年 ①北川友悠(滋賀県)②白尾康(東京都)③在国寺晴太(同)▽同高学年 ①長野彪冴(焼津市)②芹沢一嶺(三島市)③朝比奈潤(静岡市葵区)▽中学生 ①清水太陽(愛知県)②氷上倫太郎(同)③安本興生(同)
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静岡県立大生 介護の魅力発信 職場体験報告会 利用者との対話重視
介護の魅力を伝える職場体験プログラムの報告会がこのほど、静岡県庁で開かれた。県立大経営情報学部の学生が介護施設でのインターンシップ(就業体験)を踏まえ、利用者とのコミュニケーションを重視した独自のプログラムを県に提案した。 介護施設の人手不足が続く中、学生ならではのアイデアを生かして就業促進につなげようと県が企画した。 学生は昨年12月に焼津市の特別養護老人ホーム高麓を訪れ、食事介助の様子を見学したり、介護講座を受けたりした。「リアルな現場の雰囲気を感じることができた」と振り返る一方、利用者と話す機会が少なく、座学が多いと記憶に残りにくいと指摘した。 インターンシップ参加者と職員による
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なぜ?不思議!楽しい科学 る・く・るフェスティバル 静岡市駿河区
静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで3日、市民ボランティアが企画から運営まで手がける「おもしろ科学フェスティバル」が開かれた。多くの家族連れが工作やサイエンスショーを通して、不思議な現象を楽しみながら科学について学んだ。 目の錯覚やゴムの力を利用したおもちゃ作りの工作コーナーなど7ブースを設けた。クイズを交えて進行したサイエンスショーでは、ボランティアの杉村紀代美さん(73)=焼津市=が空気の力で車体が床に浮く乗り物「ホバークラフト」を手作りし実演した。浮いた車に乗った三島市の坂野源弥ちゃん(4)は「クイズが当たって面白かった。またやりたい」と笑顔を見せた。 イベントは「る・く・るナビゲ
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石川での現地活動を教訓に 孤立集落 救助訓練 静岡県警など
能登半島地震の現地派遣で得た教訓を今後の災害出動対応に生かそうと、静岡県警機動隊などは4日、孤立集落発生を想定した緊急訓練を焼津市小浜で行った。孤立地域に関する情報収集と必要資機材の搬送から陸上での救出救助に加え、ドローンや救命ボートを活用した海上訓練も展開した。 多くの隊員が能登の被災地での活動を経験する中、静岡県内で同様の災害が起きた際に備えて急きょ計画した。機動隊に加え、緊急事態対策課や警備課航空隊、焼津署などから約50人が参加し、焼津市は最新鋭のドローンで協力した。 道路の寸断で海岸沿いの約20世帯が孤立したと想定し、マウンテンバイクの隊員や池田忠雄機動隊長を大隊長とした指揮支援
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焼津でひき逃げ 自転車男性けが
4日午後6時40分ごろ、焼津市浜当目の市道で走行中の同市の男性(33)の自転車に黒色の車両が接触し、そのまま逃走した。男性は軽傷を負ったもよう。焼津署が、ひき逃げ事件として捜査している。同署によると、車両が追い抜きざまに自転車に接触したという。
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焼津・福一漁業 国際認証「MSC認証」取得
焼津市の水産会社「福一漁業」(近藤太一郎社長)は4日までに、環境保全や資源管理に配慮した漁業にお墨付きを与える国際機関の認証「海洋管理協議会(MSC)漁業認証」を取得した。英国に本部を置く国際NPOで、制度を運営するMSCジャパンが同日発表した。 中西部太平洋で操業する遠洋マグロはえ縄漁船2隻が認証の対象で、2023年のメバチ、キハダ、ビンナガマグロの漁獲量は計456トン。混獲の記録や餌魚の情報の整備など、同社の漁業改善プロジェクトの取り組みが評価された。認証は国内で26件目、静岡県内では2件目。 近藤社長は「国内外で持続可能な水産物への需要が高まる中、今回の認証取得が日本のマグロ文化の
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27年静岡県議選へ4項目提示 選挙区定数、区割り検討開始
静岡県議会の選挙区定数や区割りを検討する調査検討委員会の第5回会合が4日、県庁で開かれた。2027年の次期県議選に向け、議会事務局が今後の検討事項の論点などを示した。 同事務局は、議員定数見直しの可否▽選挙区と配当定数の見直しの可否▽前期委員会が提案した有識者からの意見聴取▽答申や条例改正の時期―の4項目を示した。 このうち、議員定数については、現行定数68は1979年まで適用された旧法定定数制度(定数85)から20%削減されて全国5番目の削減率で、議員1人当たりの人口は多い方から同9番目との説明があった。 2020年の国勢調査人口で算出した議員1人当たりの人口が少ない選挙区は、最少の
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緊急輸送路の橋 耐震化工事完了 当初目標2年前倒し 焼津市
焼津市の中野弘道市長は4日の市議会2月定例会代表質問で、緊急輸送路にかかる橋の耐震化が当初目標より2年前倒しとなる2023年度で全て完了したことを明らかにした。鈴木浩己氏(公明)への答弁。 市は、国道150号線をはじめとした災害時に物資運搬などの役割を担う緊急輸送路にかかる橋長5メートル以上の橋30カ所について、1996年度から2025年度までを目標に、耐震化工事を進めていたが、23年度に実施した石脇川にかかる橋を最後に整備を完了した。主要道路にかかる橋についても対象14カ所のうち13カ所の整備を終えている。市では主要道路の残る1カ所に加え、避難路上の橋についても順次耐震化を進めていく方針
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ふるさと納税100億円超 焼津市2023年度 過去最高
焼津市は4日、2023年度のふるさと納税寄付額が2月末で100億円を突破したと発表した。過去最高額だった22年度の75億7430万円を上回った。 市によると、2月末で23年度の寄付額は101億6218万円、寄付件数は66万3019件で金額、件数ともに過去最高となった。 23年度はふるさと納税のルール変更に伴う「駆け込み需要」から市場が活性化した。消費者ニーズに即した返礼品開発の動きも加わり、寄付額の底上げが図られた。市ふるさと納税課の担当者は「毎年度寄付額が増えているが、100億円突破は想定よりも早いペース」と驚いた。 (焼津支局・福田雄一)
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焼津漁協、組織改編へ カツオ盗契機 不正防止狙う 市場の相談、課を創設
焼津漁業協同組合(焼津市)は2024年度、部を統合し、商品の苦情を受け付ける専門部署を新設する機構改革を行う方針であることが、3日までに関係者への取材で分かった。冷凍カツオ窃盗事件を受けて導入された外部監査人がまとめた監査報告書の指摘に基づき、職員相互のけん制機能を強化し、部署をまたがったコミュニケーションを促進させることで、不正防止に向けた組織風土の改革を図る。 報告書は第三者委員会で委員長を務めた前田俊房弁護士を中心とした外部監査人が22年12月から1年かけて実施した監査内容をまとめた。漁協の理事や監事、仲買人らによる市場委員会が市場の運営改善に積極的に乗り出していることを取り上げる一
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自主防が初動訓練 焼津、津波避難や避難所開設
焼津市は3日、市内全域で自主防災会による災害時初動訓練を行った。津波避難や避難所開設訓練などを通じて、災害時の備えを確認した。 新屋コミュニティ防災センター(同市本町)では、集まった住民で避難所開設訓練を実施。段ボールを使ったベッドや間仕切りを設置した。地元区長の村上敏行さんは「地域の防災力を強化し、いざという時に備えたい」と語った。 小川新地コミュニティ防災センター(同市小川新町)には、震度6強が発生したという想定に基づき避難してきた住民が参集。「我が家の安否カード」を提出して非常食を受け取った。 地元自治会長の原田和男さんは津波発生時の迅速な避難を呼びかけ「高齢者が多い地区なので、
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水難救助連携を確認 焼津市と関係機関が訓練 大井川港
焼津市は2日、関係機関と合同で水難救助訓練を大井川港(同市飯淵)で行った。県の津波対策推進旬間に合わせて実施し、連携を確認した。参加した機関は市消防団、志太消防本部、清水海上保安部、県消防防災航空隊、県警航空隊。 訓練では海に漂流している要救助者の位置を市防災航空隊のドローンが確認した後、駆けつけた志太消防本部の水上バイクで救助した。 津波から避難した人を救助する想定で、大井川港管理事務所(同市飯淵)の屋上から、県消防防災航空隊と県警航空隊のヘリコプターによる救助活動が行われた。
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静岡県内4施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は1日、県内の小学校4施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計30人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 富士宮市1施設9人、静岡市葵区2施設13人、焼津市1施設8人
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ビキニ事件70年 つなぎ広げる 核廃絶の願い マーシャル諸島で式典
【マジュロ共同】太平洋の島国マーシャル諸島のビキニ環礁で米軍が行った水爆実験から70年を迎えた1日、首都マジュロで追悼式が開かれ、住民や被ばくした日本人漁船員の遺族ら約500人が出席した。 1946~58年に67回の核実験が実施され、深刻な汚染が近年明らかに。ビキニに加え「死の灰」が降ったロンゲラップ環礁でも島民帰還が実現せず、移住を認める米国へ人口が流出、地域社会が壊れつつある。 ハイネ大統領は式典で、核実験が行われた米ネバダ州からも汚染土が大量に持ち込まれ投棄されたと批判。「他にどんな秘密の実験や活動が行われていたのだろうか」と述べ、汚染を隠し続けた米国への不信感をあらわにした。
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健康増進で知事褒賞 7企業・団体 授与式
静岡県はこのほど、従業員の健康増進に積極的に取り組む県内7企業・団体を表彰した。県庁で授与式を行い、川勝平太知事が代表者に褒状を手渡した。取り組みの内容は事例集にまとめ、県内の事業所に配布する。 健康診断の受診促進や受動喫煙・禁煙対策、従業員の家族や地域住民を巻き込んだ健康づくりなどが対象。川勝知事は「健康寿命を延ばすには行政だけでは限界がある。皆さんの取り組みを広めていきたい」とたたえた。 出席者は自社の健康経営の事例を紹介し、「体の健康だけでなく、心の健康も大切」「家族の健康にも良い影響が出ている」などの声が上がった。 表彰を受けた企業・団体は次の通り。 赤阪鉄工所(焼津市)キャ
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焼津FC「いじめ撲滅を」 ピンクシャツデー 少年サッカークラブ練習で呼びかけ
焼津市をホームタウンに活動する社会人サッカークラブ焼津FCは今年から、桃色のシャツや小物を身に着けていじめ撲滅を訴える「ピンクシャツデー」活動に取り組んでいる。2月28日には地元少年サッカークラブの練習に参加し、子どもたちにいじめ反対を呼びかけた。 焼津FCの曽根靖之さん(45)=焼津市=、牧田晃さん(24)=静岡市駿河区=ら5人の選手が、豊田小(同市五ケ堀之内)のグラウンドを訪ね、練習していた地元小学生のサッカークラブ「FC DUEOR」に所属する5、6年生の児童たちに運動の趣旨を説明した。牧田さんは「サッカーをやっていく上で、いじめがあったら楽しくない」と語りかけた。参加者全員はピンク
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三島・徳倉パワーズ「優勝目指す」 ソフト全国へ 市長に意気込み
三島市の「徳倉パワーズソフトボールスポーツ少年団」の選手らが29日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、第17回全日本春季小学生男子ソフトボール大会(群馬県、3月30日~4月1日)の出場を報告した。同大会の出場は2年ぶり6回目。 昨年9月に焼津市で開かれた県大会で準優勝し、推薦チームとして出場が決まった。同市や周辺市町の小学校に通う1~5年生の選手13人が訪れ、全国大会に向け「静岡の代表として一つ一つ集中していきたい」「たくさん安打を打って点を取りたい」「優勝目指して頑張る」などと意気込みを語った。 豊岡市長は「心を一つにして戦い、良い結果を持ってきてほしい」と激励した。
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大自在(3月1日)ビキニ事件70年
浜松市でロケが行われ、昨秋から公開中の怪獣映画「ゴジラ―1・0[マイナスワン]」は、終戦直後に時代設定されている。タイトルの「マイナス」は、敗戦でゼロになった日本がゴジラによってさらにマイナスの状況に追い込まれるという意味だという。 日本で制作された実写版は30作目。第1作は終戦9年後の1954年11月に封切られた。その年3月1日の米国の水爆実験による放射能汚染禍「ビキニ事件」を強く反映。深海で生き延びていた恐竜が水爆実験により放射能を帯びた巨大怪獣になって人類に襲いかかった。 焼津市歴史民俗資料館で始まった「被災70年特別展ヤイヅ1954」に展示されたこの映画のポスターに「水爆大怪獣」
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社説(3月1日)ビキニ事件70年 今こそ核廃絶の決意を
南太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁で1954年3月1日未明、米国の水爆実験が行われた。広範囲に放射性物質を含む降下物「死の灰」が降り、現地の島民だけでなく、付近で操業中だった日本の遠洋マグロ漁船も被ばくした。 焼津を出港した「第五福竜丸」の乗組員23人も死の灰を浴び、強い放射線を受けた場合に健康障害が起きる「急性放射線症」と診断された。半年後に無線長の久保山愛吉さん(当時40)が死亡。国内に大きな衝撃を与えた。 この「ビキニ事件」当時、冷戦状態の米国とソ連は核実験を頻繁に行った。ソ連崩壊とともに核戦争は遠のいたように見えたが、ウクライナを侵略したロシアは核兵器使用も示唆して威嚇。再び核の脅
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救急安心電話相談「#7119」 効果検証へ協議会 静岡県議会、川勝知事表明 2025年度本格運用目標
静岡県議会2月定例会は28日、公明党県議団の牧野正史氏(静岡市駿河区)が代表質問を、無所属の塚本大氏(焼津市)、自民改革会議の加畑毅氏(下田市・賀茂郡)が一般質問を行った。2024年度に試行を予定する救急安心電話相談事業「#7119」について、川勝平太知事は25年度の本格運用を目指し、消防や医療などの関係者で構成する推進協議会を設置し効果を検証する意向を示した。牧野氏への答弁。 #7119は、急病時に救急車を呼ぶか悩んだ時に緊急性の有無や応急処置の助言を受けられる仕組み。県は24年10月に全県を対象に試行を始める計画で、24年度一般会計当初予算案に6200万円を計上している。 新たに設置
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静岡県内各地にゴジラの“足跡” 最新作、アカデミー賞ノミネート 映画祭にぎわい、静岡県勢怪獣も
3月10日(日本時間11日)に授賞式が開かれる第96回米アカデミー賞の視覚効果賞に、浜松市でロケが行われた「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」がノミネートされた。邦画史上初の快挙。静岡県内はこれまで多くのゴジラ作品の撮影地となり、劇中の舞台にもなってきた。ゴジラ怪獣の中には県内で生まれたものも。アカデミー賞発表を前に、ゴジラと静岡の縁を追った。 1954年11月、東宝が制作した怪獣映画「ゴジラ」が公開された。同年7月27日の静岡新聞夕刊では「ビル程高い怪物 秋の大作『ゴジラ』」と題して「海底数千呎(フィート)に棲息していたものが、水爆実験によって、生活環境を破壊されたことから日本に上陸」と
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春から見守るワン 新1年生の園児にごあいさつ 焼津・大井川地区の小学校“巡回犬”
焼津市大井川地区の小学校で児童の見守り活動をしている同市の塾講師鈴木雅子さんとゴールデンレトリバー「ウォーク」が28日、大井川南幼稚園(同市吉永)と大井川保育園(同市下江留)を訪れ、今春入学予定の園児たちと顔合わせした。 南幼稚園では年長児11人に加え、年中、年少児が対面した。園児たちは鈴木さんの指導を受け、ウォークの頭をなでたり、抱きしめたりした。鈴木さんと一緒に英語で指示する練習もした。鈴木さんは「小学校で会ったら声をかけてね」と呼びかけた。 鈴木さんとウォークの見守り活動は週1回ペースで、大井川地区3小学校で実施している。
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女児3人重軽傷事故で焼津署 現場で再発防止協議
焼津市三右衛門新田の市道で発生した小学生女児3人が重軽傷を負った事故で、焼津署は28日、事故の発生場所で現場診断を行った。同署や市、市教委、交通関係団体などから約20人が参加し、再発防止策について話し合った。 参加者は交差点付近に立って、運転手と歩行者それぞれの目線で、見通しの良さや道路の形状などを丹念に見て回った。参加者の一人は、交差点で左右を確認し、「車が来ているかどうかが見えにくい」と漏らした。 参加者からは、横断歩道の白線が薄くなっていることを指摘したり、交差点での左右確認といった交通教育の徹底を求めたりする意見が出た。
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ビキニ事件の全容解明目指す 被災70年、静岡でシンポジウム
米国による太平洋ビキニ環礁の水爆実験で焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくした「ビキニ事件」から3月1日で70年を迎えるのを前に、原水爆禁止世界大会実行委員会は28日、事件に関する研究や活動を学び被害の全容解明や被害者の救済を目指そうと、被災70年シンポジウムを静岡市駿河区のグランシップで開いた。オンラインを含め県内外から300人以上が参加した。 世界のヒバクシャ問題を研究する奈良大の高橋博子教授や、ビキニ労災訴訟を支援する会(高知県)の橋元陽一さんらが登壇。日米両政府の対応を当時の記録文書などを用いて振り返り、命に関わる重要なデータを隠し続けている点を非人道的だと指摘した。高
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ビキニ事件70年「記憶の継承を」 第五福竜丸乗組員子息の思い
焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした「ビキニ事件」は、3月1日で発生から70年となる。関係者の間で事件の風化が懸念される中、乗組員の子息たちが取材に応じ、生前父親から聞いた体験や自身の思いを語った。 ビキニ事件 1954年3月1日、米国が太平洋・ビキニ環礁で水爆実験を実施し、公海で操業中だった焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした。約半年後に同船元無線長の久保山愛吉さん=当時(40)=が亡くなった。同船は、東京水産大(現在の東京海洋大)の練習船として使用されていたが、67年に廃船。その後、76年に開館した都立第五福竜丸展示館(東京都)で展示
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1954年核実験のマーシャル諸島 汚染懸念で帰島計画頓挫 首長が見解
【マジュロ(マーシャル諸島)共同】米国がマーシャル諸島で1954年に行った水爆実験で「死の灰」が降ったロンゲラップ環礁の自治体のジェームズ・マタヨシ首長(55)が27日、首都マジュロで共同通信と単独会見し、同環礁に島民を戻す計画が事実上頓挫していると明らかにした。約20軒の住宅を建設したが、生計を得る手段が失われ、核汚染の懸念も根強いという。 同環礁からは85年までに全島民が移住。96年に米政府と調印した計画に沿って除染や住宅建設を進め、米側は帰還を促してきたが、深刻な被ばくに苦しんだ島民の不安も払拭できなかった。 マタヨシ氏は、本島の住宅地は表土を除去し、安全だと説明した。空港や道路、
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事故現場付近で速度取り締まり 焼津・女児重軽傷
焼津市三右衛門新田の市道で発生した小学生女児3人が重軽傷を負った事故で、焼津署は27日、可搬式速度違反自動取締装置を使った取り締まりを事故現場付近の市道で行った。署員が約2時間にわたり、制限速度違反に目を光らせた。 取り締まり場所は事故現場から西に約80メートル付近。近くの小学校の下校時間とほぼ重なる時間帯に実施した。多くの車両が行き交う中、署員はドライバーが制限速度である時速40キロを超過していないかどうか厳しく取り締まった。 岩見貴雄交通課長は「取り締まりを実施することで、ドライバーに安全運転を促すと同時に、事故現場付近の住民に安心感を与えることができれば」と語った。
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スマートシティ具体的施策 焼津市が「推進方針」
焼津市はスマートシティ推進に向けた具体的な施策についてまとめた「推進方針」を策定した。2024~27年度に各分野で導入を目指すコンテンツやサービスを盛り込んだロードマップを作成したほか、市民が利用できるポータルの構想を記している。 構想では、市が展開するデジタル関連のサービスを集約した「YAIZUポータルアプリ(仮称)」を作製。市などが所有する各種データを連携させる基盤を基に、健康医療や福祉、子育てなどに関連するサービスを提供していく。共通IDで利用可能で、個人のニーズに合った情報配信やサービス提供も目指す。 ロードマップでは、「健康・医療・福祉」「子育て・教育」「防災・都市・環境」など6分
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大相撲 春場所番付 琴ノ若昇進で4大関
日本相撲協会は26日、大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付を発表し、新大関の琴ノ若が西の2番目に就いた。新大関誕生は昨年秋場所の豊昇龍以来で、日本出身力士としては2022年春場所の御嶽海以来。21年名古屋場所以来の4大関。 熱海富士 東前頭2に 翠富士 5枚目に下げ 日大出身の尊富士が初土俵から所要9場所で新入幕を果たし、年6場所制となった1958年以降初土俵では常幸龍に並ぶ最速記録(付け出しを除く)。新十両から1場所通過の快挙となった。 先場所覇者で10度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は東。大関は霧島と豊昇龍が東西の正位、8度目のかど番となる貴景勝は東の2番目。関
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兄に負けじ 15年皆勤 幼小中高 忍耐力 福祉の道でも 杉山七海さん(焼津高3)
焼津高(焼津市中港)の3年杉山七海さん(17)=吉田町=が3月1日、幼稚園から通算15年皆勤で卒業する。同じく15年皆勤で高校を巣立った兄匠海さん(20)に負けじと、コロナ禍では常にマスクと健康面に注意を払いながら過ごした。七海さんは「ようやく達成できた」と胸をなで下ろした。 杉山さんはひばり幼稚園(同町)の3年、住吉小(同)の6年、吉田中(同)の3年、焼津高3年を休みなしで過ごした。3月1日の卒業式では小中高12年皆勤で表彰される。 小学校は陸上、中学高校はなぎなたに打ち込んできた。「勉強が少し苦手」(七海さん)で学校へ行くことがおっくうになった時もあったが、スポーツをすることが登校の後押
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焼津市議会定例会 4日に代表質問 一般質問も
焼津市議会2月定例会は3月4日に代表質問、4、5、6日に一般質問を行う。代表質問は3人、一般質問は12人がそれぞれ登壇する。 質問者と主な質問テーマは次の通り。 ◇代表質問 【4日】池谷和正 2024年度施政方針▽深田ゆり子 能登半島地震の災害支援派遣を経て求められる市の対策強化▽鈴木浩己 南海トラフ地震に備えて市民の命を守る対策と考え方 ◇一般質問 【4日】藤岡雅哉 巨大地震発生時における避難行動・安否確認・避難所開設▽鈴木まゆみ 旧東益津幼稚園▽吉田昇一 大災害への備え 【5日】村松幸昌 焼津体育館再整備の現状▽河合一也 増加する不登校児童生徒への具体的な対応▽川島要 高齢者の見守り支援
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【2024注目予算】焼津市 農業スマート化 若者の参入を後押し
小ネギの水耕栽培を手がける農業法人グリーンテック(焼津市下江留)は3年ほど前からハウスに水量や肥料の濃度を自動で管理する装置といった先端技術を導入し、スマート化にかじを切った。昨年は生育状況をタブレットに入力し、社員全員で共有する仕組みを取り入れた。蓄積されたデータをAIに読み込ませ、生育途中の段階で収穫量が予測できるシステム構築を目指している。 同社経営企画室の内田将太さんは「勘と経験ではなく、データに基づいた農業を徹底している」と現場の特徴を語る。社員のほとんどは20代、30代。安定した供給から「稼げる農業」として、若手社員は増えているという。 「市内農業従事者の平均年齢71・2歳」
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掛川こども王将戦 小中生が棋力競う 長野さん(焼津)S級優勝
全国の小中学生が棋力を競う「掛川こども王将戦」(将棋によるまちづくり実行委員会主催)が24日、掛川市役所で行われ、S級は長野彪冴さん(焼津市)が優勝した。A級は宮城島捷翔さん(浜松市浜名区)、B級は塚本晴輝さん(焼津市)が制した。 全国から63人が出場し、実力別に3クラスに分かれて対局に臨んだ。各クラス優勝者は3月8日に市内で開かれる藤井聡太王将の祝賀会で表彰を受ける予定。 2位以下は次の通り。 S級 ②鈴木大輝(磐田市)③安藤隼斗(焼津市)▽A級 ②稲場理(浜松市浜名区)③西原康文(三島市)▽B級 ②藤井悠翔(掛川市)③鈴木千顕(浜松市中央区)
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津軽三味線と「焼津節」共演 奏者・浅野さんコンサート
宮城県出身の津軽三味線奏者、浅野祥さんのコンサートが23日、焼津市の焼津文化会館で開かれた。三味線の軽やかな音色を響かせ、約250人の来場者を楽しませた。 「津軽よされ節」「津軽音頭」などアンコールを含めた計12曲を演奏した。焼津市の郷土民謡「焼津節」の継承に取り組む市民団体「正調焼津節伝承会」が特別出演し、浅野さんの弾き語りに合わせて華麗な踊りを披露した。 浅野さんは2009年から焼津文化会館で公演を続け、今年で15回目を迎えた。
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第五福竜丸 被ばく70年節目、忘れない 乗組員日誌、「死の灰」… 焼津の資料館、24日から特別展
焼津市歴史民俗資料館(同市三ケ名)は24日から、都立第五福竜丸展示館(東京)と共同で、1954年3月1日に焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした「ビキニ事件」について振り返る特別展を始める。両館が所蔵する行政資料や日誌類、船から採取された「死の灰」といった事件に関する資料を公開する。6月末まで。 同展示館は事件の概要を紹介する特製パネルや、所蔵する当直日誌、漁労日誌、航海日誌、船内にあった日めくりカレンダーの複製を出品した。静岡大キャンパスミュージアムで展示している「死の灰」が付着した4点の試料も並べる。事件当時、対策本部長を務めた焼津市の宮崎作次助役が記した日誌、
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入隊予定者が見学 焼津・航空自衛隊静浜基地
自衛隊静岡地方協力本部(本部長・武田恭一1等空佐)はこのほど、焼津市の航空自衛隊静浜基地において空自入隊予定者の基地見学を行った。静岡県内の入隊予定者12人と保護者6人が参加した。 基地で働く通信や整備といった各職種の隊員から仕事内容の説明を受けるとともに施設を見学した。午後は、パイロットの教育に使われている航空機や消防車両などを見学し、実際に機体や車両の装備品に触れながら、操縦や使い方などを隊員に質問した。 見学終了後、参加者からは「詳しい職種の説明を聞いて自分の希望職種の具体的なイメージができた」「入隊後の訓練に関する説明も聞くことができ、安心できた」などの声が聞かれた。
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藤枝市文化芸術祭が開幕 市制70周年記念 交流都市から出展も
藤枝市制施行70周年記念事業の一環で、市文化芸術祭(市文化協会、市主催)が23日、市生涯学習センターで始まった。市と交流がある県外都市と近隣市町の文化団体が、幅広いジャンルの作品約250点を出展した。25日まで。入場無料。 出展市町は北海道恵庭市、石川県白山市、岐阜県恵那市、沖縄県宮古島市、藤枝市、焼津市、島田市、川根本町。絵画や造形、書道といった約15部門の力作が並ぶ。藤枝市の歴代市長や、サッカーの長谷部誠選手、日本代表コーチの名波浩さんら藤枝を築いた有名人の似顔絵などが目を引く。本年度の藤枝市民文化祭の三賞受賞作品も展示した。 期間中は「魂の俳人」と呼ばれた村越化石(1922~201
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女性だけでなく、男性も生きづらさを感じています 「男だから」にストレス 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
近年、ジェンダー(社会的性差)平等への意識が高まったことで、「男性の生きづらさ」にも目が向けられている。静岡新聞社のNEXT特捜隊に「女性だけでなく、男性の生きづらさについても取り上げてほしい」との投稿があり、ウェブアンケートを実施した。長時間労働と家事・育児の両立に悩む声や、学校に男子更衣室がないことへの不満などが寄せられた。(生活報道部・大滝麻衣) 【▶静岡新聞社NEXT特捜隊 LINE友達になる】 2~5日に行ったアンケートには、静岡県内を中心に13~80歳の計66人が回答した。職場や家庭、学校で「男性だから」という固定観念を理由とした生きづらさや悩み、ストレスが「よくあ
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焼津市HP全面刷新 デザイン、スマホユーザー意識 探しやすさ追求、新機能を充実
焼津市はこのほど、市のホームページ(HP)を14年ぶりに全面リニューアルした。これまでのHP活用データの分析に基づき、スマートフォンユーザーを意識したデザイン表示にしたり、総合案内ページなど情報を探しやすい機能を新設したりして、市の魅力発信につながるよう大幅に改良した。 今回の刷新では、従来HPのユーザーからの意見で多かった「ほしい情報にたどり着きにくい」という部分を改善するため、探しやすさを追求した新機能を充実させた。HPのトップページは総合案内ページとして、主に市外ユーザーが探す頻度の高い情報に基づき「くらし」「観光」「移住定住」と三つのメニュー欄を設定。「くらし」は市、「観光」は市観
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女児重軽傷受け焼津市長に要望 市議会会派凌雲の会
焼津市三右衛門新田の市道で発生した小学生女児3人が重軽傷を負った事故で、焼津市議会会派「凌雲の会」は22日、中野弘道市長に緊急要望を行った。市内全域の道路や交差点の総点検や、ドライバーへの安全教室といったソフト対策充実を求めた。 同会派の池谷和正代表ら6人が出席した。中野市長は冒頭、これまでの経過を説明した。中野市長は事故現場にある横断歩道について、白線の引き直しや場所の再検討を焼津署に要望。同署は「事故捜査終了後に対応を検討する」と答えたという。 池谷代表は、「ハード対策だけではなく、ソフト対策も両立して進めるべき」として、交通マナーを学ぶ安全教室の拡充を求めた。中野市長は「市としてできる
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補正予算案など可決 焼津市議会
焼津市議会2月定例会は22日、本会議を開き、2023年度一般会計補正予算案など9議案を可決した。
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焼津・女児重軽傷事故 運転手、確認怠り交差点に進入か
焼津市三右衛門新田の市道で軽乗用車が小学生女児3人をはねた事故で、軽乗用車を運転していた同市の自称会社員の女(19)=自動車運転処罰法違反容疑で逮捕=が前方の安全を確認しないまま、交差点に進入した可能性があることが21日までに、関係者への取材で分かった。 関係者によると、女は児童が横断歩道付近を渡っていることに気づかずに、児童に衝突したとみられる。焼津署によると、事故は20日午後2時30分ごろ、市道の信号のない交差点で発生した。近くの小学校に通う男児1人を含む4人で横断歩道付近を歩いて南進していたところ、東進してきた軽乗用車にはねられた。2人が重傷、1人が軽傷とみられる。 事故を受けて、
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【時評】被災地における選挙の実施 投票権担保に準備必要(河村和徳/東北大大学院情報科学研究科准教授)
2024年1月1日に令和6年能登半島地震が発生し、続く余震の中、避難所生活を余儀なくされている方は数多くいる。そうした状況がある一方、東京のほうからは、4月の統一補欠選挙の状況次第で岸田文雄首相は解散をするのではないか、という話も聞こえてくる。 能登半島地震の被災者が仮設住宅(みなし住宅を含む)に入居できない状況下で解散総選挙の話をするのは被災者に寄り添う話ではないし、被災地で公正な選挙を実施するにはそれなりの条件が整っている必要がある。 被災地で公正な選挙を行うには、選挙管理委員会が選挙管理できる環境が整っていることと、投票弱者となった被災者に寄り添った投票環境がそろっている必要がある
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子どもの遊び場確保 恒久施設 期待する声【検証 静岡市予算案㊥】
「屋根があって授乳室があってご飯を食べる場所もある。図書館も併設されていて子どもが大きくなっても通える」 2月上旬、焼津市が運営する焼津おもちゃ美術館。静岡市駿河区から0歳の子どもと一緒に訪れた30代の女性会社員は話した。堀内千穂館長は「焼津市民と同じくらい静岡市民の利用客がいる」と打ち明ける。 雨天でも子どもが屋内で体を動かせる官民の施設の設置が県中部でも相次いでいる。ただ、静岡市中心部や近郊の一部の民間施設は料金が比較的高く、親子で気軽に使える“居場所”は意外と少ないのが実態だ。 静岡市は2024年度、JR清水駅西口の駅前銀座商店街のアーケードと、廃校となっ
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下校中の女児3人はねられ搬送 焼津署、軽乗用車運転の女逮捕
20日午後2時30分ごろ、焼津市三右衛門新田の市道で、軽乗用車が小学生女児3人をはねた。焼津署によると、3人とも救急搬送され、けがはしているもようだが、搬送時に意識はあるという。 市教育委員会によると、はねられた3人は近くの小学校に通う4年生児童。同署によると、男児1人を含む4人で横断歩道付近を歩いて南進していたところ、東進してきた軽乗用車にはねられたという。男児にけがはなかった。下校途中だったとみられる。事故現場は黒石小から南に約800メートル先。軽乗用車側の市道は片側1車線。 同署は自動車運転処罰法違反(過失運転傷害)の疑いで、軽乗用車を運転していた同市の自称会社員の女(19)を現行
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福一漁業(焼津市) 近藤太一郎社長 水産業の課題に挑戦を【キーパーソン・最前線】
江戸時代に創業し、古くから漁業を営む水産会社は今年会社設立60年の節目を迎えた。社長就任2年目にあたって、自身の経営方針や地元水産業の展望について聞いた。 ―経営方針は。 「会社としては経営理念にあるように『いつでも今がはじまり』という気持ちを持っている。成長していくためには新しい挑戦や刷新を継続していかねばならない。現状維持は退化と考え、リスクを取りながら攻めの姿勢で挑戦し続けていく。昨年完成した4隻目の海外巻き網船『第81福一丸』は攻めの姿勢で結実した一大プロジェクト。漁師を目指す若者に選ばれる船にしようと、船内の生活環境を整えるなど工夫を施した」 ―水産業の課題である担い手不足の
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宿泊、サウナ、仮想漁業も テレワーク拠点施設「焼津PORTERS」、楽しむコンテンツ拡充
