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テーマ : 熱海市

災害時に福祉支援 DWAT養成の研修会 静岡県社会福祉協議会

 静岡県社会福祉協議会は1日、災害時に高齢者や障害者など要配慮者への福祉的支援を行う県災害派遣福祉チーム「静岡DWAT」の登録員を養成する研修会を静岡市駿河区の県立大短期大学部で開いた。2017年から養成をスタートし、今回の研修で登録員が305人になった。

避難所運営ゲームに取り組みながら、要配慮者への対応を考える参加者=静岡市駿河区の県立大短期大学部
避難所運営ゲームに取り組みながら、要配慮者への対応を考える参加者=静岡市駿河区の県立大短期大学部

 研修は全2日間。8月中旬にオンライン研修を受けた県内の社会福祉士や介護福祉士、保育士など36人が参加した。5、6人のグループで避難所運営ゲーム(HUG)に取り組み、要配慮者の支援ニーズを把握する「福祉的トリアージ」や、住民や他の専門職との連携方法について理解を深めた。講師を務めた鈴木俊文教授は「DWATは個人ではなくチームで動く。メンバーの強みや弱みを把握し合った上で、支援に当たってほしい」と呼びかけた。要配慮者の移送に必要な介護技術や支援具の使い方も実技で学んだ。
 静岡DWATはこれまでに18年の西日本豪雨の現場や、21年に大規模な土石流が発生した熱海市に派遣された。熱海市では計57日間、延べ215人が健康体操や相談会の実施、避難所の環境調整に従事した。県社協の松永和樹経営支援課長は「DWATの認知度はまだまだ低い。地域住民や市町に知ってもらい、活動を広げていきたい」と話した。

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