焼津市の焼津内港(旧港エリア)のテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」は2024年度、機能を充実させる。宿泊できる7部屋やサウナがオープンするほか、インターネット上の仮想空間で漁業が体験できるブースを新設し、施設に足を運びたくなるようなコンテンツをそろえていく。 部屋は2人の宿泊を想定している。大学や専門学校、企業が部屋のデザインを担う。サウナは市内の水産会社が主体となって展開し、同社が手がける魚料理も提供する予定。5月をめどとする開業に向けて、現在工事が進んでいる。 仮想空間での漁業体験ブースは、昨年施設に入居した神奈川県内のIT企業が中心となって実施する。計画では、仮想空間上で漁船
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翠富士が「一日署長」 ふるさと焼津で犯罪被害防止、交通安全呼びかけ
焼津署は18日、大相撲の幕内翠富士=焼津市出身=を一日署長に委嘱した。同市内の福祉施設や商業施設で、犯罪被害防止や交通安全を呼びかけた。 同署で酒井孝一署長から委嘱状を受けた翠富士は、ふるさとで交通事故や特殊詐欺被害が相次いでいることに触れ、「しっかり(防止を)呼びかけていきたい」と意気込んだ。酒井署長から「一日警察署長」と書かれたたすきをかけてもらうと、同署駐車場に移動し、青色防犯パトロール車の出発式に参加した。 特別養護老人ホームあおい荘(同市一色)では、集まった地域住民約100人に、交通事故や特殊詐欺について注意を呼びかけた。イオン焼津店(同市祢宜島)では、買い物客に店内放送で「万
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焼津市スポーツ賞 国内外で活躍50人表彰
焼津市は18日、2023年度スポーツ賞表彰式を同市の焼津文化会館で行った。世界大会や全国大会で活躍した50人に奨励賞、栄誉賞をそれぞれ贈った。 受賞したのは小中学生に贈られる奨励賞が26人、高校生以上を対象にした栄誉賞24人。種目は陸上や柔道、相撲、弓道など15種目。中野弘道市長が栄誉賞受賞者に、羽田明夫教育長が奨励賞受賞者にそれぞれ表彰状を手渡した。 受賞者を代表して、2023アジア女子相撲選手権大会で優勝した山下寧々さん(焼津中央高2)は支えてくれた家族や恩師に謝意を示し「さらに上を目指して精進していきたい」と語った。
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平和思う作品たたえる 焼津市表彰式
焼津市民が平和への思いを表現する「焼津平和文化賞」の表彰式が17日、市役所で行われた。各部門の最優秀賞、優秀賞の受賞者に中野弘道市長が表彰状を手渡した。 同賞は創作活動を通じて市民の平和への意識を高める取り組み。昨年8月から11月までに「文字による表現」「絵画」「写真」の3部門で募集したところ、中学生から80代まで計119点の作品が集まった。 表彰式で選考委員長を務めた静岡福祉大の増田樹郎学長は「21世紀を戦争の世紀としないためにも、私たちができることは平和賞を通じて世界に声を上げること」と賞の意義を語った。「今夜」と題した作品で絵画部門中学生・高校生の部最優秀賞に輝いた焼津高1年の三浦
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静岡市にプラモ寄贈 模型教材協組3社とNTT西日本支店
静岡模型教材協同組合に加盟するタミヤ(静岡市駿河区)、青島文化教材社(同市葵区)、ハセガワ(焼津市)とNTT西日本静岡支店は16日、静岡市にプラモデルキットなど約1500個を寄贈した。 同支店は県内の地域活性化を図る事業の一環で、プラモデルを活用したまちづくりを応援するため、昨年のホビーショーなどで募金活動を実施。同組合に加盟する3社の協力の下、集まった募金でプラモデルキットを用意した。 静岡市駿河区で行われた贈呈式では、タミヤの田宮俊作会長兼社長が市経済局の稲葉光局長に目録を手渡した。稲葉局長は「本当にありがたい。今後も一緒になって静岡のホビーを盛り上げていけたら」と感謝した。 寄贈
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LINEクーポン 焼津市、配信開始
焼津市は市のLINE(ライン)公式アカウントから割引クーポンを配信するキャンペーンを16日から始めた。エネルギー価格高騰の影響を受ける個人消費を喚起させることで、市内事業者の支援を図っていく。25日まで。3月15~24日も実施する。 対象は市内約340店舗。「春らんまん得々クーポン」と銘打ち、飲食やテイクアウト、物品販売などの会計で利用できる。500円割引クーポン、千円割引クーポンそれぞれ1回ずつ利用できる。市公式LINEから専用サイトに入り、対象店舗に備え付けのQRコードを読み込むと、クーポンが利用できる。
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省エネ家電の購入補助 最大3万円、17日から対象 焼津市
焼津市は省エネルギー性能の高い家電製品への買い替えを促進するための補助制度を創設した。17日から来年1月19日までに対象家電を購入した市民に3万~1万円助成する。 対象家電は、エアコン、冷蔵庫、冷凍庫、テレビ、照明器具。省エネ基準達成率が最新の目標年度で100%以上▽市内の家電販売店で新品として購入した買い替え品―を満たすことが条件。購入経費15万円以上で3万円、10万円以上15万円未満で2万円、5万円以上10万円未満で1万円それぞれ補助する。 申請受け付けは3月8日から来年1月末まで。申請は1世帯あたり1回まで。問い合わせは市環境課<電054(626)2153>へ。 (焼津支局・福田
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家康ゆかりの名所 てくてく 清水区でイベント 静岡市
しずおか健康長寿財団は16日、静岡市清水区興津地区で徳川家ゆかりの寺院などを歩いて巡る歴史散歩イベントを行った。 同市や焼津市を中心に県内各地から約30人が参加した。JR興津駅を出発して清見寺や坐漁荘などを巡る約3キロのコースを2時間半かけて歩き、各所でガイドの案内を受けた。参加者は写真を撮ったり、ガイドに質問したりしながらイベントを楽しんだ。 同財団が行う、中高年の生きがい作りや社会参加を目的にした事業の一環。昨年、大河ドラマ「どうする家康」が放送されたことにちなみ、今回のコースを選んだ。
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茶況(2月15日)都内店舗 消費動向 吉村の社長が紹介 焼津で内覧会
茶関連の包装資材メーカー吉村(東京都)は15日、新茶期前の内覧会を静岡営業所(焼津市)で開いた。茶器などを展示し、橋本久美子社長が最近の消費動向を顧客に紹介した。 都内に茶雑貨の小売店「Chazakka(ちゃざっか)」を出店する同社。橋本社長は店舗での接客経験や販売傾向を踏まえ、急須を持たない消費者層への販売促進について解説した。 同店で展開する抹茶ビールやフルーツ茶などの販売を例に、新たな茶の飲み方の提案が新規客の呼び込みにつながると強調。「お茶を選ぶ理由を作ることが重要。多様な茶の可能性を提示することで、家庭内消費を増やすこともできる」と話した。 (経済部・垣内健吾)
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静岡人インタビュー「この人」 自動車関係功労者国土交通大臣表彰を受けた 飯塚俊治さん(焼津市)
1987年静岡鉄道(静岡市葵区)入社。大型2種免許を取得後、92年にバス運転士として勤務を開始し、路線バスと貸し切りバスを担当。しずてつジャストライン(同区)を経て、2006年に貸し切り観光バスの静鉄ジョイステップバス(焼津市)に移った。長年の無事故無違反や勤務態度が評価された。55歳。 -受賞の感想を。 「これまでも県バス協会長表彰や中部運輸局功労者等局長表彰を受けてきたが、今回は運転士にとって最高峰の表彰。目標にしていたので、とてもうれしい。過去に受賞した先輩の多くが60歳以上で、これほど早く頂けるとは思っていなかったので驚いた」 -業務で心がけていることは。 「心の安定が安全運
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副議長に内田氏 焼津市議会
焼津市議会は15日に開会した2月定例会本会議で、増井好典氏(64)=凌雲の会=の辞任に伴う副議長選を行い、内田修司氏(62)=同=を選出した。 内田修司氏(うちだ・しゅうじ)[元]通信会社員、薬品原料製造会社員。2期。西小川
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国内の軍事科学 安全保障情勢解説 焼津で安管協セミナー
焼津地区安全運転管理協会は14日、会員事業主向けセミナーを焼津市内で開いた。千葉科学大客員教授で元東部方面総監部幕僚長の山下裕貴氏が国内の軍事科学技術や安全保障情勢について講演した。 山下氏はロシアによるウクライナ侵攻に関連し、電波妨害や偽情報などを駆使した「サイバー戦」の実態を解説。電子戦装置やレールガン、極超音速滑空兵器、ドローンなどを紹介しながら、自衛隊の対応策について説明した。 事業主ら約40人が参加した。同協会の小山全司会長は焼津市内の交通事故が増加している現状を踏まえ、「安全で平穏な当たり前の生活を過ごすための一助になれば」とセミナー開催の意義を語った。焼津署の酒井孝一署長は従業
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予算案など41議案上程 焼津市議会
焼津市議会2月定例会は15日開会し、会期を3月19日までの34日間と決めた後、2024年度一般会計予算案など41議案を上程した。23年度一般会計補正予算案の専決処分や監査委員選任案、手数料条例の一部改正案など8議案を同意、承認、可決した。 中野弘道市長は施政方針で市政運営の基本的な考えについて能登半島地震に触れ、「地震津波対策をさらに充実させる必要があることを強く認識した」と述べた。財政運営関連では、市債残高が24年度末で約694億円になる見通しを示し、市長就任時から大幅に減らした実績を強調した。
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静岡市駿河区の田口さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の2月大会がこのほど、浜松市浜名区の浜北文化センターで開かれた。81人が参加し、最強のSクラスは田口晃士さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①田口晃士(静岡市駿河区)②内山透(中央区)③鈴木雄也(静岡市葵区)④丸一健悟(中央区)⑤中川丈太郎(浜名区)▽A ①赤川陽平(浜名区)②門奈光(中央区)③岡本泰好(掛川市)④安藤隼斗(焼津市)⑤渡辺伸五(浜名区)▽B ①山下康弘(中央区)②大庭悦治(磐田市)③牧野斉(浜名区)④尾藤菊一(中央区)⑤高〓正芳(浜名区)▽C ①斉藤正直(中央区)②武村岳史(浜名区)③高〓長男(掛川市)④斉藤流(横浜市港北区)⑤芝田信照(袋井
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ラグビー通じて地方創生 焼津市と静岡ブルーレヴズが協定
焼津市は15日、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズと包括連携協定を結んだ。選手によるラグビー教室や市民の公式戦招待といったラグビーを通じたスポーツ振興を軸に、地方創生に向けた取り組みを行っていく。 市役所で行われた締結式には、中野弘道市長、静岡ブルーレヴズの山谷拓志社長らが出席した。協定書に調印した山谷社長は4月の試合に焼津市民を招待する方針を明かし、「ラグビーの素晴らしさを多くの人に知ってほしい」と語った。 協定の主な連携事項として、シティプロモーション関連、SDGs推進、医療・福祉・健康長寿の増進、地域の課題解決などが盛り込まれた。
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⚽静岡県社会人サッカーリーグ 今季の全日程終了
静岡県社会人サッカーはこのほど、今季全日程を終了した。各リーグの上位2チームが上部リーグに昇格し、下位2チームが下部リーグに降格する。1部の上位2チームは東海リーグ昇格を逃した。最終順位は次の通り。 【1部】①富士通沼津②浜松シティ③オーラン袋井④静岡市役所清水⑤ブラックキティ⑥焼津⑦フォンテ静岡⑧芙蓉ク⑨常葉大キトルス⑩チャッキリーズ⑪シミズ・ウォンテッド⑫パイシャオン 【2部】①静岡産大セカンド②静岡ガス③ニノ・マルバド④SJファナン⑤ユナイテッド⑥静大ク⑦中部電力⑧ウィスタリア⑨ファラーゴ⑩YJSS-OB⑪マイルドイレブン⑫静岡銀行 【3部】①ラソス②ヤマハ発動機③浜松SVN④カ
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第1回会長杯空手道大会 組手や形 150人が白熱の試合 県中部地区連合会 焼津で開催
日本空手協会静岡県中部地区連合会は12日、第1回の同連合会会長杯空手道選手権大会(静岡新聞社・静岡放送後援)を焼津市保福島の市総合体育館で開いた。静岡、焼津、藤枝、島田各市の支部に所属する小中学生、高校生、一般の男女約150人が参加し、組手や形で白熱した試合を繰り広げた。 選手たちは年代別、クラス別に分かれて、日頃の練習の成果を披露した。組手の試合では、気合の入った大きな声を出しながら、突きや蹴りといった技を繰り出した。 試合前には、選手全員による演武が行われた。焼津高書道部の生徒たちが「地球儀」に出てくる歌詞の一部を毛筆で書くパフォーマンスを披露した。 池谷和正会長は能登半島地震の状
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はごろもフーズ 看護師育成へ寄付 静岡県立総合病院に
はごろもフーズ(静岡市駿河区)は14日、静岡県立総合病院(葵区)に100万円を寄付した。寄付は4年連続で、看護師の研修支援に充てられる。 後藤佐恵子社長が同病院を訪問し、「休みなく尽力され、県民に高いレベルの医療を提供し続ける皆さんに心から感謝している」と小西靖彦院長に目録を手渡した。小西院長は「働き方の見直しが進む中、職員の育成、教育に生かしたい」と応えた。 同社は工場が立地する地域の病院に寄付活動を続けている。15日までに静岡市立清水病院と焼津市立総合病院にもそれぞれ同額を贈る。
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焼津漁港整備計画 確実実行を 焼津市長、水産庁長官に要望
焼津市の中野弘道市長は14日、水産庁で森健長官と面会し、焼津漁港の特定漁港漁場整備事業計画を確実に実行するよう要望した。能登半島地震を受け、防潮堤の構造強化など防災・減災対策の推進も訴えた。 2022年度に始まった現行計画には、海外まき網船の大型化を踏まえた水深9メートル岸壁の増設、高度衛生管理型荷さばき所の整備など10年間で100億円規模の事業が盛り込まれている。 中野市長は人手不足や水揚げ量増加に対応するため、デジタル技術の導入も含めた支援を働きかけた。防災力の強化も「南海トラフ地震から市民の生命財産、水産業を守るために重要になる」と強調した。 森長官は漁港の機能強化、防災・減災対策に理
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浜松オート 2選手デビュー 副市長に目標語る
浜松オートレース場所属で今年デビューした森下輝選手(24)=焼津市出身=と北市唯選手(19)=札幌市出身=が14日、浜松市役所を訪れ、長田繁喜副市長に目標を語った。 2人は応募357人(倍率23.8倍)から第37期選手候補生として合格し、昨年4月から茨城県内の養成所で訓練を行ってきた。今年1月15~17日に同レース場でデビューを飾り、森下選手は3日とも1着、北市選手は2日目に3着に入った。今月16~18日には同レース場で第2節に臨む。 同席した選手会浜松支部の西川頼臣支部長は「すでに若者らしい元気のいい走りを見せてくれている」と紹介。森下選手は「ファンの皆さんに心から応援される選手を目指した
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御前崎沖・船釣り アマダイ 活発な食い 40センチ超が連続でヒット【魚影を追って】
「釣って良し。食べて良し」で釣り人を魅了する冬の人気ターゲット、アマダイ釣りもそろそろ終盤戦。2月上旬、このところ良型が好調という御前崎沖を狙うと、朝から活発な食いで、40センチオーバーが連続ヒットする場面もあった。 大井川港の藤丸で釣行。午前7時に釣り開始。水深75メートル。餌はオキアミ。コマセは使わない。 仕掛けが海底に着いたら1メートルほど巻き上げて当たりを待つ。すると、タナに合わせた直後、筆者の竿に当たりがきて、リールを巻くと竿が弓なりに曲がり「ギュンギュン」引いた。 35センチのアマダイ。朝の1投目、釣り開始から5分とたたないうちに船中1匹目をゲットして気分上々。幸先の良いス
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トラウト踊り、冬も活況 静岡県内の管理釣り場 浜名湖フィッシングリゾート 大物狙い駆け引き魅力【しずおかアウトドアファン】
気温が下がり、釣れる魚の種類が限られる冬場でも活況を呈しているのが、冷水に強いトラウト(マス)釣りをメインにした管理釣り場だ。静岡県外からも多くの太公望が訪れる魅力を探ろうと、県内の人気施設を訪ねた。(生活報道部・草茅出) 1月下旬、浜松市中央区雄踏町の浜名湖沿岸部にある「浜名湖フィッシングリゾート」。早朝から多くの来場者がルアーやフライ釣りのロッド(さお)をしならせていた。約3万3千平方メートルの広大な敷地には、大小のポンド(池)が造られ、トラウトやブラックバスが放流されている。県外では珍しいという体長50センチを超える大物のトラウトを狙える「エキスパートポンド」もあり、腕試しをす
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静岡県内8施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は13日、県内の高校、小学校、こども園計8施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計82人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 焼津市1施設10人、藤枝市2施設19人、掛川市1施設12人、湖西市1施設12人、磐田市2施設18人、袋井市1施設11人
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1000冊読破 児童生徒を認定 焼津市教委「読書マスター」に5人
焼津市教育委員会はこのほど、図書館で本を千冊以上借りて読破した小学生を「スーパー読書マスター」に認定し、認定証授与式を焼津小泉八雲記念館(同市三ケ名)で行った。 焼津、大井川の両図書館は2015年度から、市内の小学生に読書手帳「やいっちょ」を配布している。手帳1冊に図書館で借りて読んだ本100冊を記録できる。 新たに岡本和佳奈さん(大井川南小6)、鷺坂和さん(豊田小3)、早川夏央さん(焼津西小5)、村松龍弥さん(豊田小5)ら5人の児童生徒が手帳10冊分を記録で埋めた。 式で増井太郎教育部長は一人一人に認定証を手渡した。小学校在籍時に記録達成した大富中1年の田中誠刀さん(13)は将来小説
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焼津温泉の効果数値化、科学的検証 「総選挙」で5年連続首位 公募モニター実験
温泉総選挙で5年連続首位に輝いた焼津温泉が有するリフレッシュ効果について、科学的に検証する実験がこのほど始まった。公募モニターを2グループに分けて、27日までの期間中に元湯なかむら館(同市駅北)で焼津温泉、市内宿泊施設で水道水を沸かした湯に交互に入浴し、それぞれ感じた効果を数値化する。 10日に元湯なかむら館で行われた実験に参加したモニターの一人の公務員剣持悠真さん(25)=焼津市=は焼津温泉の入浴初体験。「家庭の湯と違って入浴後も温かさが続いている」と感想を述べた。焼津温泉の愛好家で保育士の山田友美さん(47)=同市=は「疲れが取れて眠れるようになった」とリフレッシュ効果に太鼓判を押し
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最高賞の知事賞に阿部さん、松下さん 静岡県民写真展・撮影大会作品
静岡県写真協会はこのほど、県民写真展と撮影大会作品コンテスト(ともに静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞者を決めた。写真展は阿部浩典さん(富士宮市)の「春夜の華」が、コンテストは松下英志さん(島田市)の「浴衣美人」がそれぞれ最高賞の知事賞に輝いた。 258人から1515点の応募があった。阿部さんは手筒花火を披露する女性の精悍(せいかん)な顔つきを捉え、松下さんは浴衣を着た女性を背景とともに統一感あるシックな色調で表現し、評価を受けた。 写真展とコンテストで入賞・入選した作品は3月6~10日に静岡市役所市民ギャラリーで展示する。 そのほかの入賞者は次の通り。 【県民写真展特別賞】掛沢孝彦(
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交通事故増受け緊急対策会議 焼津市、団体代表ら協議
焼津市は9日、交通事故撲滅に向けた緊急会議の第2回会合を同市本町の焼津公民館で開いた。焼津署管内の人身交通事故件数、負傷者数の増加率が昨年県内警察署ワースト1位という深刻な事態を受け、市内団体の代表らが事故抑止策について話し合った。 中野弘道市長や酒井孝一署長、関係団体、市議会、自治会連合会の代表ら約30人が出席した。酒井署長は交通事故の深刻さを強調。岩見貴雄交通課長は管内事故の特徴として交差点事故の多さを挙げ、「運転の基本を守るのが事故防止につながる」と述べた。 出席者は各団体の取り組みを紹介したほか、一時停止を促すために路面に工夫を施す提案や、夜間外出時の反射材たすき着用など、さまざ
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大規模公共施設 照明をLEDへ 95カ所 焼津市
焼津市は2024年度から28年度にかけて、小中学校や地域交流センターなど大規模公共施設95カ所の照明のLED化を進める。小規模公共施設についても修繕や改修に合わせて取りかえ作業を展開。将来的な公共施設LED化100%を目指す。 大規模公共施設のLED化について、24年度の対象は焼津中、大富中、大井川中、豊田小、大富小の5校と地域交流センター7施設。24年度当初予算案に関連事業費4億3500万円を計上する。25年度は小中学校10校とコミュニティ防災センター16施設、26年度からはスポーツ施設を中心に作業する。 市によると、蛍光灯をLED照明に取りかえることで、電力使用量が半減し、二酸化炭素
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家庭でできる治水対策に補助 焼津市予算案
焼津市は2024年度、各家庭で雨水をためたり、地下に浸透させたりする設備の設置費用を補助する。個人レベルでの雨水流出抑制に向けた取り組みを後押しすることで、地域全体の浸水リスクの軽減化を図っていく狙い。 市によると、助成対象となる設備は「雨水浸透施設」と「雨水貯留施設」。貯留施設は家屋の軒先に設け、屋根から流れてくる雨水をためて、花の水やりなどで活用する。1棟につき最大3万円を補助する。 浸透施設は屋根から流れてくる雨水を地下に埋設したますに流し込んで土壌に浸透させる。1基につき5万~10万円補助する。24年度当初予算案に関連事業費480万円を計上する。
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訓練充実、早期耐震化訴え 焼津市派遣職員が報告会 能登地震
能登半島地震で被災した石川県内の自治体に派遣された焼津市職員による活動報告会が9日、市役所で行われた。六つの支援業務に携わった13人が現地の様子を写真で紹介しながら、活動を通じて感じた課題や教訓について語った。 1月上旬に穴水町で建築物の応急危険度判定調査を担当した職員は、判定実施本部の早期立ち上げの重要性を指摘し、定期的な訓練の必要性を訴えた。 被害家屋の認定調査に参加した課税課職員は、危険箇所の多さから余震に注意をしながら活動したエピソードを披露。外観上は被害がないように見える家屋でも「内部に入ると損傷激しいケースが多数あった」と被災地の実態を示した。 派遣先の七尾市で上下水道の応急給水
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豊作祈願 竜担ぎ、山へ 焼津・関方地区で祭り
焼津市関方地区の伝統祭事「山の神祭」(同市無形民俗文化財)が8日、同地区周辺で行われた。 高草山のふもとに集まった地域住民がわらや藤のつるを使って、長さ約8メートルの「ジャタイ」と呼ばれる大きな竜を作製し、行列を組んで、山の神をまつる「ガレバ」と呼ばれる岩場へ向かった。ジャタイを安置すると、餅や赤飯を供え、豊作を祈願した。 地元の東益津小の児童たちがジャタイの製作を見学したほか、高草山中腹への移動に同行した。児童は「地域の良さを知ることができた」「伝統行事に参加できて楽しかった」などと感想を述べた。 同祭は山の神を田に迎えて、その年の豊年満作を祈る神事として毎年2月8日に行われている。 (焼
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焼津市 一般会計675億円 災害対策、子育てに重点 24年度予算案
焼津市は8日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比16・9%増の675億6300万円。定額減税に伴う市税の減収、ふるさと納税寄付金の増加を見込む。猛暑や豪雨などの災害対策、教育・子育てといった分野に重点配分した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 特別会計と企業会計を合わせた総額は6・7%増の1215億500万円。15日開会予定の市議会2月定例会に提出する。 歳入の29%を占める市税は前年度当初比1・9%減の196億9800万円を見込む。個人市民税は給与取得が持ち直しているものの、定額減税の影響から、8・3%減の68億1700万円、法人市民税は企業の業
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「海」テーマの書並ぶ 焼津で「八天会」作品展
書の研究グループ「八天会」(薮崎天峯会長)の作品展「八天の海」(静岡新聞社・静岡放送後援)が8日、焼津文化会館(焼津市三ケ名)で始まった。12日まで。 海をテーマにした作品67点が並ぶ。会員らは、「たこ」「漁」といった字や海にちなんだ歌詞、船に乗る姿を見つめていた幼い頃の思い出から「父」、海を生命の源とイメージして「源」などさまざまな切り口でテーマを表現した。
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田沼魁太鼓 11日に定演 藤枝
藤枝市を中心に活動する太鼓グループ「田沼魁太鼓育成会」(岡野茂弘会長)は11日午後1時半から、定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を市民会館で開く。入場無料。本番に向け、小学生から大人まで30人のメンバーが練習に励んでいる。 新型コロナウイルス禍で4年ぶりに通常開催する。2部構成。結成当時からの代表曲「魁(さきがけ)」をはじめ、アニメソングや屋台囃子(ばやし)など計16曲を披露する。 メンバーはこのほど、同市本郷の藤の瀬会館で総合リハーサルを行い、完成度を高めた。6年生の卒業曲として大太鼓組曲に挑戦する焼津市立豊田小6年の池谷龍音君(12)は「本気で打ち込み、お客さんに迫力ある音と感動を届
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2月定例会15日開会 焼津市議会
焼津市議会は8日、議会運営委員会を開き、2月定例会の日程を15日から3月19日までの34日間と内定した。 2024年度一般会計予算案、5億8300万円を追加する23年度一般会計補正予算案など41議案を審議する。代表質問は3月4日、一般質問は3月4~6日に行う予定。
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新たにマグロイベント 焼津市、観光促進へ 「魚フェス」も継続
焼津市は2024年度、マグロをテーマにしたイベントを新たに開催する。昨年好評を博した「魚(とと)フェス」も引き続き実施が決定。「踊夏祭(おどらっかさい)」に合わせて大井川港開港60周年記念イベントを開催するなどにぎわいイベントを用意し、観光促進を図る。 市によると、マグロのイベントについては、マグロの食に触れたり、競りを体験したりするコーナーを設ける構想が持ち上がっている。開催は10月をめどに調整が進んでいる。カツオを中心にした魚フェス、生シラスやサクラエビをメインにした大井川港朝市と合わせて、「さかなのまち焼津」をアピールする。 大井川港開港60周年イベントに合わせて、国内最大の練習帆
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焼津市、子育て世帯に新築住宅費用補助 24年度から制度新設
焼津市は2024年度、子育て世帯が新築住宅取得にかかる費用についての補助制度を新設する。主に40歳以下の世代が市内に住み続ける環境を整えることで、転入者が転出者を上回る「社会増」の促進を図る。7日までに関係者の取材で分かった。 制度は未就学児がいる世帯▽子どもがいない夫婦ともに40歳以下の世帯▽中学生以下の子どもがいる世帯―が対象。新築住宅を建てる場合の「土地と建物」「市土地区画整理組合が販売する一般保留地と建物」のいずれかの取得費用の一部を、一世帯あたり50万~100万円補助する。22年4月以降に転入し、賃貸物件から新築に住まいを移す世帯も対象に入る。 関係者によると、22年の社会増の
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焼津市、0~2歳第2子保育無料化 年収条件なし 24年度から
焼津市は2024年度から、0~2歳の第2子以降の保育料について、世帯収入や第1子の年齢にかかわらず無料化する。多子世帯や第2子を産みたいと考える世帯の経済的負担を軽減することで、安心して子育てできる環境を整備する狙い。7日までに関係者への取材で分かった。 市の保育料は現在、国の制度より手厚く、第1子の年齢や世帯年収の制限を設けず、第2子を半額、第3子以降を無料としている。24年度からは無料の対象に第2子も加える。 市では無料化の範囲を拡大することで、子育て世帯が抱く経済的な懸念を取り除き、第2子以降を産み育てようという機運の向上を図る。保育料は市内の保育所で、7千円から7万2千円を要する
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裾野市 浸水の大ホール改修へ 市民文化センター、26年度再開目指す
2022年9月のスプリンクラー作動による浸水被害で利用を中止している裾野市民文化センター大ホールについて、同市は7日までに、改修工事を実施して利用を再開する方針を決めた。閉鎖を含め今後の方針を再検討し、市民や利用団体の要望を受けて存続を決めた。当初の計画から大幅に遅れるが、26年度中の運用再開を目指す。 浸水被害の前から計画していたつり天井落下防止工事に加え、スプリンクラーと煙感知器、照明器具などを修繕し、グランドピアノを買い替える。総事業費は約3億5千万円の見込み。15日開会の市議会2月定例会に、設計費を盛り込んだ23年度一般会計補正予算案を提出する。 大ホールは収容人数1200人で市
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触って楽しむ布絵本 島田・バリアフリー展
静岡福祉大付属図書館(焼津市)が所蔵する布絵本などを紹介したバリアフリー絵本展が7日、島田市の島田図書館で始まった。27日まで。 布絵本作家の山本敬子さん(同市)をはじめ、布絵本作りの先駆者といわれる「ふきのとう文庫」(札幌市)などの作品計約40点が並んだ。初日は山本さんが地元園児に向け、リンゴの収穫体験に見立てた新作の布絵本などを紹介した。靴ひも結びや弁当の包みになぞらえた作品も展示し、触って楽しむことができる。バリアフリー絵本の概要を記したパネルも設置した。 山本さんは「布絵本を通じて手を動かすことの楽しさを子どもたちに感じてほしい」と話した。 島田図書館と同大地域連携推進センターの共催
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交通安全活動に長年尽力 森下さん(焼津)ら 受章報告 藤枝署
交通安全活動への貢献などをたたえる交通栄誉章緑十字銀章を受けた焼津市上泉の森下秋雄さん(73)と藤枝市旭が丘の三浦雄治さん(84)、交通安全優良団体の表彰を受けた藤枝地区安全運転管理協会の藁科佐敏会長(69)が7日、藤枝署の坂田幸隆署長を訪ね、喜びを報告した。 森下さんは長年、藤枝市内の事業所で適正な安全運転管理を継続。三浦さんは無事故無違反の運転に努めてきた。同協会も地域の事故防止に尽力した功績が認められた。1月に都内で行われた表彰式で3人が表彰されたほか、森下さんの妻晴美さん(73)と三浦さんの妻百合子さん(81)にも配偶者に対する感謝状が贈られた。 坂田署長は「今後も藤枝市の交通安全の
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低山×ひとっ風呂 元気わく冬ハイク 静岡県中部編【しずおかアウトドアファン】
寒さの厳しい冬でも比較的訪れやすい静岡県内の低山はハイカーでにぎわっている。下山後に登山口近くの温浴施設に立ち寄れば、体も温まって疲れも吹き飛ぶ。今回は、県中部にある標高千メートル以下の低山のトレッキングコースと周辺の入浴スポットを紹介する。 (生活報道部・草茅出) 滝や巨木 見どころ点在 高根山(藤枝市)→瀬戸谷温泉ゆらく 藤枝市北部の高根山(標高871メートル)は同市最高峰として知られる。所要4時間ほどで登頂、下山できるが、滝や県指定天然記念物の巨木など見どころが点在する。同山の登山道整備を担う藤枝山岳会の浅井徹会長(75)は「見どころが多いのに加え、初心者向きの歩きや
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焼津市、ふるさと納税100億円見込み 2023年度、市場活性化で大幅伸び
焼津市の2023年度ふるさと納税寄付額が100億円に達する見通しであることが、6日までの関係者への取材で分かった。市は24年度当初予算案で61億円を活用する方針。中学校体育館のエアコン設置や市立総合病院の建て替えなどの費用に充てる計画。 関係者によると、寄付額は昨年12月末時点で96億3600万円に達し、前年度(75億7400万円)に比べて大幅な伸びを示していることから、23年度内の100億円到達が予想されている。 23年度は「ふるさと納税市場」全体の活性化を背景に、市の寄付額の底上げが図られた。1500ほどある商品のうち、ネギトロ、ツナ缶、ビールが相変わらずの人気。注目はカツオやマグ
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ジュビロ磐田ホームタウン拡大 静岡県内クラブ 切磋琢磨を【記者コラム 黒潮】
今季サッカーJリーグ1部(J1)に復帰するジュビロ磐田のホームタウンが、昨年から従来の磐田市に加え、新たに静岡県西部7市町(御前崎、菊川、掛川、袋井、浜松、湖西市、森町)まで拡大した。Jリーグ昇格31年目を迎えるクラブが活動を展開する舞台は大きくなった。それだけに、サッカーを通して以前にも増した密度の濃いスポーツ振興や地域貢献が求められる。 ジュビロ磐田は今年に入り、ホームタウンで生産・製造された緑茶を用いた「遠州お茶ぱん」を商品化した。お茶ぱんは災害時の非常食にも活用でき、地域防災意識の向上と緑茶消費の拡大という地域課題の解決を図るという。ホームタウンの広域化に伴う、とても良い取り組みだ
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第五福竜丸70年 ビキニデー集会 3月、焼津と静岡で
焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被ばくしてから70年となる3月1日に合わせて、原水爆禁止日本協議会(東京都)と「被災70年2024年3・1ビキニデー集会」の県実行委員会は、集会と関連行事を焼津市や静岡市で開く。広島・長崎の被爆80年に当たる25年8月に向けて、政府に核兵器禁止条約の批准を求める署名活動を強化する。同協議会などが6日、県庁で記者会見して発表した。 3月1日は「核廃絶運動の原点・静岡に集まろう」と掲げ、第五福竜丸の無線長だった久保山愛吉さんの墓参行進を午前9時半に焼津駅南口から始め、墓のある弘徳院で墓前祭を行う。午後1時半から静岡市民文化会館(同市葵区
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小石川流域治水で遊水池など整備へ 焼津市
焼津市は2024年度、小石川流域の治水対策として、遊水池と地下貯留施設の整備に着手する。流域に浸水被害をもたらした過去の台風の教訓を踏まえ、雨水の貯留機能を確保することで水害の激甚化に備える。6日までに関係者への取材で分かった。 関係者によると、小屋敷環境管理センター(同市小屋敷)周辺の市有地5千平方メートルを活用し、約4千トンの水をためる能力を備えた遊水池を整備する。小石川が増水した場合、水門を開けて水を誘導する。24年度に建設する豊田地域交流センターの地下に雨水を約千トンためる施設も整える。24年度当初予算案に関連事業費として遊水池分1億7500万円、地下貯留施設分8500万円をそれぞ
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軽自動車1台 市社協に寄贈 ソロプチミスト焼津
国際ソロプチミスト焼津は6日、焼津市社会福祉協議会に軽自動車1台を寄贈した。地域の居場所作りなど福祉活動のほか、災害時の物資やボランティアの搬送に活用する。 市総合福祉会館(同市大覚寺)で行われた贈呈式では、法月美穂会長が同協議会の岩崎四郎会長に目録を手渡した。岩崎会長は「活動範囲が広がり、ありがたい」と感謝した。
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記者コラム「清流」 交通事故増加、原因は?
焼津市では交通事故が増えている。関係者の間では、対策に生かすために原因をあれこれ探っているが、明快な答えが出てこないのが現状だ。 聞くと、発生場所として比較的多いのは、幹線道路や商業施設周辺だという。少しでも早くと目的地に急ぐあまり、スピードを出し過ぎたり、注意散漫になったりしているのだろうか。 ある人は道路の走りやすさを原因に挙げていた。確かに隣接市と比べて、渋滞に遭遇した経験は少ない。自然とアクセルを踏み込みがちとなり、停止線を越えてしまったり、歩行者の存在を見失ってしまったりするのかもしれない。 いずれにしても事故の多さは気がかりだ。一人一人が交通ルールを当たり前のように守ってい
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焼津市、小中体育館に空調設置へ 熱中症対策でミストシャワー設置も
焼津市は市内全小中学校体育館にエアコンを設置する。2024年度に中学校9校で工事に着手し、小学校13校で設置に向けた設計に取りかかる。5日までに関係者への取材で分かった。 関係者によると、中学校のエアコン設置が今夏に間に合わなかった場合の対策として、小中学校全22校の体育館にスポットクーラーを設置する方針。24年度当初予算案に関連事業費12億1800万円を計上する。ふるさと納税の寄付金や国の交付税を充てる計画。 市は19年度に市内の小中学校全22校の普通教室と特別教室でエアコンの設置を完了している。 体育館は一般市民も利用したり、災害発生時の避難所にも指定されていたりしていることから、
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耐震シェルター設置費用助成 非耐震の高齢者木造住宅 短期間で整備完了 焼津市
焼津市は2024年度、高齢者のみが居住する耐震性が確保されていない木造住宅を対象に、地震発生時に住宅の倒壊から人命を守る耐震シェルターなどの設置費用を助成する。耐震改修に比べて整備が短期間で完了し、工事費も抑えられることから、住宅の強度化を迅速に進める狙い。 関係者によると、対象は1981年5月以前の旧耐震基準で建てられ、65歳以上の高齢者のみが居住する木造住宅約500棟。家屋が倒壊しても、壊れにくい小部屋を設置する。整備する場所は高齢者が逃げにくい就寝時の地震発生に備え、寝室を想定している。 助成額は最大41万円。高齢者が耐震工事をためらう理由に資金面を挙げる声が多かったことから、市で
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焼津市、三島市 関西万博で「わが町」PR
焼津は温泉を 焼津市が2025年の大阪・関西万博で開催予定の自治体催事に参加表明したことが5日までに関係者への取材で分かった。期間中に行われる温泉をテーマにしたイベントに出展し、焼津温泉の魅力を来場者にアピールする狙い。 関係者によると、万博期間中に、全国の首長でつくる連合が主導する形で、会場内に開設される「メッセ」の一角を使用して、国内の魅力を打ち出すさまざまなテーマに沿って複数の自治体が参加するイベントの開催が計画されているという。 焼津市は、食などのテーマが並ぶ中、「温泉」の回に名乗りを上げた。参加が正式決定されると、ほかの自治体とともに、ブースでの見せ方やアピールポイントについて
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静岡県広報コンクール 広報紙部門 最優秀賞に島田市と吉田町
2023年度の静岡県広報コンクール審査会がこのほど行われ、広報紙の市部門で島田市、町部門で吉田町が部門別最優秀賞に選ばれた。広報紙(団体)部門を除く5部門の最優秀作品は24年度全国広報コンクールに出品される。 コンクールは6部門に計91点の応募があり、報道関係者やデザイナーなどが審査した。 島田市の「広報しまだ11月号」は、「『産む』を巡る『公共』」と題した特集で、保険適用となった不妊治療を取り上げた。不妊治療の当事者への取材のほか、不妊の原因や、妊娠に備えた体調管理など、さまざまな視点から「産む」を伝えた。審査員はデリケートなテーマに果敢に挑んだ姿勢や、説得力ある内容を高く評価した。
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支店リニューアル 地域の魅力も発信 しずおか焼津信金
しずおか焼津信用金庫は5日、さかなセンター支店(焼津市八楠)をリニューアルオープンした。店舗2階にセンターを一望できるスペースを設けたほか、屋上の大型デジタルサイネージで市内の景色や名所を案内するなど、地域の魅力発信基地としての機能も備えた。 店舗は鉄骨造り2階建てで床面積823平方メートル。1990年に開設したが、老朽化に伴い旧店舗の西隣に建物を移した。2階の展望スペースは午前9時から午後3時までの営業時間中に一般開放する。 同支店で同日行われた式典には、地元関係者ら約30人が出席した。木村寿倫常務理事は「地域とともに、が支店の特徴」とする田形和幸理事長のメッセージを読み上げた。
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新消防ポンプ車 大井川地区に配置 焼津市、1.5トン水槽付き
焼津市は4日、水槽付き消防ポンプ自動車1台の引き渡し式を市消防防災センター(同市石津)で行った。新車両は大井川地区を管轄する第18分団に配置する。 新車両は、消防水利確保が困難な場合でも初期消火ができるように1・5トンの水槽を積載している。消火活動のみならず生活用水としても活用可能だという。 式典には中野弘道市長、岩本操消防団長、地元関係者ら約50人が出席。中野市長が岩本団長にキープレートを手渡した。岩本団長は「団として安全に運用し、市民の要望に応えていく」と述べた。
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大地震時 傷病者対応の流れ確認 焼津で医療関係者ら訓練
焼津市下江留の大井川中で4日、大規模地震の発生を想定した医療救護訓練が行われた。医師、歯科医師、薬剤師、看護師ら約60人が参加し、救護所の設営、患者の治療の優先度を判定する「トリアージ」、応急処置といった傷病者対応の流れを確認した。 訓練は市内全域で震度6強以上を観測し、小規模な崖崩れなどが起こり、多数の負傷者が発生―との想定で実施した。同校武道館に開設された救護所の入り口には、歯科医師と薬剤師、看護師が配置され、次々と運ばれてくる人たちからけがをした状況などを聞き取った。 救護所はトリアージのレベルごとにエリアが区分けされ、医師や看護師らが傷病者の処置を行った。軽いレベルと判断された患者が
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焼津課題に学生アイデア 関東学院大ゼミ生 成果発表
関東学院大(神奈川県)のゼミ生が1日、焼津市役所を訪れ、本年度市内で取り組んできた地域課題に関する調査研究の成果を発表した。農業や移住定住、商店街振興といった課題の解決策を提案した。 同大法学部地域創生学科の学生約20人が4グループに分かれ、中野弘道市長や市幹部らが見守る中で提言した。「若い世代の新規就農者増加」をテーマに設定したグループは、若者世代の農業への関心を高める施策として、耕作放棄地での稲作体験イベントや、カードの作製、温泉施設の料金割引といった企画を紹介した。「移住定住」のグループは、都市の魅力を知ってもらうために、高校生や大学生を対象に市内に住み込み、市役所の仕事を体験する「国
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闇バイトに NO 「断る勇気を」専門学校生に防犯講話 静岡南署
静岡南署はこのほど、鈴木学園専門学校中央医療健康大学校(静岡市駿河区)の1年生約150人を対象に、闇バイトの勧誘に注意を呼びかける防犯講話を同区のグランシップで行った。 「学生が闇バイトに手を出さないでほしい」と考える同校からの要請で開催され、同署の杉山慎一生活安全課長が講師を務めた。2022年の県の特殊詐欺検挙率は約2割が少年による犯罪であると説き、「詐欺グループは少年を判断能力が未熟で使い捨てできる存在と捉えて利用している」と強調した。 受け子や出し子として逮捕された少年5人のインタビュー動画では「寝る間もなく働かされた」「辞めようとしても脅され、警察に捕まる以外に(特殊詐欺から)逃げ出
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大自在(2月2日)文学の「地産地消」
「もう、読んだ?」が、静岡県内の小説好きのあいさつになっている。宮島未奈さん(富士市生まれ)の「成瀬は信じた道をいく」と永井紗耶子さん(島田市生まれ)の「きらん風月」。昨年、静岡書店大賞、直木賞に選出された県勢作家2人が、同じタイミングで受賞第1作を出した。 先週後半から書店に並ぶ。静岡市内の大規模店では、2冊が競うように平積みされていた。ベストセラー作家の“ホーム”として、売り場の力の入れようが伝わってきた。 文芸や書店の現況は厳しい。出版科学研究所が1月25日に発表した出版指標では、紙の書籍の2023年推定販売金額は前年比4・7%減。全国の書店数は、ここ10年
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小川城と石脇城「御城印」 3日から販売 焼津高生、毛筆の題字に協力
焼津市は3日から、小川城と石脇城の「御城印(ごじょういん)」を同市三ケ名の市歴史民俗資料館などで販売する。小川城版の発売は初めてで、石脇城版はデザインを刷新。和紙の中央に毛筆で書かれている文字は焼津高書道部の生徒が担当した。 小川城版の真ん中には居城とされる長谷川家の家紋「三つ藤巴」が描かれている。「小川城」という文字は書道部1年の生徒が担当した。「石脇城」の文字は書道部3年の生徒が書いた。ゆかりの深い北条早雲にちなみ、北条家と早雲出自の伊勢家の家紋が入っている。 販売に先駆けて1日、小川城の題字を担当した1年生5人が同資料館でPR撮影会を行った。立入璃乃さん(16)は家族で全国各地の御
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焼津でお花見 お薦めスポットは? 市観光協会が「さくらマップ」23カ所案内
焼津市観光協会は市内の桜の見どころをまとめた「焼津さくらマップ」を作製した。富士山との「共演」が楽しめたり、ピクニックに最適な場所だったりする名所7選を中心に、市民や協会職員が昨年撮影した写真を交えて紹介している。7日から同協会や市役所、各公民館などで配布する。 B5判の折りたたみ式で1万5千部作製した。朝比奈川、黒石川、木屋川、藤守川といった河川沿いを中心に眺望スポット計23カ所について、最寄りのバス停に向かう便のJR焼津、西焼津、藤枝各駅の乗り場を案内している。関連イベントや店舗の情報も掲載している。 同協会によると、市内で比較的早く見頃を迎えるのは朝比奈川堤の山の手さくらで2月中旬頃。
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浜通り活性へ「空き家」紹介 焼津でツアー 出店検討者参加 リノベ先進例や周辺店舗案内も
焼津の水産業発祥の地「浜通り」で31日、活用可能とされる空き物件を紹介するツアー(焼津市観光協会主催)が行われた。出店などに関心を持つ県内の10人ほどが参加し、リノベーションの先進事例や周辺店舗の視察を通じて地区の魅力を学んだ。 協会としずおか焼津信用金庫が実施した空き家・空き地調査事業の一環で行った。調査は昨年9月から、浜通りの城之腰一帯に立地する空き家や空き地計21物件の所有者らを対象に、活用の可否について聞いた。うち3件の対象者から活用に前向きな回答が得られたという。 ツアーでは「焼津水産翁」の一人、服部安次郎の生家を改修して生まれ変わったゲストハウス「庭の宿『帆や』」の内部を見学。や
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エアコン補助金 申請受け付け 2月1日から 焼津市
焼津市は1日から、「熱中症弱者」とされる高齢者や障害者を対象にしたエアコン購入補助金の申請受け付けを始める。エアコン本体と設置費の4分の3を上限10万円まで助成。来年1月末まで。 補助対象者は自宅にエアコンが未設置か、1台も使用できない状態で、世帯全員が住民税非課税の市内在住者。このうち、65歳以上のみの世帯▽身体障害者手帳1級、2級の交付を受けている▽療育手帳Aの交付を受けている▽精神障害者保健福祉手帳1級の交付を受けている―いずれかの該当者。補助対象のエアコンは、市内の家電販売店で購入し、省エネ基準達成率が目標年度100%以上の商品。購入前に市役所本庁舎の地域包括ケア推進課、障害福祉課
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志太消防本部 焼津、大井川建設業協会が合同訓練 土砂崩れ 重機で救助支援 能登地震踏まえ認識共有
志太消防本部は27日、焼津市建設工業会、大井川建設業協会と合同で土砂災害対応連携訓練を橋本組生コン工場(焼津市田尻)で行った。大規模災害発生時を想定し、救助隊は重機と連携しながら、道路啓開や土砂に埋没した車両の救助訓練に取り組んだ。 通行中の車両が土砂崩落に巻き込まれたが、道路がふさがれていて、事故現場に到着できないという想定。道路に横たわる障害物を重機で除去し、消防車両が通れるスペースを確保。隊員は土砂崩落現場にたどり着くと、検索棒を使って車両の位置を確認した。隊員の指示を受けて重機が土砂をかき分け、車両を出すと、車両の内外にいた想定のけが人を救出した。 同本部と焼津市建設工業会、大井川建
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寒さ吹き飛ばす力走 焼津市駅伝 8部門で実施
第52回焼津市駅伝競走大会(NPO法人焼津市スポーツ協会)が28日、同市の大井川河川敷運動公園陸上競技場を発着点に開かれた。各チームの代表選手は託されたたすきを懸命につなぎ、寒さを吹き飛ばす力走を繰り広げた。10.05キロの女子と小学生男女、20.05キロの一般、事業所、中学生男子、高校、地域の計8部門で実施。出場者は大井川沿いのマラソンコース「リバティ」を周回した。 各部門の優勝チームは次の通り。 小学男子 焼津南FC6年A▽小学女子 焼津陸上クラブA▽女子 島田高▽中学男子 藤枝明誠中A▽高校 藤枝明誠高A▽一般 見次クラブ▽事業所 焼津市役所▽地域 大富第20自治会
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不屈 照ノ富士 復活V 大相撲初場所(千秋楽)
大相撲初場所千秋楽(28日・両国国技館)は、3場所連続休場明けの横綱照ノ富士が13勝2敗で並んだ関脇琴ノ若との優勝決定戦を寄り切りで制し、4場所ぶり9度目の優勝を果たした。琴ノ若は初優勝を逃したが、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達。昇進が確実となった。 本割では琴ノ若が先に平幕翔猿を上手投げで下し、結びの一番で照ノ富士が大関霧島を寄り切った。綱とりに挑んだ霧島は11勝4敗に終わった。関脇大栄翔は朝乃山を引き落とし、9勝6敗とした。 三賞は若元春が殊勲賞を初受賞。敢闘賞は新入幕大の里が11勝4敗で初めて獲得した。琴ノ若は初の技能賞に輝いた。県勢力士はともに敗れ、熱海富士(熱
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焼津の海岸沿い松並木から出火 下草焼く
27日午前8時15分ごろ、焼津市利右衛門の海岸沿いの松並木から出火し、下草約64平方メートルを焼いた。けが人はいなかった。焼津署と志太消防本部が出火原因を調べている。
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魚市場デジタル化 若手職員意見交換 焼津漁協
焼津漁業協同組合の若手職員らでつくる「焼津魚市場改善改革チーム」の会合が26日、焼津市の同漁協で開かれた。漁港漁場漁村総合研究所(東京都)が策定中の魚市場のデジタル化基本構想案について、意見を交換した。 チーム長の小梁金男常務理事は、競りや計量、トラックの搬入搬出といった実例を挙げて業務のデジタル化の将来像について説明した。さらに、各部署のデジタルデータのネットワーク化を進めることで、業務の効率化を図る考えを示した。 メンバーからは、デジタル化で進む職員の負担軽減や業務省力化に期待する声があがる一方で、仲買人や冷蔵庫会社など外部の理解も不可欠といった意見も出た。 同漁協では17、18日、同研
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静岡県内7施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は26日、県内の高校、小学校7施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計145人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 静岡市葵区1施設18人、焼津市1施設42人、藤枝市1施設24人、浜松市中央区3施設51人、同市浜名区1施設10人
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農業経営士ら36人認定 県
静岡県はこのほど、地域で農林漁業の推進・後継者育成を担っている農業経営士らの認定式を県庁で開き、計36人を認定した。代表者に証書を手渡した川勝平太知事は「『士』とは精進を怠らない方のこと。地域の自然を生かすすべを知っている皆さまの今後の活躍を祈っている」と呼びかけた。 認定者は次の通り。 【農業経営士】芹沢雅司(御殿場市)市川慶明(函南町)塩谷典久(伊豆市)荻真教(富士宮市)安藤徹哉(富士市)石野良英(静岡市清水区)中嶋雄一(牧之原市)増田春男(袋井市)安井孝政(同)杉浦浩文(浜松市中央区)浅田崇之(同市浜名区) 【青年農業士】渡辺武彦(河津町)中山祐菜(伊豆の国市)菅谷正太郎(富士市)西沢
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文化財防火へ訓練 焼津・長徳寺 地元住民も参加
志太消防本部は25日、文化財防火デー(26日)に合わせて、焼津市指定文化財を保有する長徳寺(同市飯淵)で消防訓練を行った。地元住民や檀家(だんか)が火災発生時に本堂の中にある文化財を迅速に運び出す動きを確認した。 焼津消防署大井川分署の消防隊員や地元消防団員ら約30人が参加した。寺の客室から出火し、市指定文化財の不動明王立像や天井絵画が保管されている本堂に火が近づく可能性があると想定した。 鈴木俊祐住職の「火事だ」というかけ声でスタート。客室にいた地元住民らは一斉に外に出ると、本堂から不動明王立像に見立てた段ボール箱を運び出した。消防隊員らが駆けつけ、延焼を防ぐために本堂の屋根に向かって放水
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力強い書き初め一堂に 焼津、藤枝、島田、吉田で28日まで展示
焼津市 静岡県書道連盟主催の第76回県書きぞめ展焼津地区展(焼津市書道協会共催、静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、焼津市本町のふれあいギャラリーで始まった。28日まで。 学生の部と一般の部に約1800点の書作が寄せられた。「みらい」「ふじの山」「生きる力」「夢と希望」といった伸びやかな書が並んでいる。 同地区展の主な入賞者は次の通り。 県知事賞 大河優悟(小川小2)柳田曉(一般)▽県議会議長賞 米沢明莉(豊田小1)景山陽向(豊田中2)中島麻里衣(大富中3)▽県教育長賞 宮内波瑠(東益津小4)鈴木百葉(静岡中央高2)▽県文化協会会長賞 秋山紬(黒石小3)藤原葵(黒石小5)小林蓮(大村中
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添加物なしで素材の味 かまぼこ足平(焼津市)【静岡ものづくり最前線】
江戸時代後期創業の練り製品製造販売「足平」が戦前から手がけてきたかまぼこ。松永大社長(41)の方針で2021年に食品添加物の調味料を使わない製法を取り入れ始めた。素材そのものを引き立たせた味わいに評価が高く、22年には商品の一つ「極上蒲鉾」が全国蒲鉾品評会で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。 原料は東シナ海産のグチ。水揚げシーズンといわれる11月から3月に捕れた魚を元に、店頭に出す1年分の商品を生産する。すり身にする作業は松永社長一人が担う。塩と砂糖を加え、弾力があるか、なめらかさは出ているかを手の感触で確かめながら魚の身をすっていく。成形し、一定の温度で蒸すと完成。マイナス60度ほどで冷
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防犯カメラ設置 焼津署と協議書 大富地区の自治会
焼津署と焼津市自治会大富第20自治会は24日、可搬式街頭防犯カメラ設置に関する協議書を締結した。6月末まで同署大富交番管内の幼稚園周辺など計5カ所に設置する。 同署で行われた調印式で、同自治会の清水敬明会長と酒井孝一署長が協議書に調印した。清水会長は「住民の安全安心のために効果を発揮してほしい」と期待を寄せた。
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遊び場に雪山30トン 長野から静岡の幼稚園に 園児大はしゃぎ
静岡市駿河区丸子の若杉幼稚園に24日、長野県飯山市からおよそ30トンの雪が届き、約220人の園児が雪遊びを満喫した。保護者が見守る中、はしゃぐ園児は雪を運んでドームを作ったり、協力して作った滑り台で楽しんだりした。 約30年間続く恒例行事。同市の建設会社が道路の除雪作業でかき出した雪を早朝に運び込み、駐車場に作られた遊び場に園の職員が雪の山を用意した。カラフルなスキーウエアに手袋、長靴姿の園児は、静岡市内であまり見ることができない雪に歓声を上げた。 年中の松川桜禾ちゃん(5)=焼津市=は「おうちと滑り台を作った。雪は触るときもちよかった」と笑顔を見せた。 (社会部・鈴木紫陽)
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日常の風景や花 木・銅版画で表現 焼津版友会が展示会
焼津市内の版画愛好家らでつくる焼津版友会の展示会が25日から、藍画廊(同市本町)で開かれる。30日まで。 会員11人の木版、銅板、シルクスクリーンの作品約30点を展示する。身近な風景や花などを表現した作品が並ぶ。「静岡百景」の木版画26点を集めたファイルも置く。 午前10時から午後5時まで。最終日は午後4時まで。
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床のカーリングで国際交流 焼津 多国籍の市民 競技初挑戦
焼津市国際友好協会は21日、陸上版のカーリング「カローリング」を通して交流を深める講座を和田公民館(同市田尻)で開いた。フィリピンやベトナム、ブラジル国籍などの市民と日本人市民計約50人がニュースポーツを楽しんだ。 参加者は日本人と外国にルーツを持つ市民を入り混ぜたチームを編成。底面にローラーがついたジェットローラーを、中心の的に目がけて滑らせて、得点を競った。 ほとんどが競技初挑戦。チームごとに焼津カローリングクラブのメンバーが付いて、ルールや投げ方を指導。最初はなかなか的に入らなかったが、互いに教え合いながらこつを覚えていき、ローラーが最も得点の高い赤色の的に近づくと歓声が上がった。 (
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静岡県人口354万8150人 1月1日推計、前月比2460人減
静岡県がこのほど公表した2024年1月1日現在の推計人口は354万8150人で、前月より2460人減少した。推計人口の減少は19カ月連続。社会動態は、3カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は6人増(転入9565人、転出9559人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2466人減(出生1620人、死亡4086人)だった。 市町別に見ると、推計人口が増加したのは、吉田町の29人をはじめ、熱海市13人、長泉町9人など計5市町。減少したのは30市町で、最多の静岡市が547人。浜松市493人、藤枝市13
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焼津漁港の将来像共有 デジタル化へ漁協が体験会
焼津漁業協同組合はこのほど、焼津漁港のデジタル化導入に向けたヒアリング作業と体験会を同組合(焼津市)で行った。部署ごとに集まった職員は、デジタル化構想の説明を受けたり、東北地方の漁港で導入されているデジタル化技術に触れたりして、漁港の将来像について思いを共有した。 ヒアリングはデジタル化計画の立案を担う漁港漁場漁村総合研究所(東京都)の担当者が行った。外港売り場を中心に働く職員が参加した回では、担当者は計量や競りにタブレット端末を導入し、データを電子管理することで、不正行為を防止する構想を示した。 職員からはフォークリフトで魚を入れる箱を持ち上げると自動的に計量する方式について「作業効率
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焼津に10代集まる「居場所」 駅前通り商店街に今夏開設 アトリエ、映画館…地元学生アイデア続々
焼津市でコミュニティーづくりなどに取り組む一般社団法人「トリナス」が7月をめどに、焼津駅前通り商店街にフリースペースを開設する。中高生らが自習したり、遊んだり、地元住民と交流したりできる「10代の居場所」となるよう想定している。21日には地元の小学生から大学生が予定地に集まり、改装を前に施設のアイデア出しをした。 フリースペースは、焼津青年会議所の事務所として使っていた区画。建物は2階建てで商店街に面したスペースをはじめ、奥には和室、会議室がある。トリナスの土肥潤也代表理事が昨年末、事務所のオーナーである市内企業から購入した。向かい側にはトリナス運営の「みんなの図書館さんかく」があり、名
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SSクラス優勝は中学2年門奈さん 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第234回大会がこのほど、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれた。59人が参加し、最強のSSクラスで中学2年の門奈佑紀さん、Sクラスで小学2年の安藤隼斗君がそれぞれ優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①門奈佑紀(浜松市)②松島義男(磐田市)③高柳丞(浜松市)▽S ①安藤隼斗(焼津市)②鷹野淳(磐田市)③落合雅巳(菊川市)▽A ①藤沢勝(磐田市)②川口哲也(浜松市)③尾藤菊一(同)▽B ①山中勇二(磐田市)②大橋実(同)③清水文彦(同)
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富士駅北口施設 期待する役割は 市民ら意見交換 地場産業PR方法提案
JR富士駅北口に整備される公益施設の設計ワークショップがこのほど、富士市の交流プラザで行われ、公募の市民約40人が施設に期待する機能や役割について話し合った。 基本設計を担当するマウントフジアーキテクツスタジオ(東京都)の原田真宏さん(焼津市出身)が、葛飾北斎の「富嶽(ふがく)三十六景駿州江尻」に着想を得たデザインについて説明した。紙のまちを思わせる軽やかな建築様式をはじめ、駅改札から商店街へと緩やかにつながる構造や、富士山を望むテラスなどの設備を解説した。 グループワークでは、誰もが利用しやすい空間づくりや、富士をPRする工夫などについて意見を出した。「学生が学校帰りに立ち寄りたくなる場所
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けん玉で集中力や達成感…世代超え好評 焼津地域おこし協力隊の鈴木さん、教室開設し2年目
大みそかのNHK紅白歌合戦の企画「けん玉チャレンジ」に2年連続出場した焼津市地域おこし協力隊の鈴木銀次郎さん(30)の開設したけん玉教室が2年目を迎える。集中力を養えたり、達成感を味わえたりする効果に着目し、昨年3月に受講生3人で始めた。SNSを中心に評判が広がり、鈴木さんから教えを請おうと年長児から40代と幅広い世代が集まっている。 教室は週1回、焼津公民館(同市)で行われている。昨年は月1回ペースで実施していたが、受講生の増加に伴い、今年から回数を増やした。 今年3回目の講座となった19日は15人ほどが集まった。到着するとけん玉を取り出して、それぞれの課題に取り組む。鈴木さんは大技
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息合わせ 歌声伸びやか 焼津市少年少女合唱団が定演
焼津市少年少女合唱団「ゆりかもめ」は21日、第35回定期演奏会(市教委主催)を大井川文化会館ミュージコ(同市宗高)で開いた。市内の小中学生の団員28人が、久しぶりにマスクを外した姿で息の合った歌声を披露した。 団員の指揮による焼津市民歌でスタートし、第1部は、「春の小川」「茶摘」「冬景色」といった春夏秋冬それぞれの唱歌をメドレーで歌い上げた。第2部はコロナ禍前は定番だったオペレッタ風演出が復活し、「アラジン」や「リトル・マーメイド」などディズニー映画で使われる楽曲に合わせて、歌、せりふと踊りを披露した。
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焼津の私設図書館「さんかく」 先進活動で大賞 土肥代表理事、市長に報告
焼津駅前通り商店街(焼津市)で私設図書館「みんなの図書館さんかく」を手がける一般社団法人トリナスの土肥潤也代表理事が19日、市役所に中野弘道市長を訪ね、昨年12月開催の図書館について先進的な活動に取り組む機関に与える「Library of the Year」で大賞とオーディエンス賞を受賞したことを報告した。 土肥代表理事が木製のトロフィーを見せながら、これまでの活動を振り返り「商店街の店主たちなどに支えられての受賞」と語ると、中野市長は「時代に先駆けて、懸命にやっていた成果」とたたえた。 選考委員会は大賞の受賞理由として、「まちのみんなが参画できる私設公共空間を作り出している」「他の地域
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焼津の森本さん 歌唱で文科大臣賞 日本大衆音楽祭
昨年11月に行われた第39回日本大衆音楽祭で文部科学大臣賞に輝いた焼津市の会社員森本雄希さん(34)が19日、県庁を訪れ、県スポーツ・文化観光部の村松毅彦部長に受賞を報告した。 音楽祭は静岡市駿河区のグランシップで行われ、各都道府県の予選を勝ち抜いた258人が出場。森本さんは歌唱の難易度が高い中島みゆきさんの「化粧」を選曲した。これまでは独学だったが、大会に向けて7月からボイストレーニングに通って磨いた歌声を披露し、内閣総理大臣賞に次ぐ文科大臣賞を受けた。 以前は人前で歌うことを避けてきた森本さんは、24歳の時に友人に誘われて行った初めてのカラオケで歌う楽しさを知り、現在は趣味でバンド活
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焼津市 被災地給水支援へ新たに2職員派遣
焼津市は17日、能登半島地震の被災地石川県に給水支援に向かう給水車1台と職員2人の出発式を市役所で行った。21日まで七尾市で病院や福祉施設の給水支援活動を展開する。 派遣されたのは、水道工務課の中野宏紀主査と増田祐平技師。式で中野主査は「被災者の苦労を少しでも軽減できるよう活動したい」と決意を示した。中野弘道市長は「将来の焼津市の防災対策に役立つだろう」と派遣の意義を語った。
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企業のIT化推進に意欲 焼津商議所 新春祝賀会で小原会頭
焼津商工会議所は18日、新春祝賀会を焼津市内のホテルで開いた。商議所役員・議員、行政関係者ら約120人が出席した。小原照光会頭は、企業のIT化の重要性に触れ、商議所として後押しをしていく考えを示した。 小原会頭は国内経済について、「コロナ禍収束で日常生活に戻りつつあるが、課題は山積している」との見解を披露し、商議所が掲げる「美食のまちやいづ」事業や安心安全なまちづくりに今年も取り組んでいく姿勢を示した。 昨年に多くの外国人観光客が市内で宿泊した事例を紹介し「焼津を含めた地区を活気あるエリアにしていく」と近隣自治体との連携の必要性を訴えた。さらに、企業の人手不足の解決策として、ITの可能性
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耐震化やインフラ整備 重要性痛感 焼津市 能登地震派遣の職員報告
能登半島地震で被災した石川県穴水町に派遣された焼津市職員2人が17日、市役所で中野弘道市長らに現地の被災状況や活動内容を報告した。2人は古い建築物や道路の被害が目立った現地の状況を見て、住宅の耐震化やインフラ整備といった対策の重要性を教訓として示した。 報告したのは公有財産課の山口修来技師、建築住宅課の増田裕介主査。9日から13日まで建築物の応急危険度判定調査を実施した。2人は家屋の屋根や壁が崩れ落ちていたり、道路が陥没していたりする被災地の様子を写真で紹介しながら、活動内容を報告した。4日間で107棟を外観から目視で調査を行い、うち58棟を最も悪い判定結果である「危険」と判定したという。
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読み聞かせに興味津々 焼津・黒石小 「おはなし隊」訪問
講談社の「全国訪問おはなし隊」が19日、焼津市大住の黒石小を訪れた。2月10日まで県内小学校や幼稚園、児童館、図書館を巡回し、隊員による読み聞かせを通じて、子どもたちに本の面白さを伝えていく。 隊員の渡辺達夫さんが1年生児童に「おすしのえほん へいおまち!」「ぎょうざがいなくなりさがしています」「うどん対ラーメン」の絵本3冊と「イカタコつるつる」の紙芝居を紹介した。児童たちはユーモアあふれるストーリーや展開に表情を崩しながら、聞き入っていた。 550冊以上の絵本などを積んだキャラバンカーも校内に止まり、児童たちは好きな本を選んで、それぞれ読書を楽しんだ。
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干し芋作り いい香り 保存食に有用 能登地震機に園児母 企画 焼津の西町、新屋幼稚園
焼津市の西町幼稚園と新屋幼稚園の園児たちが18日、西町幼稚園(同市大村)で芋切り干しの調理を体験した。サツマイモを道具を使って薄切りにしたり、袋に詰め込んだりして、保存するまでの流れを学んだ。 園児たちは木枠に針金を等間隔に張った「ペンペン」と呼ばれる道具で、サツマイモを薄切りにすると、ざるに並べていった。その後、1週間ほど前から西町幼稚園で干していたサツマイモを袋に詰め込むと、園で保存できるように機械を使って真空パックにした。最後に干し芋を全員で試食すると、「いい香り」「おいしい」と感想を漏らした。 御前崎市出身で園児の母の長瀬綾野さんが能登半島地震を機に、干し芋の保存食としての有用性を伝
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大自在(1月19日)相撲の神様
かつて「相撲の神様」と呼ばれた力士がいた。大正から昭和にかけて活躍した大ノ里である。身長164センチ。体重も100キロに満たない小兵だったが、大関を7年間務めた。 誠実な性格で稽古熱心。若手への指導などでも人望があったことが「神様」のゆえんだとされるが、技術にも秀でていた。足腰が強く、正攻法のはず押しを武器とし、前さばきが巧みだった。1989年発行の「古今大相撲力士事典」(国書刊行会)には、「突き、はたき、ひねり、すくい投げ、足癖は入神の技[ぎ]」とある。 100年ほど前に角界をにぎわせた名大関と同じ読みのしこ名を持つのが、初場所西前頭15枚目の大の里。2年連続アマチュア横綱の実績を引っ
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翠富士 綱とり霧島撃破 大相撲初場所(4日目)
大相撲初場所4日目(17日・両国国技館)は、翠富士(焼津市出身)が横綱昇進に挑む霧島を肩透かしで破った。霧島は初黒星。 3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初顔合わせの豪ノ山を上手投げで退け、3勝1敗とした。 大関は豊昇龍が若元春を送り投げで下して4連勝。貴景勝は首の負傷で休場した。新小結宇良が不戦勝で初勝利。 両関脇は大関昇進を目指す琴ノ若が熱海富士(熱海市出身)を肩透かしで退けて4戦全勝。大栄翔は3勝目を挙げた。勝ちっ放しは豊昇龍と琴ノ若、平幕朝乃山の3人となった。 翠富士 4日目の初白星「ここから」 翠富士が得意の肩透かしを決め、横綱昇進が懸かる霧島を撃破した。4日目での初白星に
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交通安全願い込め「叶結び」木札配布 焼津署など
焼津署と焼津地区地域交通安全活動推進委員協議会は16日、交通安全のお守り木札をイオン焼津店(焼津市祢宜島)で配布した。 委員たちは縁起が良いとされる「叶(かのう)結び」を施した木札200個を配りながら、交通安全を呼びかけた。 木札は焼津神社で交通安全の祈とうを受けていて、ひもの結び目を表が「口」で裏が「十」の字にしている。
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憲法県民意識調査 キラリと光る自由意見【記者コラム 黒潮】
「小学生の頃、こんなに素晴らしい憲法のある国に生まれたんだ!と感動しました。大人になっても、その気持ちは変わりません」(袋井市・50代男性) 何とも胸のすくようなコメント。これは昨年末に静岡新聞社が実施した、日本国憲法に関する県民意識調査の自由意見の一つだ。全回答者617人の1割に当たる73人が任意の回答欄に思いをつづってくれた。集計担当者の特権でありがたく読ませてもらった。熱い訴えも冷静な視点もさまざまで、引き込まれる思いだった。 73人のうち26人が改憲や見直しの必要性を指摘した。「戦後、さまざまな制度やシステムが変化する中で憲法だけは不可侵的に扱われてきたのではないか」(静岡市・4
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特別賞に高1で逝去、焼津の中野さん 浜松やらまいか文学賞 優秀賞に茨城の石井さん
全国の高校生を対象にした「第2回浜松やらまいか文学賞」(静岡新聞社・静岡放送後援)の審査結果がこのほどまとまり、優秀賞は、いじめやセクハラなどの問題に触れながら、高校生の乙女心を表現した茨城県のS高3年石井彩音さんの「不毛な恋」が選ばれた。 特別賞は2017年に高校1年で亡くなった焼津市の中野祥太朗さんの作品が選ばれた。 文学賞は、浜松市内の文学愛好家らでつくる「浜松文芸フォーラム」(河原みち代代表)が若者に文学の関心を高めてもらおうと主催した。河原代表は「自分の気持ちを文字で表現する機会をつくってほしい」と話した。
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遺族の行政手続き 1カ所で 焼津・大井川庁舎に支援コーナー
焼津市は16日、市役所大井川庁舎(同市宗高)に「ご遺族支援コーナー『こころ大井川』」を開設した。市役所本庁舎に続き2カ所目。庁舎1階フロアの一角に設け、本庁舎コーナーと同様に、親族が亡くなった際に遺族が市役所で必要な手続きについて、各窓口を回ることなく1カ所で済ませることができる。 同日はコーナーの前で開所式が行われた。中野弘道市長は、開設の経緯やコーナーの役割に触れながら「(開設を機に)大井川庁舎が新しい拠点に生まれ変わろうとしている」と期待を示した。その後、地元関係者らで開所を祝してテープカットした。 利用方法は専用電話での事前予約制。コーナーの利用時間は平日1時間程度。
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焼津温泉 リフレッシュ効果は? 来月検証実験 市がモニター募集
焼津市は2月、焼津温泉が有するリフレッシュ効果を科学的に検証する実験を行う。「温泉総選挙リフレッシュ部門」で5年連続1位となった温泉の効果を機能性表示食品で採用されている検査方式を使ってデータで示し、利用促進につなげたい考え。 調査は、市とバイオベンチャー「メタジェン」(山形県)と温泉療法の調査研究を手がける「日本健康開発財団」(東京都)で実施する。40人の被験者を2グループに分けて、焼津温泉と水道水の湯に交互に入浴する。市内の温泉施設などで実施する予定。入浴前後の疲労感をVAS検査という方式で測定し、焼津温泉の疲労回復やリフレッシュ効果を数値化する。 焼津温泉はリフレッシュ効果に定評
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焼津市総合教育会議 最終会合 不登校児の居場所拡充議論
焼津市は16日、市長と市教委が教育行政について協議する総合教育会議の本年度最終会合を市役所で開いた。増加する不登校児童生徒に対応するため、市教委が支援教室といった居場所の拡充を課題として挙げたことについて、中野弘道市長は整備に前向きな考えを示した。 市では不登校児童生徒を支援する「チャレンジ教室」を市役所アトレ庁舎、大井川庁舎の2カ所に設置し、2022年度は小中学生66人が通っていた。ただ、市内の不登校児童生徒数は同年度で小中学生合わせて384人と18年度比で193人増加していて、市教委は今後さらに伸びると予想している。 中野市長は対策が急務との認識を示した。池谷功武学校福祉部長は「チャレン
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被災地支援へ募金呼びかけ 焼津駅で焼津高生徒会
焼津高(焼津市)の生徒会は15日から、JR焼津駅南口で能登半島地震の街頭募金活動を行っている。24日まで。 16日は生徒会の生徒7人が参加し、通勤通学の時間帯に合わせて朝30分ほど、書道部生徒による「緊急支援募金お願いします」と書かれた横断幕を掲げながら、被災地への支援を呼びかけた。 能登半島地震の被害状況を報道などで知った生徒会の生徒たちが、自分たちでできることはないかと話し合い、活動を企画した。生徒会長で2年横塚颯さん(17)は「駅の利用者に呼びかけることで、被災地への支援の輪を広げていきたい」と話した。 活動は校内でも実施したという。
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被災地に職員2人追加派遣 焼津市 能登半島地震
焼津市は16日から20日まで、能登半島地震の被災地石川県に被災建築物の応急危険度判定支援のため、職員2人を追加派遣する。 派遣するのは公有財産課の大石浩主査、建築住宅課の鴨志田稔主査。派遣先は石川県の珠洲市、能登町、輪島市のいずれか。 15日には市役所で激励会が行われた。鴨志田主査は「被災者の安心安全な暮らしを一日でも早く取り戻せるように尽力する」と決意を示した。
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動物たち生き生きと 焼津の萩原さん 藤枝で絵画展
焼津市の会社員萩原良一さん(31)の絵画展が15日、藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で始まった。「生き生きとした動物」をテーマに34点の水彩画を出品した。21日まで。 県内外の動物園や水族館、花鳥園、池などで見た動物、鳥、ニシキゴイといった作品が並ぶ。中でも、福井県で骨が発掘された肉食恐竜「フクイラプトル」は80号の大作。オリジナルで色付けした。八ケ岳を背景にしたフクイラプトルも目を引く。 萩原さんは藤枝市内の印刷会社に勤め、本格的に絵画活動を始めて10年を迎えた。節目の年の作品展について「絵の中で動物が生きているように見てもらえたらうれしい」と話した。
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火の用心!静岡県内で枯れ草火災など相次ぐ 警察注意呼びかけ
静岡県内で14日、枯れ草や廃材を燃やすなどしていて周囲に燃え移ったとみられる屋外火災が4件相次いだ。いずれもけが人はいなかったが、警察、消防が注意を呼びかけている。 14日午前9時50分ごろ、磐田市気子島のJR東海道線の線路南側空き地で、枯れ草約300平方メートルを焼いた。磐田署によると、地主の親族が枯れ草を焼いた際に燃え広がった。JR東海静岡支社によると、上下線計2本が部分運休し7本が最大で26分遅れるなど1590人に影響が出た。 午後1時ごろには伊豆市日向の山林で所有者の親族がドラム缶で廃材を燃やしたところ、付近の下草に燃え移り、約450平方メートルを焼いた。同3時40分ごろには焼津
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コラム窓辺 アナログワールド復活!【白井貴子/シンガー・ソングライター】
1月もはや15日。このコラムを書いているのは、私が今月横浜で開催するライブのリハーサルの日です。「未来へ咲かそう! フラワーパワー」を合言葉に、再び集まってくれたバンドメンバー、スタッフと共に歩み出した新年。 私は昨年、その皆でつくった「FLOWER POWER」というアルバムを、なんと38年ぶりにLPレコードで復刻リリースしました。音も最新の技術でピカピカに! 今、欧米ではLP盤が人気なんだそう。うそみたいな話。配信が主流となり「音楽の形はこの先どうなるの?!」と心配だった私にとっては、「音楽というアートが復活した!」と思える潮流に、思わずガッツポーズ。 そこでレコードをプレスしている
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独立書展 静岡県内の入賞者発表
現代書団体の独立書人団は、第72回独立書展(21日まで東京・国立新美術館)の入賞・入選者を発表した。 本県関係者は次の通り。 ▽準特選 羽賀磯美、萩原悠香(以上焼津市)▽秀作 大石保子(静岡市)、遠藤輝子(三島市)、名倉啓晶(袋井市)▽佳作 秋山佳代子、岩崎春泉(以上静岡市)、日吉梨乃(裾野市)、望月粋歩(富士市)▽入選 遠藤蒼岳、平岡大朴、藤井郁代、望月すず江、山梨真澄、小沢智子、鹿島陽子、長倉志野、松本かおり(以上静岡市)、渥美忍、柴田竹翠、赤塚多恵子(以上浜松市)、梅原真希、大嶽幸子、木村智祐(以上沼津市)、宮沢恬靖(三島市)、市川美悠(富士宮市)、桜井志峯(富士市)、近藤粋月、油
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社説(1月14日)熱海富士と翠富士 三役昇進に期待膨らむ
静岡県出身力士が大相撲の年6場所のうち3場所で幕内優勝争いを繰り広げると1年前、誰が想像しただろうか。昨年3月の春場所で翠富士(焼津市出身)が終盤まで先頭を走り、9月の秋場所と11月の九州場所では熱海富士(熱海市出身)が千秋楽まで賜杯獲得を競った。14日に初日を迎える初場所は2人とも前頭上位に名を連ねる。さらなる躍進を期待したい。 2人の師匠である元横綱旭富士の伊勢ケ浜親方は厳しい指導で知られる。熱海富士の2場所連続の快進撃は勢いだけでなく、角界屈指の稽古量のたまものである。幕内最年少の21歳は人気も急上昇で今や看板力士の一人。186センチ、181キロの逸材は将来の横綱候補と評されるように
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迫力、獅子の舞 焼津の保存会が園児に披露
焼津市の中根新田獅子頭保存会は13日、同市中根新田の大富幼稚園で獅子の舞を披露した。園児たちは縦横無尽に動き回る獅子の様子を楽しんだ後、獅子頭に触れたり、太鼓をたたいたりして伝統文化を堪能した。 園児と保護者約40人が参加した。園近くの神社に保管している三つの獅子頭が使われた。会員は真剣を振って「舞台」の四方を清めてから、笛や太鼓に合わせて「鈴の舞」「幕の舞」を演じた。最後に現れた3頭の獅子が、厄よけにと園児の頭をかんで回った。 (焼津支局・福田雄一)
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地域の絆構築へ知恵 焼津で市民集会 子どもの未来など議論
焼津市民、市議、市職員がまちづくりをテーマに話し合う市民集会が13日、同市三ケ名の焼津文化会館で開かれた。約110人が「地域の絆・子どもの未来」をテーマに、コロナ禍で希薄になった地域のつながりの再構築について意見交換した。 6人ほどのグループでテーマに沿って意見交換した。自分たちで実践できることについての発表では、多くのグループが「地域であいさつ、声かけを積極的にする」「地域活動やイベント参加を呼びかけていく」などコミュニケーションを促進させることの重要性を挙げた。若者や子どもたちの意見を吸い上げる仕組み作りを訴えるグループもあった。 冒頭には議論の参考材料として、コミュニティスクールの取り
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入学前に「日本の学校」体験 焼津市教委がプレスクール 外国ルーツの子対象
焼津市教育委員会の教育センターは、今春に小学校入学を予定している外国にルーツを持つ子どもたちを対象に、日本語や学校生活を体験する「プレスクール」を行っている。昨年12月から今年3月中旬まで7回の講座を開き、給食や掃除などの体験を通じて日本の学校ルールの習得を目指す。 2回目は13日に大井川南小で行い、子どもたちは同センターのコーディネーターから母語の大切さについて学んだ。フィリピンやブラジル、ベトナムにルーツを持つ子どもたち11人とその保護者が参加した。 コーディネーターは母語の重要性について説明し、海外で暮らした自身の経験を紹介しながら、母語をマスターすることで第2外国語をスムーズに習得で
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給食にホタテ 生産地応援 焼津市内 小中学生 特別メニューに舌鼓
焼津市は、北海道産ホタテを使ったメニューを学校給食として、市内全小中学校22校の児童生徒に提供する。東京電力福島第1原発で発生する処理水の放出に伴い、輸出や流通で影響を受けている水産業者を支援する。初日の12日は小川小(同市小川)など小学校5校で、児童らがホタテ入りマーボー春雨を味わった。 小川小では、2年生の児童たちが特別メニューを目の前に表情を崩した。ホタテを初めて食べたという池ケ谷莉咲さん(8)は「すごくおいしくて、もっとたくさん食べたいと思った」と語った。 市では1月と2月に学校給食で各校1回ずつ、ホタテを使ったメニューを提供する。2月はちゃんぽんめんスープの予定。 (焼津支局・福田
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大相撲初場所 14日初日 熱海富士、翠富士 大関と連戦
日本相撲協会は12日、大相撲初場所(14日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初日に新小結宇良、2日目に若元春と顔を合わせる。先場所覇者で横綱昇進に挑む大関霧島は初日に若元春、2日目に小結高安と当たる。 他の2大関は豊昇龍が熱海富士(熱海市出身)と翠富士(焼津市出身)、貴景勝は翠富士と熱海富士の順でぶつかる。大関昇進を目指す関脇琴ノ若は初日に阿炎、2日目に豪ノ山を迎え撃つ。 横綱照富士復活なるか 腰に不安 序盤戦が鍵 大相撲初場所は14日に東京・両国国技館で初日を迎える。一人横綱の照ノ富士は3場所ぶりに出場。先場所に2
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不登校でも「学校」に行かせるべき?⑥ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
不登校の子の受け皿になっているフリースクールや私立通信制高校に関して取り上げ、前回からキュレーターや読者の意見を掲載しています。子どもが不登校を経験している保護者からも投稿が寄せられ、「不登校」をどのように捉えるのか、切実な思いや葛藤が伝わってきました。今回もフリースクールや学校の在り方についての意見を紹介します。 義務教育の意義 考えるきっかけ キュレーター 寺子屋たっちゃんさん(静岡市) 私学教育に携わり50年超の人情家。「人は多士済々」。ことし後期高齢者となる まず学校はなぜあるのか? について考えてみましょう。 1 社会的生活を営む上での基礎を学ぶ(国
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熱海富士「いつも通り」発揮へ/翠富士「無心」自然体を貫く 大相撲・静岡県勢2力士インタビュー
昨年、大いに土俵を沸かせた大相撲西前頭筆頭の熱海富士(21)=熱海市出身=と、東前頭2枚目の翠富士(27)=焼津市出身=が11日までに、静岡新聞社のインタビューに応じた。新年の幕開けとなる初場所は14日が初日。熱海富士は「自分の相撲を磨き、番付をもっと上げていく。土俵に立てば、やはり優勝したい」と県勢史上初の賜杯獲得へ意気込む。翠富士も「三役が目標」と、こちらも静岡県出身力士では戦後、誰も成し遂げていない快挙へ意欲をみなぎらせた。 翠富士が高校3年の時、小学6年の熱海富士が高校の稽古に来たのが2人の出会い。「当時はもう高3のお兄さんだった。今、同じ部屋で一緒にできているのがすごい」と熱海富
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青野九段(焼津出身)引退へ 70歳、将棋現役最年長棋士
将棋の現役最年長棋士、焼津市出身の青野照市九段(70)は11日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第82期名人戦順位戦C級2組で藤本渚四段(18)に敗れ、今期の順位戦成績が0勝8敗となり、最終局を待たずにC級2組からの陥落が確定、規定により引退が決まった。残る公式戦を全て消化した時点で引退となる。 規定では名人挑戦者を決める順位戦で最も下のC級2組から降級すると、60歳で引退という年齢制限がある。現役最高齢記録を持つのは2017年に引退した加藤一二三・九段(84)の77歳。 1974年にプロ入り。順位戦最上位のA級には11期在籍した。タイトル獲得経験はないが、一般棋戦の優勝は4回。日本将棋
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焼津市民、電子申請4.2倍 本人確認アプリ普及
焼津市は市民向けの市役所手続きの昨年4~11月の電子申請数について、約4万4千件で前年同期に比べ4・2倍増加したことを明らかにした。10、11月に実施したマイナンバーカードを使って、本人確認アプリ登録を促進するキャンペーンが奏功し、市職員によるLINE(ライン)を通じたアンケートなど積極的な発信も相まって、全体を押し上げた。 市の電子申請サービスは本年度、143の手続きを公開している。競争入札参加資格に関する申請が利用数で最も多く、妊娠届提出に伴うアンケート、水道開栓の申し込みなどが高い頻度で活用されている。 市では10、11月のキャンペーンや、市役所本庁舎と大井川庁舎にデジタルに関する
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適切な教員配置を 要望2議案を可決 西部市議会議長協
焼津以西11市の市議会正副議長でつくる県西部地区市議会議長協議会は11日、焼津市内で会合を開いた。特別支援学校・学級への適切な教員などの配置、自治体情報システムの標準化・共通化の負担軽減をそれぞれ国に要望する2議案を審議し、いずれも可決した。 特別支援学校・学級については、学校、学級、児童生徒の数がいずれも10年間で増えていることから、特別支援教育支援員、特別支援教育コーディネーター、看護師の適切な配置などを求めている。また、自治体情報システム移行の経費について、実態に即した補助制度への見直しや必要な財政措置を要望する。 11市議会から正副議長と事務局長ら約30人が出席した。次回は藤枝市で開
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静岡県人口355万610人 12月1日推計 18カ月連続減
静岡県がこのほど公表した2023年12月1日現在の推計人口は355万610人で、前月より1811人減少した。推計人口の減少は18カ月連続。社会動態は2カ月連続で増加した。 転入数から転出数を引いた社会動態は636人増(転入1万69人、転出9433人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2447人減(出生1626人、死亡4073人)だった。 市町別で人口が増加したのは袋井市62人をはじめ、吉田町20人、長泉町12人、小山町2人の4市町。減少したのは31市町で最多の静岡市が463人、次いで浜松市205人、沼津市140人、牧之原市134人などとなった。 社会動態は25市町で増加した。浜松市2
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「110番正しく使って」 焼津署が啓発品配布し呼びかけ
焼津署は10日、110番の適正利用を呼びかける街頭活動を焼津市祢宜島のイオン焼津店で行った。署員が買い物客に啓発品を配り、通報手段としての重要性に理解を求めた。 配布したのは110番の仕組みや流れを記したチラシとマスクなど。警察への相談や要望などのダイヤル「#9110」も案内した。 署員たちは、買い物客一人一人に、110番は緊急回線ということを強調しながら、適正な利用を求めた。
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旧大井川町町歌 作曲の青野さん(焼津)死去 「再び街に響いて」 夫の克巳さん願う
旧大井川町民に親しまれた町歌を作曲した焼津市高新田の元小学校教員青野春枝さんが12月12日、91歳で亡くなった。病気療養中の1974年に夫克巳さん(93)の勧めで町歌の作曲募集に応募。親しみやすく歌いやすいメロディーで、採用後は町内の多くの場面で歌われた。2008年の市町合併を機に、曲が流れる機会はほぼなくなったが、克巳さんは「妻の作品を知ってほしい」との願いを込める。 春枝さんは教員時代、音楽指導に携わっていた。町歌を手始めに、企業や団体の歌や地区の音頭など、自宅にあったピアノを弾きながら作曲に打ち込んだ。療養後は自宅近くにピアノ教室を開設し、数多くの教え子を育てた。 春枝さんが亡く
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焼津市 日本人住民「社会増」 静岡県内首位 昨年9~11月
焼津市は、昨年9~11月の日本人住民の転入者が転出者を上回る「社会増」の人数が政令市を含めて静岡県内でトップだったことを明らかにした。9月単月では外国人を含めた76人の社会増で、県内首位だった。30代、40代の子育て世代の転入者が増加傾向にあることから、市政策企画課の担当者は子どもの医療費無料化などの子育て施策を挙げて「住みやすいまちとして選ばれている」と分析する。 県の推計人口発表によると、同市の日本人住民の社会増は9月で34人、10月で88人、11月で56人といずれも県内首位。外国人を含めると、10月は158人で2位、11月は61人で4位と上位に位置した。 同市は2022年の人口移動
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焼津市が今年もカレンダー壁紙 LINEで配信 地元の食テーマ
焼津市は昨年に続き、今年もLINE(ライン)公式アカウントの友だち登録者に市のマスコットキャラ「やいちゃん」を中心にデザインしたスマートフォン壁紙用カレンダー画像の配信をしている。地元の食にちなんだイラストを毎月1日に届ける。 カレンダーのイラストは市内在住のイラストレーターやまむらともよさんが描いている。今年は1月にマグロ、2月にイチゴ、3月にアジ・イワシといった地元ならではの食材を取り上げ、焼津港や水耕ハウスなどの風景とともに「やいちゃん」とやまむらさんのオリジナルキャラクター「かえるのる~くん」を描く。 市は、昨年のカレンダーが年間約8万ダウンロードされるほど好評を博したことから、継続
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派遣隊員 能登地震での活動報告 志太消防本部
能登半島地震を受け、1日夜に石川県珠洲市に向けた第1陣として派遣され、5日に帰還した志太消防本部の隊員が9日、藤枝市役所岡部支所で、志太広域事務組合管理者の北村正平藤枝市長と副管理者の中野弘道焼津市長に被災地での活動を報告した。 派遣されたのは消火、救助、救急、後方支援の4小隊計15人。地理的な条件や現地の市町、消防からの指示と情報が届かないことなどを理由に目的地の珠洲市到着が遅れた。道路の亀裂や土砂崩れ、家屋倒壊がある中、通行可能な道路を探し、住民と遭遇して被害状況も確認し、4日に出発した第2陣による行方不明者の円滑な捜索、救助活動につなげた。 被災地は断水や停電、通信障害などライフラ
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通学路 安全運転を 焼津署が速度取り締まり
焼津署は9日、可搬式速度違反自動取締装置を使った取り締まりを焼津市上小杉の市道で行った。署員が約1時間半にわたり、制限速度違反に目を光らせた。 取り締まり場所は近隣小学校の通学路。市が昨年、浜松市で発生した下校中の児童を巻き込んだ交通事故を受けて緊急点検を実施し、区画線を引き直した。 市道では登校する児童や通勤の車が多く見られた。岩見貴雄交通課長は「通学路の事故が再び起きないよう、ドライバーの意識付けにつながれば」と話した。
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焼津市が被災地に支援職員 下水道状況調査へ
焼津市は8日、能登半島地震の被災地石川県に下水道の被害調査支援のため、下水道課の職員1人を派遣した。11日まで。派遣先は同県の被災市町のいずれか。 7日には市役所で激励会が行われ、安本悠人主査は「少しでも早い復興になるように努めたい」と語った。中野弘道市長は「これまでの経験をもとに活躍してほしい」と呼びかけた。
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ブラックベリー 地域交流の実結ぶ 藤枝の障害者福祉施設 収穫・販路拡大へ16日までCF
障害福祉サービス生活介護と相談支援の各事業所を経営する藤枝市青木の「遊笑舎」(多々良正英社長)の利用者が、栽培したブラックベリーの販売に向けて準備を進めている。生のブラックベリーを市内のケーキ店に卸すほか、民間企業の協力で加工したジャムの瓶詰めをマルシェや福祉施設、無人販売所で売って活動を周知する。 焼津市の農家からブラックベリーの苗をもらったことをきっかけに、2020年から取り組み始めた。現在は焼津、藤枝両市の畑を使って栽培する。収穫時期は毎年6月末~7月末。売上金は利用者の工賃などに充てる。 利用者は23年末に藤枝市駅前の事務所で、ジャム瓶にラベルを貼る作業を行った。多々良社長は「当
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大自在(1月8日)第二成人式
きょうは「成人の日」。成人年齢が18歳に引き下げられ、成人式は「はたちの集い」などに名称を変えた。静岡県内でもきのうまでに、20歳を迎える若者を祝う式典が各地で行われた。 一方、能登半島地震で被災した輪島市や珠洲市など石川県内の12市町では取りやめに。どんな形になるか分からないが、平穏を取り戻して無事開催できる日が来ることを願うばかりだ。 「第二成人式」という言葉を、劇作家の小林賢太郎さんの「短編集 こばなしけんたろう改訂版」(幻冬舎)にある「僕と僕との往復書簡」で見つけた。20歳の自分が、手紙をやりとりする20年後の40歳の自分に「40歳で迎える『第二成人式』という物語を書いて」とリク
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プラモ作り、親子で熱中 静岡市清水区で体験イベント メーカーから講師
静岡市は6日、親子でプラモデル作りを体験するイベントを同市清水区の「市こどもクリエイティブタウンま・あ・る」で開いた。 市内を中心に小学生の親子約10組が参加した。焼津市に本社を置くプラモデルメーカー「ハセガワ」の社員が講師を務め、初めての人でも楽しめるよう、説明書の基本的な読み方や道具の使い方から指導したほか開発の裏側も解説した。 講義後は親子で協力しロボットのプラモデル「メカトロウィーゴ」を制作。親子で夢中になってプラモデル作りに親しんだ。
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焼津に生まれ、家は魚屋。日本一を目指す サスエ前田魚店5代目(焼津市)/前田尚毅【あのころの私⑦】
焼津市で60年以上続く「サスエ前田魚店」の5代目として生まれた前田尚毅さん(49)は、独自に身に付けた技術と知識で、地元での小売りが中心だった店を国内外の一流料理人が買い付けに来る全国区へと押し上げた。駿河湾で取れる魚の価値を広めることで漁師らの士気を高め、地域に好循環を生み出そうとする取り組みの原点には、中学、高校のやんちゃだった頃に目をかけてくれた人たちへの恩返しの思いがあるという。 この時期になると高校受験を思い出します。元々中学を卒業して魚屋になればいいと考えていたので、勉強をしていませんでした。それでも高校には行くことになり、笑い話として「名前を書けば受かる」と言われていた高校
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低速EVで焼津ぶらり 中心街の停留所間を1日乗り放題 実証実験
焼津市、経済産業省は6日から低速の電気自動車(EV)を使った実証実験を行う。市公式LINE(ライン)で予約すると、JR焼津駅や焼津港周辺の店舗や施設に設置する30カ所の停留所を1日乗り放題で巡ることができる。3月24日まで。市は中心市街地の回遊性向上やにぎわい促進のきっかけになると期待を寄せる。 実験は6日から26日までを市、27日から3月24日までを経済産業省の主催事業として実施する。運行時間は午前10時から午後5時まで。使用車両は4人乗りの軽タイプ。1月中に6人乗り車両も加わる予定。市内のアンビアタクシーのドライバーが運転を担う。 利用者は市公式LINEの専用メニューから行きたい停留
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照ノ富士が奉納土俵入り 太刀持ち熱海富士、露払い翠富士 大相撲
大相撲の横綱照ノ富士が5日、東京・明治神宮で奉納土俵入りを行い、3場所連続休場から復活を期す初場所(14日初日・両国国技館)に向け「今年こそという気持ちはある」と決意を語った。新型コロナウイルス禍により、年明けの1月上旬での開催は4年ぶり。太刀持ちと露払いに、ともに弟弟子の熱海富士(熱海市出身)と翠富士(焼津市出身)を従えて力強い不知火型を披露、約2500人を沸かせた。 照ノ富士は1日に発生した能登半島地震などに触れ「大変なニュースが続いているので心を込めた。土俵に戻って、暗いニュースを振り払いたい」と話した。会長を務める力士会で「できる限りのことをやっていきたい」とし、被災地支援を検討す
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能登地震 少しでも助けに 焼津市から4人 建物の応急危険度判定
焼津市は9日から14日まで、能登半島地震の被災地石川県に職員4人を派遣する。被災建築物の応急危険度判定、被害家屋の認定調査を支援する。派遣先は石川県の七尾市、志賀町、羽咋市、中能登町、穴水町のいずれか。 5日には市役所で激励会が行われ、派遣職員の建築住宅課主査増田裕介さんは「被災者の役に立てるよう市を代表して働きたい」と述べた。中野弘道市長は「余震が続くので気をつけて作業に当たってほしい」と呼びかけた。
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火の用心 各地で消防出初め式 災害対応 見つめ直す 焼津
焼津市消防団は4日、新年の出初め式を焼津文化会館(同市三ケ名)で行った。消防団員ら約300人が「火の用心」を三唱し、防火への思いを新たにした。 式典で、長年の勤続功労者や協力事業所を表彰した。岩本操団長は能登半島地震に触れて、「人ごとと思わずに自分事と捉えて、災害時の対応を見つめ直していきたい」と語った。 式典後に行われる恒例の分列行進や一斉放水は能登半島地震を受けて、中止した。
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焼津市が募金箱設置 能登地震 被災地支援へ
焼津市は4日、能登半島地震の被災地支援に向けた義援金募金箱を市役所本庁舎2階の総合案内前と、大井川庁舎1階大井川市民サービスセンター前に設置した=写真=。午前8時半~午後5時15分。土日祝日は各庁舎の守衛室前に置く。
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焼津市 仕事始め 市政運営目標は「和」
焼津市の中野弘道市長は4日に市役所で行われた定例記者会見で、今年の市政運営目標について「和」という漢字一文字で表した。12月に任期満了を迎える今年について「仕上げの1年」と位置づけ、交流を促進し、地域社会の再構築に取り組む考えを示した。 中野市長は「コロナ禍後社会のスタートとなる年」と強調し、市政目標を「みんなで力を足し合わせ、和やかにうちとけ、互いに思いやり支え合って協力し、小さな対話を積み重ねて新たな和の形を生み出す」と「和」に絡めて説明した。
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焼津市 仕事始め式 失敗恐れず自由に
志太榛原地区の市町は4日、仕事始めを迎えた。職員は「アフターコロナ」を見据えたまちづくりへの決意を新たに、業務に取りかかった。 焼津市は仕事始めの式を市役所で行った。中野弘道市長は幹部職員約90人に、失敗を恐れず自由な動きや発想に基づいた施策の実行を求めた。中野市長はコロナ禍を受けて社会の価値観の多様化や細分化が進んだとの認識を示した。職員として現場の声にこれまで以上に耳を傾け、経験や度胸で前へ進んでいく姿勢を期待した。 市役所内で立ち上げた部署横断組織にも触れ、「今までの事例にとらわれず、失敗しても良いので取り組んでほしい」と激励した。
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ボルダージャパン杯出場へ 焼津の中3・伊藤さん初挑戦で全国 「精いっぱい頑張りたい」
焼津市の中学3年伊藤未唄さん(15)が2月に佐賀県で行われるボルダージャパンカップに出場する。小学3年から競技を始め、出場資格年齢の15歳に達した今回初挑戦。9月からのジャパンツアーで上位入りを果たし、全国切符を獲得した。 幼い頃から登ることが好きだったという伊藤さん。親族に連れられて焼津市内のクライミングジムを訪ねたことがきっかけで、競技を始めた。週4、5日通い、1日5時間ほどボルダーのトレーニングをこなす。自宅でも懸垂、腹筋をほぼ毎日行い、食事もタンパク質が多いメニューにするよう気を付けて、体力づくりに励む。 競技では、壁に付いたホールドと呼ばれるカラフルな石をつかみながら、頂上まで
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7市町で首長選 2024静岡県内選挙
2024年に静岡県内で予定されている地方選挙は御前崎、伊豆、藤枝、下田、湖西、焼津各市と森町の計7市町長選、御殿場、御前崎、伊豆の3市議選。首長選は複数の候補者が出馬表明し、選挙戦が確実となっている自治体もある。 市議、県議の選挙区変更 浜松市行政区再編 浜松市の行政区が1日、7区から3区に再編された。今後、市議や県議の選挙区も変更される。 市議会(定数46)は近く議員定数条例を改正し、市議選選挙区を行政区と同じ3区に再編した上で、暫定的に定数46のまま、各選挙区の定数を中央区34、浜名区9、天竜区3と定める。27年の次期市議選に向けて、各会派で構成する議会改革検討会議が定数や各区の配分
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2024年は賜杯なるか 熱海富士、翠富士 大相撲に静岡旋風
大相撲に静岡旋風が巻き起こっている。主役は、2場所連続で頂点に迫った熱海富士(21)=熱海市出身=と、幕内最軽量115キロで豪快な取り口を見せる翠富士(27)=焼津市出身=だ。飛躍の1年を終え、幕を開けた2024年。いよいよ県勢初の賜杯を抱く年となるか。 さらなる飛躍を誓う翠富士(右)と熱海富士=23年12月中旬、広島県東広島市(写真部・小糸恵介) 次こそ賜杯を 熱海富士 大相撲巡業「東広島場所」の湘南乃海(左)との取組で立ち合う熱海富士=2023年12月中旬、東広島市(写真部・小糸恵介) 186センチ、181キロの大きな体に無限の可能性を秘める。熱海富士は昨年、正攻法の四
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迎春準備「新年は豪勢に」 静岡県内、コロナ禍前のにぎわい
2023年も残すところ、あと1日。新型コロナウイルス感染症の5類移行後初の年末を迎える中、静岡県内の商業施設は30日、正月用の食材などを買い求める人が押し寄せた。コロナ禍前の活気が戻り、物価高の家計への影響はありつつも「新年は豪勢に」と高額商品に手を伸ばす買い物客の姿も見られた。 焼津市の焼津さかなセンターは、カニやマグロといった高級食材を買い求める客で混雑した。カネトモさかなセンター営業所の小長谷基所長(48)は人出の多い光景に「コロナ禍前のにぎわいに戻ってきた」と歓迎する。 カニやマグロ、シラスなど多くの海産物を買い込んだ島田市の田原よし子さん(43)は「コロナ禍が落ち着いたことで久
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はたちの集い 配布品を準備 焼津の中高生
焼津市役所でこのほど、来年1月7日に開催する「はたちの集い」での配布品の封入作業が行われた=写真=。市内在住・在学の中学生や高校生がボランティアとして参加し、新成人の門出に向けた準備に励んだ。 封入したのは会場に訪れた新成人に配る記念誌と記念品約1500セット。式典にきょうだいが参加するというボランティアの高校生の一人は「お祝いする気持ちで作業に取り組みたい」と話した。
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特養待機者5000人割る 静岡県内4月時点、3年連続減
静岡県はこのほど、県内の特別養護老人ホームの入所希望者(待機者)が4月1日時点で4926人となり、1年前の前回調査から536人減ったと発表した。減少は3年連続。高齢者人口は増えているが、施設や入所定員などの受け皿が拡大したことが背景にあるとみられる。 一方、1人暮らしで介護者がいないなどの理由で入所の必要性が高いと判断された人は696人で、前回より10人増えた。県介護保険課は「在宅での生活が困難な人の入所ニーズに対応するため、特養をはじめとする施設整備を計画的に進める」としている。 市町別の待機者数は静岡市が804人で最も多く、浜松市656人、富士市355人、藤枝市314人、焼津市286
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田子重 給与引き上げ 一律3万円
食品スーパーの田子重(焼津市)は28日までに、既存の正社員265人の給与を2024年1月に一律3万円引き上げると発表した。自社の持続的成長と採用競争力の強化を図る。 平均昇給率は10・5%。24年4月入社の新卒社員の初任給も3万円上乗せし、大卒は25万円、専門・短大卒23万5千円、高卒23万円とする。 曽根礼助社長は「従業員満足度を高めることで、人材をつなぎ留めるとともに、多様な新戦力の確保を継続していく」と語った。
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隣接建物に移転 大井川商工業研修センター
焼津市の大井川商工業研修センターは26日、現建物の老朽化に伴い、隣接する建物(焼津市宗高)に移転した。 新施設は2階建てで、会議室や相談室、サロン、大井川商工会事務所などが入る。大井川保健相談センターが入っていた建物で、11月まで改修していた。 同日は記念式典が行われた。中野弘道市長は「地域の稼ぐ力の拠点、人材や仕事の交流拠点として新たに生まれ変わってほしい」と期待を込めた。同商工会の榊原昇次会長は「地域のため精いっぱい努めていく」と決意を示した。
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市役所芝生広場にモニュメント時計 焼津
焼津市役所本庁舎北側の芝生広場に、しずおか焼津信用金庫が贈ったモニュメント時計が設置された。27日に同所で記念式典が行われた。 時計は高さ3メートル90センチ、幅1メートル、奥行き30センチ。魚をかたどって制作し、新庁舎完成記念として寄贈した。式典で、中野弘道市長は「本庁舎の新たなシンボルとして親しまれ、利用者の利便性向上につながる」と語った。同金庫の田形和幸理事長は「より地域に貢献できるよう活動していく」と述べた。
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餅つきぺったんこ 園児ら力いっぱい 焼津の特養、住民を招待
焼津市一色の特別養護老人ホームあおい荘は28日、地域住民を招いて「餅つき祈願祭」を開いた。地元の保育園児や小学生らが2024年が良い年になるよう願いを込め、餅をついた。 まきの火で炊き上げたもち米を臼に入れ、園児たちが周囲からのかけ声に合わせて、力いっぱいきねを振るった。できたてのもちは雑煮に入れるなどして、集まった住民が味わった。 祭りの冒頭には、地域の大井八幡宮神職が神事を行い、無病息災を願った。
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藁科の石は天下人の礎 地元児童が見学 静岡・駿府城とのつながり体感
静岡市葵区の中藁科小の6年生がこのほど、江戸時代初期に藁科地域の採石場「石丁場」で切り出されたとされる石の集まる場所を見学した。藁科産の石は、徳川家康が大御所時代に築いた駿府城の「天守台」に使われていることが近年の市の調査で分かっている。誰もが知る偉人と郷土の由縁を児童に感じてもらおうと同校が企画した。 地域住民によると、学区内の山中には家紋の刻印や、石を割る前に点線状に穴を開ける「矢穴」が施された巨石があり、多数の刻印が見つかっている。古くから貴重品として扱われ、旧家の庭や公民館の脇などでも見ることができる。 児童は、地元の石丁場に詳しい佐藤一広さんの案内で切り出された石の集まる山の入
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交通安全呼びかけ 焼津・岡村建設工業
年末の交通安全県民運動の一環として、焼津市栄町の岡村建設工業(岡村延昌社長)はこのほど、同社前で交通安全を呼びかける街頭広報活動を実施した。 同社社員ら36人が参加した。通勤通学の時間帯に合わせて「交通安全」と書かれたのぼり旗や看板を掲げ、事故防止意識の高揚を図った。
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警察活動に協力 焼津署が感謝状
焼津署は26日、警察活動に協力したとして、焼津市内の10人に署長感謝状を贈った。 感謝状を受けたのは防犯、少年の健全育成、環境美化、事件捜査、交通事故防止に貢献した個人。 同署で行われた贈呈式には8人が出席し、酒井孝一署長が一人一人に感謝状を手渡した。
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いなば食品、総額1億5000万円の缶詰寄付 児童養護施設100カ所に
静岡市清水区由比北田の食品メーカー「いなば食品」(稲葉敦央社長)は28日、児童養護施設約100カ所に対して、年末年始にかけ総額1億5千万円相当の自社缶詰製品を寄付すると発表した。同社は同区の学校や自治会に対し、地域貢献の一環で毎年寄付を続けているが、一度の寄付としては最大規模という。 県内を中心に中部地区や首都圏の施設に寄付する。保護者のいない子どもや虐待を受けている子どもが自立するまで生活する児童養護施設の内情などを稲葉社長が知り、寄付を決めた。稲葉社長は「企業としてできることは何かを今後も考え続けたい」と述べた。28日には焼津市の施設に同社幹部が缶詰を届けた。 今月から来年2月ごろま
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宿題 一緒に考えよう 外国ルーツの小中生60人と地元の学生が交流 焼津市
焼津市田尻の和田公民館でこのほど、外国にルーツを持つ子どもたちを対象にした学習支援イベント「しゅくだいひろば」(多文化共生を考える焼津市民の会「いちご」主催)が開かれた。フィリピンやブラジルといった外国にルーツを持つ小中学生約60人が地元の高校生や大学生らから冬休みの宿題の解き方を教わった。 参加する子どもたちは読み書きといった学習に必要な日本語に苦手意識を持っている。こうした課題を解決すべく「いちご」の谷沢勉代表が中心になり、子どもたちに学びの機会をボランティアで提供するイベントとして、2014年冬から学校の長期休暇に合わせて行っている。 「講師」は清流館高の生徒、県立大の学生ら。子
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警察業務協力者に感謝状 藤枝署 13人と2団体の功労たたえ
藤枝署は26日、警察業務に協力した藤枝、焼津両市内の13人と2団体に署長感謝状を贈った。長年にわたり警察官友の会藤枝支部員としての活動や安全安心なまちづくり、交通安全、地域の治安維持に貢献するなどの功労をたたえた。 同署での贈呈式で、坂田幸隆署長が感謝状を手渡し「皆さんの温かい支援と献身的な協力により、円滑な警察署の業務運営や犯罪と交通事故の抑止につなげることができた。引き続き、協力してほしい」と呼びかけた。 感謝状を受けた個人と団体は次の通り。 個人 鈴木宏美(藤枝市兵太夫)橋本謹嗣(同市岡部町)鈴木久雄(同市本町)高冨美智子(焼津市柳新屋)成島実(藤枝市茶町)長嶌功(同市大東町)山口稔(
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記者コラム「清流」 音楽を通じた交流
最初はよそよそしかったが、音楽という共通項を通じて、距離を縮めていく。焼津市内4中学校の吹奏楽部の合同練習会で見た光景だ。音を合わせてみると、しょっぱなこそどこかぎこちなさを感じたが、指導者のアドバイスも相まって、やがて一体感が生まれていった。 生徒たちが所属する各校の吹奏楽部は少子化の影響もあって決して大人数ではないらしい。日頃は少数精鋭で鍛錬を積んでいるが、60人規模の楽団での演奏を経験することは貴重な経験になるだろう。 仮に4校合同でクラブ化した場合、コンクールで上位を狙うには多くの困難が待ち受けていると思う。ただ、普段接する機会が少ない子どもたちが部活動をきっかけに交流を深めてい
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富士山信仰資料(富士宮)と木造千手観音像(焼津) 静岡県指定文化財答申 保護審議会
静岡県文化財保護審議会は25日までに、村山浅間神社(富士宮市)所有の富士山信仰関連資料と法華寺(焼津市)所有の木造千手観音菩薩(ぼさつ)立像を県指定文化財に指定するよう川勝平太知事に答申した。近く正式に指定される。 県文化財課によると、資料は戦国時代から明治時代初期までが中心の1030点。今川、武田、徳川、豊臣など当時の権力者から発給された古文書や、道者帳、先達免許状など富士山信仰に関する資料が残されている。これら資料から村山の聖域性や富士山信仰を担う集落としての姿を知ることができるという。 木造千手観音菩薩立像は秘仏で公開していない。制作時期は10世紀の平安時代とみられ、県内ではこれま
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熱海富士は西前頭筆頭 翠富士は東前頭2枚目 大相撲初場所・番付
日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所覇者で横綱昇進を目指す大関霧島は東の正位に座った。関学大出身で31歳の宇良が新小結に昇進。初土俵から所要52場所は学生相撲出身で史上2位のスロー記録となった。 熱海富士 西前頭筆頭 翠富士 東前頭2枚目 新入幕は2人。日体大出身で元アマチュア横綱の大の里は初土俵から昭和以降3位に並ぶ所要4場所でのスピード出世を決めた。27歳の島津海も昇進した。 腰痛などで3場所連続休場中の横綱照ノ富士は東。豊昇龍と貴景勝の両大関は西。関脇は先場所11勝で大関昇進を狙う琴ノ若が3場所連続で東、5場所連続在位の大栄翔
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美人局手口で因縁 恐喝罪で男女起訴 静岡地検
10~20代の男女がマッチングアプリで誘い出した男性に美人局(つつもたせ)の手口で因縁を付けて現金を脅し取るなどしたとされる事件で、静岡地検は25日までに、焼津市の20代男性に対する恐喝の罪で清水町柿田、看護学生の女(20)と住所不定、無職の男(20)=犯行当時(19)=を静岡地裁に追起訴し、伊豆の国市長岡、会社員の男(20)を起訴した。いずれも22日付。 起訴状などによると、3人は伊豆の国市の飲食店従業員の男(19)と共謀し、10月3日未明、マッチングアプリで誘い出した男性会社員(20)=焼津市=に未成年を装った看護学生の女(20)を連れ回したなどと因縁を付け、焼津市内の駐車場で胸ぐらを
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オペレッタ復活調整入念 焼津の合唱団「ゆりかもめ」1月定演
焼津市少年少女合唱団「ゆりかもめ」が2024年1月21日の定期演奏会に向けて最終調整を進めている。コロナ禍前は定番だった、せりふと踊りのあるオペレッタ風演出が今回復活。最上級の中3生を中心に、1年間の集大成となるステージに向け、練習に励んでいる。 団員は市内在住の小学3年から中学3年までの児童生徒28人。演奏会では、1部で「ふるさとの四季」と題した春夏秋冬それぞれの唱歌をメドレーで歌い上げる。2部はディズニー映画で使われる楽曲などに合わせて、歌、せりふ、踊りを披露する。今回から団員はマスクを外して登壇する。 24日に焼津南小(同市焼津)で行われた練習では、1部は団の制服、2部はステージ衣
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焼津の7自治会 市長に交通安全宣言書提出 5割の住民署名
焼津市内の7自治会はこのほど、住民2万118人分の交通安全宣言書を中野弘道市長に提出した。対象自治会の約5割の住民が署名に参加した。 提出したのは焼津第2、小川第11、小川第13、大富第19、港第23、飯淵、中島の各自治会。宣言書では交差点、出合い頭の事故防止、シートベルトの着用、ライトの早め点灯、飲酒運転の根絶などを誓っている。 市役所で行われた提出式では、各自治会の代表者が市交通安全対策協議会会長の中野市長に手渡した。中野市長は交差点の事故の多さに懸念を示し「署名を各家庭で書くことで交通安全の意識が高まっていると確信している」と語った。
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事故防止呼びかけ 焼津の170軒を訪問 安協地区支部女性部
静岡県交通安全協会焼津地区支部女性部は22日、焼津市利右衛門地区の家庭を訪問し、交通安全を呼びかけた。女性部と交通安全指導員がペアになって、決められたエリアを回り、在宅する高齢者に交通ルールの徹底を呼びかけたり、ポストにチラシを投かんしたりして、事故撲滅を啓発した。 同女性部員と指導員らが午前と午後に分けて、利右衛門地区コミュニティー防災センターを起点に、計約170軒の家庭を訪問した。普段使っている交通手段を聞いた上で、それに応じた交通事故に遭わないためのアドバイスを行った。 特に高齢者には、市内で事故が多発していることを指摘し、道路を歩くときや自転車走行時の注意点を伝えた。
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聖夜照らす大輪 焼津で600発
焼津市観光協会は24日夜、クリスマスイブに合わせた花火を同市の焼津漁港城之腰内防波堤で打ち上げた。 午後7時から約10分間にわたり、5号玉など600発が冬の夜空を彩った。響き渡る音につられて、港周辺には地域住民が集まり、大輪を見守った。
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花あしらい 色鮮やか正月飾り 焼津で作り方講座
焼津市宗高の大井川公民館で22日、正月飾り作りの講座が開かれた。参加した約60人は講師を務めたフラワーコーディネーターの佐藤ちえさんの手ほどきを受けながら、ツバキや梅といった花を使って、色鮮やかな飾りを完成させた。 大井川公民館主催の生涯学習講座の一コマ。参加者は、佐藤さんが示した手本を参考にしながら、用意された花やマツ、竹を一定の大きさに切ったり、扇子や水引を飾ったりして、それぞれオリジナルの正月飾りを作った。
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焼津の商業施設で年末特別査察 志太消防本部
志太消防本部は21日、年末特別査察を焼津市祢宜島のイオン焼津店で行った。多くの来場が予想される年末年始を前に、避難通路の確保や喫煙所の管理が適正かを確認した。 「年末特別査察実施中」と書かれたたすきを着用した同本部の幹部が、店舗の担当者ともに施設内を巡回し、防火管理体制、消防用設備の維持管理などを見て回った。 8月に神奈川県厚木市で発生したパチンコ店駐車場火災を踏まえ、移動式粉末消火設備の取り扱い方法を説明し、非常時の活用を呼びかけた。
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飲酒運転抑止へ検問 焼津署、牧之原署
焼津署は22日夜、年末の交通安全県民運動の一環として、牧之原署と共同で飲酒検問を焼津市と吉田町の境に近い同市飯淵の路上で実施した。 両署員計約20人が、通行車両を1台ずつ止めて、運転手が酒を飲んでいるかについて顔色や目つき、言動などを見ながら確認した。市内で交通事故が増えていることも伝え、安全運転も呼びかけた。焼津署の岩見貴雄交通課長は「検問を通じて飲酒運転抑止につながれば」と語った。
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空手世界大会で準V 焼津の小笠原さんが報告
焼津市高新田の小笠原快さん(24)が21日、市役所に中野弘道市長を訪ね、11月25、26の両日に静岡市内で開かれた「第2回総極真世界空手道選手権大会」の組手部門一般男子重量級で準優勝したことを報告した。 小笠原さんは今回の成績に悔しい思いをにじませながら「4年後の大会で優勝できるよう精進していく」と決意を示した。中野市長は「今後も世界の選手を相手に活躍してほしい」と期待を寄せた。 (焼津支局・福田雄一)
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人気絵本の世界堪能 焼津・こども館 25日まで、読み聞かせや木の首飾り作り
焼津市栄町のターントクルこども館で25日まで、人気の絵本「ピーターラビットのおはなし」シリーズに関連した特別イベントが開かれている。来場した親子連れは、紙芝居の読み聞かせやオリジナルペンダント作りといった企画を体験し、イギリスの自然豊かな地方を舞台にした絵本の世界を堪能した。 1階のこども図書館「えほんと」では、ボランティアが同シリーズの紙芝居を読み聞かせた。子どもたちは配られたウサギの耳を模した帽子を着けて、紙芝居のストーリーにくぎ付けになっていた。 3階の焼津おもちゃ美術館「おもちゃこうぼう」では、木のペンダントを作るワークショップが開催された。参加者はサカキ、ヤマザクラなど四つの樹
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山本泰(飛龍高出)4連覇 レスリング全日本選手権、フリー125キロ級 高橋(焼津出身)制す
来年のパリ五輪代表選考につながるレスリングの全日本選手権第2日は22日、東京・代々木第二体育館で行われ、男子フリースタイル125キロ級の山本泰輝(自衛隊、飛龍高出)が4年連続6度目の優勝を果たし、来年のパリ五輪アジア予選、世界最終予選の出場権を得た。 すでに五輪代表が内定している男子フリースタイル74キロ級は、高橋海大(日体大、焼津市出身)が優勝。非五輪階級の男子グレコローマンスタイル63キロ級は鈴木絢大(レスターホールディングス、飛龍高出)が制した。 男子フリースタイル86キロ級は4大会連続五輪出場を目指す高谷惣亮(拓大職)と世界選手権代表の石黒隼士(自衛隊)がともに2試合に勝ち、23
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全国ラージボール卓球 向坂さん混合ダブルスV 焼津市長に喜び報告
焼津市の向坂栄次さん(83)が22日、市役所に中野弘道市長を訪ね、「第36回全国ラージボール卓球大会」で2人の年齢が計160歳以上の「混合ダブルス160」で優勝したことを報告した。 同大会は11月3~5日に福井県営体育館で行われた。80歳以上の「男子シングルス80」にも出場し、準優勝を果たした。 向坂さんはラージボールを始めてから14年ほどたつとし、現在は週4回ほど練習に取り組んでいるという。「これからも健康管理に気をつけて競技を続けていきたい」と語った。
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飲酒運転根絶を宣言 焼津の甲賀病院
焼津市の社会医療法人駿甲会コミュニティホスピタル甲賀病院は22日、職員の飲酒運転根絶宣言書を焼津署に提出した。 同病院の関係者が訪れ、同病院の職員ら906人分の宣言書を酒井孝一署長に手渡した。酒井署長は市内で事故が多発している状況を指摘し、年末年始にかけて事故防止徹底を呼びかけた。
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焼津などの特産品 名古屋でマルシェ 中電が開催
中部電力はこのほど、環境への取り組みや地域の物産を紹介するイベント「ちゅうでんグリーンマルシェ」をJR東海道線や名古屋鉄道などが乗り入れる名古屋市熱田区の金山総合駅で開いた。焼津、藤枝、島田、吉田の4市町の特産品を販売した=写真=。 各市町がブースを設け、茶や菓子、干物、サクラエビ、シラスなどを並べ、観光案内のチラシを配った。購入額に応じて参加できる抽選会も行った。焼津市のブースでは、市水産振興会のメンバーらが、ノリやアオサなどの乾物やマグロのたたき、ズワイガニなどを販売した。駅利用者は各ブースに足を止めて、商品を吟味した。 展示コーナーには、中電の環境保全の取り組みをまとめたパネルが並んだ
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“冬の星空”コーヒーと味わう 焼津のカフェが企画 写真、物語とセットに
焼津市吉永のコーヒースタンド「ESORA COFFEE(エソラ・コーヒー)」が、カップ入りコーヒーと一緒に“物語”を販売している。冬の星空をイメージして入れたオリジナルブレンドを購入すると、ショートストーリーがつづられた星空の画像データを取得でき、スマートフォンなどで楽しめる。複製不能なデジタル資産「非代替性トークン(NFT)」の技術を活用し、コーヒーを飲みながら物語の世界に触れることができる。 コーヒーの新しい飲み方を提案しようと、オーナーの鳥居恭平さん(36)が星空撮影が得意な常連客と企画した。「冬の星空ブレンド」と名付けたコーヒーはベースとなるしっかりとした味
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静岡県内46施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は20日、県内の高校、小中学校、幼稚園46施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計544人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 三島市1施設10人、沼津市5施設64人、裾野市3施設18人、伊豆の国市2施設20人、函南町1施設12人、御殿場市2施設18人、小山町1施設13人、富士市2施設31人、静岡市葵区3施設52人、同市駿河区2施設19人、同市清水区3施設41人、焼津市3施設44人、吉田町1施設11人、磐田市1施設8人、掛川市3施設28人、菊川市2施設13人、浜松市中区2施設20人、同市東区2施設35人、同市西区1施設8人、
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農業法人の誘致推進へ連携 静岡県、日本公庫、振興公社が覚書
静岡県と日本政策金融公庫静岡支店、県農業振興公社は20日、県内への農業法人誘致推進に向けた連携協力の覚書を結んだ。各市町の候補地や参入を希望する法人の情報を共有し、誘致活動支援を加速化させる。3者が加盟する「県農業法人誘致推進連絡会」の会合も開かれ、誘致事例の紹介や課題を確認した。 覚書では、県と公社が候補地の情報をまとめて公庫に提供▽公庫が候補地にマッチする農業法人を探索▽県、公社は法人を各市町に紹介し、誘致を支援-とそれぞれの役割を明記した。 静岡市で開いた締結式では県農業局の望月辰彦局長、同支店農林水産事業の高橋秀明事業統括、同公社の平松久典事務局長が書面にサインした。高橋事業統括
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農産物販売戦略、県立大生が考案 静岡市で発表会 法人協会と連携
静岡県農業法人協会と県立大生が連携し、農産物のマーケティング戦略を考える「アグリビジネスコンサルティング(ABC)事業」の発表会がこのほど、静岡市で開かれた。農業法人4社のニーズに応じて学生が考案した販売戦略を披露した。 経営情報学部岩崎邦彦ゼミの3、4年生16人が法人ごとに分散して調査を進めた。学生は市場調査やSNSでの広報活動を実施。リピート客増加のためのトマト定期便、自社の豚肉と地元産ジャガイモを使った冷凍コロッケの販売などのアイデアを示した。 高糖度キンカン「こん太」の販売促進を依頼した高橋水耕(焼津市)には、インスタグラムで果実の成長過程を更新し、包装時にQRコード付きのポスト
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焼津の魅力発信 「第33代マリンレディ」募集 市観光協会
焼津市観光協会は市のPR役「やいづマリンレディ」を選出するコンテストの出場者を募集している。2024年4月から2年間、第33代として活躍する3人を選ぶ。 このほど、第32代の3人がイオン焼津店(同市祢宜島)でPR活動を行った。市のマスコットキャラクター「やいちゃん」と一緒に買い物客にチラシを配った。22日もJR焼津駅南口で行う予定。 応募は24年1月21日まで。対象は18歳以上で焼津市内や近隣市町に在住、通勤、通学している女性。書類審査を経て、2月10日に面接を行い、決定する。
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作って遊んで科学楽しむ ディスカバリーパーク焼津 「フェス」盛況
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)でこのほど、科学のお祭り「サイエンスフェスティバル」が開かれた。来場者は館内に設けられた工作や体験のブースで天文や科学の知識を楽しみながら学んだ。 「おもちゃ病院Yaizu」のブースで、子どもたちは手作りの鉄道模型を走らせたり、動くプログラムの仕組みを学んだりした。手作りおもちゃで遊ぶコーナーも設けられ、空気砲で的当てを楽しんだ。焼津市民吹奏楽団によるミニ演奏会も催された。 「とびだすクリスマスカード」「わゴムで動くサンタさん」といったクリスマスにちなんだ科学工作も行われた。 (焼津支局・福田雄一)
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自然の中でRCカー 新たな遊び方、愛好者ら満喫 沼津でイベント【しずおかアウトドアファン】
子どもから大人まで幅広い層に人気がある電動の小型無線操縦車(RCカー)。野外での活動に組み込んで、レースとは違った遊び方をする人たちが増えている。豊かな自然の中で走らせる催し「RCアウトドアフェス」が11月下旬、沼津市の愛鷹運動公園内で開かれ、各地から訪れた愛好者らが持ち込みやレンタルのRCカーで楽しんだ。 悪路も何のその。RCウオークを楽しむ愛好者ら=11月下旬、沼津市 RCカーの新たな楽しみ方を提案しようと、大手メーカーのタミヤ(静岡市駿河区)、販売店「BLOCK[ブロック]HEAD[ヘッド] MOTORS[モータース]」などが主催した。会場は森林の中にある複合宿泊施設「インザパ
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静岡県人口355万2421人 前月比1097人減、11月1日推計
静岡県がこのほど公表した11月1日現在の県推計人口は355万2421人で、前月と比べ1097人減少した。推計人口の減少は17カ月連続。社会動態は2カ月ぶりに社会増に転じた。 転入数から転出数を引いた社会動態は1267人増(転入1万1419人、転出1万152人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2364人減(出生1747人、死亡4111人)だった。 市町別で人口が増加したのは7市町で、最多の焼津市が82人。袋井市59人、清水町38人、牧之原市37人が続いた。減少したのは、静岡市の346人をはじめ、浜松市139人、熱海市90人、沼津市81人など28市町あった。 社会動態は26市町で増加し
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黒はんぺん オンラインで同時実食人数 ギネス認定 焼津中央高と鳥取・米子高専連名
焼津中央高(焼津市小土)の生徒たちによる地元名物黒はんぺんを同時に食べた人数がギネス世界記録に認定された。11日に同校で認定証が生徒たちにお披露目され、喜びを分かち合った。 同校の1、2年生を中心とする生徒たちは11月4日、魚のすり身をベースにしたフィッシュケーキをオンラインで同時に食べた最多人数を競うギネスの新設部門に挑戦。284人が参加し、審査の結果、229人が同時に食べたと認定された。同校と、記録の申請などで協力した米子高専(鳥取県)との連名で認められた。プロジェクトリーダーの前田菜摘さん(17)=2年=が認定証を掲げると、生徒たちから大きな拍手が起こった。 前田さんを中心とした生
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橋本HD 横浜の建設業をM&A 首都圏インフラ整備参入へ
総合建設業橋本組(焼津市)を中核とする橋本ホールディングス(HD)は19日までに、横浜市の建設業「宏和エンジニアリング」の事業を譲り受けるM&A(企業の合併・買い取り)契約を結んだ。耐震補強を得意とする宏和を傘下に加えることで、首都圏のインフラ整備事業に参入する。 橋本HDが8日付で宏和から全株式を譲り受けた。事業内容や社名、従業員はそのまま引き継ぐ。 橋本HDによると、耐震補強分野については、高度経済成長期に建設した道路や橋りょうといったインフラの老朽化に伴い、需要が高まっているという。橋本組はこれまで、自社で手がける工事に伴う耐震補強は外注していた。宏和は神奈川県を中心に一般建物や橋りょ
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絵画、陶芸作品並ぶ 志太榛原の作家4人 藤枝でグループ展
志太榛原地域の作家4人によるグループ展「ISHIN-GUN」が26日まで、藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で開かれている。油彩や水彩画、陶芸の計27点が並ぶ。 グループの岸端毅代表(藤枝市)は職場の介護施設の日常や街並みなどを描き、秋山昌史さん(焼津市)は陶芸で偶然できた模様のユニークさを表現した。北海道出身の寒水崇之さん(同市)は日常生活で気になった風景を題材に写実的な油彩画を制作。長野哲也さん(牧之原市)も廃屋といった風景画を水彩で仕上げた。 グループは13年前に結成。4人はそれぞれ違う仕事をしながら美術活動に励み、年1回の作品展を開催している。岸端代表は「非常にエナジーを感じる空間。
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劇団「ユニークポイント」拠点移動へ 藤枝市「白子ノ劇場」24年1月閉館
藤枝市の小劇場「白子ノ劇場」が2024年1月で閉館する。劇団「ユニークポイント」の専用劇場として多くの演劇ファンや市民に親しまれた約6年。劇団主宰で劇作家・演出家の山田裕幸(焼津市出身)は「やれることは全てやった。貴重な創作の場だった」と感謝を込めて振り返る。 6年の活動支えた 創作の場 同劇場が入る築約50年の建物の取り壊しを見据え、管理する不動産会社から今年2月に退去の要請があったという。12月9~11日にユニークポイントの最終演目「5deer」を上演。来年1月のワークショップ「みんなでつくる演劇」が最後の活動となる。 1999年に東京で活動を始めたユニークポイントが藤枝市に拠点を移
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一口サイズのさつま揚げ“復刻”10年 手作業でブランド再構築 焼津・丸又
焼津市東小川の練り製品製造「丸又」が1970年に開発した一口サイズのさつま揚げ「モーレツ野菜の天ぷら」の発売当時の製法をほぼ再現した復刻版が市場投入されてから10年がたった。地元で愛された「モーレツ」ブランドを再構築しようと、これまでの機械製造から手作りに切り替え、発売当初の食感を引き出した。パッケージに描かれたキャラクターやネーミングのインパクトも相まって、根強い人気を誇る。 50代中心に人気根強く 同商品は魚肉すり身にタマネギとキャベツを加えたことで、シャキシャキした食感が味わえる。前代表の鈴木通元さんが、浜名湖周辺の農場にあった大量のタマネギの活用法を考えた結果、当時としては画期的だ
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焼津商議所女性会 医療用マスク寄贈 市立総合病院に
焼津商工会議所女性会(焼津市)の石上智子会長ら幹部がこのほど、市立総合病院(同市道原)を訪ね、感染症対策の最前線で奮闘する医療スタッフに役立ててほしいと医療用マスク20箱を寄贈した。 石上会長がコロナ禍での取り組みに謝意を示して「必要な時に必要な物を寄贈したい」と趣旨を説明すると、受け取った関常司病院事業管理者は「有効に活用したい」と答えた。 同女性会は昨年度、同病院にアイソレーションガウンを寄贈している。
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白坂(飛龍高)陸奥部屋入り 大相撲
飛龍高相撲部3年の白坂湧人(18)=宮崎県延岡市出身=が15日、大相撲陸奥部屋入りを決め、同校を訪れた部屋付きの鶴竜親方(元横綱)と共に学校関係者に入門を報告した。白坂は「親方のような何でもできる力士になりたい」と目標を語り、将来の独立を目指す鶴竜親方の内弟子として稽古に励む。 小学5年から相撲を始めた白坂は身長183センチ、体重140キロで、右四つから前に出る相撲が持ち味。高校2年時に左膝に大けがを負ったが、3年時に全国高校総体団体に出場。全国高校相撲宇佐大会団体では16強の成績を残した。 7月の沼津巡業で同校を訪れた鶴竜親方から「一緒に頑張ろう」と誘われた。白坂は「関取になって、ひと
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静岡県内26施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は15日、県内の高校、小中学校、幼稚園、特別支援学校計26施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計272人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市1施設8人、富士市2施設23人、静岡市葵区2施設51人、同市駿河区1施設10人、藤枝市4施設35人、焼津市1施設7人、島田市2施設16人、磐田市2施設15人、御前崎市1施設11人、浜松市中区4施設44人、同市東区2施設16人、同市西区2施設20人、同市南区1施設10人、同市浜北区1施設6人
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ツリーに反射材 光当て効果実証 焼津署
焼津署で15日、クリスマスツリーを使った交通安全指導が始まった。県交通安全協会焼津地区支部の交通安全指導員がツリーに飾られた焼津市のマスコットキャラクター「やいちゃん」の反射材にライトを当てて、その効果を実証し、装着を呼びかける。18、20、21、25日にも行う。 ツリーは玄関付近に設置されている。近くには俊敏性測定コーナーも設けられている。いずれも参加すると記念品が贈呈される。 実施時間は午前9時45分から同11時半、午後1時半から同3時。20日は午前のみ、21日は午後1時15分から同2時15分まで。
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補正予算案など可決 焼津市議会閉会
焼津市議会11月定例会は15日、最終本会議を開き、本年度一般会計補正予算案2議案など計31議案を可決して閉会した。 同日上程し成立した一般会計補正予算は追加分11億9300万円を計上した。「猛暑災害対策」として、エアコン未設置世帯への支援費1150万円を盛り込み、中学校体育館への空調設備設置費として2300万円の債務負担行為を設定した。 このほか、住民税非課税世帯に1世帯あたり7万円を支給する経費7億2900万円、就学援助費支給認定を受けた保護者に1世帯あたり5万円を支給する経費2850万円を盛り込んだ。
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若者が意見言える社会に 菊川で「サミット」 参画の場拡大模索、同じ目線で話し合い【NEXTラボ】
4月のこども家庭庁発足と同時に施行された「こども基本法」は、子どもが意見を言ったり、社会的活動に参画したりする機会の確保を基本理念に掲げている。少子化が加速し、社会の中で子どもや若者はマイノリティー(少数派)だ。未来を担う子どもの思いを社会に反映するには、大人の側はどうしたらいいだろうか。 11月中旬に菊川市で開かれた「わかもののまちサミット」。子どもや若者の社会参画の在り方を探ることを狙いに、焼津市のNPO法人わかもののまちが主催した。県内を中心に関東、北陸、関西地方から学生や若者支援団体、行政職員約200人が参加し、各地の活動を共有した。 議論されたのは子どもや若者の社会参画の場を
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静岡県内37施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、特別支援学校計37施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計524人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。御殿場市の幼稚園は全園閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、伊豆の国市3施設28人、沼津市2施設18人、三島市2施設25人、裾野市1施設22人、御殿場市5施設57人、小山町2施設26人、富士市1施設8人、静岡市清水区4施設62人、同市葵区3施設78人、焼津市3施設55人、島田市2施設28人、藤枝市1施設8人、磐田市1施設18人、掛川市3施設40人、袋井市1施設3人、浜松市西区1施設10
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平均年齢80歳超のシャンソングループ 17日、新メンバー迎え発表会 静岡市葵区
静岡市のシャンソン愛好家グループ「プチ・コパーン」が17日、発表会をしずぎんホールユーフォニア(葵区)で開く。平均年齢が80歳を超えるグループは今夏、視覚障害を抱える梅原慈香さん(59)=焼津市=を仲間に迎えた。メンバーは「それぞれが人生を楽しんでいる様子を伝えたい」と意気込む。 グループは約20年前、「リンク西奈」の講座の参加者で結成。多彩な趣味を持つ人、病と向き合う人など73~87歳のメンバー14人が、月2、3回レッスンを続けてきた。 梅原さんは30代の時、網膜色素変性症と診断された。マッサージなどの指導員として勤務する「静岡医療福祉センターライトホーム」で、施術を受けに来ていた「プ
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石綿被害の1133事業所 厚労省が公表 静岡県内は30事業所
厚生労働省は13日、アスベスト(石綿)が原因の疾患で2022年度に労災認定された人や、特別遺族給付金の対象となった人が働いていた全国1133事業所の名称や所在地、従事した作業内容を公表した。このうち新たに公表されたのは860事業所。同省のホームページで閲覧できる。 石綿による肺がんや中皮腫は、発症まで数十年の潜伏期間がある。厚労省は該当事業所での勤務経験者や周辺住民に健康状態を確認してもらうため、毎年公表している。22年度の労災認定は1140件で、労災の時効5年を超えた場合の石綿救済法に基づく特別遺族給付金の支給決定は170件だった。 厚労省が14、15日の午前10時~午後5時に設置する
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交通事故減へ緊急会議 焼津、増加率静岡県内ワースト
焼津市は13日、交通事故撲滅に向けた緊急会議を市役所で開いた。焼津署管内の人身交通事故件数、負傷者数の増加率が10月末時点で県内警察署ワーストという現状を踏まえ、市内団体の代表らが急きょ集まって対応を協議した。 中野弘道市長や酒井孝一署長をはじめ、交通安全関係団体、市議会、自治会連合会、校長会の代表ら30人が出席した。酒井署長は「一人でも多くの市民に厳しい情勢を知ってほしい」と協力を求めた。 市が提案した安全教室や高齢者宅の訪問指導などを盛り込んだ取り組みを確認し、出席者がそれぞれの課題について意見交換した。中野市長は団体に所属していない市民への周知を念頭にした活動を呼びかけた。 焼津
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長寿者に肖像画贈り半世紀 焼津出身の洋画家、活動振り返り講演
焼津市大覚寺の市総合福祉会館で11日、焼津市出身洋画家八木道夫さんによる特別講演会が開かれた。およそ半世紀に渡り市内長寿者へ肖像画を贈り続けた活動を振り返った。 八木さんは1974年から毎年、市内長寿者へ肖像画を贈っている。贈った絵はこれまで延べ175枚を数える。2015年にやいづ親善大使に任命された。 講演で、肖像画を描き続ける理由として「自分を育ててくれたふるさと焼津へのお返し」と語った。自身の肖像画について「ただ顔を似せるということではなく、その人柄や人生を感じながら描く」と強調した。 ライフワークの一つであるピエロを描いた作品について「自分自身を投影させている」と明かした。心境の変化
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衛生用品を寄贈 国際ソロプチミスト焼津
国際ソロプチミスト焼津(法月美穂会長)は12日、社会福祉法人焼津福祉会に衛生用品を寄贈した。同福祉会では放課後等デイサービスや障害者支援施設などで活用する。焼津市総合福祉会館(同市大覚寺)で行われた贈呈式では、法月会長が同福祉会の池ケ谷聡理事長に目録を渡した。
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記者コラム「清流」 骨のない干物
焼津市で開かれた県水産加工品総合品評会の会場でのこと。出品された水産加工品の中で、ひときわ目を引く商品があった。 「昭和」「平成」「令和」の包装ごとに、形状が異なるアジの干物が並んでいた。昭和は一般的な干物の姿だったが、平成は頭と尾がなく、令和はさらに骨が外されていた。試食すると「昭和」が一番おいしく感じ、骨のない干物への違和感を抱きさえした。 開発の狙いが知りたくなり、製造業者のウェブページをのぞいてみた。より食べやすく、家庭の廃棄も減らし、「ただ焼くという干物の概念から料理としての干物へ」とあった。 同社は全国審査会で農林水産大臣賞の受賞歴もある。本流を極めつつ時代や消費の変化に柔
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静岡県内66施設で学級、学年、学校閉鎖 インフルエンザ
静岡県は12日、県内の高校、小中学校、幼稚園、特別支援学校66施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1285人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖を行ったと発表した。浜松市北区の中学校は患者数が81人となり、学校閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設17人、沼津市1施設21人、三島市3施設31人、裾野市2施設40人、伊豆市1施設7人、伊豆の国市2施設42人、清水町1施設12人、長泉町1施設13人、富士市5施設117人、富士宮市2施設66人、静岡市清水区2施設22人、同市葵区5施設148人、同市駿河区1施設11人、島田市1施設29人、焼津市3施設35人、
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福祉施設利用者ら交流 藤枝MYFCがPK大会 焼津
Jリーグ2部(J2)藤枝MYFCがこのほど、焼津市内の福祉施設利用者と職員らを対象にした「焼津チャレンジド・PK大会」を同市内で開催した。 施設間の交流を図り、福祉への理解を広めるのが目的。同クラブが協賛企業の協力を得て実施し、同市内の8事業所から10人ずつ計80人が参加した。 試合は4チームごと2グループに分かれて行い、シュートが決まるたびに歓声が湧き起こった。同市社会福祉協議会職員で大会実行委員の五十右直さんは「参加者の大きな楽しみ、充実感、生きがいにつながっている。今後も活動を続けていきたい」と意欲を示した。
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国道150号BPの整備促進を要望 国交省へ焼津市長
焼津市の中野弘道市長は12日、国土交通省で堂故茂副大臣と面会し、国道150号バイパスの同市高新田~吉永工区1・7キロの整備促進を要望した。 同市は三和地区から南にかけて海岸線にバイパスが整備されている。要望区間が完成すれば吉田町までバイパスがつながり、志太榛原地域全体の物流の活性化や利便性の向上が期待できる。中野市長は「漁港や東名高速道のインターチェンジを連絡する重要な道路。早期完成へのご高配をお願いしたい」と話した。地元の自治会長らも同席し、整備の必要性を訴えた。 堂故氏は「残りわずかでつながるということなので、しっかりバックアップしたい」と応じた。
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焼津住民有志が市に10万円寄付
志太地域の住民有志でつくる交流グループ「交流会四季悠々」は11日、焼津市に10万円を寄付した。 市役所で行われた贈呈式で新美邦子会長が中野弘道市長に手渡した。市は寄付金を市政全般に活用する方針。
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土砂災害情報を高精度化 避難指示「空振り」改善/知事、インドとの経済的交流を推進/第2子保育料無償 県全体で30億試算/80歳歯20本以上7割 静岡県議会12月定例会
静岡県議会12月定例会は11日、自民改革会議の伊藤謙一氏(袋井市・森町)、良知淳行氏(焼津市)とふじのくに県民クラブの田中照彦氏(浜松市中区)、良知駿一氏(同市北区)が一般質問を行った。大雨で土砂災害の危険が高まった際に県と気象庁が発表する土砂災害警戒情報について、勝又泰宏交通基盤部長は、従来よりも高精度な情報を発信することが可能になったとし、2024年度から運用する方針を明らかにした。良知駿氏への答弁。 土砂災害警戒情報は、市町村長が避難指示を発令する際の判断や住民の自主避難を支援するために、都道府県と気象庁が共同で、対象となる市町村を特定して発表している。国は同情報が発表された場合、
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中国楽器「二胡」 柔らかな音響く 掛川・中地区で演奏会
掛川市の中地区まちづくり協議会は9日、中国楽器の二胡(にこ)奏者の鈴木裕子さん=焼津市出身=を招いた「にこにこコンサート」を同地区コミュニティ防災センターで開いた。地域住民約90人が柔らかな調べに聴き入った。 鈴木さんは「カントリーロード」「異邦人」など12曲を優雅に演奏した。協議会の担当者は「聴く機会が少ないため、二胡の魅力を知ってもらえたら良い。大勢の人が喜んでくれて良かった」と話した。 コンサートはコロナ禍以前に開いていた「ニコニコ文化祭」の代替として行われ、今年が2回目。
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綱引き44チーム 力と技競う 静岡で県選手権大会 「駿河心絆会」全国へ
第42回県綱引選手権大会(県綱引連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が10日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。7部門に県内44チームが出場し、力と技を競い合った。県中部の選手でつくる「駿河心絆会(するがみつなかい)」が推薦で来年3月の全国大会への出場を決めた。 駿河心絆会は全国経験者らをメンバーにそろえ、選手8人の合計体重が600キロ以下の男子ライトミドル級部門に唯一出場した。今大会では、体重制限のない一般男子の部の選抜選手とのエキシビションマッチを行った。横浜市で開催される全国大会に向け、村田英雄監督(62)=焼津市=は「ベスト8進出を目指す。2分は腰をつかない粘りのチームをつくりたい
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「防災備え 点検を」 静岡銀など 焼津でセミナー
焼津市の防災をテーマにした「しずぎん地域防災セミナー」(静岡銀行焼津支店、橋本組、やいづキャンプ飯共催)が8日、焼津市本町の橋本組で開かれた。静岡大防災総合センターの岩田孝仁特任教授が、東日本大震災や西日本豪雨といった災害事例を紹介し、自分だけは大丈夫という正常化バイアスに陥る危険性を訴えるとともに、自ら家庭や地域で災害時の備えの点検を提案した。 岩田氏は、2018年の西日本豪雨で被災した住民がハザードマップの存在を知っていたにもかかわらず自身の住まいは浸水の危険性が低いと認識していた事例を出しながら、「本当に危険なことを無視してしまう」と指摘した。家庭と地域で防災の備えをチェックするポイン
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焼津市内4中学の吹奏楽部 垣根越え音色一つに 「地域クラブ」体験練習会
焼津市内4中学の吹奏楽部生徒による合同練習会が東益津公民館(同市石脇上)で開かれた。市が2025年度以降に開設を目指している吹奏楽の地域クラブを体験する機会として企画し、約60人の生徒が歌手Ado(アド)さんの「新時代」を合奏した。 参加したのは焼津、大村、豊田、東益津中の部員。生徒は担当楽器ごとに分かれて、指定された楽曲の演奏方法について話し合った。講師として招いた焼津中央高吹奏楽部の外部指導者から、合奏のためのこつや基礎練習の重要性を学んだ。市教委学校教育課の奥川慶一指導主事は「異なる学校の生徒が交流し合う新鮮な機会になったと思う」と話した。 市では中学生が休日に参加する地域クラブ
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エスパルスと包括連携 焼津市 地方創生推進でタッグ
焼津市は8日、サッカーJ2清水エスパルスと包括連携協定を結んだ。エスパルス選手の施設訪問やサッカー教室といったこれまでの取り組みを協定に基づき、地方創生の推進に向けてより強化していく。 協定の連携事項として、SDGs関連や地域コミュニティー支援、シティセールス、社会福祉サポートといった取り組みが盛り込まれた。市が包括連携協定を締結するのは18団体目。 市役所で行われた締結式には、エスパルスの山室晋也社長、中野弘道市長、両者のマスコットキャラクターらが出席した。協定書に調印した中野市長はこれまでの地域貢献実績を挙げ「行政では解決できない分野に取り組んでほしい」と協力を呼びかけた。山室社長は「焼
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焼津に駿甲会新クリニック 1月開院
社会医療法人駿甲会のKOGAクリニック(焼津市大覚寺)の完成記念式典が8日、同所で行われた=写真=。同法人が運営するコミュニティーホスピタル甲賀病院の近くに位置し、1月初旬に開院する。 式典には医療法人関係者や中野弘道市長ら約50人が出席し、地域医療を担う施設の完成を祝った。 1階に腎臓内科、血液透析室、2階に眼科を備える。月曜、水曜、金曜は午後9時まで透析を行う。
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消防団活動学び、防火へ決意 焼津・東益津小
焼津市の東益津小3年生の児童が6日、市消防団第7分団詰め所(同市坂本)を訪れ、消防団活動について学んだ。 同分団の団員たちが講師を務め、約40人の児童に普段の活動や使用する車両、資機材について説明した。団員は自分たちの町は自分たちで守るとした考えを強調し「火災が発生しやすい季節なので気をつけてほしい」と呼びかけた。その後、児童は資機材の使い方の説明を受けた後、実際に手に取って体験した。
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公園の気になる箇所 スマホ通報 焼津市がシステム運用 写真や位置情報で対応迅速化に期待
焼津市は今月から、公園の遊具や植栽、樹木といった施設の気になる箇所について、市民がスマートフォンで情報提供できるシステムの運用を始めた。写真や位置情報を使うことで、従来の電話よりも情報を的確に伝えることが可能で、市では迅速な対応につながると期待している。 通報者は市公式LINE(ライン)から専用サイトに入り、「遊具」「植栽・樹木」などあらかじめ設定されている通報内容項目を選択し、気になる箇所の遠景、近景写真を添付し、現在地を指定して送信する。市職員は送信内容を見て、公園の指定管理者と連携しながら対応する。翌月には対応した結果を市のホームページで掲載する。 市によると、公園関係の情報提供は年1
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不登校でも「学校」に行かせるべき?③ 関係者インタビュー【賛否万論】
不登校の子どもが増えていますが、公教育を支える学校と不登校の受け皿になりつつあるフリースクールの関係をどう考えれば良いでしょうか。小中学校の教員や教頭を経験し、早期退職してフリースクール「オルタナティブスクール しいの木」(焼津市)を開設した見崎聡さん(58)に、学校とフリースクールのそれぞれの実情と関係性について聞きました。 (社会部・大橋弘典) 互いに補完し合える関係 元小中学校教頭でフリースクール代表 見崎聡さん 開設したフリースクールでは、どのような活動に取り組んでいますか。 小学校高学年が多く、焼津市内だけでなく静岡、藤枝、島田市などから通う子もいます。基本的には時間を区切
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ミナミマグロ、抽選で10人に LINEキャンペーン 焼津市、7日から
焼津市は8日正午からLINE(ライン)公式アカウントで天然ミナミマグロが当たるキャンペーンを実施する。10日まで。 贈呈品は焼津港で水揚げされた天然ミナミマグロ冷凍ブロック3~4人前(1万円相当)。抽選で10人に当たる。マグロが当たるキャンペーンは3回目。 市公式LINEを友だち登録し、魚食普及に関するアンケートに回答すると、抽選に参加できる。当選者は24日までにヤイヅツナコープ(同市鰯ケ島)でLINEの画面を提示すると、景品と引き換えることができる。
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モンゴルパラ陸上チーム 焼津で来春合宿 市長、協会と覚書締結 世界選手権(神戸)に向け
来年に神戸市で開催される世界パラ陸上競技選手権大会に出場するモンゴル陸上チームが来春、焼津市内で事前キャンプを行うことが決まった。11月に中野弘道市長がモンゴル・ウランバートル市を訪問し、モンゴルのパラ陸上競技協会と覚書を結んだ。 実施期間は24年4月22日から5月31日までの間の10日間。市総合グラウンド陸上競技場をはじめ、市内施設を使用する。選手や監督など15人程度が訪れる予定。滞在期間中は市の交流事業に参加する。 モンゴルパラ陸上チームは16年から毎年のように焼津市で事前合宿を実施している。神戸大会は3カ月後に行われるパリパラリンピックに次ぐビッグイベント。今回の事前合宿も最適な練
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ガザ紛争の平和的解決求める決議案 焼津市議会が可決
焼津市議会は6日の11月定例会本会議で、パレスチナ自治区ガザ地区で続く紛争の平和的解決を求める議員発議の決議案を全会一致で可決した。 決議では、同地区での紛争を「平和都市焼津宣言をしている議会としても容認することはできない」と非難。「すべての当事者が国際法に従い早急に戦闘行為を停止し、事態を平和的に解決することを強く求める」と訴えた。
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伊東の小枝さん最優秀会員賞 静岡県工芸美術展 10日まで県立美術館
第49回県工芸美術展(県工芸家協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。美術部門、実用部門に会員、準会員、一般の応募作品と招待作品の計150点を展示している。10日まで。 最優秀会員賞は、小枝真人さん(伊東市)の陶芸作品「染付鉢 細魚」が選ばれた。高い技術力と質感、サヨリの勢いのある絵付けが評価された。準会員と一般の最高賞となる知事賞には森田尚美さん(富士市)の染作品「青、開く」が選ばれた。 会場には、陶芸や染織、木彫、漆など卓越した技と独創性を追求した作品がそろった。10日午後4時からは、工芸家の技術向上を目的とした研究会を開く。
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満観峰(静岡市駿河区、焼津市) 山頂の展望広場に東屋整備【山ある記】
満観峰(470メートル)は、焼津・静岡側から整備された登山道がいくつもあり、富士山から伊豆半島・駿河湾などの大パノラマが楽しめる。山頂の広い展望広場には東屋[あずまや]が整備され、年々若い登山者も増えて人気上昇中の山だ。焼津側登山口の花沢の里は、古い家並みが残り風情がある。 今回は静岡側から小野薬師寺―朝鮮岩―満観峰―小坂へと里山歩きを楽しむ。JR安倍川駅を出発し、丸子川の青木橋を渡って井尻方向に進む。参道本道から小野薬師寺に登る。山桜の咲き誇る境内から朝鮮岩までの尾根道をゆっくり登坂する。いつ見ても朝鮮岩からの眺望は素晴らしい。ここからは雨上がりで滑りやすい木の根の張る下り坂を巻いて満観
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夜空彩る星々 探してみよう 静岡県内各地で観望会【しずおかアウトドアファン】
夜、星がきれいに見えると冬の訪れを感じる-。そう思う人は多いのではないだろうか。空気中の水蒸気が少なくなる冬は、大気が澄んで天体観測には絶好の時期。静岡県内各地で開かれている観望会を訪ね、夜空を彩る星々の楽しみ方を聞いた。 (生活報道部・伊藤さくら、草茅出) 浜松 親子ら冬の星座に歓声 11月18日夜、浜松市浜北区の浜名小で開かれたのは「星を見るつどい」(市主催)。気温は7度と前日から5度下がり、一足早く冬を感じる冷え込み。夕方まで曇っていた空は夜になると雲が切れ、月明かりが校庭を照らした。 集まった親子約200人を前に、浜北少年科学クラブの指導員らが星空を指し示しながら解説した。
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エアコン未設置世帯支援へ 焼津市長答弁 小中体育館 空調設置も
焼津市の中野弘道市長は5日の市議会11月定例会一般質問で、「熱中症弱者」とされる高齢者や障害者、子どもを対象にした熱中症対策として、エアコン未設置世帯への支援制度の創設と、小中学校体育館への空調設備設置に着手する方針を明らかにした。定例会最終日に関連事業費を盛り込んだ補正予算案を提出する。井出哲哉氏(凌雲の会)への答弁。 市によると、エアコンを1台も設置していない65歳以上の高齢者のみの世帯、身体障害者手帳1級、2級などの交付を受けている障害者がいる世帯に、エアコン本体と設置費用を助成する計画。申請手続きなど詳細については今後詰めていく。体育館の整備設置については、市内9中学校を優先して進め
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徳川家康の十男 頼宣の守り本尊や厨子… 海蔵寺の寺宝一堂に 焼津で特別展
焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館で2024年2月18日まで、海蔵寺(同市焼津6丁目)に伝わる徳川家ゆかりの所蔵品を紹介する特別展が開かれている。徳川家康の十男頼宣の守り本尊やそれを納めた厨子(ずし)といった普段は見ることができない寺宝が並ぶほか、小川の地蔵信仰について紹介している。 海蔵寺はご本尊が水難よけの「小川のお地蔵さん」として地元では知られる寺院。駿府で過ごしていた頼宣が特に厚く信仰していたため、寺には徳川家から奉納された数多くの寺宝やゆかりの資料が残っている。 今回の展示会では、頼宣が持っていたとされる高さ4センチほどの守り本尊、それを納めていた徳川家の家紋が入った厨子、家康が描
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小中生 将棋の腕前競う 掛川で大会
掛川市内外の児童生徒が将棋の腕前を競う「掛川小中学生将棋大会」(将棋によるまちづくり実行委員会主催)が同市満水の22世紀の丘公園たまりーなで開かれ、55人が4クラスに分かれて対局した。新型コロナウイルス禍に伴うオンライン開催を経て、4年ぶりの対面形式になった。 結果は次の通り。 中学生 ①望月友就(静岡市駿河区)②玉田宗大(掛川市)③金原優太(同)▽小学校高学年 ①鈴木大輝(磐田市)②大石悠喜(掛川市)③佐直知哉(同)▽同中学年 ①遠藤健右(焼津市)②渡辺史鳥(掛川市)③柏晃平(同)▽同低学年 ①塚本晴輝(焼津市)②藤井悠翔(掛川市)③名倉稔(静岡市駿河区)
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カツオフライおむすび好評 焼津「福一漁業」 発売半年、新ブランドへ
焼津市の水産会社「福一漁業」が自社で漁獲したカツオを揚げた具材のおむすびを発売してから、約半年が経過した。総菜コーナーで手に取りやすいおむすびに同社として初参入。本来は揚げるとかたくなってしまうカツオを独自の製法で、揚げてもやわらかくすることに成功した。得意のすしとは異なる新たなブランドの確立を目指す。 おむすびは5月から、MEGAドン・キホーテUNY大覚寺店(同市大覚寺)を中心に販売している。カツオ、マグロ、サバ、シャケなど魚の具材を使った商品11種類を展開。開店時刻に合わせて当日早朝から調理し、提供している。 同社は同店の改装オープンに合わせて、総菜コーナーで人気の高いおむすびの商品
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焼津の塩川新聞舗 情報サイト開設半年 「複業人材」と発信力強化 閲覧定着化図る
焼津市の塩川新聞舗が複数の仕事や拠点で働く「複業人材」と連携し、地域情報発信サイトを立ち上げて、今月で半年が経過した。専門家の視点で指摘や助言を受けながら、新聞販売店にとって経験が少ないウェブの立ち上げから運営まで展開し、サイト閲覧の定着化が図られている。 同社は6月に地域情報サイト「やいだら通信」を開設した。市内のライターらが体験したグルメ、趣味といった記事を掲載している。月間のアクセス数「ページビュー」は6千。目標の1万達成に向けて、修正作業を重ねている。 サイトの開設は同社の中島健一部長が、昨年10月に市内で行われた複業人材と企業とのマッチング合宿に参加したことがきっかけ。都内のウェブ
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世界エイズデー 高校生に啓発品 ソロプチミスト焼津
焼津市の国際ソロプチミスト焼津は1日、世界エイズデーに合わせたキャンペーンを同市の焼津高で行った。会員と同高ボランティア部の部員計約30人が登校時間に合わせて校門に立ち、生徒に啓発品500部を配って、エイズ検査を受ける大切さを伝えた=写真=。 啓発品はチラシとマスク、ポケットティッシュの一式。市内の焼津中央高、焼津水産高、藤枝特別支援学校焼津分校にも配った。
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「ビキニ事件」悲劇の意味問う 3日焼津で舞台 劇団「燐光群」
1954年、太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で米国の水爆実験により焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」乗組員が被ばくした「ビキニ事件」をテーマにした舞台が3日午後3時から、焼津市三ケ名の焼津文化会館で開かれる。劇作家・演出家の坂手洋二さんが自ら収集した事件に関連するさまざまなエピソードをちりばめた内容で、間もなく70年を迎える悲劇の意味を問いかける。 舞台は「わが友、第五福竜丸」で坂手さんが主宰する劇団「燐光群(りんこうぐん)」が演じる。東京・高円寺を皮切りに、焼津市、高知県、和歌山県串本町など全国7カ所で上演する。 劇では、第五福竜丸の元漁労長見崎吉男さん、元乗組員大石又七さんといっ
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こだわりの海の幸集結 3日まで焼津でいちまるマルシェ ECサイトコーナーも
焼津市の食品水産業いちまるは2日、恒例の「いちまるマルシェ・スペシャルイベント」を同市浜当目の食品工場で開いた。同社が運営するEC(電子商取引)サイト「焼津の網元」に参加する水産加工業者の商品を販売する特設コーナーが設けられ、こだわりの一品を買い求める客でにぎわった。3日まで。 焼津の網元特設コーナーには、いちまる、新丸正、丸又、カクニンベンうさぎ屋食品、焼津冷蔵など水産加工業者8社がツナ缶や練り物などを販売している。 いちまるブースでは、同社社員が自社のマグロやカツオに合うとして、あらしお(静岡市駿河区)や静岡県産醤油(焼津市)の製品を勧めるなど業者の垣根を越えた魅力の発信が実践されて
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焼津市 家族ランナー思いつなぐ 大石姉妹、互いの姿刺激に【市町対抗駅伝】
焼津市は1区の大石怜美選手(16)=静岡商高1年=と8区の妹芙美選手(14)=焼津港中2年=が、姉妹そろって初めて出走した。粘り強く走り抜き、レース後は健闘をたたえ合った。 「妹には負けられない」という怜美選手。芙美選手は2歳上の姉を「かなわない存在」としつつも追い付きたいと日々、背中を見て学ぶ。焼津市の代表で共に練習した約3カ月間は切磋琢磨(せっさたくま)を続け、姉妹での出場を心待ちにしていた。芙美選手は「今まで一緒に走ったことがなかった分、うれしかった」と笑顔を見せた。 市町対抗駅伝をきっかけに陸上を始めた2人。怜美選手は「もっとチームの順位を上げて貢献できるよう2人で頑張りたい」と
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三遊亭朝橘さん 記念の落語披露 焼津RC 3000回目の例会
焼津ロータリークラブ(焼津市)はこのほど、3千回目の例会を市内のホテルで開いた。記念講演で落語家の三遊亭朝橘さんが日本のロータリークラブの創設者米山梅吉を題材にした落語を披露した。 例会には第2620地区の中村皇積ガバナーや深沢英雄会長らが出席した。3千回を記念して米山梅吉を顕彰する米山梅吉記念館(長泉町)への寄付金を中村ガバナーに託した。 同クラブは1960年に創立し、日本で389番目のロータリークラブとして承認された。
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冬のまちに彩り 大井川文化会館でイルミネーション 焼津市
焼津市宗高の大井川文化会館ミュージコで1日夜、恒例のイルミネーション「スターダストファンタジア」の点灯が始まった。25日まで。 会館玄関前や隣接する大井川公民館周辺を赤や緑、青色のLEDライトで彩り、クリスマスに向けた華やかな雰囲気を演出している。おおいがわAkindo事業協同組合を中心とした実行委員会が企画した。 点灯式では、中野弘道市長と地元の子どもたち、市のマスコットキャラクター「やいちゃん」がボタンを押して明かりをともした。大井川ジュニア合唱団が「きよしこの夜」「あわてん坊のサンタクロース」といったクリスマスソングを中心に合唱を披露した。 点灯は午後4時半から午後9時まで。
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養護老人施設に日用品を寄贈 焼津の連合会
焼津市内の老人クラブでつくる「さわやかクラブやいづ連合会」(滝沢義雄会長)は30日、市立養護老人ホーム「慈恵園」(同市大覚寺、赤川好恵施設長)にハンドソープ約20個やティッシュ約20箱、タオル約80枚などの日用品を寄贈した。 連合会関係のイベントで用意した記念品のうち、参加者に行き届かなかった品を充てた。寄贈品は入所者の生活で活用される。
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あいのうた短歌コンテスト 表彰式や10周年トーク 静岡
静岡県はこのほど、出会いから子育てまでをテーマにした「第10回あいのうた短歌コンテスト」の表彰式と10周年記念トークショーを静岡市駿河区のグランシップで開いた。 応募作品3152首の中から選ばれた最優秀賞は、一般の部が徳島市の会社員の金城沙代さんの「君が言う 『土星くらい おいしい』が きっかけで知る 土星のデカさ」、ジュニアの部は静岡市立服織中2年の鈴木香春さんの「クローバー 君と探した あの時間 見つかんなくても 最高の思い出」。式典では、入賞者に川勝平太知事が表彰状を手渡した。 審査員を務めた歌人の俵万智さんと田中章義さん(静岡市出身)、お笑いコンビ「トータルテンボス」(御殿場市出
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富士山⇄駿河湾 高低差「日本一」のコース料理 富士宮でイベント
静岡県は29日、有名店の料理人が県内産食材で腕を振るう初めての企画「美味らららダイニング」を富士宮市の富士山本宮浅間大社で実施した。旅先の食文化を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」推進事業の一環として県内外の希望者30人を招き、日本一の高低差を誇る富士山から駿河湾までをテーマにしたコース料理を提供した。 同ダイニングは焼津市で鮮魚店を営む前田尚毅さんのプロデュースで、フレンチ「馳走西健一」(同市)の西健一さんと無国籍料理「シンプルズ」(静岡市駿河区)の井上靖彦さんのほか、新潟県の桑木野恵子さんと小林宏輔さんが厨房に立った。 4人は日本一の高低差をテーマに、コースの中で山を表した皿から海
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10代女性誘拐の疑い 56歳の男逮捕 藤枝署
藤枝署は30日、未成年者誘拐の疑いで藤枝市瀬戸新屋、会社員の男(56)を逮捕した。逮捕容疑は29日午後5時ごろ、同市内で静岡県中部地区に住む10代の会社員女性を誘拐した疑い。同署によると、容疑者と女性は知人関係という。30日に女性の関係者から女性が見当たらないと相談があり、捜査していたところ同日午後に焼津市内の路上で歩いている2人を発見し、職務質問した。女性にけがはないもよう。同署は容疑者の認否を明らかにしていない。
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拍子木打ち鳴らし 園児「火の用心」 焼津で防火パレード
焼津市の大富幼稚園は28日、防火パレードを行った。園児23人が法被姿で拍子木を打ち鳴らし「火の用心、マッチ1本火事のもと」と声を出しながら、園周辺を練り歩いた。園児たちは出発前に「火遊びは絶対にしません」「火を大切にします」と誓いの言葉を唱和した。
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優良運転者と交通功労表彰 焼津署など
焼津署と県交通安全協会焼津地区支部は28日、交通安全活動への貢献者や長年にわたり無事故・無違反を続ける優良運転者の表彰式を焼津文化会館(焼津市三ケ名)で行った。 受賞したのは優良運転銅賞、優良運転青銅賞、交通功労銅賞計約100人。酒井孝一署長らが受賞者に表彰状を手渡した。 酒井署長は市内の交通事故が増えている現状を指摘し「基本的な部分を徹底してほしい」と呼びかけた。岡村延昌支部長は「模範ドライバーとして安全運転をしてほしい」と受賞者に語りかけた。
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ITの最新情報紹介 生成AIノーコード 焼津でフォーラム
ITの最新情報や活用法を紹介する「IT経営フォーラム2023」(焼津商工会議所、しずおか焼津信用金庫主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、焼津市三ケ名の焼津文化会館で開かれた。生成AI(チャットGPT)やプログラミングの知識がなくてもアプリ開発ができる「ノーコード」について講演した。 ソフトバンクAIプロジェクト推進部の中川栄治部長は生成AIの活用について、利用者の約7割がお試し段階でとどまっている実態を指摘。アイデア出しや事務的な作業といったビジネス上での事例を紹介し、積極的な活用を勧めた。 地元企業の幹部が参加し、ノーコードの取り組み事例を紹介するパネル討論も行われた。
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東富士地権者団体、情報提供申し入れ 米軍オスプレイ屋久島沖墜落
鹿児島県・屋久島沖の米軍オスプレイ事故を受け、同機が飛来する陸上自衛隊東富士演習場を抱える御殿場市、裾野市、小山町と地権者団体「東富士演習場地域農民再建連盟」は29日、防衛省南関東防衛局に対し事故の情報提供などを求める緊急の申し入れを行った。 御殿場市の勝又正美市長が代表して、電話で申し入れた。同市などには米空軍横田基地所属のオスプレイ1機がレーダーから消えたとの情報が入ったものの、詳細な状況は把握できていないという。被害の確認と人命の救助、米軍に対する事故の事実確認と速やかな情報提供を求めた。 勝又市長は搭乗員の安否を気遣った上で、「東富士演習場がある当市としても非常に心配な思い。市民
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焼津の福祉施設を緊急立ち入り検査 志太消防本部
志太消防本部は29日、富士市や大阪市の福祉施設で相次いで発生した火災を受けて、焼津市与惣次の福祉施設「スマイル住まいる与惣次」の緊急立ち入り検査を実施した。消防法で定められた設備の管理状況や避難経路を中心に見て回った。 予防課員と焼津消防署の署員計3人は火災報知機やホース、スプリンクラー、消火器、避難器具といった防災設備の設置状況を見て回り、施設職員に使い方を説明した。非常口の位置や荷物などが置かれていないかも入念に点検した。施設職員に消火器の実践訓練も行った。 この施設は本年度開設したばかり。同本部は福祉施設の火災が多発するなかで、避難困難な高齢者が多く入居していることから、緊急点検を実施
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いつもありがとう 交番にメッセージ 焼津・西町幼稚園
焼津市大村の西町幼稚園の5歳児13人がこのほど、焼津署中央交番(同市焼津6丁目)を訪れ、同交番の署員に日頃の業務に対する感謝の気持ちを込めたメッセージカードを贈った。 画用紙で作ったカードには赤や黄、青など色とりどりの紙で花束をデザイン。「あんしん、あんぜんをまもってくれてありがとうございます」といったメッセージも添えた。園児たちは署員にカードを手渡すと「いつもありがとう」と声をそろえてあいさつした。
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早めのライトオン 焼津で街頭指導 交通安全協会地区支部
静岡県交通安全協会焼津地区支部は29日、早めのライトオンや反射材の着用を呼びかける街頭指導を焼津市のイオン焼津店周辺で実施した。 交通安全指導員、同支部役員、市職員ら20人が3カ所に分かれて、のぼり旗を掲げたり、啓発品を配ったりして、買い物客やドライバーに、この時期の夕暮れ時にあたる午後4時ごろをめどにしたライト点灯を呼びかけた。
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総選挙V5の焼津温泉 地元市民に無料配布
焼津市の天然温泉「焼津温泉」が全国の温泉地を対象にした人気投票「温泉総選挙2023」のリフレッシュ部門で5連覇を達成したことを記念し、同市は26日、市役所で焼津温泉の湯を焼津の語呂にちなんで812人に無料配布した。 会場の市役所南口のロータリーには開始時間と同時に、車や自転車、徒歩で大勢の人が一斉に駆けつけ、10リットルの袋に入った湯を持ち帰っていった。 焼津温泉は温泉総選挙のリフレッシュ部門で2019年から1位となっている。
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焼津市議会一般質問に10氏登壇 12月5、6日
焼津市議会11月定例会は12月5、6日に一般質問を行い、10氏が登壇する。 質問者と主な質問テーマは次の通り。 【5日】井出哲哉 部活動の地域移行▽原崎洋一 DXの推進における市民意見の収集▽藤岡雅哉 港町やいづ企業応援調査団の活動▽秋山博子 リニア中央新幹線静岡工区工事の議論における市の対応▽岡田光正 市文化振興計画▽深田ゆり子 ひとり親家庭などへの支援拡充 【6日】杉田源太郎 道路の環境と安全▽石原孝之 モンゴルとの国際交流を通じて市が目指す将来像▽川島要 認知症対策への取り組み▽四之宮慎一 水害に強いまちづくり
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おたふくワクチン 接種費用を助成へ 掛川市
掛川市は29日、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)のワクチン接種費用を助成する方針を示した。早ければ2024年度に開始する。同日の市議会11月定例会代表質問で、原田陽一健康福祉部長が「子どもたちが安心して成長できるよう検討する」と述べた。藤原正光氏(創世会)への答弁。 おたふくかぜは髄膜炎や難聴などの合併症を伴う可能性があり、幼児期のワクチン接種が発症と重症化の予防に有効とされる。市健康医療課によると、リスク低減に加えて保護者の経済的負担の軽減が目的。県内では焼津市など4市町がワクチン接種の助成を行っていて、先行市町の状況を踏まえて制度設計を進める。 代表質問は、藤沢恭子(新しい風)、勝川志保子
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外来種ヤスデ 静岡県内で拡大 専門家「行政と住民連携し対策を」
節足動物ヤスデの一種で台湾原産の外来種ヤンバルトサカヤスデが静岡県内で生息域を広げている。在来種より繁殖力が強く、温暖な本県では越冬も可能な“不快害虫”。静岡市で2002年に確認されて以来、沿岸部の市町を中心に生息域を拡大し、内陸部の住民からも苦情が出ている。専門家は「外来種対策の優先順位が低く、放置されている」と指摘し、拡大防止策を講じる必要性を強調する。 ヤンバルトサカヤスデは体長3センチほどで、普段は落ち葉の下などに潜んでいる。人をかんだり農作物を食い荒らしたりはしないが、外部から刺激を受けると青酸を含む悪臭ガスを放ち、頭痛や吐き気、下痢を引き起こすことがある
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マグロの希少部位を使用した弁当 JR静岡駅で販売 29日から
焼津市の水産会社「福一漁業」が開発したマグロの希少部位を使用した弁当を、29日からJR静岡駅の「プレシャスデリ&ギフト静岡」で販売する。市場の流通量は少ないが、脂ののりがよくてうまみが濃いマグロの「頭肉」を多くの人に堪能してほしいと商品化に着手。1年半にわたる試行錯誤の末に完成させた。 商品名は「元祖トロまぐろいなり弁当」。ミナミマグロ1頭あたり数百グラムしか取れない頭肉を煮込んで柔らかくし、いなりずしと合わせた。ふたの表面にマグロを描いた弁当箱を、本物の漁網で包む仕掛けを施し「魚の町」らしさを演出している。 弁当の開発は2021年に近藤大輔副社長の発案で始まった。柔らかくして、くさみを
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静岡人インタビュー「この人」 発達障害の子どもたちのスクールでコーチを務めるプロボクサー 細川弦汰さん(焼津市)
焼津市の駿河ボクシングジムで練習に励みながら、同ジムに開設する発達障害の子どもたちを療育する「子どもスポーツスクールするが」でコーチを務める。鬼ごっこなどの遊びやボクシングのトレーニングを通じて、子どもたちにあいさつや思いやりの大切さ、礼儀などを教えている。19歳。 ―スクールのコーチになったきっかけは。 「相手の変化を察知するというボクシングで重要な要素を体得するのに効果があると指導者に勧められた。ジムでは、ただ強いだけではなく思いやりの持てるようなボクサーになるようにとたたき込まれた。自ら率先して実践することでボクシングのトレーニングにも生かされると思った」 ―子どもたちと接するに
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福産品パートナー 静岡県が24社・団体認定
静岡県はこのほど、障害福祉事業所で働く障害者の工賃向上を目指して2023年度に創設した「ふじのくに福産品等SDGsパートナー認定制度」の認定証交付式を県庁で行った。授産製品の購入や業務の発注に積極的に取り組む24社・団体を認定した。 食品や雑貨などの福産品の購入額と、清掃や除草、名刺の印刷といった業務の発注額の合計が年間30万円以上の企業・団体が対象。県のホームページで社名や団体名を公表し、県発注の入札で優遇する。 交付式で森貴志副知事は「障害のある人たちの経済的自立は重要だ。制度を周知し、仲間を増やしていきたい」と強調した。認定を受けた石原水産(焼津市)の沢入伸泰社長(38)は「普段か
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浴衣、モルック体験 モンゴル女子ソフトテニス選手 焼津の中高生と交流
焼津市役所で26日、モンゴルの女子ソフトテニス選手訪問団との交流会が開かれた。選手たちは浴衣の着付けや木製の棒を投げて点数を競うスポーツ「モルック」を体験した。 訪れたのはモンゴルのソフトテニス選手の中学生3人と高校生2人。焼津モンゴル友好協会の会員らが紙芝居を使って、食事や住居、衣服、スポーツといった日本文化を紹介した。その後、赤や青といった色鮮やかな浴衣に身を包み、焼津高ソフトテニス部の生徒と交じって、モルックに興じた。 訪問団は22日から27日まで市内に滞在し、焼津高ソフトテニス部や地元の中学生らと、合同練習や試合を行い、交流を深めた。焼津高とモンゴルの女子ソフトテニス選手の交流事
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菊川でわかものサミット 全国から参加、活動報告
若者参画のあり方を探る全国イベント「わかもののまちサミット2023」がこのほど、菊川市の常葉大菊川高と市役所で開かれた。高校生や若者支援に関わる人など約200人が出席した。開催地となった菊川市はサミットに合わせて「市こども・わかもの参画宣言」を発表した。 NPO法人わかもののまち(土肥潤也代表理事)=焼津市=の主催。全体会では菊川市市民協働センターが市内で実践される学生による活動を報告し、こども家庭庁の職員は子どもの意見を聞く施策を説明した。福井県でまちづくりに女子高生が関わるプロジェクト「鯖江市役所JK課」に参加する高校生は「大人の常識を押しつけるのではなく、高校生と大人が対等な関係で話し
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焼津・豊田中生が情報誌「やいっち」 商店街40店のこだわり掲載
焼津市小土の豊田中の2年生が市内商店街の店舗の情報誌を作成した。今春から総合的学習の時間を使って取材、編集、表紙デザインといった作業を進め、10月に完成させた。500部を取材協力店舗に加え、地区の小学校や幼稚園、保育園に配布した。 2年生約170人が作成に当たった。1年生の時に社会科の授業で焼津駅前通り商店街の店主らと接した生徒たちから「より多くの人に商店街の良さを発信したい」という要望が相次いだことをきっかけに、冊子の作成が始まった。 取材協力したのは焼津駅前通り、昭和通り、神武通りの各商店街や西町通り、浜通り、西焼津駅周辺の計40店舗。4、5人の生徒で1グループを編成し、それぞれ担
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清水区や浜松 静岡県内波紋の有機フッ素化合物 PFAS健康への影響は 〝先進地〟大阪・摂津ルポ
最近よく聞く有機フッ素化合物(PFAS。読みはピーファス)という言葉。デュポン社を相手取った米国での訴訟過程で疫学調査により疾病リスクを高めることが明らかになった。原告側の弁護士は今春出版した著書の日本語版の中で静岡市清水区三保の化学工場を名指し。海の向こうから県内に飛び火した様相も見せている。浜松市では飲用にもしていた井戸水から高濃度で検出され県内で波紋は広がる。PFASとは一体どのようなものなのか。住民による血液検査や化学工場周辺で遮水壁の設置が行われる“先進地”大阪府摂津市を訪ねた。 (清水支局・坂本昌信) 指針値520倍 「野菜食べられない」 ダイキン工
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「架空工事」TOKAI元社員ら 3回目逮捕 静岡中央署など
TOKAIホールディングス(HD、静岡市葵区)のリフォームなどを担うグループ会社TOKAIで架空の工事代金を同社に請求して損害を与えたとして、静岡中央署と静岡県警捜査2課は27日、いずれも背任の疑いでTOKAI元社員でコンサルタント業の男(44)=藤枝市岡部町内谷=、TOKAIの下請け業者の建設業の男(58)=焼津市下小田中町=の両容疑者を再逮捕した。両容疑者の逮捕は3回目。 再逮捕容疑は共謀して2020年6月、TOKAIが受注し、建設業の男(58)の会社が下請けとして施工管理した三島市の家電量販店の空調設備工事で、実際の工事代金に架空の工事費用を水増ししてTOKAIに請求し、同社に約28
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静岡県内26施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は27日、県内の高校、小中学校、保育所、こども園26施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計338人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。患者数が12人となった裾野市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設7人、三島市1施設45人、裾野市3施設30人、函南町1施設12人、御殿場市5施設58人、小山町2施設7人、富士宮市1施設45人、富士市1施設11人、静岡市葵区1施設15人、藤枝市2施設20人、焼津市1施設10人、掛川市1施設5人、森町1施設7人、浜松市中区3施設38人、同市東区1施設9人、同市西区1施設19人
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大井川東小の遊具 きれいに塗り直し 県組合焼津・藤枝支部
静岡県塗装看板業協同組合焼津・藤枝支部はこのほど、焼津市宗高の大井川東小で塗装奉仕活動を行った。 同支部所属の塗装会社の作業員がグラウンドのブランコや滑り台といった遊具を塗り直した。 同支部には11社の塗装会社が所属し、毎年11月に社会貢献活動として、市内の幼稚園などで遊具の塗装をしている。
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焼津で人形供養祭 市民ら50人が参列 漁協が初開催
焼津漁業協同組合はこのほど、家庭から集めた人形の供養祭をセレモニーホールしおさい(焼津市中港)で営んだ。 祭壇には、焼津市を中心とする各家庭から寄せられたぬいぐるみ、ひな人形、だるま、こけしなどが所狭しと並べられた。組合幹部や市民ら約50人が参列し、僧侶の読経の中で焼香した。 同組合が地域貢献の一環で初めて実施した。供養料は45リットル袋で500円を納めるシステム。222件の申し込みがあり、総額17万円集まった。27日に焼津市社会福祉協議会に寄付した。
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大自在(11月27日)角界のプリンス
ウルフと言えば元横綱千代の富士。元横綱輪島なら蔵前の星。函南町出身の雑学系ライター、杉村喜光さんの「異名・ニックネーム辞典」(三省堂)で由来を知ると、クスッとしたり、なるほどと感心したり。異名を持つ大相撲力士は多い。 秋場所に続き九州場所も千秋楽まで優勝争いに絡み、土俵を盛り上げた熱海富士(熱海市出身)。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は青森県出身で、相手の力をかわす体の柔らかさから「津軽なまこ」と呼ばれた。旭富士の師匠だった大島親方(元大関旭国)は食い下がったら離れない「ピラニア」とも、技能賞6回の巧みな取り口に「相撲博士」とも。 10月の全日本力士選士権。露払いに熱海富士、太刀持ち
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子ども門前市盛況 焼津「街道カーニバル」、殿様道中も
焼津市の地場産品などを販売する「街道カーニバル」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が25日、同市下江留のえづみ公園で開かれた。地元の小学生が商品の仕入れから販売までを体験する「子ども門前市」、地元の子どもたちが街道を練り歩く「殿様道中」が行われ、大勢の市民でにぎわった。 門前市には大井川西小の6年生が店頭に立ち、地元商店の指導を受けながら仕入れた洋菓子や野菜、地元の特産品を販売した。同小5年生の児童も来年に備えて、販売を手伝った。 殿様道中には同小6年生と大井川西幼稚園の園児計約60人が参加。殿様や姫様といった姿になって、同小から会場まで約2・5キロを練り歩いた。「下に、下に
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島田市旧庁舎解体前、消防訓練に活用
静岡市消防局島田消防署は24日、解体前の島田市役所旧庁舎を活用し、消防訓練を実施した。実践に近い現場で小隊の連携強化や消防活動技術の向上を図った。 隊員25人が救急と救助、消火の三つの訓練に臨んだ。救急訓練は、階段上部の蛍光灯を交換中に作業員が1階に転落したとの想定で開始した。救急隊と消防隊が連携し、傷病者の意識の有無や外傷などを確認して救急車内に収容した。スマートフォン撮影などからプライバシーを保護するため、専用シートも活用した。 旧庁舎の外壁で宙づり状態で意識を失った作業員の救助や、地下の台所からの出火を想定した屋内進入にも取り組んだ。訓練は20~22日も実施した。 増田卓史署長
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若者積極採用で焼津の東ポリ認定 厚労省のユースエール
産業用包装資材を製造販売する焼津市の「東ポリ」(蓑輪忠温社長)は、若者の採用・育成に積極的な中小企業として、厚生労働省のユースエール認定を受けた。同市の焼津公共職業安定所(ハローワーク焼津)でこのほど、蓑輪社長が飯妻宏典所長から認定通知書を受け取った。同所管内の焼津、藤枝両市内では初の認定。 同社は働きやすい職場環境づくりを目指し、有給休暇を取得しやすい雰囲気の醸成や社員同士のコミュニケーションを徹底。社員の自主性を尊重したマルチタスク化も進めている。蓑輪社長は「若い社員を雇用、教育する中で本人のやりがいや会社の業績の向上につながってほしい」と話した。 企業と求職中の若者のマッチング向上を図
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自慢のおつまみ一堂に 焼津でマルシェ 商議所青年部が初企画
焼津商工会議所青年部はこのほど、地元店自慢のおつまみを集めた「おつまみマルシェ」を焼津さかなセンター(焼津市八楠)で開いた。市内12店が串焼きやギョーザといった手軽に味わえるメニューを出品し、大勢の来場者でにぎわった。 会場ステージでは、キッズダンスや深海ザメの解体ショー、けん玉教室といったイベントも催された。同青年部としてマルシェの開催は初めての試み。地域住民との交流や青年部活動の発信を目的に企画された。同青年部の長谷川一孝会長は「市内外の人に焼津の良さを知っていただければ」と話した。
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焼津市内海岸でクリーン大作戦 市民2700人参加
焼津市と市まちをきれいにする運動推進協議会は26日、市内の海岸で「やいづビーチクリーン大作戦」を実施した。 企業や自治会、各団体などから市民約2700人が参加し、浜当目海岸や石津海岸公園など11カ所に分かれて清掃活動を展開した。 参加者は海岸を歩きながら、空き缶や紙くず、落ち葉などを分別収集して、慣れ親しんでいる海に感謝の意を示した。
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焼津・小川小150周年 学校の歴史を紹介 住民招き児童ら
焼津市小川の小川小で24日、児童たちが運営する創立150周年記念集会が開かれた。見守り活動など日頃からお世話になっている地域住民を招待し、各学年の児童がこれまで調べてきた学校の自慢や歴史について発表した。 同小は明治6(1873)年に「貫誠舎」として創立した。集会には全校児童約700人が参加し、学校のシンボル「長寿松」の秘密、校歌の歌詞の意味、スクールパートナーの役割といった学年ごとのテーマについて発表した。6年生は学校の歴史や文化について調べた内容を元にしたオリジナルソングを披露した。
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全国の逸品「社員」が仕入れ 焼津水産高、模擬会社設立20周年 25日まで販売イベント
焼津水産高(焼津市)の流通情報科生徒でつくる模擬会社「フィッシュパラダイス・魚国」は24日、焼津さかなセンター(同市八楠)で販売イベントを実施した。魚国設立20周年を記念して、全国各地の逸品を集めた「ご当地フェア」を企画。生徒たちが仕入れた商品約40品が並んだ。25日まで。 単独で行うイベントとしては最大規模。「社員」たちはこれまでの販売傾向や焼津さかなセンターの客層を念頭に置いて、日持ちする商品を中心に仕入れた。「ご当地フェア」は北海道、関東、関西、中国、九州・沖縄とブロックごとに仕入れた缶詰やふりかけなどが並ぶ。たこやきやチーズケーキの缶詰といった珍しい商品も販売する。 仕入れ担当の
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市内31事業所の従業員111人表彰 焼津商議所
焼津商工会議所は22日、優良従業員表彰式を焼津市内のホテルで行った。市内31事業所から選考した勤続10~45年以上の従業員計111人の功労をたたえた。 表彰状を手渡した小原照光会頭は長年の勤務をたたえ「今後もほかの従業員の模範となってほしい」と語りかけた。受賞者を代表し、勤続50年で東海ガスの飯塚好美さんは「自らの知識や経験を生かして地域社会に貢献したい」と謝辞を述べた。
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かつお節削ってみよう 焼津の加工業組合 大井川東小で授業
11月24日の「いいふし(1124)の日」に合わせて、焼津鰹節水産加工業協同組合は24日、かつお節の出前授業を大井川東小(焼津市宗高)で行った。小3の児童はかつお節の削りを体験したほか、同組合員によるカツオの解体実演を見学した。 大石智之組合長がカツオを三枚におろしながら、かつお節の製造工程を説明した。児童たちは、かんなにかつお節を当てて、前後に動かして削った。削り立てのかつお節を口に運ぶと、「よい香り」「おいしい」と感想を述べた。「かつお節のおいしさを保つためには」「骨を抜く作業は誰がするの」などと質問し、組合員が丁寧に答えた。 同組合は削り節パックと特製の学習教材を市内全小学校に配布し、
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無菌充填液体だし 製造拡大 かつお節製品「小林食品」(焼津) ライン増設 常温保管可で需要増
かつお節製品製造「小林食品」(焼津市田尻)が無菌充塡(じゅうてん)液体だしの製造ラインを増設し、10月に本格稼働した。燃料代高騰の影響が逆に、同社の手がける常温保管可能な無菌充塡液体だしの需要増大につながった。最新鋭の機械を投入し、製造量の拡大を図る。 新製造ラインは7月、同社工場内に完成した。かつお節から抽出しただしを殺菌処理し、外気に触れないまま、無菌の状態でアルミ袋に詰める。機械は分解しなくても清掃することが可能といった、無菌状態を保つ工夫が施されている。生産量は従来の製造ラインに比べて1・2倍ほど拡大する。 同社はカツオやサバ、昆布などを使った無菌充塡液体だしを製造し、業務用として飲
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静岡県内でも長期の就業体験 静岡の法人、学生と企業つなぐ場提供
「長期のインターンシップに参加したいけど、静岡県内で実施する企業が見つからない」。そんな学生の声を受け、NPO法人ESUNE[エスネ](静岡市)と一般社団法人草薙カルテッド(同市)が、プロジェクト型長期インターンシップのコーディネート事業を共同開発した。3~5カ月間、企業や団体が学生と継続的に関わる。学生と接点が少ない中小企業を支援し、学生に挑戦する場を提供するのが狙いだ。 焼津市のIT企業サンロフトは「人づくりプロジェクト」と題したインターンシップを実施中。参加する東京経済大3年の水沢亮也さん(21)=藤枝市=と静岡大1年の今坂茉鈴さん(19)が3カ月間のうち50時間を目安に活動し、IT
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フリースクール、経営難や周知不足が課題 静岡県内の小中学校、不登校は1学級1~2人 重み増す受け皿
静岡県内で小中学生の「不登校」が増加する中、不登校の子の受け皿になっているフリースクールの経営難や周知不足が課題になっている。他県では行政が財政支援する動きも出てきているが、本県には補助制度はなく、保護者へのフリースクール情報の提供を拒む公立小中学校もあるという。フリースクール関係者からは行政支援を求める声が上がっている。 県教委によると、公立小中学校で年30日以上欠席(病気は除く)した「不登校」の児童生徒は、直近の統計がある2021年度で8030人(小学校2642人、中学校5388人)。単純化すると1学級に1、2人いる計算になる。また、約2千~3千人がフリースクールを含む関係機関とつな
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徳川家康の死因は? 鯛の天ぷら/胃がん/長宗我部氏遺臣の暗殺… 最期の地・駿河に残る多様な説
戦乱を終結させて天下太平を築いた徳川家康は元和2(1616)年4月、波乱に満ちた75歳の生涯を閉じた。最期の地となった静岡県には、死因にまつわる逸話や伝承が複数残る。天ぷらによる食あたり、持病、タカ狩り中の暗殺―。最晩年の姿を史料からひもとき、識者に解説を聞いた。 元和2(1616)年 家康の容態 最晩年 少しずつ衰弱 造形作家・漫画家たたらなおきさん作の「1月21日昼から22日夜更けにかけて、田中をめぐる一日の回転ジオラマ」。家康が発病し、床に伏せる場面を表現している。 亡くなる直前の家康はどのような状態だったのか。居城だった駿府城の跡地に建つ静岡市歴史博物館の広田浩治学芸
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焼津温泉をせっけんに 東海大と地元施設、開発大詰め
焼津市駅北の元湯なかむら館が東海大人文学部の学生と共同で取り組んでいる同館の源泉かけ流しの湯を使ったせっけんの開発が大詰めを迎えている。昨年9月から、学生が中心となって材料や製法、コンセプトなど議論を重ね、カラフルな見た目の泡立ちのよい商品に行き着いた。25日に同館で行うマルシェイベントで試作品を販売する。 同館の植田正樹社長が焼津温泉の認知度向上を図ろうと温泉を使った商品開発を企画。温泉に詳しい同大の斉藤雅樹教授に相談して温泉の湯を使ったコーヒーなど商品のアイデアを出し合い、家庭で手軽に使えることから、せっけんに決めた。同大1年生(当時)の学生14人が加わり、月1回集まって、商品のコンセ
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初期消火や応急措置実施 志太消防本部、3人に感謝状
志太消防本部はこのほど、焼津市内で発生した二つの事案について、初期消火をしたり、応急措置を行ったりしたとして、大井川郵便局に勤務する配達員とJR焼津駅職員、通報男性に感謝状を贈った。 大井川郵便局の岡本和久さんは8月15日、配達先の焼津市飯淵の住宅で火災が発生しているのを発見し、119番通報。近くの住民と協力して、初期消火を行い、延焼を抑えた。 JR焼津駅(焼津市)のホームで9月26日に高齢の男性が意識を失い倒れる事案が発生。この様子を目撃した藤枝市の自営業佐塚健太さんが駅職員に知らせた後に119番した。駅職員は自動体外式除細動器(AED)や心臓マッサージといった救命措置を協力して実施した。
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高草山山麓 バスツアーで堪能 焼津、ミカン狩りや寺院見学
焼津市は22日、自主運行バスに乗って高草山山麓を巡るツアーを実施した。参加者は花沢の里近くの橘農園(同市野秋)でミカン狩りを体験したり、寺院を見たりして楽しんだ。 参加した約20人はJR焼津駅から自主運行バスに乗って「高草山石脇入口」で降車し、約2キロの道を歩いて、農園に着くと、黄色に色づいた温州みかんをもぎとり、その場で試食したり、袋いっぱいに詰め込んだりして堪能した。 鳴沢不動尊などの寺院、史跡も見学した。ツアーはバスの利用促進を図る目的で企画された。
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熱海富士 快勝 霧島、琴ノ若と首位 翠富士給金 1差で追う 大相撲九州場所11日目
大相撲九州場所11日目(22日・福岡国際センター)は、大関霧島が関脇若元春を寄り切り、9勝2敗で首位を守った。関脇琴ノ若も大関貴景勝を送り出して9勝目。貴景勝は4敗目を喫し、2場所連続優勝が厳しくなった。大関豊昇龍は朝乃山を下手投げで退けて勝ち越し。 関脇大栄翔は一山本を引き落として7勝目。一山本は3敗に後退した。若元春は4勝7敗。 トップの2敗で霧島、琴ノ若、平幕熱海富士(熱海市出身)が並び、1差の3敗で豊昇龍、平幕の翠富士(焼津市出身)、竜電、一山本が追う混戦。十両は琴勝峰ら3人が3敗で首位に並んだ。 ◇2敗 霧島、琴ノ若、熱海富士 ◇3敗 豊昇龍、翠富士、竜電、一山本 熱海富士
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女子相撲の山下 技で世界3位 焼津中央高2年の軽量級 アジアではV
今秋、開催された女子相撲の国際大会で、焼津中央高2年の山下寧々(17)が軽量級(65キロ未満)で傑出した活躍を見せた。いずれも都内で行われたアジア選手権を制し、世界選手権は3位。世界コンバットゲームズ(サウジアラビア)も銅メダルを手にした。シニアを相手に奮闘し「多くの経験ができた。アジアでの金メダルは手応えがある」と充実感をにじませた。 焼津小川小1年で相撲を始め、5年から焼津市の兼平道場で腕を磨く。166センチの身長は海外勢と比べ小柄だが、右四つから、相手の力も利用した「技」の相撲が持ち味。かつて同じ道場に通い、今や幕内最軽量の115キロで渡り合う翠富士(飛龍高出、伊勢ケ浜部屋)に憧れる
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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「雪女」西欧文化から考察 焼津 八雲記念館で講演会
焼津小泉八雲記念館(焼津市三ケ名)でこのほど、小泉八雲作品「雪女」をテーマに同記念館元学芸員で常葉大の那須野絢子助教による講演会が開かれた。那須野さんは八雲作品に登場する雪女について、江戸時代の伝承でのモデルと違いがあることから、「日本と西欧の文化を融合させたヒロイン」と自説を展開した。 雪女は「怪談」に収録されている作品の一つだが、八雲の怪談作品で唯一原典や原話がないとされる。那須野さんは八雲が来日して初めての著作で、松江滞在時に聞いたとされる伝承の雪女について「さもしい顔をした化け物」などと表現していることを指摘。八雲作品の雪女について、語り継がれていた日本の雪女像と、西洋文学で流行して
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各国大使 高校実習興味深く 太平洋島嶼国 焼津水産高 操船や食品製造視察
ミクロネシアやフィジーなど太平洋島嶼(しょ)国の駐日大使らが22日、焼津水産高(焼津市)を訪れ、操船シミュレーションや食品製造といった実習の様子を視察した。 大使らは生徒たち手作りのゲスト国の国旗で出迎えられ、同高の年間行事について紹介する映像を視聴した。操船シミュレーションの機器が置いている部屋に移動し、担当教諭から実習内容の説明を受けた後、実際にかじを握って操作したり、「実習はどれだけの期間なのか」などと質問したりした。 食品科学科3年の生徒たちによるサバのハンバーグの試作実習を見学。ミンチ状のサバを、棒でかき混ぜていく様子を興味深げに見守っていた。 大使らは21日に静岡市内で開かれた「
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踊ろう「黒はんぺん音頭」 焼津でイベント 園児や市民150人
焼津文化会館(焼津市三ケ名)で、焼津市の歌謡グループ「しんえがおスターズ」が歌うご当地ソング「黒はんぺん音頭」に合わせて踊るイベントが開かれた。振り付けを担当した「智美子ときずな会」から手ほどきを受け、地元の幼稚園児や一般市民ら150人が汗を流した。 参加者はしんえがおスターズの歌声に合わせ、輪になって体全体を使いながら踊りを披露した。イベントは踊りの経験の有無にかかわらず、地域住民が一堂に会して踊ることで、地元を盛り上げようと企画された。 黒はんぺん音頭は、しんえがおスターズの港八郎さんが作詞し、1月に完成した。来年2月に名称を「焼津黒はんぺん」と変えて全国発売される。
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未利用海洋資源で価値向上 静岡 MaOIが成果発表
静岡県は21日、海洋資源を活用して産業創出を目指す県の「MaOI(マリンオープンイノベーション)プロジェクト」の成果発表会を静岡市内で開いた。プロジェクトの推進機関であるMaOI機構の加戸久生コーディネートプロデューサーがこれまでの支援事業を紹介するなどした。 加戸氏は焼津市の化粧品メーカーがマグロのえらの抽出物に注目し、免疫系の機能を検証した事例などに触れ、「未利用資源を使用することは付加価値の向上につながる」と強調。オンラインを含めて聴講した関連企業や大学の関係者に「公設試験場や大学とつながりがあり、県行政との距離の近さも当機構の強み」と参画を呼びかけた。 プロジェクトは2019年に始動
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太平洋の島嶼国と16道県が国際交流 静岡でネットワーク会議
静岡県など16道県と太平洋島嶼(しょ)の16カ国・地域が加盟し、特色を生かした国際交流に取り組む「太平洋島嶼国・日本地方自治体ネットワーク」の実務者会議が21日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。実務者会議の本県開催は初めて。 6カ国と10県から駐日大使や担当幹部らが出席し、交流事例の報告や意見交換を行った。本県は県立の漁師養成校「漁業高等学園」(焼津市)にミクロネシアから短期留学生を受け入れた取り組みを紹介した。川勝平太知事は「より一層の交流につなげ、本県の魅力を体験する機会になれば」と期待。大使を代表してトンガのテヴィタ・スカ・マンギシ特命全権大使は「気候変動などの共通課題は私たち
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緑綬褒章 受章を報告 焼津市大井川花の会
焼津市の大井川地区で活動する「焼津市大井川花の会」の平井純子会長らがこのほど、市役所に中野弘道市長を訪ね、「緑綬褒章」受章を報告した。 平井会長はこれまでの活動を振り返り「花は水をあげれば元気になる。その姿を見て私たちも励みにもなる。今後もこつこつ活動を続けたい」と語った。中野市長は「長年積み重ねてきた活動が評価された」と受章をたたえた。 同会は1957年に「大井川町花の会」として発足。旧大井川町の公民館や学校の通学路、公園などに設置した花壇に花を植え育てている。3日発令の秋の褒章で、社会奉仕活動の功績に授与される緑綬褒章を受章した。
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子ども食堂におむすび寄付 焼津・福一漁業 漁網 リサイクル収益充てる
焼津市の水産会社「福一漁業」はこのほど、海外巻き網船で使われていた漁網のリサイクル収益で購入したおむすびを同市道原のこども食堂「ももいろ食堂」に寄付した。 寄付したのは同社が製造販売する「福一のふく惣菜 おむすび」シリーズのカツオやマグロ、シャケを使った商品計100個。同社の廃漁網を都内の素材メーカーが買い取り、得られた収益分をこども食堂に提供する食材の購入費に充てた。 この日は同食堂を訪れた地元の小学生や高齢者計9人が、それぞれ選んだおむすびをほお張った。カツオのフライを使ったおむすびを選んだ小5の大西絢菜さん(10)は「食べやすくておいしい」と満足げな表情を浮かべた。
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障害ある児童らの泳ぎに声援 焼津 日頃の練習成果披露
水泳を楽しむ障害のある子どもらが集う「水に親しむ集い」(焼津市主催)が19日、ディスカバリーパーク焼津水夢館(同市田尻)で開かれた。県中部を中心に約40人の児童生徒らが日頃の練習の成果を披露した。 一人5分間を使って自由に泳ぎを披露するコーナーでは、サポート役から激励を受けながら得意な泳法に挑戦したり、サポートを付けずに全力でどこまで泳ぎ切れるか試したりした。25メートルの平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、自由形でタイムを競う記録会も行われた。 子どもたちが泳ぎ切ると、プールサイドから大きな声援と拍手が送られた。
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認知症不明者捜索 流れ実践 声かけや家族へ連絡 焼津で訓練
静岡福祉大(焼津市)と同市は18日、認知症の行方不明者を捜し出して声かけをする訓練を同市の焼津駅前通り、昭和通り、神武通りの各商店街で実施した。参加者は商店街を歩いている行方不明者を保護し、家族に連絡するまでの流れを実践した。 参加した6人は専用アプリを通じて、行方不明者の服装や年齢、呼び名といった特徴を確認すると、同大焼津駅前サテライトキャンパス(同市栄町)を起点に各商店街に散らばり、行方不明者役の3人を捜した。発見すると、あらかじめ教えられた認知症の人への接し方や声かけのポイントを念頭に、「どこに行きますか」「少し休みましょうか」などと話しかけた。 行方不明者役の衣服には「みまもりあいス
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望遠鏡や時計、家康も触れた? プラネタリウムで西洋技術紹介 ディスカバリーパーク焼津
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)で19日、徳川家康を題材にした番組が投影された。家康が駿府の地で触れたとされる望遠鏡や時計、天文航法といった西洋の先端技術を紹介し、江戸時代の人々と星との関わりを解説した。 番組では、久能山東照宮に残された黄金色の時計、大覚寺全珠院の八丁櫓(ろ)などを映像で紹介。南方への航海のため、南半球で見える星座の研究が進んだことや八丁櫓と焼津との関わりについて説明した。 この日のプラネタリウムドームには、会話を即時に文字化するアプリ「UDトーク」を活用して、リアルタイム変換の字幕が表示された。
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交通安全功労者を表彰 県対策協、127人18団体に
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の交通安全功労者等表彰式を県庁で開いた。地域や職場などで交通安全に尽力した127人18団体の功績をたたえた。 表彰を受けたのは長年にわたり地域で活動する交通指導員や、従業員や児童生徒に交通安全教育を積極的に行う事業所や学校など。協議会副会長の森貴志副知事は「関係者が一丸となって交通安全の取り組みを推進することが不可欠」と述べ、表彰状を手渡した。 主な受賞者は次の通り。 【交通安全対策協議会会長表彰】交通安全功労者 佐野勝信(富士市)和田恒明(熱海市)▽交通安全優良団体 松永工基(焼津市)静岡ガス静岡支社(静岡市)ミダック富士宮営
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大自在(11月20日)富士山なぜ青く
「富士山を描いてみて」と色鉛筆を渡されたら何色を使うか。何色に見えているかという問いだ。筆者も長年の疑問だった。 焼津市東益津小6年の佐藤花音[かのん]さんが周囲に尋ねると、青という答えが多かった。そこから始めた自由研究は、空気中の微粒子に光が衝突して空が青く見える「レイリー散乱」に学びを深め、児童生徒の優れた自然科学研究を奨励する第39回山崎賞を受賞した。 富士山がいち早く青く描かれたのは、江戸時代後期の天保2(1831)年ごろから版行された浮世絵師葛飾北斎の「富嶽[ふがく]三十六景」だという。輸入化学顔料の「ベロ藍」(プルシャンブルー)が人々を驚かせた。ベルリン生まれの藍色なのでそう
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焼津駅前彩る幻想的な光 巨大カツオのオブジェも
JR焼津駅南口駅前広場(焼津市栄町)で19日夜、ライトアップ・イルミネーション「ボニート・ノクターン」が始まった。会場には、約1万個の電球が飾られ、シンボルツリーや巨大オブジェにそれぞれ仕掛けを施し、幻想的な光の空間を作り出す。来年1月末まで。 駅前広場に架かる歩道橋には長さ約7メートル、幅約2メートルの巨大カツオの木製オブジェを設置。インスタグラムで「#焼津イルミネーション」を付けて投稿すると、ターントクルこども館の方向に光線を発射する仕掛け。駅前広場に設置したシンボルツリーは高さ約7メートルで、上部には市の名産アメーラトマトを模した真っ赤なオブジェが飾られている。クリスマスや正月になる
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「えびす講市」で商売繁盛、大漁祈願 焼津・西宮神社
「おいべっさん」の名で親しまれている焼津市栄町の西宮神社で19日、年に一度の「えびす講市」が始まった。夕刻から夜にかけ参拝や縁起物を求める人でにぎわった。20日まで。 えびすさまに商売繁盛、五穀豊穣(ほうじょう)、大漁を祈願する伝統行事。神社前と焼津駅前通り商店街には多くの露店が並び、商店主や漁業関係者が詰めかけた。 神社の拝殿では、参拝客が鈴を鳴らして手を合わせた後、焼津高の生徒や地域住民による福娘から、升や熊手といった縁起物、60センチほどのお札、えびすさまの姿を描いた御神影(おみえ)札を授かった。
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「ならここの湯」170万人達成 掛川 伊藤さん夫妻らに記念品
開業から20周年を迎えた掛川市居尻の温泉施設「ならここの湯」は19日、入場者170万人を達成した。同所で記念セレモニーを開き、170万人目と前後2組の入場者に花束やタオル、入湯券などを贈った。 170万人目になったのは、磐田市上新屋の伊藤春男さん(78)、広子さん(73)夫妻。17年間にわたって毎週1回、通い続けている常連で、春男さんは「自分にしっくり合っている湯。大洞院や小国神社など周辺の名所を回る寄り道も楽しい」と喜んだ。 施設は2003年9月に開業した。春に色とりどりの傘を飾るアンブレラスカイ、秋から冬にかけての竹明かりなど四季に応じた空間演出で人気。運営する第三セクター「森の都ならこ
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焼津の港町彩るクリスマスマーケット 25、26日、石津西公園で開催 フードやワーク70店
焼津市石津の石津西公園で25、26の両日、クリスマスマーケット「ピックヨウル」(焼津環境緑化事業協同組合、実行委主催)が開かれる。地元有志が、冬の行事が比較的少ない焼津を盛り上げようと企画したイベントで昨年に続き2回目。前回は想定より多い来場者だったことから、出店者を拡大し、会場も変えて実施する。 「ピックヨウル」はフィンランド語で「小さなクリスマス」という意味で、クリスマス前に友人たちと一緒に過ごすフィンランドの風習。当日の出店者は前回の倍以上の70店。コーヒーやスープ、ピザといった飲食やリース作りのワークショップが並ぶ。 会場内には協賛金の出資者の名前を記したランタン100個が並ぶ。
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焼津市民講師養成講座 6人に修了証授与
焼津市は18日、「焼津おとな倶楽部」の講師役を担う市民を養成する講座の最終回を小川公民館(同市小川)で開き、受講した6人に修了証を授与した。受講生は自らが伝えたいテーマに基づいて企画した講座内容を発表した。 童謡・叙情歌の講座を企画した70代男性は電子ピアノで「みかんの花咲く丘」「早春賦」「あゝ人生に涙あり」を弾きながら、その歌詞が持つ意味や背景を解説した。ギター教室を企画した別の70代男性は、リタイアした男性が家に閉じこもりがちなところを「もったいない」と指摘し、ギターを通じて社会参加を促す考えを述べた。 11日に行われた初回講座で講師を務めたSBS学苑本部の社員と元静岡放送アナウンサ
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「やった!」初ゴールに笑顔⚽ 肢体不自由児ら 静岡でサッカー挑戦
静岡市内で肢体不自由児の保護者向けサロンを運営する団体「ハナソ」はこのほど、肢体不自由児らが対象のサッカー教室を同市葵区の藁科中で開いた。サッカーJ3アスルクラロ沼津のスタッフが講師となり、参加した約20人にサッカーや運動の楽しさを教えた。 外出にハードルを感じる肢体不自由児や家族に、屋外活動へ前向きな気持ちを持ってもらうため企画。参加者は鬼ごっこやシュート練習を行った後、試合に挑戦した。ゴール前に来たボールを車椅子でうまくブロックしたり、ドリブルで相手をかわしたりするなど白熱した試合を繰り広げた。激しい競り合いの末にゴールが決まると、チームメート同士で「やった」と喜んだ。 焼津市立港小
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サクラエビ×シラス みなと丼に舌鼓 22日から「おおいがわ桜えびめぐり」 焼津市長ら試食、PR
駿河湾産サクラエビの水揚げ漁港の大井川港がある焼津市で22日からサクラエビ料理をPRするイベント「おおいがわ桜えびめぐり」が始まる。12月22日まで。17日に参加店舗の一つ大井川港漁協直営食堂「さくら」(同市飯淵)で市のPR役やいづマリンレディの2人と中野弘道市長が同店自慢のメニューを試食した。 同イベントは市内の飲食店や物販店計20店が参加。専用はがきにメッセージを書いて送ると抽せんでミナミマグロセットを贈呈したり、公式X(旧ツイッター)で140文字の小説を募ったりする関連キャンペーンも実施する。 試食会では大井川港の特産サクラエビとシラスを一度に食べられる「大井川みなと丼」に舌鼓を
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琴ノ若、一山本全勝 熱海富士 初黒星 大相撲九州場所6日目
大相撲九州場所6日目(17日・福岡国際センター)は、3大関は豊昇龍が高安の小股すくいで初黒星を喫した。先場所優勝の貴景勝は翔猿を送り出して1敗を維持したが、霧島は初顔の豪ノ山に突き落とされて2敗目。熱海富士(熱海市出身)は佐田の海に敗れ、初めて土が付いた。 3関脇は琴ノ若が小結北勝富士を押し出し、6連勝とした。大栄翔は正代にはたき込まれ、連敗で4勝2敗。若元春は小結阿炎の小手投げに屈して星が五分に戻った。 勝ちっ放しは琴ノ若と平幕の一山本の2人となった。1敗が貴景勝、豊昇龍と翠富士(焼津市出身)ら平幕3人。 押しに徹し急成長 豪ノ山 大関戦初勝利 入幕3場所目で初の大関戦勝利にも、支
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は17日、県内の高校、小中学校20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計243人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、三島市1施設10人、清水町1施設10人、富士宮市1施設11人、静岡市葵区2施設18人、同市清水区1施設9人、焼津市1施設21人、牧之原市1施設9人、藤枝市1施設17人、島田市1施設12人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設25人、浜松市天竜区1施設14人、同市中区3施設42人、同市東区1施設8人、同市西区1施設17人、同市浜北区1施設6人
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MYFC「J1目指せる」 藤枝市長に今季報告と抱負
今季からサッカーJ2に参戦した藤枝MYFCの関係者が17日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、残留を決めたリーグ戦の結果を報告し、来季の目標にJ1昇格を掲げた。 訪問したのは鎌田昌治会長と徳田航介社長、須藤大輔監督、杉田真彦主将=静岡西高出=、北村海チディ選手の5人。今季は14勝18敗10分けの12位だった。 徳田社長は「決してマイナスなイメージはなく、改善していけば本格的にJ1を目指せる」と強調。須藤監督は、中心選手のけがによる離脱など今季の厳しい戦いを振り返った上で「若手が台頭して、柔軟性を持ちながら荒波を乗り越えた。地域の方が元気になれるプレーをして結果もたぐり寄せ、夢の舞台であるJ1昇
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シジシージャパン 焼津市に610万円
シジシージャパン(東京都)は17日、焼津市に現金約610万円を寄付した。寄付金は市内小学校の図書室の本購入やターントクルこども館といった子育て支援施設の運営に活用する。 シジシージャパンと同社グループはコンクールの応募作品1枚につき50円を積み立て、文部科学大臣賞受賞者4人の児童らが住む自治体に、寄付金として配分している。同社グループに加盟するヒバリヤ新鮮市場小土店(焼津市)から応募した市内児童の作品が全国児童画コンクールの小学校低学年の部で文部科学大臣賞を受賞したことから寄付につながった。 市役所で行われた贈呈式では、東海シジシーの寺田憲一郎社長が「未来の子どもたちのために使ってほしい」と
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焼津市教委「学校福祉部」発足半年 子どもの課題に 迅速なサポート 専門家助言 改善、相談増
学校生活に課題を抱える児童生徒やその家庭への支援に向け、焼津市教育委員会が本年度新設した「学校福祉部」が改善例を増やしている。教職員に加えて各分野の専門スタッフを配置し、心理面、医療面、経済面などからサポート体制を敷くことで効果を上げる。 学校福祉部は子どもの学校生活をサポートする「子ども支援課」、家庭をフォローする「家庭支援課」で構成する。体制を部に格上げし、常勤職員はほぼ倍の14人とした。不登校や自傷行為、校内の問題行動、いじめなど、学校や保護者からの相談を受けて、対象の子どもや家庭にあった支援を展開する。 これまでは担当職員だけで対応してきたが、心理師や保健師、社会福祉士らが一緒
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一閑張り作品 籠や小物入れ 焼津の萩原さんら
日本の伝統工芸「一閑(いっかん)張り」の作家萩原照代さん=焼津市=と萩原さんが主宰する教室の生徒による作品展がこのほど、静岡市駿河区西島で開かれた。 萩原さんと生徒約10人が制作した籠や小物入れなど80点以上が並んだ。一閑張りは竹や木などで組み上げた骨組みに和紙を重ねて貼り合わせ、柿渋を塗って仕上げる技法。萩原さんは今回の作品展でパネルや陶器の花瓶を使った作品にも挑戦し、「古き良き古文書やお気に入りの絵柄の和紙をリサイクルし、長く使うことができる」と一閑張りの魅力を語った。会場では展示作品の即売も行った。
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54議案を上程 焼津市議会開会
焼津市議会11月定例会は16日開会し、会期を12月15日までの30日間と決めた後、4億3700万円を追加する本年度一般会計補正予算案など54議案を上程した。このうち、教育委員、農業委員の人事議案など26議案は同意、承認、報告した。
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安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡で県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所はこのほど、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。 表彰はプラチナ賞と金賞が各2事業所、銀賞が5事業所、銅賞が8事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、愛知陸運御殿場営業所(御殿場市)とサッポロビール静岡工場(焼津市)。それぞれの代表者は「活動の手綱を緩めることなく頑張りたい」「従業員の交通安全徹底とともに、事故のない社会の実現に貢献して
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インフルエンザ 静岡県内29施設で学級・学年閉鎖
静岡県は15日、県内の高校、小中学校、幼稚園29施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計592人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設41人、沼津市2施設163人、裾野市1施設8人、長泉町1施設11人、御殿場市6施設76人、静岡市清水区4施設51人、同市葵区4施設106人、同市駿河区1施設31人、焼津市1施設8人、島田市2施設24人、藤枝市4施設59人、浜松市中区1施設8人、同市南区1施設6人
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アマチュア21団体 演奏や歌声を披露 焼津で「市民音楽祭」
焼津市で活動する音楽団体が出演する「市民音楽祭」(市、市音楽連盟主催)がこのほど、大井川文化会館ミュージコ(同市宗高)で開かれた。アマチュアの合唱団体や器楽団体が一堂に会し、ハイレベルな演奏や歌声を披露した。 音楽団体同士のつながりを深めようと開催し、今年で42回目。合唱や吹奏楽、ギター演奏など21団体525人が順番に登壇し、日頃の練習成果を披露した。焼津高、清流館高、焼津中央高の生徒たちも出演し、会場を盛り上げた。最後に出演者と来場者全員で童謡「ふるさと」を合唱した。
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全国の地酒、試飲で手軽に 沼津の専門店リニューアル 若者に体験機会を
沼津市末広町の地酒専門店「沼津 酒・ながしま」がこのほどリニューアルオープンした。アルコール離れが進んでいるとされる若者に、地酒を手軽に体験してもらおうと試飲スペースを新設した。2代目店主の長島玲美さん(48)は「人生を豊かにする日本酒や焼酎の良さを知るきっかけをつくりたい」と意欲を示す。 焼津市の「磯自慢」や新潟県の「〆張鶴」といった日本酒や焼酎など約80種類を販売する店内の一角に、立ち飲みできるカウンターを設けた。土日祝日に2~3種類の地酒を有料で提供する。ジュースも用意する。生産者と客との交流の機会をつくる構想もある。 同店は約7割が個人客。コロナ禍で始めたインスタグラムの効果で若
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大自在(11月15日)番付表
最下段の序ノ口力士の文字は、2ミリもない。大相撲九州場所の番付表を手に取った。肉眼で探すのも大変だが、西序ノ口14枚目のところに安青錦[あおにしき]。その上に片仮名で出身地が書いてある。 19歳の安青錦は、十両獅司に次いで2人目のウクライナ出身。ロシアによるウクライナ侵攻後の昨年4月に日本に避難してきた。国際大会で知り合った関西大相撲部主将(当時)の山中新大[あらた]さんを頼って避難生活と稽古を続け、安治川部屋に入門した。 元関脇安美錦の安治川親方は、伊勢ケ浜部屋の部屋付き時代には翠富士(焼津市出身)や熱海富士(熱海市出身)らを鍛えた。早稲田大学大学院でも学び、異文化交流で相撲の魅力を発
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複合的「困りごと」窓口開設 ひきこもり、生活困窮など支援策実施へ 焼津市役所
ひきこもりや生活困窮といった複合的な課題を抱える市民を支援する焼津市の「困りごとマルっとサポートセンター」の業務が13日から始まった。子ども、高齢者、障害者、生活困窮者の「困りごと」に関連する庁内27課と関係機関が連携し、課題解決に向けたアプローチを図っていく。 センターでは主に「親が高齢者で子どもが障害者」「親が生活困窮家庭で子どもがひきこもり」といった単一の支援機関では対応が難しかったり、将来的に状況の悪化が予想されたりするケースについて、就労、居住、居場所づくりといったアプローチを通じて、適切な支援策を実施していく。 業務初日は市役所で関係者を集めて式典が行われた。中野弘道市長は市民の
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花沢城、石脇城の「御城印」販売 歴史民俗資料館など 焼津高書道部 制作協力 巨大作品パフォーマンスも
焼津市歴史民俗資料館は11日、花沢城、石脇城を訪れた記念の証しとなる「御城印(ごじょういん)」の特別版第2弾の販売を始めた。和紙にそれぞれの城に関連する武将のイラストをあしらった特別デザイン。中央の文字は焼津高書道部の生徒が毛筆で書いた。 第2弾は生徒たちの力強い文字の横に、花沢城は武田信玄と今川義元、石脇城は北条早雲のイラストを添えた。同資料館と市観光協会で販売している。 販売初日には花沢地区で御城印の販売イベントが催され、制作に協力した同校書道部の生徒たちが巨大書道パフォーマンスを披露した。7人の生徒はそれぞれバランスを取りながら、筆を使って力強い文字を書いた。 3年の鈴木茉奈さん
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熱海富士に激励メッセージ集「次は優勝を!」 市が後援会に託す ファン132人分
熱海市は13日、大相撲秋場所で優勝争いを演じる活躍を見せ、九州場所に臨んでいる同市出身の熱海富士(伊勢ケ浜部屋)宛てのメッセージカード集を地元後援会に託した。市役所でメッセージを募ったところ、市内外のファン132人が激励文を寄せた。 熱海富士は11勝4敗で終えた秋場所で、優勝決定戦に挑んで敗れたものの、初の三賞となる敢闘賞を獲得した。市は秋場所後の9月末から2週間、熱海富士に送るメッセージカードの記載台と回収箱を市役所に設置。子どもからお年寄りまで幅広い年代のファンが訪れ「次は優勝を目指して」「横綱になるまで頑張れ」などと一言を記した。 132人分のメッセージカードは、一つの冊子にまとめ
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地域の歴史残る仕事を 大河原建設(島田市)/朝倉純夫社長【キーパーソン・最前線】
島田市役所新庁舎をはじめ、島田第一小新校舎など地元の核となる公共施設工事に関わってきた。旧金谷庁舎跡地にPFI方式で整備した金谷地区生活交流拠点施設「かなうぇる」は大和リースと共に特別目的会社の金谷PFIパートナーズとして管理運営を担う。来年の創業70年に向け12月には新社屋完成が控える。 ―「かなうぇる」の施設運営の視点は。 「設計・施工から運営までを一体的に担う強みを生かしたい。これまで金谷地区には小さな子どもが遊べる場所が少なかった。15年の事業期間を通じ、行政サービスの提供だけでなく、高齢者や親子連れが楽しみながらくつろげる施設を目指している」 ―公共工事にかける思いは。 「
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主将「全力で走り切る」 焼津市チーム壮行会 【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、焼津市チームの壮行会が12日、市総合体育館(同市保福島)で開かれた。 選手を代表して主将の松岡遊さん(17)=藤枝明誠高3=が「最後まで全力で走り切る」と抱負を述べた。 登録選手21人のうち、松岡さんを含む17人が出席し、原田洋一郎監督が一人一人名前を読み上げて紹介した。中野弘道市長は「これまでの練習の成果を思い切り発揮してほしい」と激励した。
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俳句団体「宇宙」 設立30周年祝う 静岡市で大会
静岡県中部在住者を中心とした俳句の愛好家団体「宇宙」はこのほど、設立30周年記念大会を静岡市駿河区で開き、会員ら約90人が節目を祝った。 30周年記念に合わせて会員が寄せた俳句の発表や功労者の表彰などを行った。会員111人が10年間で詠んだ作品をまとめた30周年記念合同句集がお披露目された。 会員は静岡市や焼津市などそれぞれの地域の句会で研さんを積んでいる。同団体主宰の島村正さん(80)=静岡市駿河区=は「ここまで続いているのは会員の尽力のたまもの。今後も努力していい作品を詠んでほしい」と期待した。
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丹精込めた菊230点、見頃 焼津神社で展示会 愛好家が出品
焼津市菊花会は15日まで恒例の菊花展を同市の焼津神社で開いている。会員8人が丹精込めて育てた作品約230点が並んでいる。 黄や白、ピンクといった色とりどりの菊が並ぶ。大菊やドーム形など多彩な種類がそろい、参拝客が足を止めて美しい花に見入っている。 今年の出来栄えについて、光地進代表は酷暑の影響で咲く時期に1週間ほどのずれが生じたと振り返り「(3日からの展示会の)終盤の方が見頃」と語る。期間中は午前9時から午後2時まで販売も行っている。
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第五福竜丸、記憶つなぐ舞台 水爆実験で被災、来春70年
米国による太平洋・ビキニ環礁での水爆実験で漁船「第五福竜丸」が被ばくしてから来年3月で70年となるのを前に、劇作家・演出家の坂手洋二さん(61)が主宰する劇団「燐光群」が、事件をテーマにした舞台の稽古を続けている。元乗組員23人のうち、存命なのは2人。「記憶を途切れさせてはいけない」との思いで11月17日の初舞台に臨む。 舞台は「わが友、第五福竜丸」。東京・高円寺を皮切りに、第五福竜丸の母港だった静岡県焼津市、建造地・和歌山県串本町、当時同じ海域で被ばくした多くの日本漁船が出航した高知県のほか、名古屋市、大阪府吹田市、岡山市で行われる。 劇中では、被ばくの体験を語り続け、2021年に87
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熱海富士、初日は妙義龍 大相撲九州場所 翠富士は湘南乃海
日本相撲協会は10日、大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。先場所で優勝争いに絡んだ熱海富士(熱海市出身)は妙義龍、翠富士(焼津市出身)は湘南乃海と初日に当たる。 先場所優勝の大関貴景勝は初日に小結北勝富士、2日目に正代と対戦する。ともに先場所で敗れた難敵を迎え撃つ。横綱照ノ富士は腰痛で3場所連続休場となった。他の2大関は霧島が初日に宇良、2日目に小結阿炎戦。豊昇龍は正代、宇良と顔を合わせる。3関脇は大栄翔が明生、若元春が高安、琴ノ若が翔猿と初日に当たる。 朝乃山が休場 左脚負傷途中出場も 元大関で東前頭筆頭、朝乃山(29)=本
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火災報知機設置を促進 志太消防本部
志太消防本部は10日、秋季全国火災予防運動(15日まで)に合わせて、火災予防と住宅用火災警報器設置促進を呼びかける街頭広報をJR焼津駅で行った。 焼津市消防団女性消防隊と消防職員が「火の用心」などと声をかけながら、駅利用者に啓発チラシとポケットティッシュを配った。
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焼津・駿河ボクシングジム、競技姿勢奨励 塩沢さん、細川さん選出
焼津市柳新屋の駿河ボクシングジムが行う「子どもスポーツスクールするが」に通う児童生徒を対象に、競技に向き合う姿勢などを評する「ジュニア駿河賞」を創設し、初代受賞者に小学4年の塩沢晃さん(10)=焼津市=が選ばれた。2008年に始まったジム生対象の「駿河賞」には10月にプロデビュー戦を勝利した細川弦汰さん(19)=同=が受賞した。 スクールやジムでの練習内容や思いやりのある言動などのポイントを評価し、最も優れたジム生、スクール生に贈る。塩沢さんは練習熱心さや相手を優しい言葉で諭す姿勢、細川さんは試合への臨み方や立ち振る舞いが高く評価された。 塩沢さんと細川さんはジムの鈴木憲会長から賞状、関
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スマホ・ネットの家庭内ルール どうしてる?⑤ キュレーター/読者の意見【賛否万論】
スマートフォンやネットの家庭内ルールについて、前回までに寄せられた投稿には、「親もけじめをつけた使い方を」「使用による怖さを伝え、子の自制を促す」といった保護者への注意喚起を呼びかける声の一方、「もはや体の一部。徹底的に使ったら」や「今の時代、スマホやネットが使えない方が問題」と活用することに対するメリットに注目する意見もありました。今回も引き続きキュレーターと読者の意見を紹介します。 衝突恐れず 子どもと対峙 キュレーター 松浦静治さん(島田市) 任意団体Study Like Playing代表。20年間の小中学校教員生活の後、早期退職して地域で子どもを育む活動を実
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16日から11月定例会 焼津市議会
焼津市議会は9日、議会運営委員会を開き、11月定例会の日程を16日から12月15日までの30日間と内定した。4億3700万円を追加する本年度一般会計補正予算案など54議案を審議する。 市立総合病院の手術で直腸に穴があいた状態の「直腸穿孔(せんこう)」を発症した女性に対し、市は解決金280万円を支払うことで和解が成立したことを報告し、承認を求める。
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静岡県勢力士、飛躍の1年締めくくり 2人の富士、賜杯今度こそ 12日から大相撲九州場所【しずスポ】
霊峰「富士」をしこ名に抱く2人の県勢力士が、角界の頂に迫っている。ともに飛龍高出身で伊勢ケ浜部屋の翠富士(本名・庵原一成)が春場所、熱海富士(本名・武井朔太郎)が秋場所で優勝争いを演じた。そろって番付を上げて迎える九州場所は12日が初日。飛躍の1年を締めくくる土俵で県勢初の賜杯に手を掛けるか。 技と闘志光る小兵 翠富士 出身地焼津での大相撲秋巡業で大声援を受けた翠富士=市総合体育館(写真部・坂本豊) 幕内最軽量115キロながら卓越した技術と闘争心で大型力士と渡り合う。小兵・翠富士の相撲は好角家の心をつかむ。進化を示したのが春場所だ。初日から破竹の10連勝。そこから5連敗で優勝には
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熱中症対策など大塚製薬と協定 焼津市
焼津市はこのほど、大塚製薬(東京都)と包括連携協定を結んだ。同社が得意とする熱中症対策や女性の健康といった分野の知見を、市の健康政策やまちづくりに生かしていく。市が包括連携協定を締結するのは17団体目。 市役所で行われた締結式には、中野弘道市長、同社名古屋支店の平内秀司支店長らが出席した。中野市長は今夏の記録的な暑さを災害と位置付け、来夏に向けた熱中症対策で協力を求めた。平内支店長はこれまでの実績を踏まえ「熱中症対策を含めて幅広く協力していきたい」と述べた。 同社では、市民向けの熱中症対策講座の開催、働く女性を対象にした健康面のアドバイス、スポーツに携わる児童生徒のサポートなど幅広い協力
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12月、ひとり親相談会 静岡市葵区、焼津、藤枝
ひとり親を支援する団体「シングルペアレント101」(静岡市葵区)は12月、県中部で、ひとり親家庭向けの無料相談会を開く。 相談は「離婚前後」「家計」「子どもの発達」「住まい」の4分野で、二つまで選ぶことができる。同団体のほかファイナンシャルプランナーや公認心理師、居住支援法人の関係者など、離婚家庭の支援経験がある専門員が対応する。 会場は15日静岡市葵区、16日焼津市、17日藤枝市。全会場無料託児あり。希望者はシングルペアレント101<メールsingleparent101szk@gmail.com>へ事前に申し込む。
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黒はんぺんでギネスに挑戦 オンラインで284人同時実食 焼津中央高生企画、120センチ巨大サイズも製作
焼津中央高(焼津市小土)の生徒たちがこのほど、地元名物黒はんぺんを同時に食べる人数のギネス世界記録に挑戦した。企画に賛同した同校生徒や保護者らが主にオンラインで参加し正午に合わせて、黒はんぺんを実食した。 ギネス世界記録の新設部門「フィッシュケーキをオンラインで同時に食べた最多人数」に284人が挑んだ。100人の参加が認められれば、新記録達成になるという。 参加者はあらかじめ配布された同市の食品製造「丸又」が製造した黒はんぺんの入った袋を正午に開封し、生徒の合図で一斉に食した。実食の様子は焼津PORTERS(同市中港)に設置された8台のモニターに映し出され、企画した生徒たちが見守った。
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静岡県人口355万3518人 10月1日推計 16カ月連続減
静岡県がこのほど公表した10月1日現在の県推計人口は355万3518人で前月に比べて2300人減少した。推計人口の減少は16カ月連続で、社会動態も6カ月ぶりに減少に転じた。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は146人減(転入1万14人、転出1万160人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2154人減(出生1678人、死亡3832人)だった。 市町別で人口が増加したのは、焼津市の30人をはじめ、菊川市24人など5市町のみ。減少は30市町で、最多の静岡市が581人、浜松市348人、藤枝市184人、富士宮市182人などが続いた。
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社説(11月8日)サクラエビ秋漁 気を緩めず資源管理を
国内では駿河湾でしか漁をせず、近年は不漁対策が待ったなしのサクラエビの秋漁が始まった。11月1日の漁獲は最近5年の初日で最も少なく、前年の3割程度の約1トンにとどまり、1ケース(15キロ)当たり前年初日を2割上回る平均約7万9千円で取引された。 初日の漁獲が低調だったのは、まだ海水温が高いためなどとして2回目の出漁は見合わせている。サクラエビの群れがまとまるのは水温17~18度とされ、初日時点ではまだ20度以上あったという。 「秋が深まれば漁獲が上向く」と漁業者は期待する。春漁が豊漁で滑り出すなどした「明るい兆し」を関係者とともに信じたい。 県水産・海洋技術研究所は毎夏、駿河湾内で産卵
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こども病院に10万円を寄付 焼津・山田工務店
焼津市の山田工務店(山田耕二社長)と同社社員でつくる社員会はこのほど、病気と闘う子どもたちやその家族への支援に役立ててもらおうと、静岡市葵区の県立こども病院にそれぞれ10万円を寄付した。 山田社長や社員会代表として黒木和敏管理部課長らが同病院を訪ね、坂本喜三郎院長に目録を手渡した=写真=。山田社長は「病室で過ごす子どもたちが快適に暮らせるように」と述べ、黒木課長は「通院する子どもが待ち時間を楽しく過ごせるように活用してほしい」と話した。同病院の坂本院長は謝意を述べ、感謝状を手渡した。
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焼津市、12人に有功章 画家八木さんに「篤行賞」
焼津市はこのほど、市の発展に貢献した市民、団体を表彰した。地方自治、社会福祉、教育学術文化、産業といった分野で寄与した12人に有功章、8人と11団体に感謝状をそれぞれ贈った。同市出身の画家八木道夫さん=山梨県富士河口湖町=に特別表彰の「篤行賞」を贈呈した。 焼津文化会館(同市三ケ名)で行われた表彰式で、中野弘道市長は功労をたたえながら、元気なまち創造に向けた取り組みへの協力を呼びかけた。長年にわたり市内長寿者の肖像画を描いてきた八木さんは「今後も焼津に恩返しできるよう筆を持ち続けたい」と謝辞を述べた。
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TOKAI元社員ら「架空工事」手口繰り返す 静岡中央署など詐欺容疑再逮捕
TOKAIホールディングス(HD、静岡市葵区)のリフォームなどを担うグループ会社TOKAIで架空の工事代金を同社に請求して現金をだまし取ったとして、静岡中央署と県警捜査2課は6日、詐欺の疑いでTOKAI元社員で自称コンサルタント業の男(44)=詐欺容疑で逮捕、藤枝市岡部町内谷=、TOKAIの下請け業者の建設業の男(58)=同、焼津市下小田中町=の両容疑者を再逮捕した。同署などは両容疑者が同じ手口で繰り返し現金を詐取していたとみて調べている。 再逮捕容疑は共謀して2019年11月中旬から2020年1月下旬の間、TOKAIが受注した袋井市内の大学の空調設備工事について、実際は他の下請け業者が全